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【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>20 こういうとき、上級生の彼女はどうしていただろう。 思い出すように瞼を伏せて。 けれど。 開いたときには、あなたはほうれん草を口に入れている。 「えらーい」 「ふふ、苦手でもがんばって食べられたね。 ジャステシアがいつも、しっかり言い聞かせているからかな」 食事の手を止め、ぱちぱちと小さく拍手! (22) 2022/04/29(Fri) 21:52:57 |
【人】 中等部 バラニ「トットくん、つい先ほどジャステシアくんの分は残さねばと言ったばかりだ」 こちらで確保しておかねば食べつくされてしまうのではと、バラニは危機感を抱いた。 「だが食べ盛りなのは良いことだね、無理しない程度によく食べたまえ……よく噛んでだぞ!」 (23) 2022/04/29(Fri) 21:59:21 |
【人】 ライアー イシュカ「……体調不良とそうでなかった奴の数、実感で知ってるだろうに」 ぼやきながら、付け合わせのサラダのトマトをフォークで刺そうとして、ころり。ころ。 チッ。 行儀はよろしくありません。 こうしてトマトは放置されたのです。 当然の事ながら、年を取るだけでこの手の行動は上手くなりはしないのである。好き嫌いだってする。 実習内容に後輩もとい生徒の好き嫌いの指導なんて記載はないからだ。当たり前すぎて表記がないのか、本当に義務がないのかはさておき。 (24) 2022/04/29(Fri) 22:00:39 |
【人】 月鏡 アオツキ「あらら〜〜 今日の朝食に欠席ですか。 みんな不安に思わなくて良いですよ〜。 先生達も大変なことがあったらちゃんと指示をくれます」 実習生は早めに食事を終えて。 厨房に声をかけた後、不安げにしている生徒に明るく声をかけながら見回りのように出歩いた。 片手にはブルーベリージャムの瓶を持ち歩いている。 「うんうん〜 いくら食べられても いつもより多く食べることが体のリズムを崩しますからね。 普段通りを変えてしまうことが体調不良に繋がることもあります、皆も気を付けてくださいね」 (26) 2022/04/29(Fri) 22:07:00 |
【赤】 高等部 ラピス『白狼と皇狼ですね。わかりました』 一つ頷く。 己も気が進まない面があるのだけれど、寮長というものは自然、大人に近い存在で。 "そういう役目"が回ってきてしまったのだった。 それに年少の二人の前で、不安そうな所を見せるわけにはいかない。 『上手くできるように、みんなで頑張りましょう。 最初はお手本……もとい練習のようなものです。 今日連れて行く人は、もう決めてありますよ』 姿の見えない何者か。 それが誰かは、きっともう周知のことだ。 (*6) 2022/04/29(Fri) 22:08:09 |
【赤】 花信風 トット「ん〜〜……できるかどうかはわかんないけどお」 「言われたらやらなくちゃだもんね。できなかったらこわいし」 「まっ!ダイジョブだって!なんとかなるよ!」 笑って見せているトットも……どこかいつもより固いものがあるが。 「んで」 「連れて行く人って〜〜……あのこでしょ。かわいそ〜」 (*7) 2022/04/29(Fri) 22:13:13 |
【赤】 童心 クロノ「…………」 眉を八の字に下げたまま、こくと頷く。 言われずとも今日の狙いが誰なのかは、分かる。 何ならもう、連れて行く準備も整っている様なもの。 厳しくも面倒見が良く優しい上階生を 悪い大人たちに差し出さなければならない事に、 ひどく罪悪感を覚えながらも、 「…………うん。」 やらなければ、怖い目に遭うのは此方だ。 (*8) 2022/04/29(Fri) 22:17:01 |
【人】 不遜 リアン実際のところがどうであったとしても、王たる自分には関係のない話だ。 いつも通り、粛々と食事を進めていく。 本日のカットフルーツはりんご。一口サイズに切り分けて、ゆっくりと口の中へ。 (30) 2022/04/29(Fri) 22:19:53 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>25 クロノ うーん、わかる。 今でこそ減ったと言えど、少女にも好き嫌いはあった。 苦々しいあなたの表情を見て、眉を下げて笑う。 かと、思えば。 ぱち、ぱち、瞳を瞬く。 同じ班に所属していて顔を合わせることも多いから、何も初めて見る訳ではないけれど。 つい、少し、驚いてしまうこともある。 「……うん、うん。 ちゃんと食べられたよって、ジャステシアに胸を張って言えるね」 「ロッテは、どうやって好き嫌いを克服したんだったかな。 ええと――」 気を取り直して口角を上げる。 思い出すように、しばし、視線を宙へさまよわせて。 「ああ、そうだ」 「味付けによっては食べられる、こともあるかも」 (31) 2022/04/29(Fri) 22:23:11 |
【人】 神経質 フィウクス「ここであれこれ無責任に憶測をしている暇があったら バラニのように後で様子を見に行けばいいだろ。 何でもいいからさっさと終わらせてくれ……」 不機嫌を隠そうともしないぼやき。 誰に向けたものでもないけれど、 誰かに当たり、ちくりと痛みを与えてしまうかもしれない言葉。 「…何が誰かが食事を終えて席を立つまでは食堂に居なさい、だ こんな言い付けが何になるんだか、 結局最後まで俺にはわからなかったよ」 生徒同士の交流で病状を改善させていく。 そんな建前に則って、気難し屋に与えられた決まり事。 この場に居る誰と交わしたものでもない、大人達の言い付け。 それさえ無ければ、誰の心を痛ませる事も無かっただろうに。 (32) 2022/04/29(Fri) 22:24:10 |
【赤】 高等部 ラピス「………」 『手伝わせてしまって、ごめんなさい』 かつ、と少し弱い音がした。 自分がもっと強ければ、大人たちの命令だって跳ね除けられた。 そうではなかったから、今こうして集まっている。 しかし嘆いても仕方のないことだ。 やるべきことに向き合おう。 『では、今日はジャステシアを連れて行きます。 彼女のことは私に任せてくれますか?』 同じ高等部生だ。人となりも把握している。 まずは手本を、己が見せるべきだろう。 (*9) 2022/04/29(Fri) 22:27:41 |
【赤】 花信風 トット「え! あやまらなくていーよお」 「おれたち子供だもんね。大人にはかてないよ」 もし勝てるとしても、自分にとっては、そういうもの。 こどもはよわいから。 「わかりました!じゃあまかせます」 「あしたからはー、おれたちもおんなじ事するってことだもんね」 「ん〜〜……がんばんなきゃなー」 「がんばんなきゃなあ」 (*10) 2022/04/29(Fri) 22:34:57 |
【人】 司書 エルナト「僕は結構、この時間が好きだけどな。 皆が一生懸命ご飯を食べてるのを見るの。 なんだかハムスターを見てるような…… ……ちょっと表現が悪いかな、えーと。」 気難し屋の言葉に、そんな事を返してみる。 何かの返事を期待してるわけでもないから、 スルーされても構わない。 「好き嫌いってあんまりわからない感覚だな。 味じゃなくて食感が嫌いっていう人もいるよね。」 ほうれん草やトマトのいく末を見届けて。 食事をとらない少年は、人間の食事に それなりに興味を惹かれるようで。 (37) 2022/04/29(Fri) 22:35:48 |
トットは、ハムスターみたいに口いっぱいに食べ物を詰めているかもしれない。もぐもぐもぐ…… (a1) 2022/04/29(Fri) 22:38:22 |
エルナトは、ハムスターだぁ、と微笑ましげに見つめてる。 (a2) 2022/04/29(Fri) 22:39:37 |
【赤】 童心 クロノ「……ううん」 大人に歯向かうのは、 いけないことだし、危ないし、怖いことだ。 「ジャスちゃんのことは、わかった、おねがいする。 ラピスちゃん、気を付けてね……。」 自分達も、大人たちに見合う働きをできなければ きっと大人たちの手に掛けられてしまうんだろう。 「……わたしも、がんばらなきゃな。」 (*11) 2022/04/29(Fri) 22:40:12 |
ラピスは、それとなく席を立ち空になった食器を下げてから、またクロノの近くに座った。 (a3) 2022/04/29(Fri) 22:41:21 |
【人】 雷鳴 バット配膳の列を手伝い終えると、また自分のぶんへ掛かり切りになる。 もう誰も並んではいない食事の前をゆっくり右往左往するように動いて、 それからまた、ほんのちょっとだけの食事を口に運ぶと、食堂から出ていった。 (40) 2022/04/29(Fri) 22:43:18 |
【人】 中等部 バラニ「食事とは奥の深いものなのだよ。 同じ食材から作られたものでもまったく違う姿を見せたりしてだね……」 あれこれと語っている。 良い家の生まれなのでそれなりに良い物を食べたりもしていたらしい。 「まあ、嫌いと言うのも食べ慣れていないだけというのもあるのではないかと思うよ。食べて克服するのだ、好き嫌いは!」 無理があるかも…… (41) 2022/04/29(Fri) 22:46:27 |
【赤】 高等部 ラピス『ありがとうございます』 健気な二人に、お礼を伝えた。 にっこり、いつもの笑顔で応えてみせる。 『大丈夫です。 重ねてですが、頑張りましょうね。 また明日、同じ場所に同じ時間で集まること! (*^^*)』 (*12) 2022/04/29(Fri) 22:48:40 |
【人】 月鏡 アオツキ>>38 >>39 しますか? 「そんな〜〜! 好き嫌いするとおっきくなれないんですよ! 私から受けたくないなら自分の手でやるようにやればいいのに、不器用ですね。あなたのお皿の上のトマトも可哀想です」 フォークを持ちながら気にせず声をかけていればよそから上がった声に耳を傾ける。 「あら」 もちろんぼやきも聞こえていた。 しかしたくさんの言葉を伝える前に、声をあげたことに相応のお返しをしてあげなければなりません。 「 フィウクスくん、私にあーんしてほしかったんですか? いいですよ〜。強がっていたのもこうしてほしかったんですね? 口に出さないと伝わりませんよ。 イシュカ、テラくん。……あなた達の見守っていたトマト、頂いていきますね」 そうして、軽々と席をたてば赤髪の方へと距離を詰めた。 (43) 2022/04/29(Fri) 22:50:59 |
【人】 童心 クロノ「食べ慣れ…… たくさん食べないと、好きになれない……?」 ほうれん草をたくさん食べたくないクロノは、 ほうれん草に埋もれる想像をした。 表情と顔年齢がその嫌さを物語っている。 (44) 2022/04/29(Fri) 22:51:47 |
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