【赤】 童心 クロノ/* ピリソースも合点承知の助!噛みのエルナトくんだけ大人から指定された〜でロールはいいですわね〜。 あちらから要望あったら良い感じにいたしましょう! (*20) 2022/05/02(Mon) 23:05:52 |
【赤】 童心 クロノ合図の音。 食事を終えた後、その音に誘われて空き教室へ。 「……、わ、わたしは大丈夫……。 ラピスちゃんもトットくんも、おつかれさま。 ……テラくんは、なんで、居なかったんだろう……。 」まさか、ほんとに神隠し……とか、ないよね……? まさか自分から大人のもとへ赴くとは考えづらい。 誰か、自分達の他に動いている人が居るのだろうか それとも、……本当に神隠しがあるものなのか。 神隠しがあるなら。 大人を手伝うために同じ子供達をだましている自分たちは、 神隠しに遭ってもおかしくない、「悪い子」だ。 「………こわい……、」 (*21) 2022/05/02(Mon) 23:06:10 |
【赤】 花信風 トット「…………よ!ラピス!」 ひょこり、教室へと顔を出す。 やって来た少年は、小さな紙袋を二つ抱えてここへ来たのだった。 椅子に座って、黒板に書かれている文字を見ればニコリと笑いかけた。 ──明らかに覇気がないのだが。 「おれがんばりました〜。ちゃんとおしごとした」 「たいへんきのどくだが……いたしかたないこと」 (*22) 2022/05/02(Mon) 23:07:32 |
【赤】 花信風 トット「クロノもお〜はよ。…………、……」 「だいじょぶだいじょぶ。こわがらないでよ」 「かみさまなんていないよ。いてもおれらのことゆびさしてわらってるだけ」 「わざわざこどもさらうなんてしないでしょ。おとなじゃあるまいし」 そんなことを言って、クロノの背中をトントンと優しく叩いた。 (*23) 2022/05/02(Mon) 23:10:10 |
【人】 童心 クロノ「…………」 席に着いたはいいけれど、 大好きな角食パンも余り喉を通らない。 ミルクで飲み流して此方も食事は程々に、 小さな会釈だけして食堂を立ち去ったのだろう。 (14) 2022/05/02(Mon) 23:13:59 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ「ロッテも」と、声を上げ、シャルロッテは配膳を手伝った。 それが終われば、果物を少しと、ホットミルクを朝食に。 下の子たちの相手をしつつ、朝の時間が過ぎてゆく。 (15) 2022/05/02(Mon) 23:18:54 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a3) 2022/05/02(Mon) 23:19:20 |
【赤】 童心 クロノ「うん…………」 宥められながら何度も頷いて、 長い長い息を吐いて、顔を上げて黒板を見る。 怖くたって、やらなきゃいけないんだ。 やらないと、怖い目に遭う事が分かってるから。 「大丈夫……わかってるから。 今日も、がんばらないと……。 わたしも、がんばらないと、ね……。 」こわい大人たちは、どこで見てるかも分からないのだから。 (*24) 2022/05/02(Mon) 23:21:57 |
【赤】 高等部 ラピスおはようの挨拶に手を振って返す。 不安そうなクロノの顔を見て、チョークを手に取った。 『神隠しや幽霊などは 大半が科学的に説明のつくものが多いです』 『知識を呑み込めない子どもに現象をわかりやすく説明するための作り話ですね』 『この学校に伝わる神隠しも、結局は大人による人さらいでした』 かんかんと黒板に、噛み砕かれた説明が書かれていく。 『テラくんも恐らく、私たち以外の誰かが連れて行ったのかもしれません。 大人たちが神隠しをたった3人だけに任せる方が、考えにくいことです』 (*25) 2022/05/02(Mon) 23:22:13 |
エルナトは、初等部の子を泣かせてしまった。ごめんね。 (a4) 2022/05/02(Mon) 23:25:57 |
【赤】 花信風 トット「べつどーたいってやつだ」 「ほかにもおれたちみたいなやつがいるってゆーのも なんかちょっとかわいそうだな……」 珍しく眉を顰めて、黒板の文字を視線でなぞっていく。 「でも、やらなきゃいけないもんな」 「…………おれ、ふたりがひどいめにあうのやだしさ」 「そりゃみんながひどいめにあうのもやだけど」 「……………………」 ここまで言うと黙ってしまって、拗ねたような顔で机に頬杖を付いた。 (*26) 2022/05/02(Mon) 23:28:24 |
バラニは、トットに「気を付けたまえよ」と言葉をかけて、見送った。 (a5) 2022/05/02(Mon) 23:32:55 |
【赤】 童心 クロノ「わたしたち以外の、だれか……」 ……けれども自分たちはその誰か≠ェ 誰なのかを聞かされていない。恐らく逆もそうだろう。 だからその誰か≠スちは、 自分達を連れて行こうとするかもしれない。 自分達ばかりが連れて行く側では無い事に、 一末の恐怖を覚えながらも 「…………」 「今日は……エルナトくん、だっけ。 わたしが、連れて行って……いいかな。 昨日、ちょっとお話して…… たぶん、話しやすい、から……」 弱気な声で、おずおずと手を挙げた。 (*27) 2022/05/02(Mon) 23:35:51 |
リアンは、共有スペースのメモのことを思い出した。 (a6) 2022/05/02(Mon) 23:36:55 |
【赤】 高等部 ラピス「………………」 『誰かがやらねばならないことですからね』 どうにもままならないものだ。 黙ってしまったトットを見て、不安の色が残るクロノを見て。 それからおずおずと挙げられる提案。 怖い気持ちと戦って、でも何とか役に立とうと頑張っているのだろう。 健気さがいじらしかった。 『では、今日はクロノちゃんにお願いしましょう。 気をつけて行ってきてくださいね』 (*28) 2022/05/02(Mon) 23:41:11 |
【赤】 花信風 トット「クロノが行く? んじゃーおれおうえんしちゃお」 「なんかあったらてつだうから! ……て、ゆーのと」 「これはラピスもなんだけど」 そう言いながら、自分が持ってきた紙袋二つを それぞれあなたたちに差し出した。 「えとね」 「けがにきくやつ」 「…………なにあるかわからないとおもって」 「もってきた」 紙袋を開けば……花弁だ。 花の種類はまちまちでいずれも茎や葉は無く、瑞々しく色とりどりの花弁が袋の中を埋めている。 「えと つぶしてきずにすりこむとか」 「おちゃにするとか」 「それできくから。そういうやつ」 (*29) 2022/05/02(Mon) 23:51:53 |
【赤】 花信風 トット「じぶんでつかってもいーし、ほかのひとにもつかっていいかなって」 「なくなったら、いつでもわたすから」 「いってね」 「くすりみたいなもんだとおもって」 (*30) 2022/05/02(Mon) 23:54:03 |
【赤】 童心 クロノ「うん、…………え?」 渡された紙袋を受け取る。 植物特有の何処か青臭いような、 けれども花らしい芳香も感じながら、 紙袋を覗き込めば、色とりどりの花弁。 お花が食べられるとか、お茶になるとか 聴いた事があるなと、ぼんやり思い出しながら、 「…………ありがとう」 「なにかあったら、……ううん。 何も無くても、ちょっと、飲んでみたいな……」 少し不安が緩んで、トットに笑い掛ける。 ぴき、と内から小さな音を聴いては、間もなく背けて (*31) 2022/05/03(Tue) 0:00:39 |
【赤】 高等部 ラピス「?」 紙袋を受け取って、中身を見る。 色とりどりの花弁だ。 一枚取り出して、じっと観察した。 『薬草のようなものですか?』 説明を一通り受けると、理解した、というように頷く。 『ありがとうございます』 『怪我はないのが一番ですが』 『もしもの備えは良いことですからね』 備えあれば憂いなし。 紙袋を抱えて、にこりと微笑む。 (*32) 2022/05/03(Tue) 0:01:59 |
【赤】 童心 クロノ「……がんばって、きます。 今ならがんばれる、気がするから……」 あどけない言葉は、艶やかな女の声で。 多分、あと誰を連れてくのかとか そんな話もしなきゃ行けないのだろうけれど、 「何か……あったら、また合図して……ね。」 ちょっとだけ背中を押して貰えた今を逃したくなくて。 頭を下げて、教室を後にしようとする。 (*33) 2022/05/03(Tue) 0:04:31 |
【赤】 高等部 ラピスこくこく、また頷いて返す。 『はい。また明日、同じ場所でですね』 花弁が少女に勇気を与えてくれたらしい。 トットのお手柄だ。 自分もどことなく元気を分けてもらえた気がする。 紙袋を抱え直して、ちょっとだけご機嫌に。 役目のために出掛けていく後ろ姿に手を振って見送ることだろう。 (*34) 2022/05/03(Tue) 0:12:27 |
【赤】 花信風 トット二人の笑顔を受けて、トットもはにかんだ。 そう、備えあれば憂いなし。 なにかがあるとないとでは、気持ちも状況も違うから。 安心材料とも言えるかもしれない。 頭を下げたクロノに、「うん!」とガッツポーズ。 それから、ラピスと一緒に手を振って見送るのだった。 「んふふ。おれのはななの」 「よろこんでもらえたらおれはうれしい」 (*35) 2022/05/03(Tue) 0:18:16 |
【赤】 高等部 ラピス『これはトットくんが育てている花ですか?』 園芸部員だったことを思い出し。 花壇で育てている花なのだろうか。 頭にも生花を飾っているし。 クロノが去った後の教室で、ふと気になって聞いてみた。 (*36) 2022/05/03(Tue) 0:40:20 |
【人】 神経質 フィウクス気難し屋は相変わらず食堂で朝食をとろうとはしない。 だから誰かが席を立てば──或いは、全員が揃えば。 もう長居をする理由は無い。 ただ、姿の見えない者を少しだけ待って。 一応。 来る様子が無いと見れば、何も言わず食堂を後にした。 噂への言及も、不在者への言及も、それ以外も、何もない。 (16) 2022/05/03(Tue) 0:46:59 |
【人】 神経質 フィウクス朝食の時間はそうして過ぎ、所変わって図書室へ。 図書室ではお静かに。 この問題児の悪癖の事は多くの生徒が知っている。 そして、そっとしておけば──基本的には──何も起きない事も。 だから話し掛ける者はなく、騒ぎを起こす事もない。今は。 疎らに生徒の居る読書スペースを通り過ぎて。 立ち並ぶ本棚の、更にその本と本の間。 結局一頁も読む気にならなかった本を元の場所に戻した。 用件は、それだけ。 (17) 2022/05/03(Tue) 1:00:32 |
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