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【人】 一年生 小林 友…………小林、ユウ、です。 友、と書いて、ユウ。 [あれだけ見たいと願っていた顔が 水面に揺らぐようにぼやけていく。 話し掛けたいと思っていたのに、声が出ない。 人違いだったらどうするんだ、と 冷静な自分に急き立てられるように 俺は、ただの小川未明好きかもしれない人に こう尋ねるんだ。] (23) 2020/10/09(Fri) 18:45:44 |
【人】 一年生 小林 友[もし、それに肯定が返ってきたならば。 ……ああ、先生の前でキスなんかしたら 後でしこたまからかわれるし……。 世界を越えてもままならないことばかり! それでも、君と一緒なら。] (24) 2020/10/09(Fri) 18:46:28 |
【人】 一年生 小林 友窓を開けると、いい月夜でした。 美代子さんは、自分の造った千代紙の花を すっかり、窓の外に投げ散らしました。 二、三日すると、庭には、 いろいろな花が、一時につぼみを破りました。 千代紙の花が、みんな木の枝について、 ほんとうの花になったのです。 ─────『千代紙の春』 小川 未明 (25) 2020/10/09(Fri) 18:49:54 |
【人】 一年生 小林 友[まるで夢みたいな話で、きっと 俺たち以外誰も信じちゃくれないだろうけど でも、他ならぬ君が信じていてくれるのなら。] 俺はずっと、金の指輪の片方を 探し続けていたんです。 [まだ千代紙の春は、始まったばかり。]* (26) 2020/10/09(Fri) 18:53:54 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[小林君の視線が、私の手元に注がれる。>>22 いつのまにかボロボロになってしまった本。 驚いたような顔をする小林君に、私の感情が呼び起こされる。 いくつもの「もしかして」と「まさか」が、 水泡のように浮かんでは消える。] ゆう、くん……? [嘘だ、って、とっさに思う。 だけどそれ以上は声が出てこなくて、 会えてうれしい、とか、 ちょっとひねりを加えるなら、私はアキナだよ、とか うそっこ教えるのお揃いだね、とか、 色々。もっといい言葉があったはずなのに、] ……なんでぇ? なんで、ともくんがここにいるの……? [私が言えたのはそれだけで。 友君の目の縁に溜まる雫に>>23、 私の涙も導かれた。] (27) 2020/10/10(Sat) 7:14:50 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[そうして、友君の言葉を受けても>>-76>>26、 うん、うん、とうなずくことしかできなくて。 私たちを見てちょっと焦った先生が、 「……死ぬにはまだ早いぞ?」 自殺の誘いを目の当たりにしたと勘違いする。] (28) 2020/10/10(Sat) 7:15:17 |
【人】 二年生 早乙女 菜月「不意に、本が膨れ上がる。 本は幾千幾万もの真っ青な 蝶 へと姿を変えて、私たちの視界を奪う。 青い翼をはためかせて、銀の鱗粉が尾を引いて、 私たちの周りを舞いながら、 様々なものに姿を変えた。 例えば、野ばらから尻を突き出したミツバチ。 例えば、目を細めて針の穴をみつめるおばあさん。 線香持ったおじさんや、太鼓を叩くラッコまで。 それらは幾度も形を変えながら、 窓の外へ、浮かぶ雲島へと飛んで行き、 しまいには、魂は、みんな青い空へと 飛んでいってしまったのだ。] (30) 2020/10/10(Sat) 7:17:22 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[白昼夢だと思ったんだろう。 「……俺、寝る。今日休講な] 小埜先生はふらふらと去っていった。 その後ろ姿を見送って、私は泣きながら、 笑ってしまった。]** (33) 2020/10/10(Sat) 7:21:05 |
【人】 在原 治人[スーツケースと衣類も買い終え、 時期的に少し早いが 年に1度の定期検診のついでに 主治医にもドイツへ行くこと 長期になるかもしれないことを報告すれば、 あっちで何か異変があった時に 頼れる医師への 紹介状も書いてくれて 着々と準備だけは進んでいく。] (34) 2020/10/10(Sat) 8:38:54 |
【人】 在原 治人[持て余した時間は ネットの情報を漁ったから、 逢いたくて逢いたくて仕方がない貴方の 写真や動画を保存したフォルダーが ひたすらに膨れていった。 世界中の人が憧れる このひとに、俺は触れたのだ。 剰え、針で────… 手当ての時の、痛みを堪えた息遣い>>3:*27 服を身に着けていく時の少し照れたような表情>>3:*28 もう少し…と眠ったふりをして堪能した ぬくもり、匂い、それから重み。>>3:*30 あのチャペルでの24時間を 切なさと共に、脳内に蘇らせていると なんだか堪らなくなって それで… 初めて誰かを想って、シた。 ]* (36) 2020/10/10(Sat) 8:45:43 |
【人】 在原 治人[当日は気が急いて めちゃくちゃ早く空港に着いたから 迷子になっても平気だった。] すみません これに乗りたいのですが… なんか、どこに行ったらいいか分からなくて… [貴方が手配してくれたチケットを見せたら>>3:38 待ち時間はこちらで…と案内された ラウンジが凄くて驚いたし 飛行機の中も快適すぎて 食べ物なんか 喉を通らないだろうと思っていたのに 見た目も美しい料理に、つい口を付けてみたら するすると腹に納まってしまった。 貴方が、俺を大切にしてくれているのが 行き届きすぎてる サービスからも伝わってきて 今、まさに向かっているところだというのに 早く逢いたくなって、困った。] (37) 2020/10/10(Sat) 11:08:18 |
【人】 アクスル[けれど、ここではダメだ。 こんな場所では完璧じゃない。 彼の言う通り場所を移ってから――、 それと、用事を済ませてからだ。] ……、少しだけ我慢してね [公の場に相応しくない色を帯びた瞳を サングラスで覆った。 我慢、をするのは果たしてどちらだろう。] (42) 2020/10/10(Sat) 17:17:35 |
【人】 アクスル[1時間と2分の距離。 排気ガスを吐き出さない車が走った。 自分で運転を出来たなら 車内で少しくらい触れ合えたのかも知れないけど 運転の免許は取ったきり 身分証明書としてしか役に立っていない……。 今日を彼の命日にするのは大問題なので 普段通り運転手を頼んであった。 せめてと、車内では後部座席で並んで座り 黒い蝶柄の手袋を外した素手で彼の手を握っていた。 ……かえって、もっと触れて欲しくなったけれど 離すことなんかできなかった。] (44) 2020/10/10(Sat) 18:39:45 |
【人】 アクスル[窓の外の風景は都会的なものから 自然が目立つものへと変化していき 軈て車は、森の中に聳える古城の門を潜り 敷地内で停止した。 会社も家も、先代のものだ。 気に入っているけれど、自分は引き継いだだけ。] (45) 2020/10/10(Sat) 18:39:51 |
【人】 アクスル[治人が嫌がらないようなら 中から出てきた使用人達に荷物を託してから 繋いだままの手を引いていく。 案内する先は、地下室だ。] 逢わせたい人が居るって言ったでしょう ……これまで誰も紹介したことがないから 少し緊張するなぁ…… [暗い階段を降り、 静脈、虹彩、厳重な認証を経て扉が開く。 部屋の中からは冷気と、強い花の芳香が漏れ出てて] (46) 2020/10/10(Sat) 18:40:07 |
【人】 アクスル[二つある寝台のうち一つの上に ドレスを着て横たわる姿がある。 僕と同じ金色の髪は抜け落ちたものを集めて ウィッグにして被せたものだ。 ぴくりとも動かぬ肌は青白い。] ……彼女が僕の母だよ [見かけの美しさにのみ囚われて生き、 そして息子の手で永遠を得た哀しき女性。 空いている方の寝台に眠ることは 僕自身の願いではなかった……、彼女の願いだ。 そしてもう僕は、望んでいない。] (47) 2020/10/10(Sat) 18:41:02 |
【人】 アクスル……母さん、紹介するよ 日本から来てくれたHerr 在原治人 ......Er ist mir lieb und teuer. [大切な人だと伝える仕草には、照れが混じった。 母の理想とは異なる道を選んだ僕を、 どうか、許して欲しい。**] (48) 2020/10/10(Sat) 18:41:19 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 適者生存と弱肉強食の理が並び立ち、 理性的なのか野蛮なのかも曖昧な場所に於いて 常識外れな一般論に>>7>>8に降り積もるのは 僅かな喜びと、それとは裏腹の嘲笑だ。 ] えらく人道的なことを言うな。 あんた旅行者かなんかだろ。 このあたりにそんな考え方をするような輩は そうそういないもの。 [ 野垂れ死んでいてもおかしくない人間など 一歩角を曲がればごまんといる。 見慣れたくなくとも見慣れる世界に生きているのは もちろん自分だけではなくて。 ] それで、口さがねえあんたは 人が人を動物扱いするような行為は 初対面の人間に吐きつける程に 許しがたいってわけか。 [ お優しいことで。 曲がりなりにも嫌悪だというのに包み隠しもせず あっさりと渡された感情が可笑しくて くつくつと喉を鳴らしながら立ち上がる。 ] (49) 2020/10/11(Sun) 1:50:50 |
【人】 Cucciolo アジダル──どうでもよくねえ? んなこと。 ここには道理も倫理もカミサマも何も無いし、 人が動く切っ掛けなんて欲だけだよ。 俺が欲しいのは彼らが明日を迎えるって結果だけ。 そこにまあ、理由…… 尤もらしい言い訳なんか思いつかねえわ。 そんな風に"気味悪く"慈悲を振りまくよりか 畜生扱いしたものを愛でてる方が よっぽど真っ当だろうと思うけどね。 少なくとも、 [ 言い訳じみた行動理念を吐く程度には 憐憫所以の施しはこの場所で受け入れられ難い。 必要なのは真実でなく、周囲を説得するだけの言葉だ。 ] 少なくともまー、さあ、あれよ。 理由なく人助けするヒーローに憧れてるとか言うより よっぽど真面な理由だろ。 [ 彼を見ていた視線は外れ、瞼の下へ。 そんなアホなことを肯定するのは一人で充分で、 ] (50) 2020/10/11(Sun) 1:51:09 |
【人】 Cucciolo アジダル……? [ 一人、誰の事だっただろうか。 眼を開けたかと思えば どこか遠くを見るように揺らめいて踏鞴を踏む。 壁に頭を打つようにして前のめりにふらつけば、 彼の方に倒れ込みかけて、 見覚えのある、 ある。そう。 見覚えのある黒髪が視界に留まって眼を見開いた。 一人、たった一人。] ………。 [ その世迷言を肯定してくれた人がいたのだ。 ] (51) 2020/10/11(Sun) 1:51:18 |
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