【人】 店員 チエ[フレグランスは、体温が高いときのほうがよく香る、らしい。 だからお風呂上がりとか、寝る前とかにつけると、リラックス効果も強まっていいんだとか。 ――じゃあ、今は? きっと、いつも以上によく香る*] (32) 2023/03/15(Wed) 14:39:52 |
【人】 客 クリス── 黒板に『牛肉』が書かれた日>>6:1 ── [それは黒板に牛肉が書かれた日。 正確な日付までは覚えていないけれど、給料日の後だったから。 もしかしたら、俺が初めてこの店に来た日から1年程経った頃。 俺はまた、うさぎの穴を潜っていた。 今度は、一人じゃなくて、玲羅と一緒に。 うさぎの穴に来る頻度は、さほど落としてない。 ただ。頼む品数は減ったから。 お店にはさらに上客とは言えない存在になってしまった。 それでも何時も、温かく迎え入れてくれる。 まるでお家のスープみたいに。] ただいまー。 [この日も俺は鐘を鳴らして。 玲羅と一緒にカウンター席に座ろう。 ボードの牛肉がちらちらと気になる。 お勧めのお肉料理は頼みたい。頼みたいんだけど……] (33) 2023/03/15(Wed) 15:25:15 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 母に作ったケーキは、シンプルなショートケーキだった。 好きな味もフルーツも知らなかったから、 "母の日に贈られるケーキランキング"を調べて そういうものなんだ、と思い、それを選んだ。 どうせ次の日も同じまま残ってるのに? そんな風に思いながらケーキを作る過程は、 全然、なんにも楽しくなくて。 不安と、怖さと、諦念。 思い返せば、あの寒々しい家の中で何かを作る私は 気付いた時には、咲うことも無くなっていたな。 ] (34) 2023/03/15(Wed) 15:25:28 |
【人】 厨房担当 マシロ[ お菓子を作る時、咲えなかった。 楽しいなんて気持ち、ひとつもなかった。 ──ああ、でも 頭を過る 二度目の勇気 一緒にクッキーを焼いたあの人 あの時の私は確かに、笑えてたよ。 今も、今でも信じてる。 "大咲真白"を否定しなかった"速崎璥"を。 ] (35) 2023/03/15(Wed) 15:25:37 |
【人】 厨房担当 マシロ[ ごめんね を言いたいんだ、と気付いた。 勝手に傷付いて、勝手に傷付けた速崎に。 それからもう一度 笑い合いながら きっと誰かの笑顔のために作れるようになるはずの、 あまくて幸せなデザートを作りたい。 少食の遠藤にも楽しんでもらえるよう考えて 可愛いを愛する知恵にお墨付きを貰って 密かに兄のように慕う瑞野にソースアートを教わって 谷底から自力で這い上がった美澄へは歓迎代わりに。 デザート類を得意とする黒原にも笑って欲しい。 店長に、もう大丈夫です、と示したい。 ] (37) 2023/03/15(Wed) 15:25:54 |
【人】 客 クリス[俺が最近品数を抑えて居る事を知っているのか。 平皿ではなく、マグカップでの提供を提案された。 俺はほっとしたように、嬉しそうに微笑んで。 カップのビーフコンソメを2つ注文した。 湯気を立てる温かな透明のスープ。] あのね………… …………飲んでみて。 [俺は玲羅に何か語ろうとして。 結局何も語らずに、スープを勧めた。 自分もマグを手に取って、一口口に含むコンソメの味。 たくさんの味の中に、紛れもない、お肉の味がする。 幸せそうに微笑むと。 今。隣で同じスープを飲んでいる人を見て。 柔らかく目を細めた。**] (38) 2023/03/15(Wed) 15:25:57 |
【人】 厨房担当 マシロ ― 一歩、 ― [ ケーキ作りの為に彼の家へ帰って来た頃には、 幾分か体の軋みも重さもマシになっていた。 買い物の最中は腕に寄り掛かり、腰を庇う羽目になったが 自力でキッチンを往復出来る程度には回復し 「待っててください」と彼へ告げ。 ] …………よし。 [ 髪を高い位置で一つに結び、気合を入れると 肌身離さず持ち歩いているクッキーの写真を撫で、 邪魔にならない位置へ置き直す。 オーブンは180度に余熱し、ケーキ型へ敷き紙を。 常温に戻した卵を卵黄と卵白へ上手に分け、 別のボウルへまずは卵黄だけを移し替える。 ] (40) 2023/03/15(Wed) 15:26:11 |
【人】 厨房担当 マシロ[ グラニュー糖を適量加え、白っぽくなるまで 泡立て器でしっかり混ぜ終えれば また別のボウルへ卵白を入れ、同じようにグラニュー糖。 ツノがしっかり立つまで泡立てる。 卵黄を混ぜ終えたものを同じボウルへ投入し、 二つが一つに戻るようによく混ぜ合わせて。 薄力粉をふるい、気泡が潰れないよう底面からすくいあげ その作業を何度も繰り返す。素早さが大事。 牛乳と一緒に溶かしたバター半分を加え 手早く生地を回し、 残り半分のバターも追加投入し、更に混ぜ。 粉がないのを確認し終えれば、型の中へ流しこもう。 とんとん、と型の中の生地を軽く均して空気を抜き 爪楊枝で表面を軽くならし、オーブンへ。 ] (41) 2023/03/15(Wed) 15:26:17 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 焼き終えたら粗熱を取り、いったん冷蔵庫の中へ。 寝かせる時間が長ければしっとりするけれど 今回は、この恋みたいに ふわふわした生地がいい。 ある程度冷ましたら、三枚にカットして。 続けて鍋へグラニュー糖、水、ブランデーを少量。 中火で熱し、軽く沸騰するまで待てば 火を止めてシロップになった液体を冷ます。 熱が取れれば、カットした生地へしっかり塗り込もう。 生クリーム、グラニュー糖、バニラエッセンスを混ぜ 重くならない程度に混ぜ合わせる。 シロップが染みたスポンジに、生クリームを塗り スライスしたイチゴを乗せ、また生クリーム。 スポンジとイチゴを重ね終えるまで。 ] (42) 2023/03/15(Wed) 15:26:21 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 入れるフルーツは、正直買い物中に頭を悩ませた。 いつも美味しそうにご飯を食べてくれる彼の、 一番好きなフルーツはなんだろう。 聞こうとして、──ふ、と。 "特別な人に食べて欲しいケーキ"が "好きなものを共有できるケーキ"にも、なれば それはとても、うれしいことだ、と思って。 ケーキを作る間の私の顔色は、桜のように薄桃色。 重ね終えた生地全体を純白のクリームで覆い、 ふふ、と零れる笑みを抑えきれないくらいに。 ──── 楽 しいなぁ、と思えた。もう過日のように、 苦 しくない。 ] (43) 2023/03/15(Wed) 15:26:29 |
【人】 厨房担当 マシロ[ イチゴはいつかの神田スペシャルプレートと同じ。 花形へ飾り切って、合間にハート型の飾り切りも挟みつつ 見栄え良く生クリームを絞り上げる。 ひときわ大きなイチゴが数粒あったので、 薄切りにし、重なりが少しずつズレるように並べ、 端からくるくると巻いて薔薇型にもしてみよう。 "次は"うさぎクッキーを焼いて飾っても良いかも、なんて 自然と未来のケーキの構想が頭へ浮かんだ。 ] (44) 2023/03/15(Wed) 15:26:34 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 調理の途中、届かない位置に器具があれば 背伸びするより「夜綿さん……」と眉を下げて呼びつけ 取ってもらう手伝いはしてもらったりしただろうし。 体や様子を気にして、キッチンへ来ることがあるのなら 「味見します?」と余ったイチゴを差し出したり。 そんな一幕もあったかもしれないが。 ともあれ完成したショートケーキを手に、 私はぴょこん、とキッチンから出て、貴方の元へ。 ] 夜綿さんっ ……私の一番最初、もらってくれます、か? [ 二人のテーブルへケーキを置く指先は、もう クッキーの時みたいに、震えてはいなかった。 微笑んで彼を見つめる。 小首を傾ぐ。 ] (45) 2023/03/15(Wed) 15:26:41 |
【人】 厨房担当 那岐[そんな仕事の傍らで、大咲の後ろ姿を見つけたら。 ヘルプの振りをして、しれっと隣に並んだ。] 大咲、手伝う。 [並べられるフライパン。 デザートに使うフランベをしていたところだったか。 火の強さを調整しながら、 彼女の手元で踊る、 青にも赤にも見える炎を見つめたまま。] ……あれから、ケイさんと話した? [他のメンバーには聞こえないように。尋ねる。 まず、聞いておきたかったのは。 時間を置いた今でも、会話の少ない彼女達が 気になっていたから。] (48) 2023/03/15(Wed) 15:43:19 |
【人】 厨房担当 那岐[速崎へのプレゼントは。 それぞれ料理だったり、事前に用意したものだったり。 その中で、大咲はデザートを選んだはず。 一緒に作っていたクッキー。 最近黒原と共にデザートを担当することが増えた彼女。] ずっと話す機会なかったんなら、今日かなって。 ……余計なお世話かもしれないけど。 [隣に立って『白』いプレートに描くのは。 『オレンジ』ソースで象っていく ヘッドフォンをしたうさぎ。 カウンターの向こうには 以前にも訪れていた父娘の姿。>>4:73 小さなお客様が喜ぶように、 大咲にも教えたソースアートが今夜も役に立つ。] (49) 2023/03/15(Wed) 15:43:45 |
【人】 店員 チエ[チエの香り。普段つけてるのは、フルーツ系にフローラルの混じった、すっきりしてるけど結構甘めの香り。 けど、シャミさんなら、もう少し。凛として、存在感があって、だけどあとから、甘さを感じるような。 ウッディでちょっとスパイシーなグリーンノート。 独特な香りかもしれないけど、きっと似合う。馴染む。 万人受けしなくても、ボクが好きなら。すれ違った瞬間に、絶対振り向く自信。 ――どうかな、って聞いてみるときは好みに合うか、さすがにどきどきしたけど。 気に入ってくれたら、いいな*] (51) 2023/03/15(Wed) 15:47:50 |
【人】 店長 アン――花々の盛りに―― [Madam March Hareのすぐそばには、季節の花々美しい公園がある。 春だけでも、梅桃に菜の花、早咲きから遅咲きまで取り揃えた桜の木々。 3月は店の周年なり年度末なりもあってどうしてもばたばたしてしまうし、それが落ち着く頃には公園の花見から流れてきたお客様で繁忙期になりがち。 それでなくても歓送迎会シーズンだから、予約が入ったりすることも多い日々。 だからそうした慌ただしさを越えた頃に、慰労も兼ねて店休日とは別に1日全員で休みを取ることにしている。 シフト等々の都合も合わせ、スタッフの予定も聞いて、空きの日を作り。 桜に藤の紫が交じる頃、ささやかにパーティをするのだ。 食べたいものは持ち寄って、作りたい人には厨房を貸して。 常連さんも含めて、仕事よりプライベートな空間で、のんびり過ごす『なんでもない日』*] (52) 2023/03/15(Wed) 16:01:50 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新