【赤】 在原 治人ああ、良いに決まってる 頼むから…さ ”こんな”とか、もう言うなよ どこもかしこも魅力的で 俺を魅了して止まないっていうのに 良くない訳がないだろ 俺の手で、その美しさを 更に際立たせてやりたくて 今も、どうしようもなく、うずうずしてる [愛おしさを隠しもしない 甘い声音で、諭すように静かに囁いて それから、少し遠慮がちに 座面で乱れている金色の毛先を一房 そっと掬い上げた。 先程は拒まれてしまったけれど、 今度は構わないだろうかと問いかけるように。]* (*16) 2020/09/30(Wed) 22:01:16 |
【赤】 アクスル[トクトク、心地よく胸が鳴っている。 草木が芽吹くようなこの気持ちを、 僕は知らない。 貴方なら、知っているんだろうか。] (*18) 2020/10/01(Thu) 1:39:55 |
【赤】 アクスル[愛おしさが全面に載る声の囁きは 鼓膜からするりと滑り込んで 砕かれたばかりの心の傷を癒してしまう。 金の髪ごと救い上げられて 心の奥底からこれまで感じたことのない歓びが 胸の奥から泉のように溢れて、溢れ出して 目元から透明な雫となって発露する。] …………………うん [うずうずすると言った貴方の 思うが儘にして欲しい。 そんな想いを込めて、頷く。 優しく細めた左右の瞳から ぽろぽろと温かい雨が降り落ちた。**] (*19) 2020/10/01(Thu) 1:40:47 |
【人】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[ユウ君と話すことで、少しずつ言葉を覚えていく。 一度間違えた言葉は、かえってよく記憶に残った。特に香具師。 お香売らないなら「香具」なんて漢字使わないでほしい。 ……まぁ確かに、なんでアロマ屋さんが人魚を欲しがるんだろ、生臭そうなのに、って、ちょっと不思議には思ったけどさ。] (44) 2020/10/01(Thu) 6:07:51 |
【人】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[あざらしとラッコを間違えた理由は分かっている。 「SEA OTTERS」。 クマとか水牛とか、他のチームはもっと勇ましい動物の名前を借りてるのに、うちはラッコ。 海にぷかぷか浮かぶ、のんびり癒し系動物、ラッコ。 せめてスイミングだったら分かるけど、陸の競技で、ラッコ。 名づけについて、部員たちの間で囁かれている逸話がある。 「チア部を立ち上げた部員が、雲を泳ぐラッコを見たんだってさ」 いくらなんでも無理があると思う。 せいぜい、雲みたいなラッコ、だろうに。 と、言いながらも、私はちょっとだけラッコの絵が上手くなってしまった。 あざらしだったはずなのに、おもわずラッコを描いてしまったのも、きっと癖みたいなもの。 だいいち、私だって初代のことを笑えない。 雲を泳ぐラッコなんて、よく思いついたよねって笑ったけど。 ユウ君との不思議なやりとりだって、きっと「よく思いついたよね」って笑われるような妄想話。 それとも、「頭大丈夫?」って、心配されるかな。 楽しいから、何でもいいけど。] (45) 2020/10/01(Thu) 6:09:01 |
【人】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[『乳より先に肩を褒めろ』って言ったらフラれた、とは言えなくて隠す。 元カレたちと長持ちしてたら、手をつないだり、キスをしたり、その続きもしたのかもしれないけれど、そのまえに別れてばかり。 だって、「喧嘩したら負ける」とか「ワンパンで人殺せそう」とか「足太くね?」とか。 もっとか弱い方が女の子らしいのは分かってる。 だけど、私の強さに目をつぶって、女の部分だけを求められるのが気持ち悪かった。 私のこの大きな体は、メンバーを支えたくて、チアでみんなを笑顔にしたくて、死に物狂いで手に入れたもので。 喧嘩のためとか、誰かを傷つけるためのものじゃない。 だから、この体じゃモテないのが分かっていたって、卑屈になるのだけは、絶対に嫌だった。] (46) 2020/10/01(Thu) 6:10:12 |
HNアキナ 本名は 早乙女 菜月は、メモを貼った。 (a10) 2020/10/01(Thu) 6:13:40 |
【赤】 在原 治人[彼が生きているからこそ 見ることの出来る、嫋やかな変貌に 感嘆のため息が止まらない。] ああ……、本当に凄いな 先程まで在った最上を 易々と超えて 更に高みへと昇って行ってしまう 今の、その顔、 堪らなく綺麗だ… [青いふたつの泉から 零れ落ちる雫に どうしても触れてみたくなって、 金色の房をそっと降ろすと 両方の掌で濡れた頬を包み込んだ。]* (*21) 2020/10/01(Thu) 16:23:54 |
花の名 リフルは、メモを貼った。 (a11) 2020/10/01(Thu) 21:42:30 |
志隈は、メモを貼った。 (a12) 2020/10/01(Thu) 21:53:29 |
【置】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月[図書館で出会った影を思い出して、ちょっと自信が揺らぐ。] ……生きてるよね? [むしろ、私の方が幽霊だと思われていたりして。 ちょっと想像して、くすりと笑った。] (L6) 2020/10/01(Thu) 22:36:46 公開: 2020/10/01(Thu) 22:40:00 |
【置】 HNアキナ 本名は 早乙女 菜月 すっごい変なこと聞くんだけどさ、 ユウ君、図書室で、私のこと見てびっくりしてなかった? 意味わからなかったら、全然スルーしてほしいんだけど! [なんて、そんなこと聞いてみたり。]** (L7) 2020/10/01(Thu) 22:37:42 公開: 2020/10/01(Thu) 22:40:00 |
【人】 二年生 小林 友なんでも、しんとした、 澄みわたった夜が、星たちには、 いちばん好きなのです。 星たちは、騒がしいことは好みませんでした。 なぜというに、星の声は、 それはそれはかすかなもので あったからであります。 ─────『ある夜の星たちの話』 小川 未明 (47) 2020/10/01(Thu) 22:50:26 |
【人】 二年生 小林 友[結局「アキナ」の情報もないまま 家に帰ってきてしまった。 顔色を覗き込むような母親の顔から逃げるように 自室に籠って、俺はまた本を開くだろう。 読み慣れた本の世界に、ではなくて 目に見えない女の子との会話に夢中。 いっそ、ソシャゲの推しを引くために ウン万つぎ込んでる、とかの方が 親も心配しなかったかもしれない。 ……なんて、部屋の外から話しかけてくる か細い母さんの声を聞いて思うんだ。] (48) 2020/10/01(Thu) 22:50:44 |
【人】 二年生 小林 友「……ねえ、リビングでお茶しようよ」 …………。 「あなたが好きだった、裏のケーキ屋の バームクーヘン、あるわよ」 …………。 「ねえ、友。何かあったら話した方がいいわ」 ……何も無いよ。今、本読んでる。 「何も無いなら、それでいいから。 一緒に顔みてお茶飲もうよ」 ……本、読んでるから。 「…………そっか、ごめんね」 (49) 2020/10/01(Thu) 22:51:33 |
【赤】 アクスル[新しい自分に変わっていく。 けれど、不思議と怖くはない。 ────かの男も、復活を遂げる前には 手足を貫かれて磔られ、痛みを伴ったものだ。 生まれて初めて吸った空気は彼の――、 在原治人の、匂いがした。] (*23) 2020/10/01(Thu) 22:51:41 |
【赤】 アクスル[濡れる顔を包むように触れられれば 混ざり合ったそれらはいよいよ 結合してしまったのだろう 嬉しい、正の感情だけが残り とろりと蕩けた瞳で 彼の左目、……右目、…また左、と見つめ 頬は血色を取り戻し淡く色づいていった。 同じ色の唇を、ゆっくりと動かす。] ……、…… [けれど、饒舌になった彼とは裏腹に 僕の口からは言葉が出てこない。 貴方のことをもっと知りたい。 僕のことを知って欲しい。 そんな欲が確かにあるのだけれど 音に換えることが出来ない。 頬に伝わる温もりに、声を奪われてしまって。] (*24) 2020/10/01(Thu) 22:51:45 |
【赤】 アクスル[七週の間、 何度焦がれ、何度妬んだことだろうか。 あの標本を作り上げたこの掌に。] (あったかい……) [安くはない代償を払って 危険な海の外に出て 最期には泡になって消えてしまうだなんて 馬鹿のすることだと思っていたけれど W声を犠牲にしてでも逢いに行きたいW その気持ちが少しは理解出来た気がする。] (*25) 2020/10/01(Thu) 22:51:48 |
【赤】 アクスル[言葉で教えて貰うのではなくて この世界一の職人の掌を通じて 教えられたい。 贅沢にも、そう願ってしまう。] ……。 [唇を結び直せば、緩く弧を描かせて ふ……、とただ微笑みを浮かべた。 貴方に仕上げられることを 望むだけの作品だ。**] (*26) 2020/10/01(Thu) 22:51:51 |
【人】 二年生 小林 友[─────昔、小学校の頃 俺はいじめにあっていた。 嫌なくじ引きに当たった……みたいな 特に深い理由もなくそれは始まった。 朝一番の「おはよう」に誰からも返事がなくて それを切っ掛けに、靴が無くなり 教科書やノートも消えた。 友達だと思ってた人達が、 ある日突然敵に変わる。 何故?と問うても誰も答えない。 それで……少しだけ、堪えてみようと思った。 何が原因かは分からないんだから 少し待てばまた前みたいに友達になれると思って。 待って、待って、待って、待って、 待って、待って、待って、待って…… でも全部元通りになるより先に 俺の心が折れる方が先だった。] (50) 2020/10/01(Thu) 22:52:00 |
【人】 二年生 小林 友かあさん、おれ、がっこういきたくない。 [そう、勇気を出してしぼりだした時 母さんは半狂乱になって、自分を責めてしまった。 何も気が付かずのんきに息子を学校に送り出して 暗い顔してても勇気を出せと言うばかりの 何も分かっていなかった自分を。 結局、母さんが学校に突撃して いじめは急速に収まったけど…… でも元通りにはならなくて。 というか、元通りに接しろ、なんて 俺自身が無理だった。 元通りに笑えないし、喋れない。 何話していいかも分からない。 相手の目を見た時、冷たく歪んでたらどうしよう ……そう考えたら、目すら合わせられなくなった。] (51) 2020/10/01(Thu) 22:52:31 |
【人】 二年生 小林 友[そうして小学校を卒業して 中学から、高校まで。 幸いまたいじめられることはなかったけど 一度ついたオドオドした態度は変えられない。 特にこの桐皇なんか、良い奴ばかり。 ……だけど、俺だけがずっとダメなまま。 何も心配いらないよ、母さん。 あんたの息子は今日も 良い奴にだけ囲まれて過ごしてた。] (52) 2020/10/01(Thu) 22:53:04 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新