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【人】 魔王 ウロボロス君は本当に仕事熱心だな。 いい加減休息も知るべき時期じゃないかと、思うけどね。 [何気なく響く返答で、語るその先を予測して遮った。 400年と言ってしまえば本当に短いものだ。 しかし、絶えず共に在れば人格を知るには充分な時間と言えよう。] これは良い機会になるんじゃないかな? [表情を変えぬまま、首に手を伸ばし痕を隠す。 魔族には些細な攻撃を受けた、それだけだ。 治癒能力を下げる呪いこそ掛けられていたものの、 人間と変わらない程度の速度でやがて消えるだろう。 その先で起きたことも、忌むべきものでは無い。 自分の意思で彼を誘った。かつての先代のように、血を与えた。 誰にも文句など言わせはしない。当人にすらも、だ。] (33) 2020/11/02(Mon) 2:02:25 |
【人】 魔王 ウロボロス[再び話を試みてこないように。 徐に靴を脱ぎ、上体を捻り彼の方を向いて横たわった。 そのまま下半身も寝台に乗せてしまい、腰を上げて 横に重ねた足が両方柔らかなシーツに触れるように姿勢を変えれば、 俯せから肘をついたような姿でゆっくりと距離を詰め。] ふふっ……ねえ、これ何だと思う? [いつの間にか、この手には君の捜し物。 紙切れを指先で摘む手と頭だけを上げて、態とらしく小首を傾げる。 満面の笑みで見上げ意地悪を始めたのは、 あと少し詰めたら鼻先が腹部に付きそうな程近くになってから。 重いなんて文句は勿論許していないし、君はそれを理解している。] (34) 2020/11/02(Mon) 2:02:56 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスそれは……俺は、休むというのはあまり…… [ いつもなら即座に飛び出す真っ直ぐな拒否の言葉。 しかし今はどうしても、口籠ってしまう。 目覚めた後、してしまった蛮行を思い出し 何を考えるより先に短剣を作り出したら即座に取り上げられた。 定期的な魔素の供給が必要な自分の為に、 輸血の技術を確立してもらって以降、直接飲むことは無かった。 ましてや尊き御方を乱暴に扱い、傷つけるなど。 あの自分は行いも、主を忘れた心の状態も ────まるで獣のようであった。 全て理解した上で彼から許した行為で無く、 己に軍で成すべきことが存在しなかったのならば 辞して消息を絶ってしまったかも知れない。 ] (35) 2020/11/02(Mon) 2:03:43 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスあの……? [ そんな風に迷っている内に、放られる靴。 伸し掛かる重みが少しづつ上がり、今や膝の上。 床の上を懸命に這って自分に近づこうとしていた幼竜を思い出す、 現在の彼が行うとそこには何処か艶のようなものが含んでしまうが。 ……文字通りの魔性というやつか。 ] (36) 2020/11/02(Mon) 2:03:55 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスあっ! [ 思わず目を見開き声を張る。やはり我らが王は魔性であった。 オルフェウスに知らないと言われ、行方知れずだった紙が目前に。 愉しげな姿と明らかに持ち主を断定している様子から、 どうして手にしているのかは想像がついた。 ] それは、俺が失くしていたものです。 お返しいただけますか……? [ それでも咎めることは立場上出来ない。 ……理由があれど秘匿していた弱みも、あるわけなので。 丁重に願い、慈悲を求めるのみだ。 ] (37) 2020/11/02(Mon) 2:04:09 |
【人】 魔王 ウロボロス駄目。ちゃんと僕に隠していたことを白状してね。 それから君のウロボロス様にきちんとお願いするんだよ? [深まる笑み、覗く牙。指を離れて天井近くで浮かぶ紙切れ 見せつけるように見やすい位置でそれは止まっている。 こんな意地悪を今まで何回繰り返してきたっけ あと何回出来るんだろうな。 どうすることも出来ない思考は、口に出さないまま。] (38) 2020/11/02(Mon) 2:04:39 |
【赤】 魔王軍幹部 フォルクスぐっ…… [ あっさり突き落とされる。此処は無慈悲な蛇の胃袋の中である。 ] それは……かつて勇者だったと思われる魔物の目撃情報です。 以前から陛下に黙って部下に調べさせて……倒しに行っていました。 反省しておりますので、返していただけませんか。 [ 目前の二つの青紫を見下ろし、最後まで視線を逸らさないまま 絞り出すような声で全てを打ち明けた。 どうしても、彼らを楽にするのは自分でありたかった。 同類の成れの果て達は、他の魔物と比べ物にならない程強い。 心配をさせず、出来る限り早く向かうことで被害を抑える。 いつでも心は王に在るつもりでも、 やはりそれは裏切りの一つであったのだろう。 ] (*22) 2020/11/02(Mon) 2:05:31 |
【赤】 魔王 ウロボロスよく出来ました。 まあずっと前から知っていたし、これからは許さないけどね [満足げに両眼を細める。 更に奈落へ追い詰めんとばかりの支配者の言葉。 しかし、それは表面上は戯けただけのつもりだった。 故に彼の様子を見てすぐに引っ込め、真意を伝える。] ああ、……そんな顔をして 分かっているさ、それが君にとってどれだけ大切なことだったのか。 だから今まで望むようにさせてあげていたじゃないか。 許さないと言ったのは一人で行くことだよ。 これからは軍から一人同行者を必ず用意するんだ。いいね? [ほら、と言えば宙を舞って紙片がその手の上へと落ちてくる。] (*23) 2020/11/02(Mon) 2:06:06 |
【赤】 魔王軍幹部 フォルクス陛下…… [ ああ、なんと愚かな間違いをしたものか。 王は秘匿を裏切りと認識し憤っていたのではない。 ただただ自分を心配し、話してほしいと思っていたのだろう。 今までの我慢を解いたのは物的証拠を手に入れただけではなく、 きっと、この結局戻らなかった手を想ってのことでもあるのだ。 ] はい、ここで誓います。 もう陛下に隠し事など決して致しません。 そして……他の者を頼り行動します。 最期の時まで、貴方に抱かせてしまう憂いは少なくあるように [ 左手でそれを取り、側にある小さなテーブルの上に置いた。 今度こそ忘れないようにしよう、覚えていよう。 大切なただ一人の心を。 ] (*25) 2020/11/02(Mon) 2:07:05 |
【人】 魔王 ウロボロスそれでいい [珍しく、短く愛想の無い声で応える。 表情が見えないように俯いて、更にまた彼の上で這い寄る。 そのまま腰に手を回し、抱きつくような姿勢になり。] 僕は疲れたから暫くこうして休むよ [許可は取らない。ただの報告だ。] (39) 2020/11/02(Mon) 2:07:42 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス……はい。 [ 答えは、きっとその一言だけでいい。 密着した状態で、動かないように努めながら すっかり顔を隠してしまった金髪の頭を、侵されない手で撫でる。 昔、フォークと呼ぶことをやめさせたのは自分で 成長の為の区切りとし、甘えやかすのも終わりとしたけれど。 もう見た目では、同じような年頃としか見えないのだけれど。 今だけはこうしていてもいい気がした。 ] (40) 2020/11/02(Mon) 2:08:12 |
【人】 アクスル── 或る日 ── [ばたばた、珍しく焦燥して 使用人を見つけるなり投げた問い。] W風邪を引いた時ってどうすればいいのっ?W [――あんなに慌てたお坊ちゃんは初めてでしたね。 と暫く話の種にされることを主人は知らない。] (42) 2020/11/02(Mon) 10:58:10 |
【人】 アクスル[経営より商品開発の方が好きな性質上 薬剤の扱いには長けているが 風邪で易々と薬を出さないのが島国との違い。 また美容のための規則正しい生活で 自分自身は体調を崩すことが殆ど無かった。 酷く寝込んだのは18歳のときの一度だけ。 母を殺めてから数日は人らしく生きられなかった。 使命のために立ち直らざるを得なかったけれど。 ] (43) 2020/11/02(Mon) 10:58:23 |
【人】 アクスル[料理長が風邪に効くよいものを作ってくれると。 有難いが「僕が作ってあげたい」と主張すれば 「包丁使えますか?」と神妙に確認される。 この歳まで碌に扱ったことがなかったし 誤って肌を傷つけたら怖いけれど] W……頑張るよ!W [――結果を言うと怪我をする前に取り上げられ 労せずして玉ねぎの微塵切りを蜂蜜と共に 火にかけた玉ねぎエキスが手に入った。 その後使用人たちからの恩情として 家主専用のブンブンチョ○パーが 厨房の片隅に置かれることになる。閑話休題。] (44) 2020/11/02(Mon) 10:58:42 |
【人】 アクスル[二人のための寝室に戻れば エキスをハーブティに落として彼に勧めた。 起き上がれないようなら伸ばさないままのものを 小匙のスプーンで掬って口元へ。] ……治人……、元気になって欲しい…… [そのあとは彼のもとを離れようとせず いつでも医師に電話出来る体制で付き添い続けた。 繋ぐ手には死神に連れられることを許さぬ意思を込めて。**] (45) 2020/11/02(Mon) 10:59:16 |
【人】 魔法猫 カザリん、るぅ? [そうこうしているうち、不意に体がふわりと浮いた。 床の上のマタタビにジタバタ手伸ばし、持っていこうとちょっぴり抵抗してみたけれど] ──────ぁ、ふ [やっぱり、まぁいいや。 大あくびひとつ、なんだかケタケタしてる下僕を尻目にその胸の中へ丸まり、ころん] ────みゃぅ、ぅぐ……んにゃ [下僕の衣服の胸の辺りをしゃぶりつつ、手をぐーぱー。生地が傷むとか、関係ない*] (47) 2020/11/02(Mon) 19:17:06 |
【人】 魔砲少女 シオン―― ぐへへべふっ ―― [>>46無惨な姿になったカーペットに見向きもせずに、 ...はベッドへと向かっていた。 意識が腕に抱くハチワレ猫から揺るがない。 それ以外のことには興味がなさそうに動いていた。 殿様バッタが飛び込んだ両親の部屋から 悲鳴でも聞こえてきそうなものなものだが、 それすらも聞こえずに愛くるしく鳴く猫に夢中だった] お前は可愛いなぁ。 本当、可愛い。 いっぱい可愛がってあげるからね。 [>>47胸に飛び込んできた猫を抱く。 抱くのだがきっと猫に伝わる感触は何か変だろう。 感触も、動きも、何もかもが偽乳であるかのようだ。 それなのに確かに豊満な胸はそこにあり、 温かさは確かにあった。 下着の生地が傷んでも気にすることはない。 ...は変わらず我が猫を吸うことを満喫するのだ] (48) 2020/11/02(Mon) 20:52:16 |
【人】 魔法猫 カザリ──────んなぁ [まぁいいや、と締めくくる。 可愛がられているのはにゃーでもわかる。 愛されているのもきちんとわかる。 かといって、良い子になるつもりはないし 主導権を渡すつもりも、握るつもりもない。 人間は下僕。 だけどにゃーは、主人になるつもりもない。 ──だって、責任を負うとかめんどくさいから] にゃおん (ねむい、ねよ) [犬のようにバタバタ尻尾も振らないし、命令に従うつもりもない。 それでも、一応信頼してる嫌いじゃないから。 信頼しているよの合図に、下僕の顔の方にお尻向けまた大あくび。 おやすみなさいと目を瞑るのだった**] (51) 2020/11/02(Mon) 23:25:39 |
【赤】 魔王 ウロボロス[いつからそうしていたのかは分からない。 何しろそれは、空気に触れることも出来ないような幼い頃の記憶だ。 沢山の大きい姿が周りを行き交って、覗き込んできていたと思う。 その中で何故か濃桃の瞳の持ち主の姿が一番印象に残っているのは、 彼が色々とその頃の自分に語り掛けていたらしいからなのだろうか。 内容を覚えてはいない、言葉も理解出来なかったのだから当然だろう。 ただただ、あの色が心に残った。 それが自分達の生きる大地には咲かない花の色なのも、 酷い経験から変色してしまったものという事実も、未だ知らなかった。] (*27) 2020/11/02(Mon) 23:53:44 |
【赤】 魔王 ウロボロス[何も知らない子供は外に出されて成長し、色んな知識を得た。 果てしない戦争、嘘で隠された歴史。人類と魔族の成り立ち 世界を変える為に動いた者達、今この時代で望むべき未来 その為王になり民を導かねばならないこと。 それから、自分がどのようにして産まれたのかも。 種族の違いよりも大きな差が、そこにはあるらしい。 いまいち実感は出来なかった、あの日までは。 祝われる筈の日に、命を狙われた。存在を否定された。 辛くなかったわけではない。これからの日々への不安も生まれた。 何より何処か以前も向けられた気がする鋭い視線が、恐ろしかった。 だが数十年間愛されて育った記憶があった。 これからも守ってくれる、そう信頼出来る皆が側にいた。 恐ろしい勇者は殺しにやって来ない、それだけで恵まれていた。] (*28) 2020/11/02(Mon) 23:53:57 |
【赤】 魔王 ウロボロス[それよりも、痛い程に抱き締める腕の主のほうが気になった。 主を守り傷一つ付けなかったのに、謝罪を繰り返し誇ることも無い。 その心には守ってくれる誰かがいないように感じたから ────当人すらも出来ていないように思えたから。 だからただ事実を指摘しただけで、あんな風に君は泣いたのだろう? 苦しみを理解されるだけで、赦されたように思えたのだろう? 父たる先代の死後に産まれた僕の存在が赦されるのならば、 造り上げた者も等しくそうあるべきではないか。 しかし彼は二つの繋がりを断ち切ってしまう。 それどころかきっと、自分自身のみに罪を見出している。 限られた広さの両手で救える限りを救おうとしながら、 絶対にその対象にならない者が一人だけいる。] (*29) 2020/11/02(Mon) 23:54:11 |
【赤】 魔王 ウロボロスねえ、フォルクス 君は世界が平和になったら何がしたいのかな? 俺……ですか? そう、君だよ。やりたいことくらいあるだろう? その時はなんだって叶えてあげよう。言ってご覧 なら、陛下にゆっくり休んでほしいです。 それは質問の答えになってないな 君自身が何をしたいのか、僕はそう聞いたんだよ? (*30) 2020/11/02(Mon) 23:54:40 |
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