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【人】 乙守 流歌[ せめて好きなものを、と持って来たシュシュ。 普段下ろしてる髪が束ねられたら 首元の解放感が心地よかったりする。 お気に入りだし、可愛い。 けど、……けど。 意識は完全に別の方へもってかれちゃった。 体操服はハーフパンツ、露出は少ない。 でも制服のスカートよりは丈が短くて ついつい思い出してしまう、昨夜の夢のこと。] (73) 2022/05/20(Fri) 19:09:24 |
【人】 乙守 流歌[ これは私の知らない事だけれど、 飛んで跳ねるバレーボールの授業は 健全な男子達は別の女の子達に 釘付けになってる男子の一部が 今日に限っては、 普段は甲矢潮音の目を気にしてなのか 乙守の"お"の文字すら出さないのに あれは甲矢と一線をこえたのだと、 下世話な噂をし、そういう目で見てる。 一応は潮音に聞こえないように。 けれど何があるかはわからないしね、 聞こえてても、聞こえてなくたって わたしには、分かんない。 ]* (74) 2022/05/20(Fri) 19:11:45 |
【人】 乙守 流歌[ それから、お弁当を一緒に食べたりだとか 変わらないようで変わってく日々を 私達は送ってく。 あれから何かあったかな、 あったかもしれないし、 なかったかもしれない。 潮音はどうだったかな。 帰るまでは一緒にすごせたかな。 *] (75) 2022/05/20(Fri) 19:13:12 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[突然の告白めいたものに驚いてばかりいれば、 今度はあっさりと身を引かれてしまった。 急転直下の変化に対応しきれずに困惑する。 ひとまずと抱きついたままの状態から 身を離して、ほぅ、とため息を付いた。] ……し、信じないわけじゃないけど、 びっくりしたんだもん……。 それに、聞かなかったことになんて、 今更無理だよぉ……。 [それとも本当に冗談だったのだろうか。 いや、軽口で冗談を言う人ではないことは知っているけれど。 真顔で冗談を言う人でもない、ような、……気もする。] (76) 2022/05/20(Fri) 21:37:13 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[何せ身構えてもいなかったことだ。 驚きが勝ってしまって、ときめきなんてものが吹き飛んでしまった。 ……ちら、と盗み見るように彼の表情を伺う。 何でもないような表情。 すぐさま移動しようだなんて切り替える機転の速さ。 今し方告白しました。みたいな様子が微塵も感じられない。 また、妙な間が空いてしまった。 じ、と彼を見つめて、ぽつりと呟くように零す。] ……本当に、私のことが好き、なの? [もう一度、確かめるように。そう尋ねた。*] (77) 2022/05/20(Fri) 21:37:28 |
【人】 転生者 アウローラ[ 言われておそるおそるマグカップを口に運ぶ。>>61 ほんのりとバニラの香りがした温かなそれは 口に含むとほんのりと牛乳と卵の甘い味がした。 ] (……、エッグノックだこれ) [ なんだか、色々意外な気がして マグカップのそれを飲みながら つい上目遣いで相手の顔を伺ってしまう。 まだわたしが小さい頃、風邪を引いたときに シスターが作ってくれた味を思い出す。 まさか、エッグノックを作るラスボス(暫定)が いるなんて思わなかったけれど。 もし、彼と視線が合えばきっと、 気まずいような照れくさいような顔をして そっと目を逸らしただろう。 ] (78) 2022/05/20(Fri) 22:41:15 |
【人】 転生者 アウローラ[ わたしの知っている『闇の精霊』は。 こんなふうに言葉を交わせる存在ではなかった。 遠い記憶の中にあるのは、いくつものスチル。 世界に絶望したマティルダが、破滅を希い そうして、この世界に顕現した巨大な多頭龍。 身体から生やした蛇のような触手と、 胴から生えた巨大な黒い翼と鱗から覗く無数の赤い瞳、 この世界の既存の魔物たちに似た、 しかし全く色彩の異なる、無数の黒い眷属たちを従えて 王都や学園、この世界の各地を襲う災厄。 ] (80) 2022/05/20(Fri) 22:52:12 |
【人】 転生者 アウローラ―――…。 [ 正直、実感が湧かない。 記憶の中の彼は、目の前の青年とは あまりに異なる姿をしていたから。 強いていうなら、 昨晩、闇の中に浮かんでいた赤い瞳に その面影を見出せるくらい。 何より、あの災厄が人と同じ姿で言葉を話して エッグノックを作ってくれるなんて思わなかった。 ] なにを、のぞむって……。 [ その瞳が、此方を覗きこむように 品定めをするのように、わたしを見つめる。>>66 ひんやりとした指先と、 彼の瞳の色に正直、気圧されそうになる。けど。 ] ……、ひとつ、聞かせてください。 逆に、どうして世界を滅ぼそうとするんですか? (81) 2022/05/20(Fri) 22:53:25 |
【人】 転生者 アウローラ[ 記憶の中では……確か。 ] 「―――全部! 全部!! 貴女も貴方たちもわたくしも 全て、消えてなくなればいいのよ……!!」 「―――…嗚呼、主よ!! どうか、わたくしの望みを叶えてくださいまし!!」 [ 彼が姿を現したのは、物語の最終盤で、 世界に絶望したマティルダが彼の降臨を望んだから。 ゲームの中では、マティルダがラスボスである彼に 唆されたような描写だったけれど。 実際は、どうだったのだろう? 流石にこればかりは、 今、この世界で確かめようもないのだけれど。 少なくとも、目の前の彼から悪意は感じなくて。 (喜々として破滅を語るようなところはあるけど)>>0:190 交渉の余地がないようには思えない。 ]* (82) 2022/05/20(Fri) 22:56:58 |
【人】 転生者 アウローラ[ 記憶の中では……確か。 ] 「―――全部! 全部!! 貴女も貴方たちもわたくしも 全て、消えてなくなればいいのよ……!!」 「―――…嗚呼、主よ!! どうか、わたくしの望みを叶えてくださいまし!!」 [ 彼が姿を現したのは、物語の最終盤で、 世界に絶望したマティルダが彼の降臨を望んだから。 ゲームの中では、マティルダがラスボスである彼に 唆されたような描写だったけれど。 実際は、どうだったのだろう? 流石にこればかりは、 今、この世界で確かめようもないのだけれど。 少なくとも、目の前の彼から悪意は感じなくて。 (喜々として破滅を語るようなところはあるけど)>>0:190 交渉の余地がないようには思えない。 ]* (83) 2022/05/20(Fri) 22:56:58 |
【人】 闇の精霊 アルカード世界を滅ぼす理由? [それなりに長く生きたが、そんなことを聞かれたのは初めてだった。>>81] 別段、我にそのような望みなどない。 少なくともこの世界に置いて、 人の世と人の子の破滅を願うのは、 いつだって人間そのものだ。 我は、我を此の地に喚び寄せるに至るだけの強い想い、 若しくは願いに応じているに過ぎない。 [其れは嘘偽りのない事実。] ……或いは、世界や他者の破滅を願うこと以上に、 人の子が強い想いを抱くこと等 有り得ないということなのかもしれぬな? [尤も、此れは我の憶測に過ぎない。 だが、……眼前のこの娘は真に受けそうだ] (84) 2022/05/20(Fri) 23:01:40 |
【人】 闇の精霊 アルカード先に言っておくがな、 貴様は我に「世界を滅ぼすな」と言ったこと 忘れてくれるなよ? 今まで数多の命に、この世界の破滅を望まれた。 貴様はそのなかで初めて我に破滅を望まなかった娘だ。 [詰まる所、この娘の存在こそが 我が世界を崩壊させるだけの機構でないことの証左。] 故に、問うているのだ。 「貴様の望みは何か?」と。 世界の破滅を望まないにも関わらず、 貴様は、我を此の地へと誘った。 [其れはつまり、この娘にとっての切望する想いが在るということだ。 そして、我は其れを知りたいと思う] (85) 2022/05/20(Fri) 23:04:19 |
【赤】 眼科医 紫川 誠丞[口付けに夢中になっている間に体勢が入れ替わり、上に乗り上げた彼を見上げる。飲み下しきれなかった唾液が口の周りを汚すが、そんなことはどうだって良い。 言い聞かせるような言葉が降ってきて、ぼんやりとした肯定を返すのは、彼が自分から熱を咥え込もうとする動作に魅入っていたからだ。 「俺の番」だと言うなら、今は彼に任せておくべきなんだろう。間接的に待てを言い渡されたような心地で、じりじりと迫り上がってくる期待を持て余していた。 柔らかな入り口に招き入れられ、感じ入ったような吐息を漏らすが、中途半端な侵犯はもどかしく意地が悪いとすら感じる。 目の前にある腰を掴んで、滅茶苦茶に打ち付けたい。もっと奥まで挿れたら気持ち良いと、既に身体が知っている。行き場のない手のひらを握り締めて堪えるが] ……、──なぁ 瑠威。 は、やく……っ [辿々しい仕草に心を擽られるのに、焦らされている気にもなる。強請ったものは存外早く与えられた。それが絞り出すように言った急かす声より、早かったかどうかは意識の外で] (*15) 2022/05/21(Sat) 0:09:23 |
【赤】 眼科医 紫川 誠丞[重力に従って沈んでいくように、じわじわ拓いた内壁が強請るみたいに締め付けてくる。自分の上で乱れる彼の姿がどうしようもなく淫らで。直接的な興奮と目の前の光景に煽られ、獰猛な衝動が燻る感覚を覚えながら、恍惚に蕩けた彼を見つめる。 投げ掛けられる熱っぽい眼差しを受け止め、その意図を何となく理解して視線を絡めたまま薄く笑った。熱に浮かされながらも、私を認識してくれているらしい。 かわいい、とシンプルな感想が浮かぶ。 馬鹿になった頭で思いながら、でも、もっと──私に構う余裕がないくらい快楽に狂った所を見てみたい。とまたひとつ欲が出る] ……っぐ、……はぁ、 あ゛……──ははっ、 その格好、動き難いんじゃないか? ほら……、手を痛めるかも……しれないしな。 私にも手伝わせてくれ、よ──……っ! [遮るのが惜しいほど絶景だったけれど、私が限界だった。 適当な言い訳を連ね、視界で踊るように揺らめく細い腰を両手で捕まえる。掴んだ骨盤を傾けて下から突き上げる。一息に浅瀬から奥深くまで届くように。 初めは緩やかに動いて手伝う素振りをしても。彼を見ているうちに我慢出来ず、次第に容赦無く穿つような動きになる] (*16) 2022/05/21(Sat) 0:11:14 |
【赤】 眼科医 紫川 誠丞[今までのもどかしさを解消したい一心で、息を弾ませて腰を動かす。彼が跳ねる度に、上に人間が乗っている重みで声が濁った] ……はっ、はあ゛……、っぐ……… かわいいな、瑠威。可愛かった、とても……、 [現在進行形で上書きされる感想を、快楽の奔流に呑まれる最中に呟いた。それを体現したいのだが抱き締めようにも、口付けようにも少し遠いなと思う] 私に背中を向けて、もう一回座ってくれないか? もっと君にくっつきたい。 [「彼の番」がまだ終わっていなければ取り下げるつもりで、彼に余力がありそうなら、そんな提案をしてみるだろう*] (*17) 2022/05/21(Sat) 0:12:05 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャックすぐに態度を変えたのは、 冷静に物事を考えられるからのように見えるが 自己解釈も大いにあった上で、 勝手に諦めてしまっているから態度を変えた。 本来であれば熱い眼差しで本気であると 伝えるべきなんだろうが、そうともいけない。 彼女が腕から離れて落ち着いたところを見れば 回復が早くてよかった、とホッとする。 「驚くと言うことは、…… 君はそんなに俺に興味がなかったってことだな。 それなら尚更、聞いてないことにしてくれ。」 興味がなかった、というのは些か強い言い方だろう。 けれども、それ程に彼の動きには兆候もなく 彼女に好意が伝わっていなかったと思えば 実際興味を持たれていなかったと考えるしかない。>>76 内心はかなりといっていいほど落ち込んでいる。 とはいえ、それを表情に出しては 同情を得たいと思われたくない。 故に、あっさりしているように見えたのかもしれない。 (87) 2022/05/21(Sat) 0:22:03 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「……………嘘を言ってどうするんだ? いつの頃から君が好きだったよ。 自覚するには少し時間がかかったけど……。」 彼女が改めて聞いてきたので、 顔が赤くなるような気がして彼女のことは見ず、 少し上を見てそう答える。>>77 誠意がないとも思えるが、告白した後なのだから まともでいられるわけがない。 彼女からの返答を聞く体勢になっていないと 彼は改めて己の状態を分析した。* (88) 2022/05/21(Sat) 0:23:18 |
【人】 落星 クロウリー[肉食虫の羽音の中でも、その声は確かに届いていた。 ────いや、戒めの為に聞かされたのだ。 ええ、そうでしょう。 悪魔は人間に安寧など与えはしない。 そして、その浅知恵に誤魔化されることも無いのでしょう。]* (89) 2022/05/21(Sat) 1:30:55 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[返ってきた言葉は想像していたよりも冷たく、意外なものだった。『興味がない』なんて言われて思わず、むっとしてしまう。] 違……っ! 興味がないなんて言ってないじゃない! テンガンくんが顔や態度に出ないからでしょう? そんなの気づけるはずないもん。 さっきだって、好きって言ったら信じる?って、 聞き返したら、聞かなかったことにしてくれ、だなんて。 じゃあ信じなかったらどうするの? 本当に聞かなかったことにしてもいいのね!? [一言、口に出てしまえばもやもやしていた感情が爆発して、 だんだんムカムカしてきて、 売り言葉に買い言葉みたいな勢いで聞き返してしまった。] (90) 2022/05/21(Sat) 2:05:37 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[どうしてこんなにカチンときたのか分からない。 でも、興味がないなんて言われてしまえば、 そんなことない!と声を大にして言いたくなる程には怒っていた。 魔力供給だって慣れてきたし、 二人旅だって楽しいと思い始めてきていたところで。 テンガンくんのことを一つ知ることが出来る度に、 こんな一面もあるんだ、なんて思ったりして。 少しずつお互い仲良くなってきてるんだと思ってた。 私のことを気遣っていろんな場所に連れて行ってくれた。 新しい場所を見る度にはしゃいでしまったけど。 何度交わしても恥ずかしいキスだって、 彼にひとつひとつ丁寧に教えられながら覚えていった。 ………なんか最近、供給の回数が多い気がするけど。 宿だって別々がいいって言ったら、ちゃんと探してくれた。 そりゃ彼は同じ宿のほうがいいって言うこともあったけど。 ……と、ここまで考えて、ん?と首を傾げる。] (91) 2022/05/21(Sat) 2:05:58 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[今更ながらに理解して、ぼっと火を吹くほどに赤面した。 わ、分かりやすいような分かりにくいような。 で、でも直接言葉にされたわけじゃなかったし!! バディとしての好意だと思っていたし!! なんて、わたわたしていれば。 テンガンが、またぽつりと言葉を落とした。 真っ赤になったまま彼を見上げれば、 彼もまたどこか頭上を見上げていて視線が合わない。 ただ、そんな態度は少し珍しい気がしてまじまじと見つめてしまった。 二度目の告白は、視線が合わないまま。 それでも言葉はしっかりと耳に届いて。] (93) 2022/05/21(Sat) 2:06:49 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[彼なりに照れているのだろうか。 そんな態度を見せられれば、怒りもどこへやら。 とくとくと、脈打つ心臓を右手で抑え、 じわりと熱を持ち始める頬を、左手で赤い部分を覆い隠す。] ……えっと、……その、 ……ありがとう? 私も、テンガンくんのことは好き、……だよ? そ、それが恋かどうかはともかく! ……大事な、大事なパートナーだと思ってる。 だから、…………今の言葉は、すごく、嬉しい。 [照れながらもそう口にして、 彼を再び見上げれば視線は合うだろうか。**] (95) 2022/05/21(Sat) 2:09:35 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 腰を掴まれて好き勝手されても文句を言う余裕はなかった。 そもそも文句なんて言うつもりもなかったけれど。 彼の思うようにばかりされてしまって 少し面白くないとは思ったが、その程度だ。 それよりも待ち望んだ刺激を得られたことの方が重要で。 けれど支えの手を借りて、望むまま 己の官能を追い求めていられたのは短い間だった。 すっかり掻き出されてしまった一回分の精液では 到底潤いの足りない場所を力強く突き上げられる度に 中を擦り上げる焼けるような熱さに それすら快感と思えてしまう現状に すっかり骨抜きにされて、 次第にされるがままになって行ってしまう。 ちからが、うまく入らない。 射精感と違う戦慄が、浅く、何度も全身を駆け巡る 訳のわからない心地よさに、閉じ切らなくなった唇から だらしなく唾液を垂らして、喘いだ。 ] (*18) 2022/05/21(Sat) 2:21:42 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威やっ……、ば、それ、ぅ、あ……ッすご、 あっ、あ……ぅ、ん …ッ─────…あ゙、っあ… [ 突き上げられるたびに意味を成さない母音を幾つも 押し出されるみたいに喉から零す。 舌足らずな声で譫言みたいに、 「すき」と「きもちいい」を繰り返して 一際大きく腹の中を震わせて 包み込んだ彼を絞るよう締め付けた。 イった?ような、気がしたのに。 反り返ったまま彼の下腹に擦りつけられた自身は とろとろと透明な先走りを垂らすばかりだった。 わけがわからない。 けれどあたまがふわふわして何も考えられなくて 弛緩した上体が彼の胸に縋るように崩れ落ちる。 収まらない波に丸めた背をびくびくと痙攣させて 知らぬ甘ったるい快感をやり過ごす。 こんなの、しらない。 気持ちいいのが何時までも終わらなくて そろそろ頭のどこかが焼き切れそうだった。 ] (*19) 2022/05/21(Sat) 2:23:05 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ ふと、始める前に彼に行った自分の言葉を思い出す。 「女の子にされちゃうんでしょ?」なんて 冗談のつもりでいたけれど、 案外的を得ていたのかもしれない。 出されたってその感覚を味わうことはできないくせに 腹の奥にもう一度、彼の胤が欲しくて堪らなかった。 理由は自分でもよくわからない。 けれど、体の内側まで余すことなく 彼に染められてしまいたかったのかもしれない。 ] (*20) 2022/05/21(Sat) 2:23:23 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 上手く力の入らない体を叱咤して、のろのろ起き上がる。 彼の下腹に手を添えてずるりと一度引き抜けば 絡んだ粘膜がそのまま捲れ上がるみたいな錯覚を覚えて 湿った吐息が甘ったるく震えた。 背を向ける前に唇を一度食んでから 焦点の定まらぬ片目はそのままに、 蕩けきって潤んだ独つ目が彼の視線に纏わり付いた。 強請ってしまおうか。中に出してって? けど今じゃないな、全然余裕そうだし。 じっとりと絡んだ眼差しが、逡巡を灯して、そろりと反れる。 誤魔化すみたいにちょっと乱暴に 風呂場でそうしたように、彼の腿の間に腰を下ろした。 腰を深く沈め腰掛けてても、 もう奥深くまで押し広げる質量がないことに 違和感と切なさを覚えるくらいに、 すっかり馴染んでいたことに気付いて…… 物足りなさにすぐに焦れて、腰を浮かせて座り直す。 今度はちゃんと、開ききっただらしのない入口に 彼のものを充てがうやり方で、 ゆっくりと腰を沈めて飲み込み直して。 ] (*21) 2022/05/21(Sat) 2:24:28 |
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