【人】 天狗[この悪童が「天狗」を名乗るようになってどれくらい経ったかは覚えていない 数年に一度「嫁」をよこせという以外は、天狗が無茶を言うことは「そう」なかった 麓にあるいくつかの村は、それに気づいてか順番に公平に嫁を選ぶことにしたという 嫁さえ宛がえば村は確かに守られ実りも約束されるのだから、と] さて、今年はどの村だったかね [ちびりと酒など舐めながら考える 麓の村は似ているようで少しずつ特徴があった 勤勉な者の揃う村、お人よしの集まる村、そうして 今年の村が少々小賢しい者の揃う村と気づき眉を寄せる] 扱いにくいんだよなぁ、あの村の嫁 まあ、最初のうちだけだが……やれ、此度はどれだけ「もつ」んだか [呟いて、くい、と酒を呷る 人食いの天狗など噂されているのは知っているが、人を食ったことなど一度もない 自ら嫁に手にかけたことも、一度も] (85) 2021/06/16(Wed) 3:37:30 |
【人】 天狗 さぁて、そろそろ用意ができたころじゃろう 此度の嫁を迎えに行くか [山の頂近くに構えた住処から出て、ばさりと先代から奪った羽を広げる 歩いていっても問題はないが、この羽音が「天狗が来た」という合図になる いきなり現れるよりはよかろうと、天狗なりの気遣いだが ひと際大きく羽音を立てて洞穴の前に降り立つ 周囲に人は見当たらず、中にわずかに気配を感じれば ゆっくりと踏み入り、そこに座り込む白無垢へと] お前が此度の嫁か……? どれ、ワシにその顔を見せてくれんか? [正面に屈み込み、懐から取り出した小さな行燈に念で火を灯して白無垢を照らす 天狗は夜目が利くが、嫁はそうではないだろうから] (87) 2021/06/16(Wed) 3:39:21 |
【人】 天狗[嫁に課している枷は足首のみ それは人間の女が非力であることと、何より始めは身構えてロクに動かないと知っているから つまりは油断しているのだ いきなり切り掛かるような馬鹿はおるまい 、と**] (88) 2021/06/16(Wed) 3:40:11 |
天狗は、メモを貼った。 (a10) 2021/06/16(Wed) 3:42:31 |
【人】 龍之介[帰されたところで もう自分には、あの村に居場所は無い。 いや…、弟の虎之介は 喜んで迎えてくれるとは思うけれど、 啞(おし)になってしまった 元は余所者の自分を ここまで育て上げてくれたのは ミクマリ様に捧げるために他ならないと知っている。 自分がきちんと務めを果たせている間は 豊かな実りも約束され 唯ひとりの肉親である弟も 幸せに暮らせていると信じられるから。 だから────…、] (92) 2021/06/16(Wed) 8:36:58 |
【人】 龍之介[ミクマリ様からのご要望に即刻応えるべく>>67 こくりと素直に首肯すると、 少し奥まったところへ移動し 婚儀のために誂えられた衣装を脱ぎ始めた。 黒い縁取りこそあるものの ほぼ純白のそれは汚れやすく、 踝まである裾は動き難い。 手際よく家事をこなすのには向かないから 持たせてもらった普段着の 袖のない上着と 足先がキュッと締まった下衣へ着替えていく。 普段使いと言えども 布地は張りがあり光沢もある上質なものだ。 黒い飾り紐の意匠も凝っている。 洗い方、保管の仕方なども しっかり叩き込んで来たから問題は無いが わりと手間のかかる代物だった。 (もっと簡素なもので良いのに…) そう思うけれど ミクマリ様に相応しく 在らねばならぬのだから文句は言えない。] (93) 2021/06/16(Wed) 8:37:16 |
【人】 龍之介[むしろ、 (ミクマリ様も 自分たちとおんなじように 生活をなさっているのだなぁ……) などと、微笑ましく思ってしまった。 親近感を抱くには あまりに尊い御方で 畏れ多すぎるのだけれども。 それを、うっかりと口にしてしまう 声も自分には無いから 安心していられる。 また、ちらりとご様子を伺って ふわりと頬を緩めた。]* (98) 2021/06/16(Wed) 8:40:54 |
水分神は、メモを貼った。 (a11) 2021/06/16(Wed) 8:55:18 |
龍之介は、メモを貼った。 (a12) 2021/06/16(Wed) 8:55:32 |
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