【人】 砂の民 スティグ― 霧の夜 ― [霧の夜がやってきた。 宿の窓から昼間は出店が並んでいた街路を見やる。 街にも霧は降りていて、様々な大きさで光る灯りの輪郭がぼんやりと揺れて幻想的だ。 人通りも全くないということはなく、観光客たちはいつもの夜とは違った城下町の光景をそれなりに楽しんでいるようだ。 しかし今日の自分の目的は街の観光ではない。 ややくたびれた鞄を背負うと、部屋を出た。] (96) 2022/05/23(Mon) 19:56:32 |
【人】 砂の民 スティグやっぱり、少し冷えるなー [地図を片手に道を歩く。 城下町中央を囲う塀壁を抜け、人通りはだんだん少なく、心なしか霧はどんどん濃くなっていくようだ。 少しだけ寒気を覚えて、地図…じつは手元すら見えにくいのだが…から顔を上げて軽く身震いした。 そしてふと気が付いた。 街灯が、もはや周りの風景すら見えにくい濃い霧の中に立ち並ぶように灯っている。 あの店に向かって、道に沿うように。 霧の中だとこんなにも目立つのか。 そこからは地図も見ず、下見に訪れた時には記憶にも残らなかった街灯の灯りの中を、真っ直ぐと目的地に進んでいった。] (97) 2022/05/23(Mon) 19:59:10 |
【人】 砂の民 スティグ― 店の入り口 ― [街灯の灯りの中を進んでいくと、霧の中にあの店が見えてきた。 下見に行った時とは違い、そちらも暖かそうな明かりが灯っている。 そして、その入口近くには、どうやら店員?らしき男性が立っていた。 近づくと、彼は微笑んでこちらに声を掛ける>>69 胸元には、青い薔薇。 第一感は、高そうな店だ…だった。 果たして金は足りるのだろうか。 ささっとメニュー表的な看板がないか辺りを見回すが、ぱっと見つけることができない。 しかしここまでたどり着いて帰るわけにはいかない。 入口の店員に謎に愛想笑いを返しながら会釈をし、ままよと店の扉をあける。 そして出てきた彼>>46と、店の中の香りや食堂然とした様子に心底安心したのであった。] (98) 2022/05/23(Mon) 20:01:50 |
【人】 ユスターシュ……なぁ、やっぱり お客さん、俺と知り合いですよね? そう、その髪…… お前、ノアだったりするか? [そう問いかけてみた。 そう言った合間かその後か。 新たな客が入ってくれば、お好きな席にどうぞと声をかけるのはやっていた。]* (102) 2022/05/23(Mon) 20:12:05 |
【人】 砂の民 スティグさてと [適当な席に座ると、何を食べようか…の前に、空いていそうな店員に声を掛けた。] すみません。 ここでは皆酒が作れるのかな? [最初に挨拶をしてくれたのはどう見ても子どもだ。 一応役割分担などはあるのだろうか? そもそもこの店の店員?は噂の通り全員ゴーストなのだろうか? 自分の知っているゴーストとは違って一見みんな普通の人間らしく見えるのだが… 謎はたくさんある。 でも、それもじきにとけるだろう。 すでに、どこかこの店に対する居心地の良さを感じていた。]** (103) 2022/05/23(Mon) 20:14:07 |
砂の民 スティグは、メモを貼った。 (a13) 2022/05/23(Mon) 20:16:17 |
ユスターシュは、メモを貼った。 (a14) 2022/05/23(Mon) 20:21:56 |
【人】 天馬騎士 エアハート── あの日の話 ── [旅の行商人一行が近隣の森で魔物に襲われた。 今すぐ救援に向かって欲しいとの任務があった。 狼煙を頼りに、同僚と共に急ぎ空を駆ける。 そのかいあって、 間一髪のところで大きな熊の魔物を退治し 任務は成功と思われた。胸をなで下ろし、 未だ震えている商人達の元へ近寄った。] 「待って下さい、仲間があと1人居るんです。 逃げている最中に崖から足を滑らせて……。」 (104) 2022/05/23(Mon) 20:26:12 |
【人】 天馬騎士 エアハート[商人達の手当てを任せ、現場に向かう。 崖の下で座り込む女性らしき姿が見えた。 アリアに指示し、静かに目の前に降り立つ。 光が射し、抜け落ちた白い羽がひらひらと舞う。 風を受けて長いブロンドの髪が揺れる。 俺は息を呑み、その姿に釘付けになった。 これが運命の出会いの瞬間だった ───── のか? (105) 2022/05/23(Mon) 20:26:33 |
騎士 ノアは、メモを貼った。 (a15) 2022/05/23(Mon) 20:38:12 |
ウーヴェは、メモを貼った。 (a16) 2022/05/23(Mon) 20:40:50 |
【赤】 ユスターシュ― 三年前 ― 頼む! 俺の娘が病にかかったんだ! 金ならある! 頼むから薬をくれ! ……材料が切れている? それで今ギルドに依頼が出ている? 分かった、俺が行って来る! [家を買う為に貯めた金を惜しみなく、医者の目の前に差し出しながら必死に縋った。 その日は少し危険な依頼に身を投じていた。帰って、アイシャの様子を知った時にはもうあちこちボロボロで、魔力も大分なくなっていた。 それでも、迷わなかった。 出立前に彼女の顔を見に行って、手を握りしめた。 彼女は凄い発熱をしていて 息も荒く、こっちを呆けた視線で見た。] (*0) 2022/05/23(Mon) 20:54:36 |
【赤】 ユスターシュ ……アイシャ、ダメな父親で ゴメンな、いつも、 いつも…… [泣きそうになる父の手を、娘はぎゅうと握った。 そうして首を振って笑った。] 「ううん、お父さんは……駄目じゃない、よ 私の、自慢の……お父さん。 お父さんだけは、私を見捨て、なかった… ありがとう……無理しないで……ね」 [涙が零れた。] (*1) 2022/05/23(Mon) 20:54:44 |
【赤】 ユスターシュ 誓う。 何があってもアイシャ、俺はお前を守る。 俺は、必ずお前の元に帰るからな。 [そう言えば、娘は安心したように目を閉じた。 覚悟は決まった。] (*2) 2022/05/23(Mon) 20:54:51 |
【赤】 ユスターシュ[ギルドで依頼を受け、男は飛び出した。 ギルドで彼を見かけられたこれが、最期の姿である。 その薬草がある地帯は暗くなると危険だ。 それでも、身を隠し、ギリギリの魔力を駆使して敵の足だけ削る等々工夫して先に進んだ。 崖が近くにある薬草地帯。 目的の物を焦りながら探した。 探すために使わざるを得れないライトの魔力分の体力が減るのすら鬱陶しい。] ……頼む、頼む……あってくれ!! アイシャが、あいつが危ないんだよ! [半分泣きそうになりながら必死にかき分けた。 その前から残ってる傷に 途中で受けた攻撃から流れる血。 手は土まみれ。 顔は涙でぐしゃぐしゃ。 それを両手で叩いて落ち着け、と 自分をコントロールしようとする。 探す事暫し。それは運よく見つかった。] (*3) 2022/05/23(Mon) 20:55:01 |
【赤】 ユスターシュ ……あった。 これがあれば……! [その流行り病は対処方がもう見つかっていた。 薬さえあれば治る。元気になる。 気が抜けそうになるのを首を振って叱咤した。] (*4) 2022/05/23(Mon) 20:55:16 |
【人】 天馬騎士 エアハート── 霧 の夜 ──[噂されていた通り、町に霧が立ち込める。 この中で店の前に置き去りにするのは忍びないので アリアには留守番を頼んだ。 そもそも行先は"酒場"だ。 飲酒乗馬(飛行)は一歩間違えると転落死もあり得る。 それではこの世に未練しか残らない。 噂には"良くない話"も混じっている。 でも今はあの不思議な招待による単純な好奇心と 何処かこの場から逃げ出したい気持ちが勝っていた。 それにこの町の騎士として、 噂の真実を調査しておくのも悪くないだろう。 鞄の中に数種の道具と多めのお金、念のため細身の槍を担ぐ。 もっとも、相手がゴーストなら効くとは思えないが。 ] (106) 2022/05/23(Mon) 21:26:01 |
【人】 天馬騎士 エアハートそれじゃあ行ってくる。 留守番宜しく……ん、どうした? [アリアが腕に銜えついてぐいぐいと引っ張ってくる。 少しの間眺めていたが、そっと外して 顔の辺りを撫でた。] 大丈夫、すぐ帰ってくるって。 明日に霧が晴れてたら、また散歩にでも行こうな? (107) 2022/05/23(Mon) 21:26:28 |
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