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【赤】 魔王 ウロボロス[目的を掲げ歩むべき道を定める、そうしなければ生きられない。 意義で自己を保つ、力強く儚い生き物。 まるで人類が創り上げ思い描いた勇者そのものではないか。 フォルクスはいつから己の心に無頓着だったのだろう。 その濁流に呑まれた人生に、自分自身を想う時間はきっと無かった。 人の寿命を遥かに超えた年月の中にも、同じように。 背が伸びてゆく程、並び立てる男になる程 気づかれないままに横顔を眺める時間が増えた。 あの目には当人も知らない暗がりが潜んでいる。 ふと遠くなり過去を眺める時にだけ、それは表層に滲み出る。 きっと幼い竜は、硝子越しの瞳に何かを見つけていたのだろう。 今更人類の元へと返しても、彼に安らぎは戻らない。 出来るのは、望むように傍に置くことだけ。 目指すべき未来の為に、その命をすり減らしていくことだけ。] (*33) 2020/11/02(Mon) 23:55:52 |
【赤】 魔王 ウロボロス[フォルクスは父ではなく、兄でもない。親友と呼ぶのもまた違う。 ────ならば、何だというのか? お互いよく理解した立場の差が、 選択肢を潰しながらも答えを与えてくれない。 何も要らないのかもしれない、名前が付くものでも無いのかもしれない。 結ばれたいと思っているわけでもなかったから。 ただ、彼以上に大切な存在を作り隣に立たせる自分が、 どうしても想像出来なかった。 支えが必要なのは此方ではないとしか思えなかった。] (*35) 2020/11/02(Mon) 23:57:32 |
【赤】 魔王 ウロボロス[合わない視線の理由は分かっている。 君は終わりを見つめ、僕はその腕を離したくはなかったから。 それでも、触れた指は冷たく硬質に留まる。 積み重なった思い出の温度は、これからも蝕まれ消えてゆく。 だから僕は、君がそうしていたように自分自身を握り潰して 最期の願いすらも受け入れ叶えるのだろう。 ] (*36) 2020/11/02(Mon) 23:57:51 |
【人】 魔砲少女 シオン―― ごろごろ、もふ ―― [...もまた欠伸をする。 寝たらまた夢を見る。 色のない世界、つまらない世界、閉じた世界。 色褪せた物語の中で私は今日もつまらなさそうに過ごすのだ。 ...は>>51目を瞑る猫の背を一撫でしてやる。 こうなったら無理に抱きしめることはない。 傍で一緒に横になって腕の中に納めてるだけ。 それは私が主人だから。 私が愛してあげるから。 猫は所詮家畜なのだから飼い主に可愛がられていれば良いのだ。 何せ――言葉も何も交わせない気ままな生き物なのだから] ……おやすみなさい、 カザリ 。[...はハチワレ猫の名を呼んだ。 呼ぶだけで反応は求めてはいない。 夢の世界で嫁にした女の子と同じ名前。 夢の世界の嫁と違って自由きままな雌猫の名前。 私が世界で唯一愛する貴女の名前。 ...は微笑を浮かべて瞼を閉じた。 意識はすぐに微睡へと落ちていく。 今日もまた、私は世界と向き合いに行く**] (52) 2020/11/03(Tue) 0:09:21 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス──300年前・玉座の間── ああっ、クソ!やめろ!その歌をやめろ! [ 記念すべき日に、響き渡るダミ声。 その主は極彩色の羽根を持った大きな鳥の魔物。 極寒が似合わなさそうな体色の癖に、元気に歌いながら飛び回る。 今日は我らが小さな王の100歳の誕生日。 数多の贈り物が各魔族から届けられ、この鳥もそうだった。 ……送り主は無実体種族である。 あれも陛下と同じくらいの子供にしか見えない連中だ、 悪戯か本気か測りかねる。鳥が歌うのも、陛下を賛える唄なもので。] (53) 2020/11/03(Tue) 1:16:56 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス串刺しにして焼いて食ってやる……っ! [ しかしいくら賛えていようが、 煩くて言うことを聞かないのでは叶わない。 神聖な場だからと穏便に捕まえようとしていたが、 いい加減限界だと胸の真ん中へ右手を持っていこうとしていた時。] (54) 2020/11/03(Tue) 1:17:15 |
【人】 魔王 ウロボロス……ふふっ。フォルクス、面白いね [全てを傍観していた少年が、笑いながら声を掛ける。 己の座すべき玉座よりも更に上、壁を構成する蒼の結晶に腰掛けながら。] (55) 2020/11/03(Tue) 1:17:46 |
【置】 魔王軍幹部 フォルクス女神の教会が仰がれていた時代、 人々の命はヤドリギの枝から女神の元へと還り、 やがて再び大地に芽吹くとされていた。 女神の救いは存在しなかった。 では、伝説に踊らされ死んでいった者の魂は何処に向かうのだろう。 (L0) 2020/11/03(Tue) 1:19:34 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
【置】 魔王軍幹部 フォルクスヤドリギが聖木であることの否定、神託の実を利用させないこと。 都に聳え立つ障壁はその為にしか作用していない。 今でも魔樹は生きている。我々を見下ろしている。 誰もヤドリギを潰えさせる方法を知らない、 何故、あの木が現れたのかこれ程の時間が経っても分かっていない。 (L1) 2020/11/03(Tue) 1:19:49 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
【置】 魔王軍幹部 フォルクス解決出来ない未知の中、否定し切れない可能性。 ────本当に女神が存在し、彼女がヤドリギを齎したのならば 人類 我々は未だ、彼女に赦されていないのかもしれない。 (L2) 2020/11/03(Tue) 1:20:04 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 差し込む陽の光が結晶を照らし、蒼い輝きが場を満たす。 いつかのように高みから見下ろしていた主が飛び降り、こちらを見た。 その手を恭しく取り、唇を落とす。 ] (58) 2020/11/03(Tue) 1:21:26 |
【置】 とある書物の記述 フォルクス世界歴██年 最後の勇者被検体フォルクスが魔物化 魔素種族統一王ウロボロス・スィ・ルォクヮ・コーキュトスに討たれる。 フォルクスは完全に理性を失う前に自ら拘束と隔離を申し出、 水人族の研究者を始めとした魔王城の術士達が彼の願いを叶えた。 張られた厳重な障壁の中、死傷者を一人も出すこと無く生涯を終える。 ウロボロス王が現れると、頭を垂れ大人しくなったという。 (L3) 2020/11/03(Tue) 1:22:05 公開: 2020/11/03(Tue) 1:25:00 |
【赤】 フォルクス「本当に魔族なんていたのかな?」 「いたと思う。だって、色んな本に書いてあった。」 「うーん、でも。本が嘘かもしれないよ?」 「そんな風に考えたら、何も信じられないだろう?」 「だから昔の人達は、本当のことを語り継ぐ為に頑張ったんだぞ。」 (*37) 2020/11/03(Tue) 1:24:05 |
【人】 フォルクス[ 机に置かれた本の背表紙に描かれているのは、 二匹の蛇が形作る円の中に三本の穂を持った槍が一本の紋章。 吹き込んだ風が悪戯に頁を捲る。 子供達が見つめた窓の向こうに、ヤドリギは──── ] (59) 2020/11/03(Tue) 1:24:29 |
【人】 アクスル[息が苦しくなるほどに口づけて 服越しに体温を伝え合って 満たされているのにまだ足りないなんて 燻る欲を抱えてる。 治人と出逢い治人を通じて 僕の世界は拡がった。 知らなかったことを知る喜びを覚える程に もっと教えて欲しくなって 欲深い自分にも気付かされてしまう。 この欲は尽きることがないのだろう。 生きている限り、ずっと。] (61) 2020/11/03(Tue) 17:07:37 |
【人】 アクスル── その後 ── [貴方に恋をしていると自覚して、その後。] 治人、……好き。治人も、僕を好き…… ……はぁ、どうしよう……どうしたら…… ええと、結婚を前提に、お付き合い……? あれ、結婚はもうしたね……っ? [幸せな混乱をする姿が在ったとか、在ったとか。**] (63) 2020/11/03(Tue) 17:13:51 |
天のお告げ(村建て人)宣伝宣伝! 11/26〜 ・ 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】 「痛みの共有」をキーワードに物語を紡ぐペアソロRP村 上記ゆるテーマ以外の指定なし お好きなシーンをお好きなだけ http://jsfun525.gamedb.info... 12/26〜 ・ 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】 とある神様が作った温泉宿が舞台の交流あり新規再演ペアソロRP村 人間、人外、死亡済みPC何でもどうぞ 平和な温泉宿での一泊を楽しんでね http://jsfun525.gamedb.info... よろしくお願いします〜 (#0) 2020/11/03(Tue) 19:08:22 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽── ある寒い日の朝 ──[ 耳にちゅんちゅんと小鳥の鳴き声が響く。 障子越しに朝の柔らかな陽光が 部屋に降り注いでいた。 微睡んでいた意識は 徐々に霞が晴れるように覚醒し始め、 長い睫毛を震わせながら ゆっくりと瞼を持ち上げていった。] (64) 2020/11/03(Tue) 19:22:29 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 視界は真っ暗な闇から ぼんやりと滲んだ光景へと切り替わる。 何度か瞬きを繰り返していれば 次第に滲みは薄れて鮮明になり。 すぐ傍にぬくもりがある事に気が付いた。 ───あたたかい。 心が、身体が、何もかも。 それが何か、確かめるまでもなく。 一旦目を閉じては両腕を伸ばし ぬくもりをぎゅっと抱きしめては 身体を触れ合わす。] (65) 2020/11/03(Tue) 19:22:32 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ すぅっと鼻から空気を吸い込めば 鼻孔に満ちるは心安らぐ大好きな香り。 そのまま頬をすりすりと触れ合わせて ぱちりと目を開いては口を動かし。] ……おはようございます。 [ 穏やかな声音で挨拶の言葉を告げよう。 もう目は覚めていただろうか。 反応があってもなくても構わない。 顔に唇を近付けては 頬にちゅっと口付けを落として。 それから再びぎゅっと抱きしめよう。] (66) 2020/11/03(Tue) 19:22:35 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうしてそのまま、暫くの間 布団の中で大好きなぬくもりを堪能する。 外は霜が降りる等冷え込んでる一方 布団の中は心地いいぬくもりで満たされていた。 このままずっと布団の中で過ごしたくなる。 とっても幸せで穏やかで安らぎのひととき。 どうかこの幸せを。 彼と共に、何時までも、永遠に───…。]* (67) 2020/11/03(Tue) 19:22:41 |
【人】 琴羽の天狗 時見─ある寒い朝の前の晩─ [その路地裏は、帝都の闇の更に深淵であった。 元は、ただのゴミ捨て場だったと聞く。 当然、正規の集積場では無い。 けれど不法投棄に適したその場所には 有象無象のあらゆるものが捨てられ、腐敗し。 結果今となっては腐肉を煮詰めた様な匂いと、 そして怨霊がこびり着く場と化していた。 今回の依頼はそこに巣食った何者かを 退治して欲しいという事だったが────…] (68) 2020/11/04(Wed) 0:59:10 |
【人】 琴羽の天狗 時見琴羽、頼む! [近付いただけで、これである。 周囲の闇から湧きいでる様に 向かい来る悪霊やら餓鬼の類を ヤツデの風で牽制し。 彼女を護る様にその前に出ると 背の羽根を大きく左右に拡げ仁王立つ。 指一本、いや瘴気一筋触れさせてたまるかと、 殺気まみれで睨み据える俺とは対象的に。 小さく、歌い継ぐ様な祝詞と共に 背後より、暖かな光が拡がり照らすのを感じ取れば] (69) 2020/11/04(Wed) 1:01:09 |
【人】 琴羽の天狗 時見[この闇に囚われた様々な怨霊が、 幾つもの、悲劇が。 琴羽の角灯の明かりに導かれ天へと還り] …────出たな、本体。 [かくして闇のヴェールは剥がされて。 奥の、奥より。 人を喰らい肥え太っていた 肉の塊の如き妖怪が姿を現したのだった。 今迄であれば、こいつを見つけ出すのに それこそ気の遠くなるような労力と 力の放出が必要だったのだが……] (70) 2020/11/04(Wed) 1:01:44 |
【人】 琴羽の天狗 時見悪いな。 うちの妻は、有能でな? [向かい来る肉の塊を足蹴にし、 力を籠めて、踏み降ろす。 …────ぐしゃり 、と。ブーツが多少汚れたが、まぁそれは明日、 靴磨きにでも頼もうか。 それよりも、今は] (71) 2020/11/04(Wed) 1:02:08 |
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