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【赤】 “観測者” 処暑―― 続・金色の領域にて ―― ……………… [ その数日後、また冬至の彼女が訪ねてきた。>>3:*79 彼女の予想外の行動に、私は内心只管に困惑していた。 その日は夜に眠っていたため、その時間に頭がはっきりしていたけれど、故に余計に彼女の行動の意味が受け取れなかったのかもしれない。 ] ……………そうですか ……好きにしてください [ 結局、長い沈黙の後に数日前と同じ言葉を告げて、私は冬至の彼女を見守ることにした。 彼女は苗から育てようとしただろうか? それならば、何も生えていない場所を用意した。 ……領域が常に一面の金色ということは、刈り取ってもいつの間にかまた金の稲として存在しているということなのだが、それは彼女には言わなかった。 彼女がそれを知ってなお、そうすることを選んだのかどうか、というのは分からないが。 冬至の彼女。会合にも端末で参加するぐらい、滅多に姿を現さない。 ……その彼女の姿を連日見ることになったのは、非常に不思議な気分を覚えた。 けれど……領域に独りでいる時間が減ったことは、私の心を癒していったのだと思う。 ] (*60) 2022/01/26(Wed) 5:20:18 |
【赤】 “観測者” 処暑[ それはとある稲刈りの光景を眺めていた時の事だ。 私は時折手を出すぐらいで、冬至の彼女を見守っていることが常だったのだけれど。 意気揚々と稲を刈っている、ように見えた彼女の様子がおかしいと気付いたのは、彼女の作業を大分眺めた頃か。 ――彼女は、田の中にぱったりと倒れた。>>3:*81 ] …………! [ 私はその光景を見て血の気が引いた。 “灯守り”が倒れるということ。それは“彼”のことを思い出す。 暫く固まっていたが、ようやく狼狽えながら彼女の元に行くことが出来た。 ] 冬至、さん…… [ か細い声で彼女を呼ぶ。 彼女が息絶え絶えに吐く言葉によると日が苦手、であったらしい。>>3:*82 そういえば冬至の領域は闇に包まれた場所、であったか、とようやく思い当たる。 それから、どうして私の所に出てこようと思ったのだろう、と蛮勇にやや呆れてしまった。 ともあれ、震えながら彼女の身体を抱え、なんとか家の中まで運んだ。 彼女が調子を取り戻すのを見れば、私は心から安堵した事だろう。 ] (*61) 2022/01/26(Wed) 5:20:57 |
【赤】 “観測者” 処暑[ そんなことを経ながらも、冬至の彼女は諦める事をせず、領域を訪ねてきた。 彼女のいう助っ人――彼女の蛍である雪兎を入れるのはたっぷりと悩んだけれど、許可なしに入れるようにはしなかったが、訪ねてくるようならば入れることにはしていただろう。 それから彼女は、立秋の彼を勧誘したらしい。>>3:*83 領域にやってきた彼と、それから使い魔達は、私から見ても、強力な助っ人、と形容できた。>>*0 収穫の際には私も動いて、そうして出来上がった白米。 料理の食材は皆で持ち寄ったのだったか、そして料理は冬至の彼女に殆ど任せたのだったか。>>3:*84 豪華な朝ご飯を前に、私は私なりに、感動のようなものを覚えていた。恐らく、表には殆ど出ていないが。 ] ……………美味しいです [ 普段よりも食欲が湧いているような気がするのは、私にとってとても珍しいことだ。 その珍しさを興味深く覚えながら、立秋の彼が、冬至の彼女に声を掛けるのを聞いていた。>>*1 ……冗談に乗るのは苦手なために私は黙っていたが、実際彼女が望むなら、農家への道は開かれているのではないか、と思っていた。 ] (*62) 2022/01/26(Wed) 5:21:43 |
“観測者” 処暑は、メモを貼った。 (a24) 2022/01/26(Wed) 5:26:12 |
【人】 灯守り 雨水おお、大鍋。豪勢ですね なるほど、そういうものなのですね。 [ぼくなんか食材がどーんと用意されても何を作れば……? となる程度の料理力。そこにレシピがあってその通りに用意して、作ってようやく形になる程度だから素直に感心。 続く言葉には>>55、ほぅ……、となる。] 確かに、作って食べて貰えて喜んでもらえるのは…… うん、嬉しいです。 [へたっぴな卵焼きになっても食えるからいいよって食べてくれる村雨を思い出す。ちゃんと笑ってご馳走様って言ってくれる。 美味しいと言って貰えたことはないけれど、言って貰えたら……きっと嬉しい。] (58) 2022/01/26(Wed) 8:40:12 |
【人】 灯守り 雨水小満さんの言葉は暖かいですね [素直な感想だ。唐突気味かもしれないけれど感じたままに伝えてみた。 灯守りの仕事については実際どの程度本当にやっていないのかわからないからちょっと反応に困るけれど。 誰かの笑顔の為、それを手間を呼ばない。 その言葉はぼくには凄く眩しく感じた。] はいっ [そういう風に言える人のお料理はどんな温かみがあるのだろうか。村雨から聞いたから、だけじゃない楽しみの感情と興味がもっとわいた。>>56] へぇ、へぇ。 あ、うちのお酒は先代が頑張りましたからね。 おお…… 村雨は凄かったんですね [評判がいい、というのは知っているからぼくも製造体制は先代のまま引き継いでいる。いつか飲めるようなったらちゃんと味を知らないと。 そして村雨の評判を聞けば、納得もまた する。 ぼくだって懐いた人間の一人だ。] (59) 2022/01/26(Wed) 8:45:08 |
【人】 灯守り 雨水はいっ、そうですね [また、とふわり離れられれば素直に見送って手をふる。 これは手土産本気をだして選ばないと。 そうワクワクして足を踏み出したら、ちょっとだけけつまずいた。足元注意……。 ……見られてないと思いたい。] (61) 2022/01/26(Wed) 8:48:10 |
灯守り 雨水は、メモを貼った。 (a25) 2022/01/26(Wed) 9:04:06 |
【人】 灯守り 立秋[もごもご言っている小満の言葉を解読しようと試みるも、失敗に終わり。>>8] 何か伝えたいのはわかった! [内容はわかってない旨を伝え。しかし、麦秋至には何となく通じているようなのでご安心することにした。>>43] えっ、自転車? [きょと、と目を瞬かせる。>>44 想定もしていなかった話題に、一瞬反応が遅れたが。] なるほど。お嬢さん、目の付け所がいいね? いいよ!ちょっと乗ってみる? スタンドしたままなら前に進まないし。 [流石に会場内を乗り回すのは危険&料理が心配なので、止めた状態でペダルだけ漕いでみることを提案し。会場の隅に立て掛けておいた自転車の所へ一緒に向かう。] (64) 2022/01/26(Wed) 10:35:38 |
【人】 灯守り 立秋[止まったままなのでサドルの高さは調節しないで、手を貸しながらそのまま麦秋至に乗ってもらい。] ハンドルを持ってー、あ、これね。 で、ペダルの所に足を乗せてー、前に踏み出すように、足で回す感じでぐるぐるやると、ほら、タイヤが回るでしょ。これで進むんだよ。 バランスとるのは難しいけど、今みたいな感じで…… [チュウくんを傍らに控えさせ、自転車の運転の仕方を指導する。] 歩くよりずっと楽だし、これから絶対流行ると思うんだよね!大体の人は何故か、新しくて珍しいものは遠慮しちゃうんだけども。 (65) 2022/01/26(Wed) 10:36:26 |
【人】 灯守り 立秋でも麦ちゃんは見る目あるね! チュウくんの魅力もわかるようだし、いい感性持ってるなー。 次の立秋とかやってみない? [なんて、実現したら人間関係が更にややこしくなりそうな爆弾を放り込んだ。] (66) 2022/01/26(Wed) 10:37:06 |
【人】 灯守り 立秋[麦秋至が驚くようなら、あははと笑って。] いや、一番大事なのはやる気あるかどうかだけど! それにまだ、退く気はないよ! [本気で指名する気はないようで、びっくりさせるようなこと言ってごめんね、と謝った。**] (67) 2022/01/26(Wed) 10:38:02 |
灯守り 立秋は、メモを貼った。 (a26) 2022/01/26(Wed) 10:41:03 |
灯守り 白露は、メモを貼った。 (a27) 2022/01/26(Wed) 13:20:49 |
【赤】 小満末候 麦秋至―― 回想/あるお祭りの日、それから ―― [小雪さまが笑っておられたため、>>*49 何度も聞いた𠮟り文句を思い出して震えることはなかったものの、 粗相はしないように心掛けていたつもりです。 せっかくの食べ物をたくさん買いまくったあげく落としてしまったということにもならず、 小雪さまに、と渡したりんご飴を、 彼女は「美味しい」と言ってくれました] あ、ありがとうございます! よかった……。 [ほっ、と一安心してから、わたしもりんご飴を口に運ぶ。 心なしかいつもよりおいしい気がした。 ……いつもというには語弊はあるか。なにせこういうお祭りの時しか食べない。それでも] (*64) 2022/01/26(Wed) 18:03:51 |
【赤】 小満末候 麦秋至[やがて食べることより小雪さまに色々訊ねることに夢中になっていった。>>*50 言葉のやりとりはそれはもうぽんぽんと進んでいた記憶。 ただひとつ、わたしが灯守りのお仕事について訊ねた時を除いて] …………。そう、ですか。 [わたしは頭の回るこどもだったから。 小雪さまが答えになってない答えを返したこと、 ちょっと考え込むみたいな間があったことを、>>*51>>*52 素直に、何か言いたくないことがあるからだと受け取りました。 というか、素直に「好き」と返らなかったこと、それ自体が答えのようにも思えました。 好きでやってるわけではない? とはいえ、やりたくないという気持ちが彼女のどこかにあるのなら、 今頃立派な統治者として名を馳せてはおりますまい。 “縛られている”。 その時わたしは小雪さまのことを初めてそのように思いました] (*65) 2022/01/26(Wed) 18:05:35 |
【赤】 小満末候 麦秋至[それからわたしはお父さまや叔父さまなど、目に付く大人に「どうして?」を繰り返した。 どうしてこのような仕来りがあるの? どうしてそれに長い時間従っているの? 変えようとは思わないの? 結論から言えば、満足する答えは得られなかった。 誰も彼も、現状に満足しているか、すんなりと受け入れていた。 それでもわたしは何かを変えることに固執した。 季節が一巡りした頃、わたしのまなざしは小雪域の外へと向いた。 他の場所ではどのような統治が行われているのか。 どのような灯守りがいるのか。 そもそも書物や噂話でしか知らない“外”とはどんなところなのか。 統治者の補佐としてではない、ただの“わたし”として、それを知りたいと思った] [わたしがわたしを変えるしかない、と思ってしまった*] (*68) 2022/01/26(Wed) 18:13:54 |
【人】 小満末候 麦秋至―― これはLoveじゃなくてLikeなんだからねっ ―― [わたしは恋多き性質でも惚れっぽい性質でもない。 ただ、 面白い 可愛いものに目がない普通の(?)女性が、かんちがいを起こして赤くなってしまっただけ。 わたしの言ったことは当たりだったのでしょうか、>>63 手を振る橙色の丸っこい生き物、もといチュウくんはやはり見ていて飽きない] そっかあチュウくんか。よろしくね! [真似するように手を振れば、なんとなくお友達になれたような気分。 接吻は……そうだねえ、もっと深くお知り合いになって、 わたしがメロメロになっちゃったらするかもしれないし、しないかもしれない] (71) 2022/01/26(Wed) 19:06:48 |
【人】 小満末候 麦秋至す、すごいですねこれっ! [確かに乗りこなすのは難しそうだけど、慣れればすいすい進めそうだ。 わたしはキラキラと目を輝かせた顔を立秋さま(withチュウくん)に向けた。 うんうん、絶対流行ると思いますと言いたげに相槌をうっていたけれど、 ふと意識が遠くへ向いた] あー、……どこの統治域もたいていそういう人ばかり、なんですねえ。 [古くてありきたりの仕来りに従う人々。 旅先でも見なかったわけじゃないけれど、 故郷の風景を色濃く思い出していた] (74) 2022/01/26(Wed) 19:10:42 |
小満末候 麦秋至は、メモを貼った。 (a28) 2022/01/26(Wed) 19:19:16 |
【人】 灯守り 夏至『えー?立夏さんそんな約束してましたっけー?多分間違いなくきっと夏至さんは私の完璧な論理で論破されて、お持ちの魔力で脅すことしか出来なかったんだと思いますよー!?負け犬の遠吠え、ってやつ?あれ?猫でしたっけ?プークスクス…』 […夏至さんの思いとは裏腹に空気を全く読まない菖。頭の回転は早い娘だ、立夏さんのやりたいことは間違いなく伝わっている。その上で空気を読まないことを選んだだけ。おまけに猫なんて言ってくれて。確かに肉球の腕章をしているし、尻も生えてるんだけどさ。 ……OKOK、そっちがその気なら 一度懲らしめた方が良さそうだねえ。 ] (77) 2022/01/26(Wed) 19:56:33 |
【人】 灯守り 夏至 … 流雲 檻。 [すっ…と菖に触れれば、すぐさま周辺の空気は流れを変え、立方体を作り出す。空気でできた立方体は菖を閉じ込め、ゆっくりと空へと浮かぶ。] 『っちょ、良いんですかそんなことして!!!他の領主様もいる中で蛍である私にこんなことして!! [空気が立方体として形を成している、というわけではない。空気が永続的に流れを変え、立方体っぽく動いているだけ。全方向から海の波が押し寄せている、といえばイメージしやすいだろうか。 そしてその中の蛍が何か喚いている。何を言う、立夏さんのリクエストに応えた上に、キミにお灸を据えられる一石二鳥の策だというのに。] 何を言う、立夏さんがさっき言ってたでしょ? ボクの能力が見たいって。 [少なくとも彼女の能力ではこの空気の檻を破ることなどできない。観念して座り込んだ様子を見て、立夏さんに向き直って] そういえば立夏さんの領域に招待して頂ける…ってお話でしたね。是非行ってみたいな。まあ流石に人の領域で何か思いついたとしても、行動に移したりはしないけどさ…… [流石に他の領域で問題を起こした、なんて知れたら何が起こるか分かったものじゃない。民達からの信頼を失えば、灯守りを解任請求されるかもしれないし…と、変なところで冷静なこの領主。*] (78) 2022/01/26(Wed) 20:08:30 |
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