部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a16) 2020/05/19(Tue) 2:02:41 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 自室 ── [帰ってすぐに 勉強机へ向かおうとするアタシに 3つ下の妹が大仰に驚いてる。 手洗い、うがい、何はさておき、まずゲームの 日常を見てきてるから…の反応だが 今ばかりは鬱陶しい。] 集中したいから、あっち行ってて。 しっ、しっ。 [ラブレターを書く訳じゃないし まだ白紙のままだけど 覗き込まれたら、妙に気恥ずかしい。 こういう時、ひとり部屋だと 鍵かけて閉じこもれるからイイよね。 アタシには二卵性双生児の妹と弟が居て 弟はひとり部屋、 妹とアタシは、ふたりで一部屋なのだ。うぅ。] (134) 2020/05/19(Tue) 10:41:15 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[いつも袋買いしている ポップキャンディを2本差し出して 部屋から退散いただくと 気持ちを新たに、ノートへ向き直った。 面と向かって喋れないから 言いたいこと 訊いてみたいこと ほんとに、ほんとに、山程ある。 全部書いたら 一体どのくらいになるだろう? 軽く1冊、埋まってしまいそうな気もするけど。] ああーーーー…っ どうしよ、なに書こ。 はあぁぁーン!? [小一時間、無い頭を捻りまくったけど なかなか決め切れなくて 戻ってきた妹に呆れられた。 覗かない約束と引き換えに もう3本、賄賂が必要になった。]* (135) 2020/05/19(Tue) 10:42:27 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[新学年が始まったばかり。 即ち先ずは周囲の様子見といった時期。 やんちゃな生徒が頭角を表すのは 大体2、3ヶ月後のことだ。 その上自分の余り優しいと言えない顔つきも 受け持ったことのない生徒達にとって 抑止力となっているのだろう。 教室の中は、とても静かだった。] (136) 2020/05/19(Tue) 12:40:03 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[ガタンとやや大きめに椅子が響く。>>130 一番前の席の彼女、雨宮さんは、 やけに緊張している様子だ。>>131 人前で話すのが苦手な部類だっただろうか。 そうであってもなくても、 先頭を切るのは難しいものだ。] 、 あめみやさん、有難う よろしくお願い"するます"よ [去年受け持った彼女の名が 間違って伝わることこないよう訂正し 彼女の言葉を借りて締めた。 案外剽軽なところもあるよね、とは 受け持ったことのある生徒が言う言葉。**] (137) 2020/05/19(Tue) 12:40:08 |
【人】 軍医 ルーク ―― 医務室 ――[ 扉が開き、現れたうさぎは、 此方を見てほっとした顔をした。>>119 一瞬、怪訝な顔をしてしまった。 医務室に“葬儀屋”がいてほっとした顔をするだとか、 何処か頭でも打ったんじゃなかろうか。 あれから戦闘はなかったはずだけれど、日々の訓練とか。 けれど、直ぐにその理由を察し、ああ――と納得する。 カルテを捲れば、昨日どのような処置が施されたかは 記録が残されていた。 そう、治療というよりは“処置”。 また、気づかないうちに表情が険しくなる。] ぺんぎんを診察? まさか、どちらかというと、 此奴の方が医学に目覚めようとしているところ。 ……君、何か失敬な事を考えている? そういう顔をしている。 [ 包帯ぐるぐる巻きのぺんぎんを眺めるのが趣味か――なんて、 そんなことを考えているとはさすがに分からないけれど。 何んとなく、そんな風に感じて言い返してやる。 もし口にされていたら、 そうだなあ、ぺんぎんよりはもっと大物の方が 見ごたえがありそうだね、とわるいかおをして、 戸口の兎にじーっと視線を向けてやったに違いない。] (138) 2020/05/19(Tue) 13:05:19 |
【人】 軍医 ルーク[ 悪戦苦闘するぺんぎんは、 首に包帯がかからない限りは一先ずそのままにして、 診察用の椅子にかけるうさぎに向き直る。 戦闘の傷、義手の力を使ったこと。 其方の経過の方は、特に問題がないようだ。 返される答えをさらさらとカルテに記していく。 ほぼ完治とみてよいだろう。] 副作用は最悪…… 具体的には? 症状が出た個所、程度、収まるまでの時間。 毎日飲んでいる方は――…、 そう。 [ 効果がないものなら、取りやめを考えることも出来る。 けれど、脳波の測定結果は、回復の兆候を示している。>>86 それなら、薬の投与を中断する合理的な理由もないし、 結果を焦る上層部の指示で、 目に見える効果を求めて薬を追加した他の連中の判断は、 理解は出来る。 出来る、のだが。 膝の上で握ったり開いたりする手の動きを見ながら、 手のしびれか、と見当付けた。 もし本人の返答があったなら、それも書きこんで。] (139) 2020/05/19(Tue) 13:06:30 |
【人】 軍医 ルーク副作用が強いなら、数を減らそう。 TTS-731、RIV1603―― 他の連中は阿呆か、新薬をいっぺんに試すって、>>119 それでどれが効いたか分かるのか。 効いたら、それを全部続ける心算か? [ また気付かないうちに、表情と声に険が宿る。 ペンを握る手の力が、強くなる。 さて、どれを削るべきか。 理由は、抑々の軍務に支障が生じるレベルの副作用には 問題がある、ということで差し支えあるまい。 当の本人は、ぺんぎんのことが余程気になっていたのか、 包帯に捕獲されてもがいていたそいつを助けて、 ほどいてやっている。] (140) 2020/05/19(Tue) 13:08:03 |
【人】 軍医 ルーク[ 何故、これほどまでに上層部は結果を急ぐ? 最初の襲撃の生存者だから。 その記憶が重要だから。 その理由は、確かに分かる。 けれど、あの怪物の情報という点では、 後続の襲撃後に残される残骸の解析から、 少しずつ分かり始めたこともあるのに。 最初の襲撃は特別だった? いや、それとも―― 特別なのは、もしかしたら、このうさぎ自身が? 他の者は扱えない義手を扱えること、 記憶、身体能力、痛覚の障害。 自身の安全さえ考えないならば、 ひどく戦闘に特化したかのような…… だからこそ一人生き残ったのだろうと、 そう考えることも出来るけれど。 最初の襲撃があったあのとき、何があったのだろう。 それとも…… それは好奇心でもなければ不審でもない、純粋な思考だ。 しいて言うなら、上層部への不審ではあるけれど。 ――ふと、何か思いつきそうになったことが あったような気がした。] (141) 2020/05/19(Tue) 13:09:42 |
【人】 軍医 ルーク[ けれどもそれは、嬉しそうにきゅー、と鳴いたぺんぎん声に 中断される。 包帯からようやく抜け出し、やったあ、と羽ばたきをして、 差し出された飴にきらきらと目を輝かせる。 ぺたぺたと小走りに机を離れ、さっそく口に放り込もうとして、 けれどもやめた。 そのままうさぎの方を見上げたところを見ると、 ちゃんと診察を見届けてから、と考えているようだ。 そんな風に考え事をしていたものだから、 うさぎの驚いた様子に、きょとんとしてしまう。] ――顔? 悪いが、生まれつきこういう顔だよ。 何か気にくわないところがあったら済まないが、 診察が終わるくらいまでは目を瞑って…… あー。 [ 途中で、何を言わんとしているかに気付く。 転んだといったところで、相手は兵士だ。 胡麻化せるはずもないだろう。] (142) 2020/05/19(Tue) 13:11:49 |
【人】 軍医 ルークどう…と言われても、 しいて言うなら、 痕が残る殴り方をするのは阿呆だな、とは思った。 その点、腹をお勧めしたかったんだけど、 生憎そこまで話す余裕がなかったんだ。 まあ、この程度で済むと思うなとは言っていたから、 上手くすれば、君は近いうち苦い薬とはおさらばだ。 彼の検討を祈っておいてくれ。 [ 痛みは人並みに感じる。 頬はそろそろじんじんと熱を持って脈打ち、 これは随分腫れることだろう。 でも検査の続きには差し支えないよ、と言おうとしたのに、 うさぎはぺんぎんを伴って、冷蔵庫を開けに行く。 止めはせずに、不思議そうにその様子を見遣る。 後ろを向くと尻尾が見えるなあ、なんて、 そんなことを考えていた。 冷蔵庫には、冷暗所で保管する必要がある薬品が入っている。 ぺんぎんがここ、と背伸びして氷を指し示した。] (143) 2020/05/19(Tue) 13:12:58 |
【人】 軍医 ルークん、手伝ってくれるのかい? それは有難いな、 丁度頼みたいと思っていたことがあったんだ。 じゃあ、検査が終わったら。 [ もし氷を差し出されたなら、 何をしろと言われているかくらいは理解は出来る。 まあ、視界が効かないくらい腫れあがったら 明日の仕事に差し支えはするだろう。 ぺたりと袋を頬に当て、少しの間冷やす。 とはいえ、手がふさがっていては脳波の測定が出来ない。] こっちも、検査が終わったら。 [ そういうことに、しようと思った。] (144) 2020/05/19(Tue) 13:16:00 |
【人】 軍医 ルーク ―― 外壁の外 ――[ その後、医務室で検査の続きややり取りがあったとして、 それが終わったなら、『頼み事』を切り出した。 もし頷いてくれたなら、外壁の『外』へと出る。 夜の時間帯、ぽつり、ぽつりと天に輝く光を、 ふっと見上げて、目で追う。 ――… 糸でつなぐように、目を細めた。 けれど、直ぐに前を向き、説明を続けながら歩き出す。] わたしが探しに行きたいのは、 前回の襲撃で怪物が、 何かを残していないか、ということ。 具体的には――通信機。 個人的な予断だから、勝手に探しに行こうと思って。 順を追って話すね。 最初の襲撃から現在まで、幾度も降下があったけれど。 残骸はより専門的な設備がある街に運び込まれて 解析が続いてる。 わたしも、それに立ち会ったことがある。 [ ゆっくりと歩きながら、天の大穴を見上げる。 足元には、ぺんぎん。 少し距離を歩くから置いていこうかとも思ったけれど、 うさぎと離れるのが名残惜しいのか、頑として頷かない。 好きにするといいよ、と、此方が折れることにした。 歩き疲れたなら、自分が持てばいい。] (145) 2020/05/19(Tue) 13:19:03 |
【人】 軍医 ルーク君も聞いたことがあるかもしれないけれど、 テオドール第二研究所で爆発事故があった。 あれは、そんな残骸が引き起こしたもの。 可能性はいくつもある。 作業員が間違った操作をした、 一定時間が経つとそうなる仕組みだった。 けれど、もしかしたら…… “あれを送り込んでくる勢力が、 情報の漏洩を防ぐために爆破した” その可能性もあると、わたしは考えてる。 ……機密レベルの関係で、言えないけれど、 根拠もなくはない。 そして、もしそうだとしたら、 此処にある機獣―― ああ、研究所ではあれをそう呼んでいたんだけれど―― あれの状態を把握する術を、 彼らを送り込んでくる勢力は、 何かしら持っているんじゃないだろうか。 [ 研究所、爆破事故。 その単語を口にしたとき、ずきり、と無い足が痛む。 幻肢痛、ないはずのものをあると感じて、脳が錯覚を起こす。 ――… かつてはあったものの、記憶。 自分にとっては、痛みは、そういうもの。 顔を顰め、立ち止まる。 そうして、また歩き出す。] (146) 2020/05/19(Tue) 13:20:16 |
【人】 軍医 ルークああ、わたしは歩くのが遅いから、 まどろっこしいなら、 先に行って探してくれても構わないよ。 回収した部品でそれらしいものは 見当たらなかったのだけれど。 形状も、わたしが前に見た物と同じとは限らないし、 あるかないかも分からない。 もしかしたら、戦闘で壊れてしまったかも。 ただ、そういった類の部品は、 機体が破損しても残りやすいように、 設計、配置されてる可能性が高い。 しかも性質上、機体を離れても、 そう簡単には見つからない場所に、隠されているかも。 [ このうさぎに声をかけたのは、戦闘の際にその場にいたから。 敵の動きや、何処にいたかを把握しているだろう。 それに、明日になればまた勤務が始まる。 夜のこの時間しか空いていない。 夜目が効く者でなければ頼めない。 いや、そもそも自分に頼まれて頷きそうな者なんて、 この基地には他にはいない。 ひとりで来ようと思っていたのだけれど、 折良く丁度良いものが現れたから巻き込んでしまったのだ、 ぐるっと。]** (147) 2020/05/19(Tue) 13:23:19 |
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