【人】 砂の民 スティグ[さて、と改めて注文が来るまでに店を見回す。 店はそれなりに賑わっているようだ。 店員…彼らもきっとゴーストなのだろう…も何人かおり、客もまた何人もいる。 先ほど少しだけ視線を感じた方>>142をちらりと見てみると、自分と似たような肌色の少女… どぶろく、とか聞こえてくるが、やっぱり少女に見える子と、青みがかったグレーの髪色の青年が一緒に飲んでいるようだ。 彼女も東の方の出なのだろうか、と思いつつ、ふっと視線を外す。 東の国々の戦争は、いくつもの国が争っていた。 同盟を組んでいたと思えば戦いが始まったり、終わったつもりの戦争がある地域ではずっと続いて居たり、はっきりとした終戦日、というものはないくらいにそれぞれの思惑で戦っていた。 あっさり終わったところではあっさり終わり、長引いた場所ではずっと争いの種が燻っていた。] (231) 2022/05/24(Tue) 20:29:24 |
【人】 砂の民 スティグほんと、何だったんだかねえ あの戦争。 [酒が欲しい。 色々と考えてしまったその時、少年が帰ってきた。>>214 元々仕込みは済んでいたのだろう。 ビールと一緒に食べ物も来るのがありがたい。] いや、美味そう いただきまーす [早速泡がなくならないうちによい感じに注がれたビールを喉に流し込む。 うまい。 肌寒いなとか言ってたけど、ざるだけど、やはり最初のビールは何者にも代えがたい。 そして、一旦ジョッキを置くと、ブイヤベースをスプーンで掬って口に入れる。 暖かい、そして味も出汁もしっかりしている。 これならビールにもよく合う。 暫し無言で味わう中、彼がテイクアウトの件について切り出した>>215] (232) 2022/05/24(Tue) 20:31:12 |
【人】 砂の民 スティグ… [つい無言で話を聞いてしまった。 料理の美味さによるもの、というよりは、聞きたくないことを聞かされたから、だった。 少しの後、自分を納得させるように喋り出す。] でも… でもさ。 やっぱり、ゴーストが作った酒は、普通の人間が作った酒とは違うと思うんだよね。 そりゃ、材料は同じかもしれないさ。 けれども、作り手が違えば料理だって全然違う。 ゴーストと人間ぐらい違えばさ… 町で売っているのとは、そりゃ違うと思うよ。 [そう言われても、というかそうじゃないって言ってるだろ、という内容を言っていることはわかっている。 それでも、ここに来た事が全くもって無駄だったとは思いたくなかった。 普通にお酒を入れるだけでいいんですか、という彼>>215に、一旦息を静かに吐いて少し呼吸を落ち着かせてから言った。] (233) 2022/05/24(Tue) 20:34:20 |
【人】 砂の民 スティグその瓶の酒さ、僕の友人に飲ませてやりたいんだ。 友人もゴーストでね。 元々足が悪かったから徴兵免除で村に残って、戦争で村が焼かれた時に一緒に焼かれたみたいで、今も廃村の崩れた壁に寄りかかってる。 顔は焼けただれて何言ってるんだかよくわからないし、やっと聞き取ったと思ったら酒が飲みたい以外には喋らないし。 一緒に飲んだ酒も、有名な産地で買ってきた酒も駄目なんだ。 近くに置いても、身体にかけてやっても何にも反応しない。 でもさ、ゴーストの作った酒なら、何か違うかもしれないだろう? 美味しいまま持って帰れるように瓶には祈りをかけてる。 だから普通に酒を入れるだけでいいんだけど… 君もこの瓶に入れた酒を飲む男が、美味しく飲んでくれるよう、祈ってやってくれないか? それで十分だよ。 [そのくらいしかお願いできることもないだろう。 そして最後ににかっと笑った。] (234) 2022/05/24(Tue) 20:39:11 |
【人】 砂の民 スティグそれはそれとして、ブイヤベース最高にうまいわ また、メニュー見せてもらうよ。 あと、他の店員にも酒を頼むか… 今のとこ、ほんとここしか突破口ないからさー [一気にしゃべってしまうと幾らか気が楽になる。 何せもはや故郷はなく友人も知り合いもいないとはいえ、もしも誰かにこんな事喋ったら完全に頭がおかしいと思われる。 けれども、ここでは幽霊が酒を飲むのも恐らく割と当たり前のことなのだ。 そういう意味でもここは、今までになく居心地が良かった。 友人を満足させて、成仏させることができれば、あと村には数名しか残っていない。 もはや何も喋らない、喋れないでただそこにいるだけの者もいる。 だけれども、幼い頃に自分を救い、ずっと自分を育ててくれたあの村の全員を、自分は救いたいと思っていた。]* (235) 2022/05/24(Tue) 20:39:57 |
【人】 ユスターシュ[カイルを褒められれば嬉しそうに笑う。>>224] だろだろ〜? [ここの奴らを褒められるのは悪くない。 なお、自分が作ったのを褒められたとしたらその時もドヤ、とした顔はしただろう。] なぁーに言ってんだよ 酒の一杯なんてアルコール実質ゼロだぜ? [どこの世界の話だろうか。 単に彼基準の話である。] ……なん…だと!? そんな飲まなくてお前よく平気だな!? [あくまで自分基準ではありえない。 信じられない、という慄いた顔をした。 流石にワイングラス8分目程度で止める予定だった。>>225 飲んだらつぎ足すつもりだったと加えつつ。] (238) 2022/05/24(Tue) 20:41:23 |
【人】 ユスターシュそうだな。否定しない。 あったよ。 いつ死んだって未練なんかなかった そんな10年以上前とは違う 大きな事があった。 [己の話を話したいか、話したくないか それで聞かれると後者だ。 だから酒場のやつらにもろくに話してないのだから。 だがそれでも、今この場で話さないといけない理由が己にある。] それで、人間に頼みたい事もある。 悪いけど、少し聞いてくれるか? ……面倒に巻き込まれたくないなら この時点で断ってくれていい。 [強制は出来ない。 断られるのならそれを受け入れるつもりはある。 いつになく真剣な顔をして ノアの目をじっと見た。]* (241) 2022/05/24(Tue) 20:42:13 |
砂の民 スティグは、メモを貼った。 (a35) 2022/05/24(Tue) 20:44:50 |
【赤】 ユスターシュ ― 3年前 ― [出会いたくない奴に 出会いたくない時に出会う。 そんが運命ってやつならどぶに捨ててやりたいものだ。] 「久しぶり」 [月を背負って現れた女は、 妖艶という言葉がよく似合った。] ……お前っ! よくもまぁ、今頃顔を出せたなぁ [流石にヘラヘラ笑うだけの余裕はない。 娘を俺に預けたあの女が、 アイシャを捨てた母親が目の前にいた。] (*10) 2022/05/24(Tue) 21:06:44 |
【赤】 ユスターシュ 「今までありがとう 私ね、再婚が決まったの。 アイシャも育てる余裕がやっと出来たの だから迎えに来たわ」 [ギラリ、と刃が光った。 今のユスターシュなんて片手間で倒せると油断しきってる。実際力なんてもうほぼなくて、立っているだけでやっとだった。] ふざけんな! あの子がどんだけ傷付いたか 苦しんだのかわかんねーのか! お前はもうあの子の母親の資格はない! アイシャは俺の娘だ!!! 去れ!!!! [彼女は実に楽しそうに、笑った。] (*11) 2022/05/24(Tue) 21:06:48 |
【赤】 ユスターシュ 「やぁだ。真剣になっちゃって。 なに? 幼女趣味だったの? 手を出されてたらちょっと困るんだけど?」 ふざけんな!!! [怒りで頭が沸いた。 あの子をそんな目で見るのが許せなかった。] 「人って変われば変わるのね。 ふふ、でももう貴方は父親じゃない 最初から、父親なんかじゃないわ」 (*12) 2022/05/24(Tue) 21:06:56 |
【赤】 ユスターシュ (あぁ……悔しい、悔しい悔しい あの子が苦しんでいるのに 俺を待っていてくれているのに 死にたくなんてねぇよ!!! 俺は、何も、出来ないまま このまま死ぬのかよ!!!!!! [そうして、この世に未練を抱えたゴーストがまた一人 現れることになった──── ]** (*14) 2022/05/24(Tue) 21:07:20 |
【赤】 フィアンメッタ―― ―― セシリーは誰にでも好かれる魅力的な人。 それは里の外でも、同じだったらしくて。 とある小さな国に遊びに行った彼女は 忍んで出かけていた王子に見初められた。 彼女も何度か会ううちに惹かれていった。 想いあう二人は一緒になりたい、と思うようになる。 でも、それは叶えてはいけないことだった。 王子には婚約者が、既にいたから。 そもそも、貴族でもない女性と一国の王子… しかも、将来王になる人が。 釣り合うと言ってもらえるわけがない。 周りは許すはずもなかった。 どんなに優秀でも、持って生まれたものは 覆せないのだ、と。 ほぼすべてを持っていたセシリーと 欲しくもない力だけを持っていた私のように。 (*15) 2022/05/24(Tue) 21:15:30 |
【赤】 フィアンメッタ 二人は、周りの説得を諦めて 駆け落ちしようとした。 地位も何もかも捨てて。 それでも一緒に生きたいと願ったから。 私は―――――。 それが上手くいかないことを、知っていた。 当然、伝えようか悩んだ。 悩んで、悩んで―――――。 (*16) 2022/05/24(Tue) 21:16:14 |
【赤】 フィアンメッタセシリーは…… 王子を誑かした魔女として 殺 された。未来なんて知らなければ ただの被害者として私は生きて行けたのに。 姑息な考えになる自分自身がたまらなく嫌いで 何より、知っていたが故の罪悪感が 私を苦しめ続けていたの。 知っていたのに止めなかった。 それが里の皆にバレたら…… 怖かった。逃げよう、と思った。 預言者としてのフィアンメッタなんて捨てて どこか遠くへ行ってしまおう、と。 (*18) 2022/05/24(Tue) 21:17:38 |
【赤】 フィアンメッタ誰も、私を知る人が誰もいない場所へ行こうと。 何もかも、捨てたかったのに セシリーから貰ったブレスレットだけは ―――――捨てられないまま。 (*19) 2022/05/24(Tue) 21:18:17 |
【人】 フィアンメッタブレスレットは大事だけど、 それを口にするのは憚られる。 私に、それを言う資格があるとは思えない。 そんな後ろめたさと矛盾の表れ。 口には出さないけれどね。 (242) 2022/05/24(Tue) 21:18:43 |
【人】 フィアンメッタ「数百……?! 随分と貴方にとって子供は多いんだね。 …………それなら、仕方ないか。」 目線を合わせられて謝られれば それ以上文句も言えなくなる。 それよりも、何でもないことのように 数百年も死に損ねている、と告げられて驚いた。 ゴーストって見た目は死んだときのまま…なのかな。 だとすれば、何年経っていても不思議ではないのか。 数百年も、引き留めるようなものは何なのか 気にならないと言えば、嘘になるけど それを聞くのはあまりに無礼。 …だと思う。 色々考えてたからかな。 ブレスレットを頭に乗せられた理由なんて 想像することすらなく。 (243) 2022/05/24(Tue) 21:20:03 |
【人】 フィアンメッタ「……そう。なら話してみる。 貴方の話も…って言いたいけど お仕事?もあるんだろうし。 案内、頑張って。」 私は来るまでの間誰にも会わなかったから お客さん、私の後には来ないのでは?と思いつつ この霧で見えてないだけかもしれないし。 店の扉を開けたのだった。** (244) 2022/05/24(Tue) 21:20:54 |
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