人狼物語 三日月国


233 【身内】恋と薬と副作用

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視点:


【人】 サーチャー ゼクス

[ ネスに風呂の中で受けた耳打ちの後。
 
 普段、どちらかといえば俺がネスを恥ずかしがらせて
 可愛がる事が多いというのに
 なんだか今日はずっと立場が逆転したようだ。
 
 いや、ネスは俺を恥ずかしがらせようなどと
 思ってはいないと思うのだが。>>0
 
 毛布の中に埋めた顔をほんの少しだけ出して、
 抱きしめられるがままにネスの体温に顔を寄せる。]
 
 
 どんな俺も………
それはそれで複雑になりそ…。

 
[ どんな俺も好きで居てくれるというのは本来嬉しいのだが。
 明日の自分を想像して、
 そんな俺を好きだと言うネスを思い浮かべてしまえば
 どうしようもない気持ちになってまた顔を伏せた。>>0
 
 
いつもの俺より良いなんて言われたらどうすれば…。


 いつもより寝付けない夜。
 それでもネスの穏やかな手付きで撫でられれば、
 意識はゆったりと沈んでいった。 ]
(5) 2023/11/27(Mon) 15:59:02

【人】 サーチャー ゼクス

[ そしてネスより少し早く目覚めた朝。>>1
 俺にくっついてくるネスの頭を撫でて ]
 
 ん、おはよ。
 
[ と額にキスをしよう。

 二人で外着に着替えてコーヒーと朝食をつまんでいれば、
 やはり寝て起きても変わらず浮かぶのは今日の予定の事。
 
 どうしたってうかない顔でちらりとネスを見れば、
 あまりにも楽しそうなネスがいて。>>2]
 
 (あー!!可愛いなちくしょ〜〜〜〜!!!)


[ 心の中でどこかに向かって叫んでしまう。
 ああ、俺の往生際の悪さよ。

 やはり落ち着かない心地で
 念入りにダガーと魔導具の手入れを済ませたなら
 二人続いて宿を後にした。 ]
(6) 2023/11/27(Mon) 16:04:23

【人】 サーチャー ゼクス

[ 酒場にはいつも通り、様々なクエストが張り出してあった。
 俺達が普段行くようなダンジョンの捜索、
 大型の魔物退治から
 今日探していた小遣い稼ぎの採取クエストまで。
 
 そのうちの一枚の羊皮紙を取ったネスの手元を、
 ひょいっと興味深げに覗き込む。 ]
 
 
 ふーん……?
 見つけにくくて見分けにくいか。
 まぁ確かに採取クエを好んでやる若手の奴らなんかは
 そんなもん受けないで、
 もっと簡単で少額なヤツで稼ぐだろうし…
 
 この辺のが売れ残るのもある話か。
 
[ 距離としてもここからさして遠くない。
 これならまぁ確かに仕事を終わらせて、
 その日のうちに帰って買い物する余裕はあるだろう。
 
 花の特徴を頭に入れながら、
 目的地周辺の地形を記憶に起こし ]
(7) 2023/11/27(Mon) 16:05:29

【人】 サーチャー ゼクス

 
 いんじゃね?
 それこそ俺等でさっさと終わらせちまえば
 ただ単に割の良い仕事になるだろうし。
 
 頼りにしてるぜ。調合師サマ。
 

[ 俺を見上げるネスに、片頬を上げて微笑む。
 依頼の内容的にも危険も少なそうだと判断したし、
 何かあれば引き返せばいい話だ。>>3
 
 店主に依頼受注を届け出て、
 採取用の道具なんかはネスが詳しいので任せつつ。
 準備ができたら早速二人でフィールドに赴こう。 ]
(8) 2023/11/27(Mon) 16:06:00

【人】 サーチャー ゼクス

[ ここらの草原は街からもそう遠くないせいか、
 徒歩での移動が多い初級の冒険者達が狩りにもくる。
 
 おかげでそこまで凶悪な魔物も出ないし、
 洞窟までの道中も特に何にも出くわさずに済んだ。
 
 洞窟の周りに生い茂る草や花は、
 有用なものはかなり摘み取られたあとに見える。
 残ったものの中にも、目的の植物らしきものは見当たらず ]
 
 
 ん〜〜……。
 そーだな、多分ない。
 見分けにくいったって似てるモンも生えてねえしな。
 
[ ゴーグル越しに辺りを索敵しつつ、
 同時に花にも気を配る。
 
 罠等はおそらくないぶん、気をそちらに割くことはできるが
 それでも結構集中しなければならなさそうだ。
 
 洞窟の奥へ促そうとするネスに、
 こくりと頷いて追従した。>>4 ]
(9) 2023/11/27(Mon) 16:06:53

【人】 サーチャー ゼクス

 
  まぁ入ったほうが話は早いだろうな。
  洞窟の傍か中にある…って事は
  この洞窟の土壌かマナを好んで生える植物だろうし
 
  そんなら陽の光よりは、
  マナが濃い奥の方があるかもしれない。
 
 
[ ネスからライト型の灯りを受け取ると、
 洞窟の壁や天井を確認し目を細め
 
 二人で一緒に洞窟の奥へと脚を進めよう。 ]
 
 
 ただ気をつけろよ。
 今のところ小さな蝙蝠が奥に居るな…ってくらいだが
 洞窟って何かと生物が多いせいで
 小さな毒虫なんかは俺も見逃す可能性あるし。
 
[ 洞窟の奥はいくつかに別れていて、
 更に複数の生物が住む気配がある。
 今のところ脅威となる気配ではないものの、
 敵意の有無と実際の脅威度は別の話だ。 ]
(10) 2023/11/27(Mon) 16:07:15

【人】 サーチャー ゼクス

[ 特に俺の索敵は、此方に明確に敵意がある敵だったり、
 ダンジョンに仕込まれた罠には強いが
 流石に全ての生物を補足する事はできない。
 
 小型すぎれば見えても気に留めて居られないし、
 魔力を遮る装備をつけるような上級の相手には
 反応が少し遅れたりする。
 
 まぁこんな洞窟に、そうそうそんなモノ出ないとは
 予想して来ているわけだけど。 ]
 
 
 なんか変なもん見つけたらすぐ教えろよ。
 …流石にこんな所に罠なんてないだろうけど
 それでも…
 
 そもそも殆ど人も入ってないみたいだしな。
 
[ そうして、ネスの足元を照らして見せる。
 柔らかな苔や泥に人の足跡はない。
 
 しかし”何か”が居た痕跡は、
 そこに足跡としてしっかりと残っていた。** ]
(11) 2023/11/27(Mon) 16:10:00

【人】 サーチャー ゼクス

[ 二人で酒場に向かい、クエストを受注して。
 
 頼りにしている、と伝えれば
 目を輝かせて喜ぶネスに心がほわほわと暖かくなった。>>14
 
 道中わかりやすく役に立つ戦闘職と違い、
 俺やネスなどの裏方職は
 クエストの中心になることは多くない。
 それこそ前を張る奴らが輝けるようにサポートするのが
 仕事だし、だからこそこうしてたまにメインを張れるのは
 俺が逆の立場だとしても少し嬉しかっただろう。
 
 ネスの隣を、目的地まで二人で歩く。
 
 他の誰も居ないこの二人の組み合わせは
 なんだかやはり非日常な感覚がした。 ]
(21) 2023/11/27(Mon) 22:13:34

【人】 サーチャー ゼクス

[ 目的地である洞窟は、草原の難易度に比べて
 一段高く見積もられているせいか、
 入り口までの雰囲気とは違い
 奥の方までは人の手は入っていないようだった。
 
 むしろ草原に人が多いからこそ、
 魔物や小型の生物の隠れ家になっている可能性もある。
 
 ゴーグルで生物の動きを細かく捉えつつ、
 空いた目で植生をみやる。
 
 通常陽の光が当たらない奥に行けば行くほど
 植物などは減っていくはずなのだが
 この洞窟はマナの力もあってか、
 普通の洞窟よりはかなり植生が豊かなようだった。
 
 しかしそれでも、奥に行けば行くほど植物の数は減っていく。
 殆ど何もない岩肌の影に
 更に隠れるように時々花があるせいで、
 なにもないとも判断することは出来ず
 俺とネスはどんどん奥へと歩いて行くことになった。 ]
(22) 2023/11/27(Mon) 22:14:09

【人】 サーチャー ゼクス

[ 途中、ネスに蝙蝠の存在を告げれば
 感心したように言われて。 ]
 
 聞こえる…っつーか見える?
 
 天井近くに所々固まって生体反応あるのと、
 時々不自然に飛ぶような動きしてるから蝙蝠だな。
 
 コレつけてると多少は生物の動きが追えるんだよ。
 あんま分厚すぎる壁隔ててたり遠すぎるとわかんねえけど。
 
[ 種明かしをするように笑って、ゴーグルを指差した。
 
 目も耳も鼻も敏感な自覚はあれど、
 流石に自力だけじゃあ全ては感じ取れるわけじゃない。
 
 虫よけがあると言われれば、
 さんきゅ。と言って全身にかけてもらうことだろう。
 
 こういう時変に匂いが強いものを選ばないのが、
 ネスの頼れる所だ。>>15 ]
(23) 2023/11/27(Mon) 22:14:36

【人】 サーチャー ゼクス

[ 人の居た痕跡もなければ、細工の後もない暗い洞窟。
 罠がなさそうなことを告げつつ、
 それでも全く何も居ないわけではない事はわかっていたから
 気をつけるように改めてネスに声をかけた…
 そんなところだった。]
 
 
 …
うお…
…ッ!?
 
 
[ 湿気で濡れた苔に足を取られたネスが、
 転びそうになって俺にしがみつき
 ボス!と胴に体重がかかるのをそのまま抱きとめる。>>16 ]
 
 
 ──っと、大丈夫か?
 普通の地面よりずっと滑るから、気をつけてな。
 
[ ぽすぽすと優しく背を撫でて、心配そうに顔を覗き込む。
 
 すぐには腕を離さない。
 ちょっとしたアクシデントから得られたチャンスをいい事に
 俺はそのままネスの体をしっかり抱きしめた。 ]
(24) 2023/11/27(Mon) 22:15:06

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ………。
 (……触ってるだけで元気出るな……。)

 
 
[ そして、抱きしめたついでとばかりに、
 ネスの耳にちゅ、と口付ける。
 
 そんな小さな音も、
 洞窟という場所のせいかやけに大きく響いて
 思わずクックッと口元を緩ませた。 ]
 
 
 ここでセックスしたらすげー声響くだろうな。
 
[ 冗談めかして囁いてから、
 ネスの体は大丈夫かを改めて確認して。
 
 問題なさそうな事がわかったら、
 そのまままた探索を再開しよう。 ]
(25) 2023/11/27(Mon) 22:15:33

【人】 サーチャー ゼクス

[ そうして二人で分かれ道などを一緒に探索し
 少しずつ洞窟の中を虱潰しにマッピングしていく。
 
 ちなみに二手に分かれるという選択肢は
 俺の中にもなかった。
 どちらもが戦闘職ならともかく、
 俺達は二人で居たほうが圧倒的に安全だったし…
 なによりネスと二人でのクエストなんて、
 然程危険がないならなおさら一緒に居たいじゃないか。
 
 蝙蝠の傍を通ったり、光る苔が生えた壁を見てみたり。
 
 少しばかり時間をかけて探索したのち見つけたのは、
 酒場で見た依頼書に書かれたものとそっくりの草花だった。
 
 おお…。とついつい声をあげつつ、
 ネスの手元にあるそれに顔を寄せて匂いを嗅ぐ。
 数度鼻を鳴らして匂いを覚えておいて、
 それから同じようなものを周囲から探した。 ]
 
 やらしいな〜。
 茎と花が同じ色なの結構見辛い。
 フツー花ってもっと目立つもんだろうに。
 
[ ぶつぶつ言いながら、探してはネスに手渡して。
 雌しべを取る等の作業は彼に任せていけば、
 集まったのは9個ほど。>>17 ]
(26) 2023/11/27(Mon) 22:16:22

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ま、小遣いにはなる量だな。十分だろ。
 
 でも確かに結構早く終わったし、
 洞窟もまだまだ広い。
 
 まだもう少し見て行ってもいいぜ。
 
[ 嬉しそうに成果をカバンにしまうネスに
 もう少し集めるか提案されれば頷いて。
 
 途中何かを見つけたような素振りを見せられれば、
 なんだ?とついて見に行くことだろう。
 
 少し高い場所にへばりついた蜜のようなもの。>>18
 
 その素材の価値などわからず、
 上ばかり見上げて集中していたせいで
 ネスが非常に不安定な場所で手を伸ばしていたことに、
 俺は少しの間気づけなかった。 ]
(27) 2023/11/27(Mon) 22:16:47

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ん?
 ──あ、おいネス、そこ……
 
 
[ 気をつけろよ、という言葉を言う前に。

 あっ
 という小さなネスの声が響いたかと思うと、
 彼の体は横穴に綺麗に転げ落ちていった。>>19 ]
 
 
 なっ……!!!!!
 
ネス!!!

 
[ 咄嗟に手をのばす。
 しかし俺が手を伸ばすよりも早く
 ネスの体は穴に吸い込まれて
 指先は宙をかくように何もつかめなかった。
 
 焦って自分も穴に飛び入ろうとして、足をかけて止まる。
 このまま落ちたら、
 もしも下にネスが居たら上に落ちてしまうかもしれないし
 なにより無策に飛び込むべきじゃない。 ]
(28) 2023/11/27(Mon) 22:17:48

【人】 サーチャー ゼクス

[ 敵が居ないと、罠もないと気が緩んでいた。
 目的の達成と今の状況に浮かれて、
 ネスの近場にある危険に意識が向いていなかった!]
 
 
 そんな… 
ネス!!!返事をしてくれ!!!

 
[ 顔を真っ青にしつつ、
 俺は索敵の魔力を穴の奥へと集中させる。
 
 ネスの魔力はすぐに追える。
 幸い垂直の穴ではないらしく、
 スピードもあまり出ていない。
 
 ネスの装備からいって、
 落下によるダメージは然程無いだろう。
 
 
 だが。 ]
 
 
 ……………………
 
[ 穴の先、部屋のように広い空間があるのがわかる。
 流石に詳しくはわからない。
 しかしそこに、ネス以外の気配があるのもわかった。>>20 ]
(29) 2023/11/27(Mon) 22:18:32

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 クソが……
 
 (……ゴブリンか?
  穴の先に居るとなれば、ここから追うと正面…。
  ここはおそらく偶然繋がっただけの穴…
  ということは他に出入り口があるはず…。)

 
[ 時間にして、
 ネスが穴へ落ちてから1分も経っていないだろう。
 
 深く息を吸い、目を見開く。
 わずかに地面を蹴る音だけを残して、
 俺はその場から姿を消した。 ]
(30) 2023/11/27(Mon) 22:19:22

【人】 サーチャー ゼクス

[ 焦燥感に蓋をしてしまえば、
 目的がクリアになった俺は驚くほどに冷静だった。
 
 空気の流れ、察知した魔物の魔力の痕跡。
 地面の凹みと折れた草。
 
 それらを見て迷いなく道を駆けていく。
 
 小さく漏れ聞こえるネスの声。
 腹から湧き上がる怒気を押し殺し、
 俺はゴブリン達がネスを取り囲む
 小部屋の入り口に辿り着いた。 ]
(31) 2023/11/27(Mon) 22:19:46

【人】 サーチャー ゼクス

[ ゴブリン達が取り囲むネスは、
 ローブが引き裂かれ
 衣服を奪われている。
 
 怪我をさせるでもなく、脚を掴まれ、
 あちこちを検分するように触れられて。
 
 ネスの綺麗な肌が、
 クソみてえな奴らの手で触れられている。]
 
 
 (臭い。 )

 
 
[ あいつらから感じる淫らな気配に、
 吐き気がするほどの殺意を覚えた。 ]
(32) 2023/11/27(Mon) 22:20:54

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
[ ストン ]

(33) 2023/11/27(Mon) 22:21:19

【人】 サーチャー ゼクス


[ 部屋の手前に居たゴブリンの首が、床に落ちる。

 ひとつ。
 
 そして、もうひとつ。
]
(34) 2023/11/27(Mon) 22:22:04

【人】 サーチャー ゼクス

[ 手に持ったタガーの血を袖で拭うと、
 物音に気づいたゴブリンが此方に漸く気づいた事だろう。
 
 転がった仲間の首に驚いてこちらへ向かってくるそいつに
 自分の腕を掻っ切って俺の血を浴びせる。
 両目が潰れて怯んだ所に、
 そいつの頭に両手を当てて
 俺の血越しに魔力を注ぎ込んだ。 ]
 
 
 行って殺して来い
 
[ ゴブリンは魔力耐性に弱い。
 俺の力に中てられたように
 ふらふらと部屋から出ていくのを見送ると、
 ネスに跨って最後まで残っていたゴミに目をやった。
 
 流石に異常事態からか気が立っていて、
 俺に牙と爪を剥き出して飛びかかってくる。 ]
(35) 2023/11/27(Mon) 22:22:55

【人】 サーチャー ゼクス

[ 俺だけしか見てない敵の、なんと御しやすい事か。
 
 まだ血が流れる腕ごとゴブリンの口に突っ込むと、
 そのまま壁に頭を叩きつけた。
 即座にもう片方の手でゴブリンの首にダガーを滑らせ、
 その生命を断ち切る。
 
 ビクビクと痙攣して動かなくなったゴブリンから
 ずるりと腕を引き抜くと、
 長く息を吐いてネスに近寄った。
 
 膝をついてその体を見下ろし、
 怪我がないかとあちこちに触れる。
 体についたゴミ共の気を拭うように、
 袖で肌を拭ってから
 ローブを脱いでネスに羽織らせて。 ]
 
 
 …悪い、遅くなった……。
 
[ そうして彼の無事を確認できたなら、漸く安心したように
 その体を強く抱きしめよう。
 
 僅かに震える声を、誤魔化すように強く。* ]
(36) 2023/11/27(Mon) 22:29:11

【人】 サーチャー ゼクス

[ 俺のゴーグルに興味を示すネスがいたから>>37
 街に帰って安全な場所に入ったら、
 少し試しにつけさせてやろうかだとか
 
 さっき抱きしめた時の胸の高鳴りが忘れられなくて
 今夜の続きが楽しみだなとか>>38
 
 そんな脳天気なことを考えていたんだ。
 ほんの少し前までは。
 
 だってクエスト自体はすげー簡単で、
 まぁ多少苦労はしたけれど、
 予定してたじかんよりずっと早く多くの素材が入手できて
 俺とネスは想定よりも多めの小遣い片手に
 街に行けるはずだったから。
 
 
 なのに、
 なのにどうして。
]
(44) 2023/11/28(Tue) 16:21:16

【人】 サーチャー ゼクス

[ 穴に転げ落ちていくネスの体。
 気付くのに遅れて、彼を危険に晒してしまった。>>40
 
 気を緩めてはならない所で油断して、
 何よりも守るべき人物を手放してしまった事実に
 今までで一番自分を殴りたくなった。
 
 聞きたくない場所からネスの声がする。
 
 流石ゼクスさん、なんて
 穏やかな声をかけてくれていた先程とは>>39
 比べ物にもならないような
 悲痛な声でまた俺の名が呼ばれる。>>41
 
 悲しいだとか、怖いだとか
 そういう感情を持つ余裕すらなかった。
 
 そんなものに心を明け渡すくらいなら、
 1秒でも早くネスを救って再び抱きしめたかった。 ]
(45) 2023/11/28(Tue) 16:21:37

【人】 サーチャー ゼクス

[ ゴブリンは単独ではなく群れで行動し、
 不定形の奴らに比べて知恵もあるぶん
 初心者には厄介な相手だ。
 
 小柄な割に力もあるし、
 野蛮で好戦的だからこそ
 ろくな装備も持たなければ平気で殺されてしまう。
 
 
 けれど、今回ばかりは
 この不幸な出来事の中、
 ヤツらが人の形をしていた・・・・・・・・事は、
 俺にとって非常に都合が良いことだった。
 
 加えて俺が奴らの意識の外にいた事。
 群れと言えど処理しきれる数であった事。
 
 弾き出された予想図の通り、
 俺は冷静に奴らの命を刈り取っていった。 ]
(46) 2023/11/28(Tue) 16:22:18

【人】 サーチャー ゼクス

[ きっとこれがスライムであったり、
 急所が分かりづらい構造の魔物だったら
 こうはいかなかっただろう。
 
 俺の魔力だってどこまで効くかわからない。
 そもそも魔物相手には殆ど使わないし、
 使えないものだ。
 
 全ての処理が終わり、ネスに駆け寄って。
 その無事がきちんと確認できるまで、
 自分で切った腕の痛みすら感じなかった。
 
 こんな場所でネスの肌を晒していなく無くて、
 俺のローブを羽織らせて抱く。
 
 また俺を呼んでくれるネスの声。>>42
 何よりも大切なものを守れたことに安堵すれば、
 同時に押し込んでいた感情も戻ってきて。 ]
(47) 2023/11/28(Tue) 16:22:45

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……よかった……無事で…。
 
[ 撫でられる背中が温かい。
 自分の不甲斐なさだとか、後悔だとか
 色々なものが押し寄せてくるけれど
 どうしたって一番に来るのは安堵で。
 へら、と力が抜けたように笑った。 ]
 
(48) 2023/11/28(Tue) 16:23:25

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ──え。
 
[ けれど。
 少し顔を離してネスを見れば、
 ぽろぽろと涙を零しているから。]
 
 は?え、悪い、どっか痛かったか?
 
 ……あ、ローブが臭かったとかか!?
 
[ 一瞬で慌てたように、ネスの体を確かめる。
 ローブを羽織らせたけど、
 切り裂かれただけのネスのローブに比べて
 俺の血なんかも跳ねちまったぶん、
 もしかしたら臭いかも知れない。
 
 そう思って、腕をネスに添えようとして。 ]
(49) 2023/11/28(Tue) 16:23:46

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 あ……。
 
[ 次いで、願われた声。
 ネスが触れた俺の腕に、漸く痛みが戻ってきて
 
 ネスの涙の理由に思い至って、頬を掻いた。>>43
 
 そうだ。
 血を出すために自分で切ったんだった。
 そのままゴブリンの口に突っ込んだせいで
 牙で引っ掻いた跡なんかもあるし…
 確かにこのままじゃよくないのは自分でもわかる。
 
 袖を肩まで捲くると、
 綺麗な方の手でネスの頬を優しく撫でる。
 溢れる涙を指で掬って、何度も撫でた。 ]
(50) 2023/11/28(Tue) 16:24:10

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ん。頼むわ。
 つっても……簡単なのでいーよ。
 一応加減して切ったつもりだから、
 動くのに支障はねえし… 痛えけど。
 
 そんでやっぱ今日は一旦帰ってさ
 街に帰ったらちゃんと手当てしてくれよ。
 
[ ネスに腕を差し出して、彼に手当をしてもらおう。
 先程から索敵は切らしていないけれど、
 ゴブリンや他の魔物の気配も今はない。
 道中のことも考えれば、
 今ココで処置をしたほうが良いのはわかる。
 
 ネスに手当をしてもらう間、
 俺は大人しく痛みに耐えていた事だろう。
 それから、どこも怪我してない頭も差し出して
 がんばった事を褒めてもらう事にしよう。** ]
(51) 2023/11/28(Tue) 16:28:43
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。
(a1) 2023/11/28(Tue) 17:09:34

【人】 サーチャー ゼクス

[ 正直な所、俺は自分の傷についての頓着が無かった。
 もちろん普段からわざわざ傷つく真似はしないし
 それこそネスやバドの手を煩わせたくなかったから
 なるべく回避重点に生きてきたけれど。
 
 それでも、負傷した所で命に別状がないのなら
 多少痛くても職業柄つきものだと割り切ってしまっていた。
 
 だから、今目の前でネスにこんな顔をさせてしまって>>54
 初めて俺は、俺の体にも価値があるのだと驚いていた。
 
 言われてみれば当然かもしれない。
 けれど実感として目にするまで、
 俺はどこか自分を軽く扱っていたのかもしれない。 ]
 
 
 (最低だと自分で思うけど……
  俺を心配して泣いてくれたんだと思うと
  
  なんか……)

  
[ こんな事で喜んではいけないと思うのに。
 どうしたってどこか、
 じわじわと嬉しくなってしまう愚かな俺が居た。 ]
(60) 2023/11/28(Tue) 22:56:45

【人】 サーチャー ゼクス

[ 幸い、ネスの装備はそのままそこにあって
 傷薬などを取り出す所をを見ながら
 大人しく処置されるのを待つ。>>55 ]
 
 そーだな。フツーに痛い。
 まぁでも結構綺麗に切ったから、
 多分すぐ治るんじゃねーかな。
 
 ゴブリンの武器でやられてたら、
 多分もっと酷かったし。
 
 
[ すっぱりと切れた傷の血が拭われ、
 薬が塗り込められていく。
 
 当然のことながら、
 それを生業としているネスの手付きは素早く
 ついついその作業をじっと目で追ってしまって
 みるみるうちに綺麗にされていく自分の腕を見ていた…
 のだが。
 
 染みた痛みにビクッと体を震わせていれば、
 唐突に口に薬液が押し込まれた。 ]
(61) 2023/11/28(Tue) 22:57:13

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 …………………〜〜
〜〜〜ッ!!!!

 
[ 声にならない声を上げるように、
 全身をぶわりと粟立たせる。
 
 かっ開いた目でネスを見て、
 その苦さにもごもごと口を動かした。
 吐き出してはいけない。
 いやしかし。しかしこれは。
 
味の改良が急務では!?

 
 俺が悶えている間にテキパキと包帯が巻かれ、
 傷口は清潔なガーゼで覆われしっかりと処置された。
 
 ごくん、と無理やり薬を飲み込んで
 どこか青ざめた顔で ]
 
 
 さんきゅ……。
 
[ 絞り出すようにお礼を言った。
 傷の痛さよりも薬の苦さのほうが深刻だったかも知れない。 ]
(62) 2023/11/28(Tue) 22:58:03

【人】 サーチャー ゼクス

[ 全ての処置が終われば、
 二人して一息ついたように安堵して。
 
 ネスの強張りや緊張をほぐせるだろうかと
 褒めてくれと頭を差し出し強請る。
 
 触れる直前まで震えていたように見えたネスの手が、
 俺に触れることで少し落ち着いたようにも見え。
 幾度も頭を撫でられれば、
 俺は気持ちよさそうに目を細めてネスに微笑んだ。>>56 ]
 
 
 謝んなくていいよ。
 むしろ俺がもっと周りに気をつけときゃよかった。
 無事で居てくれてありがとな。
 
 
……まさか保険がこんな形で役立つとは思わなかった。

 
 
[ ぽそ、と付け足したのは
 ネスを犯そうとしたゴブリン達を気絶させた、
 俺の種族固有の力。
 
 マーキングしてある、とは言っていないため
 おそらくネスはよくわかっていないに違いない。 ]
(63) 2023/11/28(Tue) 22:59:35

【人】 サーチャー ゼクス

[ 道中、ダンジョンに潜るときと同じ濃度の索敵をしつつ
 少し歩みを緩めながら洞窟の出口へ向かう。
 
 ネスもかなり気を張っているようで、
 明るい外へ出た時にはかなりほっとした顔をしていた。>>57
 
 お疲れ様。と労いつつもそのまま街へ向かう。
 負傷したとはいえ毒が回っていたわけでもなく、
 特に身体機能に大きな問題はなかった為
 俺は俺で索敵を切らす事はなく迎えた事だろう。
 
 酒場でクエストの報告を終えた後、
 宿に向かってもまだネスはどこか複雑そうで。
 
 俺は俺で、軽率に血出すんじゃなかったなぁ…
 等と若干反省しつつ自分の腕に目をやっていた。
 
 正直な所、血を出さない選択肢はあった。
 あったのだが…… ]
(64) 2023/11/28(Tue) 23:00:34

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……ん?
 
[ そんな事を考えていた所、
 ネスがおずおずといった様子で
 俺の腕の治療を申し出てくれた。 ]
 
 
 へ?そりゃ当然。
 俺の体の事だし、なるべくならネスに見て欲しいよ。
 
 俺、ネスの腕信用してるしな。
 ああいや、バドの事だって信用してっけどさ。
 
[ どうせ面倒見てもらうなら、
 そりゃパーティーメンバーのオッサンではなく
 可愛い恋人がいいに決まっているのだ。
 多分バドに聞かれても、そりゃそうだって顔をするだろう。
 
 だからネスの提案には当然のように頷いて
 二人でまた宿の一室へと戻っていった。>>58
 
 既に飲み薬はもらっていたし、
 あとは傷の丁寧な手当くらいだろう。
 そんな風に楽観した俺は、無防備にネスに傷跡を見せる。 ]
(65) 2023/11/28(Tue) 23:00:58

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
[ そう。
 まさか傷をつけたときよりも痛いことになるなんて、
 露ほども思っておらず。
 ニコニコとあまりにも無防備に、俺は傷口を差し出した。 ]
 
 
(66) 2023/11/28(Tue) 23:02:04

【人】 サーチャー ゼクス

[ ちょっと痛いかも、と言われて
 まぁ別に多少の痛みは余裕だろう。と思っていた。
 
 俺だって冒険者だし、
 戦ってる最中怪我をするなんて初めてでもないし。
 まぁまだ拷問されたことはないけれど、
 それこそ傷口をほじられたりしない限り──…… ]
 
 
 
 
っぐ、う
 ううううぅうう
ううう
………!!!!!
 
 
[ ネスが器用な手付きで、俺の傷口に何かを刷り込んでいく。
 葉のように見えるそれが、開いた傷口を埋めるように
 赤い肉の見える場所に押し込まれていって。
 
 手付きは繊細だというのに、
 与えられる感覚は到底痛み止めなんかでは拭えない。 ]
(67) 2023/11/28(Tue) 23:02:49

【人】 サーチャー ゼクス

[ すべてが終わり、ネスが額を拭った時。
 俺はくったりと椅子に身を預け、でろりと溶けていた。
 
 汚れた衣服なんかも片付けてもらいつつ、
 完全にお世話されるポーズだ。
 
 何か飲むかと聞かれ、こくりと頷いて>>59 ]
 
 
 ココア………
 マシュマロ入れてくれ……
 
[ とへなへなの声で返してしまった。 ]
(68) 2023/11/28(Tue) 23:03:06

【人】 サーチャー ゼクス

[ 段々と治療の痛みが引いてきて、
 腕を動かしてもそこまで違和感はなくなってくる。
 もちろんまだ完全に無痛ではないし、
 激しく動かしたい訳では無いが。
 それでも丁寧に施された処置が
 傷を癒やしてくれているのがわかる。
 
 ネスが飲み物を用意してくれてる間、
 しげしげと措置された傷跡を眺めつつ
 そういえば…と口を開く。 ]
 
 
 そういやつい手っ取り早いからって腕切っちまったけど
 別に血流さずにどうにかもできたんだよな……。
 
 力を使うにしても
 血つかう必要は無いんだよ。
 
[ そう、別に選択肢はあった。一応。
 だがそれを選ばなかったのにも当然理由はあって。 ]
(69) 2023/11/28(Tue) 23:04:08

【人】 サーチャー ゼクス

 
 でもゴブリンとキスして回るのは簡便だったから
 腕切る方がマシだと思っちまったんだよな……
 
 俺の魔力、体液を媒介にしないとまともに効かねえし…。

[ そしてその判断は、今となってもあまり覆せない。
 
 体液を媒介にしてかける俺の魔力は
 結局手っ取り早く使えたのは血だったのだ。
 他にも、例えば人間相手にするように
 キスで唾液を送ったりすれば魅了も使えるが
 
 流石に… いや流石にあそこで
 ゴブリンとキスして回っていたら嫌すぎるだろう。
 何もかも。 ]
 
 
 ……と、そうだ。
 あと話してなかった気がするんだけど…
 
 俺、ネスに一個魔法かけてあってさ。
 保険っつうか……。
 
[ そしてこれを機に、黙って彼に施した魔法についても
 ちゃんと教えておくことにしよう。 ]
(70) 2023/11/28(Tue) 23:05:48

【人】 サーチャー ゼクス

 

 その、俺以外がネスに手出せなくなるっつーやつで…
 マーキングみたいなものなんだけど。
 
[ 俺自身がその現場を見たわけではないものの。
 無傷で転がっていたゴブリンの姿を視認できた以上、
 アレは正しく働いて居たのだろう。

 彼にかけた独占欲丸出しの魔術。
 なんとなく黙ってかけていたものである以上、
 悪戯を告白するように目をそらして伝えるのだった。** ]
(71) 2023/11/28(Tue) 23:08:30
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。
(a3) 2023/11/29(Wed) 0:11:05

【人】 サーチャー ゼクス

[ もしもネスに許可が得られたなら、
 痛み止め等の苦すぎる薬については
 味の改良が出来ないかを一緒に研究しないか言ってみよう。
 まぁ俺は味見係しかできないし、
 今すぐ言うことでもないけれど。
 
 無事に洞窟から宿まで帰れた俺達は、
 その後すぐに腕の治療へと移って。>>75
 
 俺の主治医となったネスに全てを預ければ、
 軽率に自身を傷つけた代償として
 よく効く代わりに少しばかり染みる治療を施された。
 
 ぐったりと治療後の倦怠感に脱力していれば、
 ネスが頭を撫でてくれて。それだけで嬉しくなってしまう。
 
 ──…こうして見ると、俺が喜ぶからか
 ネスは付き合ってから
 よく頭を撫でてくれるようになったと思う。
 俺が強請っているのもあるけれど。 ]
(81) 2023/11/29(Wed) 17:15:11

【人】 サーチャー ゼクス

[ そもそも、誰かを抱きしめるのはいつも俺の方で
 何かを…愛情表現を「向ける」というのは
 自分の役割だと思っていた。
 
 家族も、生まれた時の繋がりも何も持たなかったから
 誰かに愛されている事がわかる仕草を向けられたのは
 ネスが初めてのことだった。
 
 だから、ネスが同じ温度で俺を愛してくれて。
 甘やかしてくれて、頭を撫でてくれるのが
 とてつもなく嬉しくて堪らないんだろう。
 
 俺が甘える相手は、安心して傍で眠れるのは
 きっと今後もネス一人だけなのだ。 ]
(82) 2023/11/29(Wed) 17:15:37

【人】 サーチャー ゼクス

[ 痛い治療を頑張った褒美として、
 ネスに甘いココアを強請る。
 常日頃甘いものばかり口にしているわけではないが、
 酒を飲む時やこういう癒やされたい時には
 ついつい好きな甘いものを口にしたがった。
 
 ネスがココアを準備してくれている間、
 自分の腕の怪我について口にする。
 
 腕を切る必要はなかった事。
 その代わりに取れた選択肢。
 
 俺としては、ゴブリンとのキスなんて
 想像上ですら笑い話だと思っていたのだけど。
 
 俺の言葉を聞いた時のネスの声色に、
 そうではなかったのだと思い知った。>>76 ]
 
 
 ……しないよ。
 
[ 嫌がってくれるネスに、きちんと言葉で否定を返す。 ]
(83) 2023/11/29(Wed) 17:16:05

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ネス以外とは、もう誰ともキスなんてしない。
 
[ 俺自身がしたくない、というのもあるけれど
 それとは別の理由もあって。 ]
 
 
 だって、俺が誰かとキスしちまったら
 ネスとそいつが間接キスすることにもなるしな。
 
 
[ 今回で言えば、ゴブリンとネスの間接キスか。
 当然そんなの許せる筈もない。
 
 うえ、と舌をを出して嫌悪感を顕にすれば
 ちょうどネスがカップを二つ持って
 こちらへ戻ってくる頃合いだろうか。
 
 もう一つ話しておかねばならなかった魔法の事を、
 見計らってネスへ白状した。>>77 ]
(84) 2023/11/29(Wed) 17:16:23

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 そ。マーキング。
 俺以外がネスに入れようとすると、
 腹の紋様が反応してそいつの魔力を吸い取って
 気絶させて転がしちまうんだ。
 
 
[ そう話せば、きっとネスにも心当たりがあっただろう。
 
 悪いことをしたとは思ってはいないものの、
 勝手に体に魔術を刻んだままというのは
 どこか後ろめたい気持ちもあったのだが。
 
 俺の話を聞いたネスの反応は、
 決して嫌がるものではなく。>>78 ]
 
 
 …………うん。よかった…。
 
 
[ 丸出しの独占欲を嫌がられない事が嬉しくて
 甘いココアに口をつけながら穏やかに微笑んだ。 ]
(85) 2023/11/29(Wed) 17:16:46

【人】 サーチャー ゼクス

[ マシュマロ入りの甘いココアは、
 ほんの少し前までの血の気の引くような出来事を
 忘れさせてくれるほどに柔らかくて優しい味がする。
 
 もちもちと溶けかけのマシュマロを頬に入れつつ
 どこか浮かない表情をするネスを不思議そうに見た。 ]
 
 
 …ネス?
 
[ 席を立つ彼が此方に来る。
 俺もカップの中身を飲み干してしまってから、
 此方を見るネスと瞳を合わせて首を傾げた。
 
 どうしたのだろうか。
 さっきの今で、まだ拭えない不安に包まれているのか、
 それとも他の何かが理由か。
 
 怪我をしていない方の手が取られ、
 ネスの胸に充てがわれる。
 布越しに伝わる心音がどこか切なげで、
 俺を見るネスの瞳から──目が離せない。 ]
(86) 2023/11/29(Wed) 17:17:20

【人】 サーチャー ゼクス

[ するすると、何度か往復させられる俺の手。
 
 そこは、あの時
 ゴブリンたちの汚い手が這い回り、汚していた場所。
]
 
 
 …………………。
 
[ 幾らローブで拭っても、抱きしめても。
 触れられたという事実がネスの中に残ってしまっている、と
 気づいた時にはもう体が動いていた。
 
 立ち上がり、ネスの腕を掴むと
 ぐいぐいと風呂場へと引いていく。
 
 思えば思うほどまた頭の中に怒りが蘇ってきそうで
 何度か落ち着くように深く呼吸を繰り返した。 ]
(87) 2023/11/29(Wed) 17:17:53

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……次は俺の番。
 
 
[ 脱衣所についた所で、引いていたネスの手をそっと離し
 自分の衣服を上だけ器用に片手で脱ぎ始める。
 
 棚の上にあった掃除用の防水シートを一枚拝借すると
 腕の傷を覆うように巻いて。 ]
 
 
 ネスの体、俺に洗わせてくれる?
 
 
[ そう言って、ネスの服を軽く捲り
 先程撫でた胸から臍までを
 優しくなぞるように撫でた。 ]
(88) 2023/11/29(Wed) 17:18:54

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 俺と石鹸の匂いしかしなくなるまで、
 綺麗にするから。
 
 
[ 本音で言えば、今すぐまた抱きたい所だが
 流石に腕の怪我の治療の直後だ。
 少しは自重するとして。
 
 俺の手でネスを清める権利をもらったっていいだろうと
 彼の返事を待ってみよう。 ]
(89) 2023/11/29(Wed) 17:19:19

【人】 サーチャー ゼクス

[ マーキング、なんて形で向けた独占欲を受け入れられて
 なんだかホッとしてしまう。>>92
 
 変な話だ。
 常日頃からネスへの嫉妬心なんかは隠していないし、
 大好きだというアピールも欠かさないのに。>>91
 隠れてやっていたとなると、なんというか一気に
 度を越してないか心配になったもので。
 
 そしてネスが入れてくれたココアを飲み終わった頃。
 俺の傍に立ったネスが、俺の手を掴んで
 彼の胸や腹を撫でさせるように、動かして。
 
 最初こそその意図が掴めなかったものの、
 先程からのネスの浮かない表情や
 触れさせられた位置にされていた事を思い描けば
 このまま何もしないなんて無理だった。>>93
 
 こんなにも丁寧に傷を診てもらって、
 こんなにも心配をかけて。
 俺への愛を真っ直ぐ向けてくれるネスが
 そんな風に気にしてしまっているのを
 黙って見ていられるほど大人しい男では居られなかった。 ]
(98) 2023/11/29(Wed) 22:08:10

【人】 サーチャー ゼクス

[ ネスは時々、思ったことを言わない事がある。
 して欲しいことは基本的に口にしてくれるし、
 気持ちだって隠さない。
 
 けれど、時々……
 自分の中の不安だとか、そういうものを口にするのを
 怖がる時がある…と感じていた。
 
 だから、自分の中の消化しきれない気持をどうにかしようと
 何も言わずに俺の手だけを求めてくる今のネスを見て
 思わず何も言わずに、
 そのままネスを風呂場へと引っ張って行ってしまった。>>94
 
 幾度か名を呼ばれても、
 頭の中は今日のゴブリン達への苛立ちと
 
自分の不甲斐なさと
、ネスへの想いでとっ散らかっていて。
 風呂場について立ち止まって漸く、
 ネスの顔を見ることが出来た。 ]
 
 こんなに丁寧に、俺の体も診てもらっただろ。
 だから…次は俺が見る番。
 
[ 脱衣所で服を脱いで傷を守ったなら、
 そう伝えてネスに触れる。
 小さく反応する彼の体に、優しく笑った。>>95 ]
(99) 2023/11/29(Wed) 22:11:03

【人】 サーチャー ゼクス

[ 考えたくもない事だが、
 仮にネスがあのままゴブリン達に犯されて
 散々匂いをつけられてしまったとして。
 
 それでも俺は、ゴブリン達の存在こそ嫌悪しても
 ネスの綺麗さは失われないと思っていた。
 
 当然あいつらの手でネスが触られて汚されるのは嫌だし、
 匂いだって全て取り去りたい。
 けれど、そうされたからといって
 ネス自身はずっと綺麗で大好きな存在のまま。
 
 
 だから──だからこそ。
 今、きっと必要なのだ。
 彼の心の曇を取り除くように、
 彼自身を磨かせて貰うことが。
 
 
 俺以外の匂いを取り去って、
 汚いと感じる全てを拭うことが。 ]
(100) 2023/11/29(Wed) 22:11:30

【人】 サーチャー ゼクス

[ ネスが頷いてくれる。>>96
 
 俺を見るネスの目はやっぱり綺麗で
 何度も何度も頷くその仕草に、
 可笑しそうに肩を揺らして笑った。 ]
 
 
 任せろ。
 
 傷も平気。腕の良い調合師のおかげで
 今はほぼ痛みもねーし。
 
 それに、俺としても悪化させたくはないから
 無茶はしないよ。
 
[ 衣服を脱ぐネスの体を、改めて横でまじまじと見る。
 きっと穴を転げ落ちた時についたのだろう、
 いくつかの痣が痛々しく残っていたけれど
 これらはきっと何日かすれば治るだろう。
 
 残りそうな傷跡がなくて……本当によかった。 ]
(101) 2023/11/29(Wed) 22:12:19

【人】 サーチャー ゼクス

[ そして俺も、どうせなら全て脱いでしまおうか。
 ネスを洗うと言いつつ、俺だって血で汚れた後なのだ。
 
 一緒に洗ってしまったほうが効率もいい。
 
 ズボンを片手で脱ごうと手をかけて、
 ネスの視線に気づき>>97 ]
 
 
 …ネース。
 手伝って。
 
[ 下着と共に半端に腰骨にひっかかったズボンを、
 斜めに下にずらしながら脱がせてくれと強請ろうか。
 
 実際脱げるにしたって脱ぎにくいことは確かだったし。
 それにまだ股間も大人しいので、
 脱がされた所で困りはしない。 ]
(102) 2023/11/29(Wed) 22:12:47

【人】 サーチャー ゼクス

[ そうして手伝ってもらって裸になったなら
 ネスの居る浴室への自分も入っていこう。]
 
 
 んじゃ、早速やらせてもらおーかな。
 …座って。
 
[ ネスを浴室にある椅子に促すと、
 暖かな湯の出るシャワーを手にとって、
 まずは彼を洗う前に自分の体をざっと流す。
 ネスを洗うにしたって、
 俺にまだゴブリンの血が残っていたら嫌だったし
 軽く表面を流すようにして。
 
 それからそっとシャワーをネスの足元にかけ、
 正面に跪いて彼の全身を流していこう。
 良い香りの石鹸を泡立てて、モコモコと泡を作ったなら
 ネスの体に乗せ、
 肩からゆっくりと手で泡を塗り拡げよう。 ]
(103) 2023/11/29(Wed) 22:13:11

【人】 サーチャー ゼクス

[ 片腕が塞がってしまっている…
 否、正確には塞がっているわけではなく動くのだが
 恋人にズボンを脱がしてもらうチャンスを逃がすかと
 ネスに頼めば、小さな唸りが帰ってきて。>>105
 
 嫌がられているようには見えなかったから、
 なんだかその反応にニマニマと嬉しそうにしてしまった。
 
 ……俺でドキドキしてくれたのかな、なんて
 ネスを前にすると俺はすぐに些細なことで浮かれてしまう。
 
 そして二人して裸になったなら、浴室へ入って。
 椅子に座ってもらったネスの前で泡を立てながら
 その体をモコモコの泡で包んでいった。 ]
 
 
 ふは…
 まーな。俺器用だからさ。
 
[ 泡の立て方を褒められて、可笑しそうに笑う。
 言われてみれば、細かく泡を立てるのが得意かもしれない。 ]
(107) 2023/11/29(Wed) 23:58:23