人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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【赤】 怨霊 カイル

 
[運命の再会を果たし、
 内心で
「ここで会ったが百年目」
なんて
 ほくそ笑む日はきっと来る。


            
それが僕の持つ、強くて暗い願望。]

 
(*20) 2022/05/29(Sun) 22:36:09

【赤】 怨霊 カイル



   
Memento Mori.




             己が死を決して忘れるな。
             
誰が死を決して忘れるな。


(*21) 2022/05/29(Sun) 22:36:36

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
 [霧の夜に惑い、一歩でもこの店に足を踏み入れたら最期。]
 
 
 
 
(*22) 2022/05/29(Sun) 22:37:06

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
 
      
[僕が"最果ての地"へ連れて行ってあげる。**]

          
あ の 世

 
(*23) 2022/05/29(Sun) 22:37:24

【人】 少年水夫 カイル

 
会計時:MiraggiO



[お客様方が店を出始めるより少し前、
 スマートに会計を済ませようとしている
 ペガサスナイトのお兄さんに気付いて、>>188
 僕はつい熱視線を送ってしまっていたらしい。
 お兄さんに見つかってしまった……。]



  
……本当に奢りだったんですね。いえ、何でも……。

  お口にあったなら、僕も嬉しいですよ。

  わ!ご丁寧にどうも。
  僕はカイルと言います。


[ペガサスの名前まで教えてくれたのには、にっこりした。

 幽霊相手に名を教えるのを警戒するのは当然のことで、
             僕もそれが分かっているから、
             気になったけど聞けなかった。]
 
(210) 2022/05/30(Mon) 2:52:00

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  ……手土産ですか?
  お客様、随分とお人よしですね。

  夜が明け始めて無事に帰れそうだから
  安心しちゃいました?
  でも、世の中には良い幽霊も悪い幽霊もいますが、
  悪い幽霊の方が圧倒的に多いと思うので、
  少し気を付けた方が良いですよ。


  僕がここで、
  
「ではお客様の命を下さい」
なんて言ったら
  どうするんですか?


[善良で、気前が良くて、紳士。……顔も良い。
 美人は得をするというけれど、
 彼の場合は苦労の方が多そうな気がする。
                 
完全に偏見だけどね。

 
(211) 2022/05/30(Mon) 2:53:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  では、お土産話をお願いできますか?
  アリアと見た宝石のような景色でも、
  日常で遭遇したちょっと面白い事でも、
  何なら上司に対する愚痴でも良いです。

  僕はこの通り若くして命を落としましたから、
  世界に知らないことが沢山あります。

  
僕はお客様のお話を聞くの、大好きなので。



[普通の日にここを訪れる生者はそう多くはないけれど、
 万が一話している所を見られたら、引かれる可能性は高い。
 でも愛馬に語り掛けている風を装えば、
 切り抜けられるのではないかと思う。多分。]

 
(214) 2022/05/30(Mon) 2:54:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  なので、限りある生を満喫してくださいね。
  
またのお越しをお待ちしています。



         [唇は弧を描き、ふわりとお辞儀をする。
          また一つここで働く楽しみが増えた。*]
 
(215) 2022/05/30(Mon) 2:54:50

【人】 少年水夫 カイル

 
閉店後:MiraggiO



[全てのお客様が退店して、掃除や片付けが一段落した後、
 僕の提案したお疲れ様会に
 ユスターシュが乗ってくれた。>>170
 ウーヴェは何か思う事があるのか、
 答えはなく店を出て行ったので、>>126
 ユスターシュと一緒にその背を見送った。]



  うん。>>171
  残り物料理は特に、賄いって感じするよね。
  いいね。マスターも勿論、呼ぼう。


[僕の方はと言うと、主に残っていたのはパエリアかな?
 あとは残った材料使って、ブイヤベースを継ぎ足そう。]
 
(216) 2022/05/30(Mon) 2:55:43

【人】 少年水夫 カイル

 
[一緒に厨房に入れば、意を決して話を切り出す。]


  ねぇ、ユスターシュ。
  ペールブルーのお兄さんと話してるの、>>168
  ちょっと聞こえちゃったんだけど、娘さんいたんだね。


[「そのつもりはなかったんだけど、ごめんね」
と付け足す。]
 
(217) 2022/05/30(Mon) 2:56:15

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  前に言ってた最高に"いい女"って、>>0:197
  その娘さんのことかな?

  娘は父親に似やすいっていうもんね。
  僕も、母さんに似ていたらしいよ。
  父さんがそう言ってただけだから、
  本当かどうかは知らないけど。



[詳しい事情は知らないけど、
 前に聞いた話から人物像は浮かんでいたから、>>0:197
 僕はユスターシュに似ている所があるって、
 本当に思ったんだ。]

 
(218) 2022/05/30(Mon) 2:56:48

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  僕はね、前にも話した通り、
  船が沈んで家族や仲間を失ったんだけれど、
  僕自身が死んだのはもう少し後のことなんだ。
  
病気にかかっちゃってね。


  僕は先に父を亡くしているから、
  勝手にその娘さんに肩入れしちゃった……。


[ペールブルーのお兄さんの手助けが突破口になって、
 今までどうしていたか分からない
 娘さんのことが分かるかもしれない。
 今がそういう状況なのは話を聞いて分かった。
 
だから、これが最後かもしれないというのも分かった。


         湿っぽい話は進んでしたくはないけれど、
         最後となれば話は変わってくる。]

 
(219) 2022/05/30(Mon) 2:57:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  
無事に会えると良いね。

  気を付けて行ってきて。


          [でも、それもこれでお終い。
           お疲れ様会の食卓には、
           出会った時より少し美味しくなった、
           ブイヤベースがあった。**]
 
(220) 2022/05/30(Mon) 2:57:59

【人】 少年水夫 カイル

 
[霧深い宴の夜が終われば、
 夜空は星の瞬きを取り戻す。

 皆の迷いは、どのくらい晴れたかな?

 まだの人がいるのならば祈ろう。
 星が落ちる数だけ、願いは存在する。]

 
(260) 2022/05/30(Mon) 18:58:28

【人】 少年水夫 カイル

 
[ターバンのお兄さんと、そのお友達のことを祈った。

 空は繋がっている。
 もしかしたら僕が祈った流れ星と同じ星に、
 お兄さんが僕たちのことを祈ってくれているのかもしれない。



 
占い師のお姉さんの負担が軽くなる様に祈った。

 例え話って、主語があやふやになっているだけで、
 大抵自分の話だったりするよね。



 
ユスターシュとその娘さんが無事会えるよう祈った。

 こんなに早いうちに、父親に先立たれるのは辛いけれど、
 何も分からないまま生きるのは、もっと辛い事だ。
 きっと娘さんの頭に手を伸ばしても、
 ゴーストのユスターシュは触れることが出来ない。
 とりあえず代わりに、僕が受け取っておいたよ。>>249

 
(261) 2022/05/30(Mon) 18:59:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
 
[今夜も
がきらり、一つ流れた。]

 
 
 
(262) 2022/05/30(Mon) 18:59:35

【人】 少年水夫 カイル

 
[迷いが晴れる人がいる中で、
 霧中に飛び込み惑う人がいる。
 死に逝く人がいる中で、産声をあげ生まれる命がある。
 何かと、その対になる何かが共存しながら、
 世界は廻り、時を駆ける。

 僕らの日常の様な非日常も、
 変わることなく続いていく。
 霧の夜以外は相変わらず、
 生者に干渉することも干渉されることもなく。]

 
(263) 2022/05/30(Mon) 19:00:55

【人】 少年水夫 カイル

 
[エアハートさんとアリアは
 時々店に遊びに来てくれたかな?
 「アリア!今日も綺麗だね!」そんな言葉をかければ、
 僕に視線を向けてくれただろうか。

 さらさらと靡く鬣が、
 より滑らかになったような気がする。
 
女っぷりが上がったね!

 そんな小さな何かが、僕の日常を彩った。


 霧が立ち込める夜は、また酒場が開く。
 ペールブルーのお兄さんは
 リピーターになってくれたかな?
 もしまた来てくれたら、
 ユスターシュのことを聞いて、お礼を伝えて、
 「お薦めは唐揚げです」と言うんだ。

 
僕には秘伝のレシピがあるからね。>>254*]

 
(264) 2022/05/30(Mon) 19:01:51

【人】 少年水夫 カイル

 
数年後:MiraggiO



  ヨーソロー!

  『 MiraggiO 』へ、ようこそ!



[街灯に導かれるように、迷い込んだお客様たち。
 僕は今宵も笑顔で迎える。
 その中には、知っている顔もあったかもね。
 何度も来店してくれるのは歓迎するよ。
 死んだ後の再就職で、再会はしたくないけどね。


 ゴースト店員も、メンバーが変わっているかもしれない。
 この店を巣立っていった人もいれば、
 新たな人材が何の因果かこの店に辿り着いたりして。]

 
(269) 2022/05/30(Mon) 19:33:56

【人】 少年水夫 カイル

 
[ドアが開き、生者が入るたびに声を掛けて、
 注文を取って、お酒や料理を出す。
 お客様の話を楽しそうに聞く。

 
いつも通りの、霧幻の宴だったのだけれど―――……。]

 
(270) 2022/05/30(Mon) 19:34:18

【赤】 少年水夫 カイル

 
 [一目見た瞬間に、ありもしない心臓の高鳴りを感じた。

        電撃が走るように鮮烈な、運命の出会い。]
                        
再会

 
(*25) 2022/05/30(Mon) 19:34:46

【赤】 怨霊 カイル

 
 
  [やっと
いに来てくれたんだね!
     
罠にかかって


   ずっとずっと、僕はここで
ち焦がれていたんだよ。]

 
 
(*26) 2022/05/30(Mon) 19:35:18

【人】 怨霊 カイル

 
[相手は僕たちの船を沈め、
 奴隷として売り飛ばそうとした海賊のリーダー。
 流石に僕もここまで大物が釣れるとは思っていなかった。


 いつも一生懸命働いているから、日頃の行いの賜物かな?
 ……なんてね。きっとこんな僕の為に、
 無念が晴れるのを祈ってくれた人たちの、
 願いが届いたんだと思う。



        
有難う……きっと、この謝意は届かない。]

 
(271) 2022/05/30(Mon) 19:35:57

【赤】 怨霊 カイル

 
[そ知らぬ顔で近づいて、注文を取り料理や酒を提供する。
 最初はビールを飲んでいたけれど、
 「お薦めはあるか?」と聞かれたから、
 オリンピックとブラッディマリーを出してやった。
 その意図に気付くこともなく、美味しそうに飲んでいたよ。



         
滑稽だね。さてはこの人、教養がないな?]

 
(*27) 2022/05/30(Mon) 19:36:27

【赤】 怨霊 カイル

 
子供らしいあどけない笑顔で、話を聞いた。
 その裏で、賢しさと殺意を研いで。
 この日は他が疎かになってしまったけれど、
 どうか許して欲しい。
 何年も待ちわびた、千載一遇のチャンスなんだ。



 「海賊は格好良い!」「僕たち海の男の心は一つ」
 そんな虫唾が走るような嘘も、平気で吐いた。
       店員が、お客様に嘘を吐くわけにはいかない?
       奴はお客様じゃない。憎い仇だよ?]

 
(*28) 2022/05/30(Mon) 19:37:08

【赤】 怨霊 カイル

 
 
 
   [ブラッディマリーでの宣言通り、

         霧が晴れる前に僕は無念を晴らした。]

 
 
 
(*29) 2022/05/30(Mon) 19:37:46

【人】 少年水夫 カイル

 
[この時、お店には誰が残っていただろう。
 先にこの店を卒業したのが、
 僕だったとしても、ウーヴェだったとしても、
 僕はこの店に友情の証を遺した。


 店内に飾られている、押し花の貼られたカード。>>0:157
 成仏する前に刻んだ言葉は―――――……]
 
(272) 2022/05/30(Mon) 19:38:26

【人】 少年水夫 カイル

 
[メルヴェイユの絵本、>>0:387
 僕は読んだことがあったから、
 ヴィムの名前を最初に聞いた時は、
 同一人物ではないかと一瞬怯んだ。
 
でもね、僕は本物の悪党を知っている。

 だからヴィムが、大罪人だなんてあり得ないって、
 すぐに思い直したよ。



 ウーヴェは涙腺の弱い雨男だけれど、
 君は自分の為に泣いたことって、あったのかな?
 少なくとも僕は、
 そんなウーヴェを見たことはなかったと思う。

 だから本当はね、
 
「どの口が言ってんの???」
って、>>0:251
 控えめに言ってちょっと思ってたけど、
            このまま、多分存在しないだろう
            墓まで持っていくからね!]

 
(273) 2022/05/30(Mon) 19:39:41

【人】 少年水夫 カイル

 
[ユスターシュの娘さん、無事で良かったね。
 血の繋がりがどうであれ、やっぱり僕は似ていると思うよ。
 だって、気立てが良くて
(面倒見が良くて)、

 健気で
(大切な人の為に必死になれて)、

 泣き言を言わない人
(無暗に人を恨まない人)

 だったんでしょう?>>0:197                     
 
序でに破滅を招く女の何処が、"イイ女"なのか教えて欲しい。
>>0:196



 幸福をすべて奪われた、そう思っていた僕だけれど、
 僕はこの店で新たな幸せを見つけて、
 無念を晴らすことまで出来た。
 僕を拾ってくれた店長には、誰よりも感謝している。
 でも不純な志望動機を隠していたことは、
 申し訳ないと思っている。]

 
(274) 2022/05/30(Mon) 19:40:30

【人】 少年水夫 カイル

 
[船が沈められ、父さんと仲間を殺された時も、
 病気になって命を落としたその時も、
 僕は涙はおろか、声すら出なかった。

 だから、今度はちゃんと遺していくよ。]


  ここでの日々は、僕にとって宝物だった。
  一緒に働いた仲間たちも、
  美味しいと料理を食べてくれたお客さんたちも、

  みんな、みんな、大好きだよ。

          有難う。サヨナラ―――……。



[僕の逝き着く"最果ての地"が、
 どんな所か分からないけれど、

         
霧の晴れた夜明けに、僕は旅立った。
*
*]

 
(275) 2022/05/30(Mon) 19:41:43