人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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【人】 箱庭の雛 フェレス


  いつも何かが足りない、               
何か大切だったはずの物が、       
     忘れてはいけない物のはずなのに、     
    たった一つ残された宝物だから。


僕は
  
、私は
   
、■■■は
  



Who am I ... ?*
誰なの?
(96) 2021/12/15(Wed) 19:55:33

【人】 箱庭の雛 フェレス

―― 夕方/魔術師の家 ――


  それでも、私は
  



[ 安心させるような、その言葉。
  その言葉の真偽なんて僕にはわからない。

  救いの手がそこにあるかもしれないのに、
  どうしても手が伸ばせない、助けてと言えない。

 
  
諦める方が楽だから。
  慣れてしまった考えに思いが固まって。

  なのに、
   
。 ]
(140) 2021/12/16(Thu) 0:43:26

【人】 箱庭の雛 フェレス

 



私は……僕は……



[ " どうしたい "かなんて、そんなもの
  決まってる、
  


  僕は、誰にも迷惑をかけないで生きたい。私は、生きていたことを誰かに覚えていて欲しい。
  私は、生きていたことを誰かに覚えていて欲しい。僕は、誰にも迷惑をかけないで生きたい。

――
あれ? ]
(141) 2021/12/16(Thu) 0:44:19

【人】 箱庭の雛 フェレス

―― 記憶/少女はただ[死にたかった] ――


[ 少女が初めて" 演技 "をしたのは母の死の日だった。
  他の人からどう見られていたとしても少女は母が好きだった。
  病弱な自分を唯一" 悪魔 "から守ってくれた母が。 ]

  お母さん、■■■は大丈夫だよ
  だから早く病気を治してね?

[ 心配そうな母に大丈夫だと、自分は強いのだと、
  泣いてしまいそうな本心を隠して、言葉にした。

  けれど結果は大失敗、
  少女は騙ることができなかった。 ]
(142) 2021/12/16(Thu) 0:44:36

【人】 箱庭の雛 フェレス

[ それ以来少女は学んだ。
  いい子でいる方法、誰からも嫌われない方法。

  笑って騙って泣いて騙って
  怒って騙って嫌って騙って
  気が付けば、自分は何者なのだろうか、 ]


  お母様、大丈夫ですか?
  
ええ、大丈夫よ
  それより――いいえ、なんでもないわ



[ 境界線もあやふや。
  何もかも本当の体と心。
  少女は自分を失った。 ]
(143) 2021/12/16(Thu) 0:45:09

【人】 箱庭の雛 フェレス

[ 悪魔は言った。
  お前はこのために生かしていたのだと。

  ならばと少女は言いました。
  あなたのために役立ち騙りましょう。

  少女は酷く喜びました傷付きました
  こんなにもあなたに求められているなんて!■■■は何のために生きているの?

  男の瞳が見つめていたのは少女ではありませんでした。
  けれど少女は言うのです。
  幼いあの日に見た踊りと、あの言葉を。 ]

  ワルツを踊りましょ!

[ 白く濁った、夜の夢。
  悪魔は満足げに笑ったのだ。
  少女は未来を失った。 ]
(144) 2021/12/16(Thu) 0:45:26

【人】 箱庭の雛 フェレス

[ そのことがバレたのは何度目か、
  善人の女は心配そうに問いかける。
  大丈夫ですか?

  少女はその人物の望むように答えた。
  大丈夫だと、か弱く、怯えたように。

  善人の女は可哀そう、守らなきゃなんて、
  英雄思考のような感情を思い出して。

  少女は、安全を願い彼女に縋った。
  彼女の感情を刷り込まれて、正義を刷り込まれて、
  それでも、と。]

  大丈夫だよ、クレア
  信用して?

[ 深い繋がりを求めた。
  遠く、彼方、一人は寂しいと凍えるのだ。
  少女は母親を失った。 ]
(145) 2021/12/16(Thu) 0:45:40

【人】 箱庭の雛 フェレス



[ 少女は失い続ける、けれど辞めることはない。    
  何故なのかと問われれば少女は語る騙る
     ――――綺麗に死ぬためだと■■に■■■ためだと。 ]


(146) 2021/12/16(Thu) 0:46:02

【人】 箱庭の雛 フェレス

[ 少女はそのためならなんだってやった。

  母のいない生活に慣れて来た時。
  魔女の機嫌を損ねないように、
  魔女の娘になった。
  ■■■は、
   
少女だった。

  少しずつ本当にも慣れて来た時。
  悪魔に捨てられないように、
  悪魔の神になったを演じた
  私は、天真爛漫な女だった。

  普通にも慣れて来た時。
  正義感の強い善人が夢を叶えるように、
  健気な娘になったを演じた
  僕は、か弱い少女だった。

  気が付けば何者でもない少女にも癖がついた。
  嘘の中でついた嘘がわかる仕草。
  その時には決定的に何かが壊れていた。 ]
(147) 2021/12/16(Thu) 0:46:22

【人】 箱庭の雛 フェレス


   (だから諦めていた、)    




(きっとその夢は叶わないって、)       



      (願うだけ無駄なこと、)


(そう思って心の奥底を守る、)            


    (なのに、)

(なのに、)    
(148) 2021/12/16(Thu) 0:46:35

【人】 箱庭の雛 フェレス



  私、僕、……いや、違う


[ 零れるのは宝石のような涙。
  そして、大切な言葉達。 ]


  ずっと苦しかった、けど


[ 演じることも、騙ることもない。
  願いを。

  あの頃に叶えたかった夢を。 ]
(149) 2021/12/16(Thu) 0:48:30

【人】 箱庭の雛 フェレス

 


  人といっぱいお話して友達たくさん作って、
  見たこともないような綺麗なとこにいって、
  幸せだって、自由だって笑いたい


[ 諦めてたこと、
  それがたくさん溢れて、流れ出て。 ]


  だからっ!


[ あの日に言葉にしなかった、叫びを。 ]
(150) 2021/12/16(Thu) 0:48:54

【人】 箱庭の雛 フェレス

 


  
■■■は優しすぎなの

  
もっと自分を大切にして欲しいわ?


  
私はいつも神様に願ってるのよ?

  
私の愛する■■■が自由に生きて、

  
誰よりも幸せになりますように、って


 
(151) 2021/12/16(Thu) 0:49:25

【人】 箱庭の雛 フェレス

 

  記憶/少女は[ただ死にたかった]  


塗りつぶされた嘘を、  
本当の言葉でかき消した。
(152) 2021/12/16(Thu) 0:50:33

【人】 箱庭の雛 フェレス

 



―― 記憶/少女はただ幸せに生きたかった ――



 
(153) 2021/12/16(Thu) 0:51:00

【人】 箱庭の雛 フェレス

[ 掠れたように声にならなかった言葉、
  少女は声になりそうだったことを知らない。
  その言葉の意味を知らない。

  忘れ去られた宝物。
  たった一つの存在証明。

  再び少女の言葉として世界に記憶されることはなかった。
  けれど、その言葉は少女の心の中で確かに生きていた。 ]
(154) 2021/12/16(Thu) 0:51:45

【人】 箱庭の雛 フェレス




メミニ、愛しているわ   



[ 幸せをいつも思い出せますように、
  そう願われた少女の名前が。

  メミニ。
  少女の唇は確かに動いた。* ]
(155) 2021/12/16(Thu) 0:52:06

【人】 箱庭の雛 フェレス


  いつの日か聞いた噂話。


    あの頃はそんな物嘘っぱちだと思ってた。


   夢を正当化する都合のいい言い訳。


     その程度のくだらない妄想であると。



      けれどそれはきっと、
        本当のことだった。


        
  
あの時メミニは、
              噂が真実だったと知った。
(244) 2021/12/17(Fri) 0:09:16

【人】 箱庭の雛 フェレス


[ 
はその輝きに惹かれた。
  謝罪の言葉なんて気づかないほどに。 ]


  えっ……にゃっにおっ!?


[ その行為を理解をすれば、
  顔を真っ赤にして、慌てて。

  やわらかかった
  変な感想と共に、少女の体は熱く、
  けれど、今までの気だるさなんて存在しない。 ]
(245) 2021/12/17(Fri) 0:10:18

【人】 箱庭の雛 フェレス



  あっ、えっと……はい?


[ 少女にとっては一瞬の出来事で、
  魔術師の言葉に驚愕と、安堵の感情。

  長く苦しまれた、呪いがあっさりと解決されたこと。
  そのことに実感がわいていなかった。

  それこそ、人魚の彼に見送られた後に、
  やっとこそその事実を理解したくらいには。 ]
(246) 2021/12/17(Fri) 0:10:33

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  ひらり、
     ひらり、

ページがめくれ、


ひらり、     
ひらり、  ]
(303) 2021/12/17(Fri) 23:12:01

【人】 箱庭の雛 フェレス

―― 後日談/そして、 ――

[  言葉は繰り返し、音と成る。
   言葉は綴れば、世界と成る。  ]


    
   
からちょっとくらい
外に出たってさ


[  風の音色の響く部屋。
   主の到着を今でもかと待ち続ける。  ]


   もうっ!叔父様は心配性すぎるよ!


[  声が扉の前までやってきて、
   怒ったのを表すように扉が大きい音を立てた。  ]
(304) 2021/12/17(Fri) 23:12:18

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  未だ少女という身を脱せない少女。
   月日が経ってもそれは変わらず。   ]


   はぁ、ほんと叔父様は……


[  怒った表情の裏。
   顔に映った笑みは、隠されることもなく。  ]


   わたしももう子供じゃ……
あ゛



[  視線の先、開かれた窓と風の音。
   開かれたページと、擦れる紙の音。  ]
(305) 2021/12/17(Fri) 23:12:31

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てて、見つからないように、
   文字の書かれた本が閉じられる。  ]


   うぅ、窓閉め忘れるなんて……


[  屋敷の者が入らなくてよかった。
   そう胸をなでおろす少女。  ]


   よしっ、書こう


[  机の上。
   本と、ペンと、インクの匂い。
   そこで世界が生まれる。  ]
(306) 2021/12/17(Fri) 23:12:45

【人】 箱庭の雛 フェレス

    


    


    


    


    
(307) 2021/12/17(Fri) 23:13:10

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  やがて時間は経ち、
   綴られた言葉も乾いた。  ]


   ふぅ……


[  一息つこうと少女が閉めた窓を開ける。
   そして突然の風。  ]


   んっ……
って、まっ



[  学びもせずに窓を開ける物だから。
   風と共に、一枚の手紙が空を翔ける。  ]


   ……取りに行かないと!
(308) 2021/12/17(Fri) 23:13:39

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  慌てたように飛び出した少女。
   窓は未だに開けたまま。


   ひらり、
     また、ひらり、

     少しずつ繰り返して、
        一番最初のページ。  ]
(309) 2021/12/17(Fri) 23:14:21

【人】 箱庭の雛 フェレス

[    その物語の名前は、
           『スターゲイザー』。

     遥か彼方の
を観測して、
           幸せを伝える物語。  ]
(310) 2021/12/17(Fri) 23:14:37

【人】 箱庭の雛 フェレス

  
がつもり、
         心を冷やす。

  けれど大丈夫、
      いつか
は解けて消える。







   
そして、
が来る。  
(311) 2021/12/17(Fri) 23:14:50

【人】 箱庭の雛 フェレス

[  いつかの終わりを告げる春が。*  ]
(312) 2021/12/17(Fri) 23:15:19