人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
一三六五番

二日目

本日の生存者:でゅーーす、環 由人、 、希壱、レックス、尊龍、ランス、アーニャ、ミズナギ、ヒナ、月森 瑛莉咲以上11名

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2020/09/15(Tue) 7:33:46

科学者 アーニャは、メモを貼った。
(a0) 2020/09/15(Tue) 9:13:49

【人】 環 由人



[ この場所に恐怖がないかって言われたら
「あるよ」とあっさり答えただろう。

なにもかもを見透かされるような心地。
己という存在は異質で、世界から
ひとりぼっちになってしまうような
気がするけれど、この場所は
それをW罪Wゆえだと突きつけるような
そんな心地さえしたのだから。

無宗教だとおもう、自分は。
だからこそ世界のどこにもきっと属さない。
だけど、神に祈ることはあるんだから
無神論者とは言い切れないのかもしれない。
それに信仰をもっているわけじゃない。
その神がここにあるステンドグラスが
もといた場所で崇拝されていたものか、
はたまた寺や神社で奉られているものか、
そんなことは知ったことではない。]

 
(0) 2020/09/15(Tue) 12:32:03

【人】 環 由人


[ ひとりなら、この場所に立てていたか、
そう尋ねられたならば、
はっきり答えることはできないだろう。

ただ、手を取ったのが答え。
それを握ったのが、答え。

彼と共にここにいるから、
自分は「きれいだ」と思えたし、
まっすぐに見上げることができた。

粛々とした雰囲気の闇に落ちた、
小さな謝罪が聞こえなかったわけじゃない。
だけど、それになにかいうことはしなかった。]

 
(1) 2020/09/15(Tue) 12:32:26

【人】 環 由人



[ それを言葉にはできないけれど、
ただ心に上るから。

名前のない関係に、名付けるのが
恐ろしいとおもう臆病者だけど。

それでも、あんたと一緒に

これから先も、進みたいとおもうから。

伝えた。

返事と一緒に見えた、
泣きそうな笑顔は、
ステンドグラスの光に照らされて
とても、きれいだった。]
 
(2) 2020/09/15(Tue) 12:33:26

【人】 環 由人




[ ホテルにつけば、辺りを見回しながら
中へと入っていく。
利便性の良い場所にあるホテルで、
とてもきれいな場所だった。
チェックインを済ませたら、荷物を
カートに乗せて運んでくれようとするから
「大丈夫です」と断りを入れてふたり、
それぞれに荷物をもってエレベーターに乗った。

Gがかかって箱は上がっていく。
なんとなく、ずっとなにも話さなかった。
本当ならきっと、きれいなホテルだな、とか
ガイドブックそのままでびっくりした、とか
なにか感想こそ出そうなものなのだけれど、
微妙な距離感をあけたまま、部屋へと向かった。]

 
(3) 2020/09/15(Tue) 12:33:51

【人】 環 由人



[ 彼がボストンバッグを放ると、
どさ、と音がしてベッドが揺れた。
己はそのまま、彼が置いてない方の
ベッドの方へと向かい、サイドに荷物を置く。

背中越しに切り出された言葉に、
折っていた腰をまっすぐにして、
ゆっくりと振り返る。]



    ……ああ



[ 小さく頷いて、向かい合っている
1人掛けのソファの片方に腰掛けた。]

 
(4) 2020/09/15(Tue) 12:34:13

【人】 環 由人



[ 茶でも入れようか、と言おうとしたが、
必要ない気がして、やめた。

彼が腰掛けてくれるのなら、
その様子を黙って見つめて。

暗い部屋にふたり、向かい合えば、
一瞬迷うように瞳を伏せて揺らし、
息を吸って、吐いて。
それからまた上げて、見つめ。]



   ───あのさ


[ と切り出そう。]*

 
(5) 2020/09/15(Tue) 12:34:38

【赤】 環 由人





   本棚に置いてあった茶封筒、
   …なんか気になってさ、
   ごめん、中、見た。


[ 頭を下げる。
いくら家主とはいえ、勝手に見たのは
申し訳ないと思っていたから。]

 
(*0) 2020/09/15(Tue) 12:34:54

【赤】 環 由人




   で、さ、…その…

   はじめに、期限、いっただろ、
   …部屋、見つかるまでって。


[ 息を吸う。

唇をむすんで、噛んで、またゆっくり開く。]



   それで、その…いつ出ていくのかなって、
   おもって……いや、まって、ちがう、
   えーーと、そうじゃ、なくて



[ 言葉を選んでも、うまく伝わる気がしない。
やっぱり話すのは下手だなとおもった。]

 
(*1) 2020/09/15(Tue) 12:35:15

【赤】 環 由人




   ひとりになるのかもなって、思ったら
   なんかこう、すげえ、怖くて、さ。

   ……ごめん、めちゃくちゃ言ってんのは、
   わがままなこといってんのは、
   わかってるん、 だけど……
   困らせたいわけじゃなくて、そうじゃなくて、


   ちゃんと言ってからじゃないと、
   たぶん、その、絶対、後悔するなって、

   ───俺さ、その……あの日、
   眠れないって言った日、さ、
   怖くなって逃げたんだよね、

   このまま、あんたと寝たら、
   いなくなったとき、だめになる気がして

 
(*2) 2020/09/15(Tue) 12:36:03

【赤】 環 由人



   でもさ、それから、その───
   今までと、変わっちゃった、とことか、
   すげえ、寂しくて、でも、そんなの、
   俺は───……

   っもちろん、その、物件?、も
   良いとこなんだろうし、決めるのは
   あんたなんだけどさ、それはわかってて、
   でも、言いたかった、

   
(*3) 2020/09/15(Tue) 12:36:23

【赤】 環 由人


[ ああ、うまく伝わっているのだろうか。
だめな気がする。結局、わがままばかり
繰り返しているのは知ってる。
わかってる、だから言えないって
思っていたのにな。
そっと顔を上げて、泣きそうに微笑んだ。

やっぱりお茶を入れておけばよかった。
そうすればいま啜って、なんとか
気持ちを落ち着かせることができたのに。]*

 
(*4) 2020/09/15(Tue) 12:37:13

【人】 かみさま 尊龍

[伸ばした手に絡まる指。
 真名を呼ばれれば愛し気にその指先に唇を落とそう。

 もうこの指先は私のものだ。
 私が触れた場所からお前は人から神となる]
(6) 2020/09/15(Tue) 14:46:30

【人】 かみさま 尊龍


 
  えりさ。 さあ、おいで。


[柔く微笑み、誘って。
 宙に身を投げ出すエリサを胸に抱いて受け止める。
 柔く指先を絡めながら、片側の腕で抱き締めて。

 ふわりと吹く風が二人を包んで世界を閉ざし――]
(7) 2020/09/15(Tue) 14:47:13

【人】 かみさま 尊龍

[ふわりと風が吹き止む頃。
 見晴らしの良い丘に人の姿は見当たらず。



 ただ穏やかな日差しが差し込む野菊の名所となった。
 ――二人の行方は、まさに神のみぞ知る。**]
(8) 2020/09/15(Tue) 14:48:00

【人】 ミズナギ


[ ちゃんと後ろに付いてはぐれていないか確認しつつ
雪と氷の広がる景色の中、自分達は歩いていた。
一見すると故郷と似たこの未開の地。
しかし、寒さは故郷ほどの過酷さはなし
地面に現れる危険な氷の裂け目もここにはなく
人間が雪山と呼ぶものが周りに幾つか見えていたり
地面に水の流れている大きな道があったりした。
初めて見る光景もそれなりにはあるが
自然環境面での問題は大してあるように感じない。
人間の感覚でもそうなのかは知らないが。 ]

 ………、ん?

[ 雪山の根元(というのか?)
そこに入口のような小さめの空洞が見えた。
ここからではまだ少々距離がある。
中までは見えないが、何かあるのだろうか。 ]

 ヒナ、あの場所まで行くぞ

[ 振り向いて、後ろを歩くお子様に目的地を伝える。
はぐれるなよ、という意図も込めての言葉。 ]
 
(9) 2020/09/15(Tue) 14:48:21

【人】 ヒナ



  はーい!

[ とっても笑顔で素直な返事をして
  ミズナギの後を付いて行くのだ。 ]
 
 
(10) 2020/09/15(Tue) 14:48:53

【人】 ミズナギ



 ( いつもこうならいいんだが…… )

[ 気になるものがあるとすぐに見に行きたがるのだが
今回はまだ大丈夫そうだ、たぶん。
大丈夫でいてくれないと困る。

……とにかく、今はあの空洞へ向かおう。 ]*
 
 
(11) 2020/09/15(Tue) 14:49:35
ミズナギは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/15(Tue) 15:02:16

ヒナは、メモを貼った。
(a2) 2020/09/15(Tue) 15:08:24

【人】 マリィ  

[手を握っててもらえるだけなのに、不思議ね>>1

 神様の目の前で死刑宣告を待つだけ
 みたいだった気持ちが、急に軽くなって
 泣きたくなるほど、落ち着くの。

 喉までせり上がるようだった心臓が
 今はちゃんと、胸の中で
 繋いだ手の温もりに静かにときめいている。]
(12) 2020/09/15(Tue) 17:15:31

【赤】 マリィ  

[いつか、胸を張って、隣に立ちたい。
 立てるような自分になりたい。

 その一歩として、言わなくちゃ。]
(*5) 2020/09/15(Tue) 17:15:49

【人】 マリィ  

[けどホテルに着いて、締め切った部屋に
 二人っきりになると、普段のお喋りはどこへやら。
 綺麗な内装にも、念願の温泉にも
 何にもコメントも思いつかなくて。

 恐る恐る、「話」について切り出したら
 由人はすんなり応じてくれて
 アタシも対に向かい合ったソファへと
 そっと腰を下ろすでしょう。]


  …………。


[「お茶、要るわよね」って逃げ出したかった。
 神様の前にいたときは由人が隣にいたけれど
 今は、由人がアタシの正面。

 開いた唇を、またすぐ噛み締めて。
 じんわり滲んだ脂汗が、血の気の失せた頬を伝う。
 何か言わなきゃ、って必死に考えるんだけど、
 何から喋っていいか、全然分かんなくて。


 結局、先に口を開いたのは
 由人の方だったでしょう。]*
(13) 2020/09/15(Tue) 17:17:28

【赤】 マリィ  

[開口一番切り出された話題に
 アタシは目を見開いて、微かに呻きを漏らした。

 なのに、アタシが一番謝んなきゃいけない話を
 何故だか由人の方が頭を下げていて
 アタシは何も言えずに由人の耳の裏の辺りに
 じっと視線を落としている。


 なんでよ。
 なんであんたが先に謝っちゃうのよ。
 家主に嘘をついたのはアタシで、
 プライバシー侵害だとか言える立場じゃないもの。

 話の先が見えなくて、
 でも、遮ったら、由人が何を考えてるか
 知る機会がダメになる気がして。]
(*6) 2020/09/15(Tue) 17:38:59

【赤】 マリィ  

[だから、黙って聞くことにしたの。

 「いつ出ていくのかって思ってた」って
 言われた時には流石に、ちょっと堪えたけど。
 でも、ちゃんと続く真意を確かめなきゃ、
 何も言えやしないもの。

 自分で決めた期限を超えて
 一緒に暮らしたいって気持ちのことを
 あんたは何度も「わがまま」だって自分で言った。
 それを言うことで、アタシが困るって。


 そんなことない、とか
 バカじゃない?とか。
 色んな気持ちが、アタシの喉元を渦巻いて
 何度も、息を詰まらせた。]
(*7) 2020/09/15(Tue) 17:39:22

【赤】 マリィ  

[話の結びに、由人が泣きそうな顔して
 微笑んだ時――――アタシは多分、おんなじくらい
 泣きそうな顔しているんだわ。


 アタシは、何から打ち明けるべきか
 テーブルの木目に視線を落としながら
 何度も唇を湿した後、ゆっくり話し出すでしょう。]
(*8) 2020/09/15(Tue) 17:39:51

【赤】 橋本 雅治  




  ……アタシ……、俺、さ。
  漠然と「女の子を好きになんなきゃいけない」のが
  なんか違うって思って……

  そのまま中学の時に、
  掲示板で掴まえたおっさん相手に
  体売って、小遣い稼いで……そんで、
  それ、母親にばれて、家追い出されてさ。
  「気持ち悪い」って。

  そんでおばあちゃんちに引き取られたけど
  居心地悪いのに変わりなくって、
  中学出てすぐこの業界入って……

  それからずっと「マリィ」として生きてんの。


 
(*9) 2020/09/15(Tue) 17:41:12

【赤】 橋本 雅治  



  でも、ゲイ隠して生きる以上に
  水商売の「マリィ」でいるの、辛くなり始めて……

  だって、部屋も借りらんないの。
  金があっても、出来るだけ音も立てないように
  息を殺して生きても……でも、ダメだって。
  それだけじゃなくて、なんも考えてないフリして
  傷付いてない顔して生きるのも、嫌で。

  だから、公園で由人に会ったあの夜ね……
  ホントは俺、死のうと思ってた。

 
(*10) 2020/09/15(Tue) 17:41:47

【赤】 橋本 雅治  



  だけど、あの日、由人の話聞いて、
  「俺と同じ匂い」って思った。
  「普通」の輪の外で、寂しい気持ちを持ってるけど
  それを誰にも吐き出せないまま
  生きてる人かも、って。

  一緒にご飯食べて、夜一緒に寝るだけの
  よくわかんない関係だったかもしれないけど、
  自分を受け入れてくれる場所があるのって
  こんなに安心するんだって……

  だから、シェアハウスの話、持ってこられても
  全然、由人のところよりいいって思えなくって。
  ……だから、由人との約束を破ってでも
  ずっと一緒にいたい、って思ったんだ。


 
(*11) 2020/09/15(Tue) 17:43:55
空腹な迷い人 レックスは、メモを貼った。
(a3) 2020/09/15(Tue) 18:13:18

【人】 環 由人


[ たぶん、彼から切り出したなら、
己は一度遮って、先に話させてほしいと
頼んだだろう。
だって、彼のW話Wはきっと、
「家が見つかった」って始まると
思っていたから。

その報告よりも早く、
もうすでに決めてしまっていることで
ゆるがないことだとしても、
己の気持ちを伝えておきたかった。

そんな、わがままだった。]*

 
(14) 2020/09/15(Tue) 19:53:53

【赤】 環 由人



[ 拙く、たどたどしく、
うまく言葉にできない思いを
訥々と、どうか届いてほしいと、
そう願いながら落とした。

いつのまにか下がっていた視線を
ゆっくり上げて、泣きそうに笑ったら、
鏡みたいにおんなじ顔した彼がいて、
なんでそんな顔すんのって。
その潤みの理由はなんなのって。
聞きたかったけど、喉が詰まって、
言葉にならなかった。

彼の視線が下がっていく。]

 
(*12) 2020/09/15(Tue) 19:54:11

【赤】 環 由人



[ いっそ、らしくなくとも明るい声の一つでも
出してしまった方がマシではないかと
思うほど、重くなってしまった空気。
ああ、困らせてるんだなって。
そんな気、なかったんだろうなって。
いつかの記憶が蘇って、苦くて。
だけどあのときと違って今度は、
ちゃんと自分の気持ちを伝えたから。
だからきっと、これから先も、
大丈夫だろうって思って、唇を結んだ。

それからまたすこしして。
ゆっくりと開かれた口に、そちらを見る。
視線があわなくても、じっと、
その睫毛の先を見つめて。
だまって、語られる言葉を一つたりとも
取りこぼさないよう、聞いた。

予想していた話とは違っていて、
すこしばかり面食らうけれど、
それを表情に出すことはしない。]

 
(*13) 2020/09/15(Tue) 19:54:33

【赤】 環 由人



[ だんだん濡れて、かすれる声に、
己の喉奥も震えるのがわかる。
すん、と鼻から息を吸って、吐いた。

ああ、どうしてこんなに───
難しいんだろう。

きっと同じ気持ちなのに。
もっと単純に考えてしまえば、
楽になれる気がするのに。

───ただ、彼の気持ちもわかる気がして、
うまく言葉にできなくて。
その恐さとか、いろんな感情全部
ひっくるめて、───そうだな。

ぐちゃぐちゃで、まとまらない心を
すべて曝け出してくれた目の前の人に、
いつもの明るくて面白い、
WみんなのママWの面影はなくて。]

 
(*14) 2020/09/15(Tue) 19:55:06

【赤】 環 由人



[ また押し黙った彼の睫毛の先を見つめて。
結びすぎてくっついた、乾いた唇を
ゆっくり離して、すう、と息を吸う。]



    ───そっち、行ってい?



[ 返事があってもなくても、
腰を上げて、正面にいた彼の足元に
膝を立てて座れば、そのままそっと、
その肩口に手を伸ばして、
表情は見られたくないかもしれないから、
覗き込むことはせずに、抱き寄せる。

後頭部に差し入れた手で、
柔らかな髪をくしゃ、と握った。]

 
(*15) 2020/09/15(Tue) 19:56:33

【人】   月森 瑛莉咲




  [ 指先に落ちる口づけが少しくすぐったくて
   けれどね、 そんな余裕もすぐになくなっちゃう。

   投げ出した身体はそのまま、あなたの腕の中。
   今までのどんな距離よりも近くて、
   
どんな時間よりも待ちわびた
 


   ……そう、]
(15) 2020/09/15(Tue) 20:48:57

【人】   月森 瑛莉咲



 [ 名前を呼ばれ、目を閉じる ]


  
(16) 2020/09/15(Tue) 20:49:38

【人】   月森 瑛莉咲



  [ 風が通りぬける。


        野菊が、揺れた ** ]
     
(17) 2020/09/15(Tue) 20:50:27

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 人狼の娘の本を閉じてから。
 また、一冊。もう一冊と、本を読むのが楽しくて
 ついつい長居をしてしまっていた。

 鬼になってしまった妹を
 人間に戻す方法を探しながら、鬼と戦う少年の話。

 地獄の住人たちの日々を描いたブラックコメディ。

 
 ついつい読みふけってしまうのは、
 この場所が居心地が良いせいだろう。]

  そろそろ、帰らないと……

[ 読んでいた本を棚に戻した。
 それから、個室に一度戻って、空の皿を手に取った。

 カウンターに戻り]
(18) 2020/09/15(Tue) 21:43:28

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ごちそうさまでした
  美味しかったです

[ 店員さんがいれば、そう声をかけて、皿を返した。]

  それじゃ、僕はこれで……

[ 元の世界に帰ろうと、踵を返す。
 だが、ふと思い出して、振り返る。]

  もう、会うこともないかもしれないけど
  折角、出会えたから……

[ 握手を求めるように、手を差し出した。]

  僕は、レックス
  ――――君と同じ人ではないものさ

[
人食い鬼だけど、スキュラは食べないから安心してね。

 
 手を握り返してくれたかどうか。
 それは気にせずに、今度は振り返らずに。

 入ってきたときは違い、
 しっかりとした足取りで、扉を開いた]
(19) 2020/09/15(Tue) 21:43:31

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
 
 
ゴーーーーーーーー ン

        ゴーーーーーーーー ン

 
  
(20) 2020/09/15(Tue) 21:43:33

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 扉を開くと、同時に鳴り響く鐘の音。
 扉の向こうに、そびえ立つ館。

 左右に広がる庭園。
 左手に湖、右手に森。

 固く閉ざされているはずの大きな門は、

 "ゲーム"の参加者を、
 受け入れるために、飲み込む為に、今は開け放たれていた。]
(21) 2020/09/15(Tue) 21:43:37

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 門の向こうに無数の
紅い蝶
が舞っている。
 それは、やがて人の形になる。

 煌めく
金糸の髪

 透き通った
海色の瞳

 蘇芳に染まったドレスに、
黄金の刺繍


 ゆったりとした豪奢なドレスを、
 ふわりと揺らして、美しい魔女は、――現れた。

 魔女は、優雅に微笑んで、ただ待っている。

  
おもちゃ

 "ゲーム"の駒が、その手に収まるのを。]

  …………僕が、僕のまま帰れたらいいな

[ カツンと一歩。
 扉の向こうに、踏み出せば、
 ゆっくりと扉は締まっていく。

 扉が完全に閉まる前に、
 少しだけ名残惜しくて、振り返った。]
(22) 2020/09/15(Tue) 21:43:39

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ――――さようなら、

[ 血生臭くない、穏やかな世界とはお別れだ。
 最後に浮かべた微笑みは、少しだけ寂しさが滲んだ。**] 
(23) 2020/09/15(Tue) 21:43:41

【赤】 橋本 雅治  

[俺の長くうねった話の結び、
 由人が掛けてきた声に、俺は一瞬
 ぎくりと身体を強ばらせた。

 だけど、返事をする前に
 俺の頭はぽすん、と由人の肩口に迎え入れられて
 ベッドで一緒に寝た時に嗅いだ由人の匂いが
 鼻腔いっぱいに広がった。

 ……抱きしめられてる。
 そう気が付いたのは、髪を撫でる手の
 優しい温かみを感じてから。]
(*16) 2020/09/15(Tue) 22:25:17

【赤】 橋本 雅治  



  …………そこは、さ
  「俺がハッピーエンドにしてやる」
  とかじゃないの……?


[由人の肩口に顔をうずめたまま
 俺は嗚咽混じりに笑ってしまう。

 ……でも、そういう薄っぺらいこと言って
 誤魔化そうとしたりしないで
 真剣に向き合ってくれる由人が
好き。

 こういう人だからこそ、
 一緒に生きていきたいって思えたんだ。]


  ……ふ、ふ……俺も、
  ハッピーエンドにしたげる自信なんか
  全ッ然!無いけどさ……!!


[由人の背中にまわした腕を、きゅ、と引き寄せて
 俺は微かに肩を揺らした。]
(*17) 2020/09/15(Tue) 22:26:09

【人】 橋本 雅治  

[散々泣いて、ちゃんと話して。
 「その先」へ進む第一歩を踏み出す前に。]


  ………………お腹空かない?


[どんな時でも腹は減る。
 例え死にたがりの腹であっても。
 ぐぎゅるる……と盛大に鳴った腹を
 両手でぎゅっと押さえ付けながら
 俺はおずおずと「恋人」に尋ねるのだった。]*
(24) 2020/09/15(Tue) 22:42:02

【赤】 環 由人


 


   俺一人でできるわけないだろ


[ 嗚咽まじりに笑う彼にそう答えると、
「俺も」と同調する声が耳元に響く。
回された手にきゅ、と力を込められて、
少しだけ体が近づいた。

ハッピーエンドにしてやる、なんて
豪語できるほど己の自信は満ちてないし、
どっちかといえば己一人だとたぶん
バッドエンドへ猛スピードで突っ込んでいく。

だけど、お互いに押し合いながら
選び取っていったものならきっと、
それが正規ルートじゃなくたって、
その道の先にあるのはハッピーエンドと
名付けたっていいと思えるのだ。]

 
(*18) 2020/09/15(Tue) 23:59:43

【人】 環 由人



[ 大きな音が響く。
目を丸くしてそちらを見ると、
両手で彼がぎゅっと腹を押さえるから。

ふは、とまた昼間みたいに噴き出して、
そのままくつくつ肩を震わせた。]



   うん、晩飯食おう


[ と頷いて、客室へ運んでもらえるよう
フロントに連絡を入れようか。
それが来るまでの間、せっかくだから
準備されていた浴衣に袖を通して、
褞袍を羽織る。]

 
(25) 2020/09/16(Wed) 0:02:16

【人】 環 由人




   露天風呂もあるらしいし…
   楽しみだな。


[ と微笑んで。
運ばれてきた食事に舌鼓を打つのだ。
先付けから始まるコースと別に、
一品料理として、今が旬の
鮭児が食べられるというから少し値は
張るけれど、せっかくだし、と注文した。
半冷凍で運ばれてきたそれは、
生臭さはまったくなく、
口に入れるととろけるような舌触りで、
日本酒によく合う。

なるほど、はじめにきいた評判に違わず、
海の幸の溢れる夕食は絶品だった。

───が。]
 
(26) 2020/09/16(Wed) 0:02:37

【人】 環 由人





   温泉……



[ そう、温泉に入る予定だったのだ。
だったのだ、けれど───
酒をしっかり飲んでしまったものだから
ちょっとさすがに今すぐ入るのは
体によくない気がする。

客室にも温泉が付いているらしいから、
そこで済ませるか…と思案して。]

 
(27) 2020/09/16(Wed) 0:02:57

【人】 環 由人




   …ちょっと、休んでからにする。
    温泉、行って来なよ。


[ と彼には促して、
己は一度、和室仕様の低めのベッドに
座って、しばし休憩をとろうか。]*

 
(28) 2020/09/16(Wed) 0:03:16

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす



  あしひきの 山路越えむと する君を
   心に持ちて 安けくもなし


あなたが辛く険しい道を行こうとしていると
私は気が気ではありません
(29) 2020/09/16(Wed) 8:47:55

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[個室から出てきた男が、カウンターの上に
 空になった皿をからん、と置いた。
 アルバイトは、爬虫類じみた縦長の瞳孔で
 調子の悪そうだった客の顔をじっと見つめると
 ふしゅる、と息を吐いた。]


  具合、良くなったんなら良いッスけど……


[ちゃんとナポリタンの皿は空になっている。
 一介のアルバイトに、それでも彼の体に残る
 疲労や病気を見抜く力も無ければ
 ここに引き止める権利も何も無い。]
(30) 2020/09/16(Wed) 8:48:14

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[だけどこのアルバイト風情に対して
 行儀よく差し出された手には、
 ちょっと照れ笑いを浮かべたけれど……]


  会えないかもってことは
  会えるかもってことっショ。


[訳アリっぽいお客さんだったから
 多分アルバイトが想像するよりずっと
 この言葉と握手の意味は重いのかもしれない。
 薄い手を握り返して、男は
 彼に言える台詞をなにか考えだそうとして
 ─────結局、やめた。

 彼がここで出会った本が
 何か彼の道を照らしてくれるか
 或いは彼の気持ちに寄り添ってくれる
 誰かとの出会いに期待をするか。

 言える事など、何も無いのだ。]
(31) 2020/09/16(Wed) 8:48:36

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす



  俺は、デュース。
  ……万引きの罰として働いてるだけの
  つまんねえアルバイトッスよ。


[人の形だろうが、無かろうが
 己がここにいる理由は大したことじゃない。
 
……まあ喰われては敵わないのだが


 人ならざる者達の手が、しゅるり、と解け
 レックスの手は扉にかかる。]
(32) 2020/09/16(Wed) 8:49:13

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[振り向かず、紅い蝶の舞う方へ
 真っ直ぐ歩いていくレックスの背に
 アルバイトは小さな声で囁いた。]
(33) 2020/09/16(Wed) 8:49:32

【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす

[こんなの、ただのおまじないだ。
 効力の程は知らないし
 強大な魔女の力の前には
 ちり紙程の力もないだろう。
 ─────それでも。]


  『鬼滅の刃』終わっちまったし
  『チェンソーマン』も終わりそうだし……

  でもまあ、『HUNTER × HUNTER』の
  暗黒大陸編がとりま完結するまで
  俺、ここにいると思うんで。


[またのご来店、お待ちしております。
 人喰い鬼の寂しげな顔に、
 スキュラはゆらりと尾を揺らした。]*
(34) 2020/09/16(Wed) 8:55:15

【赤】 橋本 雅治  

[誰にも見届けられない誓いのキスは
 初めてじゃないのに、すごく、心臓がうるさくて
 触れるだけの軽くて可愛いそれに
 ちょっと、震えてたかもしれない。]


  ――――由人だって。


[やわらかい髪に指を通して
 ほんの少し潤んだ目元にキスを落として。

 こういう、ちょっとしまらないとこ。
 本当に、かわいくて、いとおしくて。

 頼まれたって離すもんか、って思う。]
(*19) 2020/09/16(Wed) 14:38:40

【人】 橋本 雅治  

[盛大に鳴った腹の虫を笑われたものだから
 何か言い返してやろうと思ったのに
 運ばれてきた料理を前にしたら
 もう全部どうでもよくなった。



 とろりと濃厚な揚げ出し豆腐から始まって
 貝殻ごとホタテの半身を焼いたものとか、
 大ぶりな蟹のしゃぶしゃぶとか……
 いつもの食卓に出て来ないようなご馳走を前に
 野暮なことを考えちゃいけない。

 由人が頼んだ一品料理で
 何やら凍った刺身が運ばれてきたときには
 流石にびっくりしたけれど!]


  ルイベ、っていうんだ。


[仲居さんの説明に、しげしげとそれを眺めて。
 お土産屋でよく見かけるルイベ漬けとは違って
 味付もなければ、イクラもない。]
(35) 2020/09/16(Wed) 14:38:56

【人】 橋本 雅治  




  「炙って召し上がる方もいるんですよ」


[なんて、仲居さんから教わってみたら
 行儀が悪いけど、しゃぶしゃぶ用のコンロの火で
 脂ののった皮の辺りを軽く炙って食べてみる。

 溶けた脂の甘味に、少し香ばしさが加わって……
 うふふ、と笑いがこぼれてしまった。]


  これは……お酒が進んじゃうやつだ。


[口の中に残る甘みを熱燗で流し込んで
 次の一枚は凍ったまま食べてみて。

 逃げるように飲むお酒と違って
 好きな人と楽しく飲むお酒って
 こんなに楽しいんだ、って。
 ついつい、次に控えるイベントのことも忘れて
 盃を空けてしまうのだった。]
(36) 2020/09/16(Wed) 14:39:14

【人】 橋本 雅治  




   ……え、温泉、行かないの?


[酒気で赤らんだ頬のまま、俺は由人を振り返る。
 北の海鮮と美酒とですっかり上機嫌な俺は
 このまま由人と湯に浸かれるものだと思っていたから
 思い切り口をとがらせてしまうだろう。]


  男湯だよ、男湯?!
  合法的に無料で男の裸見れるんだよ?
  イェイイェイヲウヲウパーティーじゃん!


[回らない呂律のまま行ったら
 パーティー会場で門前払いなのだけれど。
 それでも尚も「行こうよぉ」って、
 ベッドに腰かけた恋人の手を引いて
 酔っ払いは甘えた声を出す。

 けど、この堅実な恋人が動かないと知れば
 パーティーへの興味も失せて。]
(37) 2020/09/16(Wed) 14:39:30

【人】 橋本 雅治  



  ……じゃ、俺もいかない。


[由人のベッドにどさり、と腰を下ろすと
 ぶすくれた顔のまま体を横たえてしまうのだ。

 "ママ"の姿は何処へやら。
 完全に質の悪い、幼児のような酔っ払い。

 ご機嫌斜めのように見えるかもしれないけれど
 初めて、素のままを曝け出せる相手ができたことに
 嬉しくて嬉しくてご機嫌なのだから、面倒くさい


 そしてこの面倒くさい酔っ払いは、
 お堅い恋人が隙を見せたら
 柔らかなベッドの上へと引きずり込む気満々でいる。]*
 
(38) 2020/09/16(Wed) 14:48:46

【人】 環 由人


[ ここまでの馳走を家で振る舞うことはない。
いつだって、お互いの口に入るのは、
その日のW余り物Wばかりだったから。

だけど、その喜びようをみていると、
せめて誕生日くらいはこれくらい
いいものを準備しようかな、
なんて気持ちにだんだんなってくる。

前は心ばかりのケーキを一切れ、ずつ、
だったし、次の誕生日はきっと。]

 
(39) 2020/09/16(Wed) 19:25:13

【人】 環 由人




   あっちじゃなかなか食えないし
   北海道まで来たんだから
   絶対食うって決めてた。


[ 鮭児を珍しそうにしげしげと
眺める様子をみているのは、
なんだか楽しかった。

女将さんの説明には一緒に頷いて。
半凍りのルイベを口に入れたあと、
彼を真似て炙って食べてみる。
凍ったものよりも、もっと
甘味が増して、じゅわ、と溶ける。

たしかに炙りも美味いな、と
上がる口角をそのままに、酒を含んだ。]

 
(40) 2020/09/16(Wed) 19:25:31

【人】 環 由人



[ ───とまあ、機嫌よく次々に
盃をあけてしまったものだから、
食事が終わる頃には少しばかり体が
火照って、ふわふわしていた。

これで温泉に入って酒が回って、
ぶっ倒れでもしたら洒落にならない。
だから遠慮したのだけれど、
彼は至極不満そうで。
尖らせられた口に、いつもより低くなった
笑いの沸点は、簡単に口元を緩めてしまう。]


   そーゆーの別に求めてないから


[ パーティーじゃん!とはしゃぐ声に
いつも通り、無愛想な返事を
返すのだけれど、まだまだ
諦めはついていないようで。]

 
(41) 2020/09/16(Wed) 19:25:55

【人】 環 由人



[ 甘えた声で引かれた腕を困ったように見つつ、
ここまでいうなら…と揺れかけはするが、
万が一を考えるなら、明日もあるのだし、
今は行かない方が賢明だろうと踏んで。

───というか、己は行かないから
彼だけ行ってきなよ、と先程は言ったが
それも撤回する。行かない方がいい。
たぶん。なんか危ない気がする。

が、それを口にするよりも早く、
不機嫌そうに「行かない」と
これまた唇を尖らせてとなりに座る彼を見て
ふ、と噴き出して眉尻を下げる。]



   そうだな、そうした方がいい


[ と同意すると、ぶすくれた顔のまま
ベッドにどさりと横になった。]
 
(42) 2020/09/16(Wed) 19:26:13

【赤】 環 由人



[ 彼の方に上半身だけ向き直り、
不満そうな顔のすぐとなりに、
覆いかぶさるようにして肘をつき、
優しく手のひらで髪を撫でる。

そのまま瞳を伏せて、額に、
眦に、顳顬に、触れるだけの口づけを落とし。]



    ──また、明日、入ろう?



[ 吐息まじりに誘いをかけ、
その瞳を真っ直ぐに見つめて。

ゆっくりと体を起こす。]
 
(*20) 2020/09/16(Wed) 19:26:33

【人】 環 由人





    俺シャワー浴びてこようかな


[ と呟きを落として、あくびを一つ。
瞬間、ベッドに引き摺り込まれるのなら、
簡単にその体は沈んでしまうだろう。

目を丸くして、それから、また噴き出して
「びっくりした」なんてこぼして、
笑ってしまうに違いない。]*

 
 
(43) 2020/09/16(Wed) 19:26:50

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 想いは、力になる。
 たとえ、魔女の力に敵わずとも。

 繋いだ縁は、切れることなく。
 それはいつか、形となって実を結ぶ日が来るだろう。
 
 この身が、その日まで続いていれば……]
(44) 2020/09/16(Wed) 20:34:02

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ ぱたり、と扉が閉まれば、元の世界に帰ってきた。
 門の向こうで、魔女が待っている。

 一歩、また一歩。
 門に近づいて、門の目の前までやってきた。]

  ごきげんよう、麗しの魔女グロリア様
  お初にお目にかかります

  覗き見はずっとされていたようですが

[ 含みたっぷりな挨拶をしながら、一応頭を下げる。
 魔女は特に怒った様子もなく、
 相変わらず優雅に微笑んでいるだけだ。

 門をくぐるのを待っているのだろう。

 大きく深呼吸をすれば、意を決して一歩、踏み込んだ。]
(45) 2020/09/16(Wed) 20:34:04

【人】 空腹な迷い人 レックス

  
 
 
 
『我が愛しく哀れなお客様
 
          ようこそ、我が時計館へ』

  
 
  
(46) 2020/09/16(Wed) 20:34:06

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 踏み込んだ瞬間。
 足元から舞い上がる無数の紅い蝶。

 優雅に嗤う魔女の声が、響き渡る。
 
 思わず目をつぶって、両腕で顔を覆い、
 一歩後ずさろうとしたが、そこにあるはずの地面はなく。
 
 ふわりと身体が浮き上がり

          ――――そこで、意識は途切れた**]
(47) 2020/09/16(Wed) 20:34:09

【人】 橋本 雅治  

[今更別な野郎の身体に興味は無かったけれど
 恋人とお風呂に入る、ってイベントは
 すごく、すごーく楽しみだったのだ。
 
……危ないって、何がよ?



  やだわァ……自分だけテイシュクぶっちゃって。


[そんな悪態をついてみせるのに
 何処までも涼しい顔の由人が、
 ほんのちょっと、くやしい。]
(48) 2020/09/16(Wed) 21:42:28

【赤】 橋本 雅治  

[俺なんか、もう温泉一緒に入りたいし
 このままずっとお喋りもしてたいし
 キスもしたいし……
 ぐずりかけの子供みたいに
 情緒があちこち飛び散って、
 自分でも訳わかんなくなってるのに

 上からぐっと近付いてくる影に、
 羽根が降るみたいな軽い口付けを落とされて
 ……それで、素直に
 「……じゃ、明日にする」って
 思っちゃう俺自身もいて。

 やだ、もう。
 いつからこんなチョロくなったの俺。]
(*21) 2020/09/16(Wed) 21:42:51

【人】 橋本 雅治  

[だから、ベッドに引き摺り込むのに成功したら
 今度は俺が上からのしかかってやる番。

 まんまるに見開いた目をして笑う
 その鼻先に、かぷ、と柔く噛み付いて。]


  まいったか!


[って。
 照れて染まった耳をそのままに、
 俺も悪戯小僧みたいな顔して笑うんだ。]*
(49) 2020/09/16(Wed) 21:43:27

【赤】 橋本 雅治  




  シャワー浴びたらもったいないじゃん。
  今日の楽しい思い出全部、ぜーんぶ
  今の由人に染み付いてるのに。


[ベッドに仰向けに押し倒した由人の耳元に
 鼻先をすぅ、と押し付けて
 今日のことを思い出してみる。

 空港までギクシャクしてたのに
 こっちに着いたら、やっぱり楽しくて
 初めて余り物じゃない、由人が焼いたピザ食べて
 ……やっぱりアレ、すごく楽しかった。
 ステンドグラスは、怖かった。
 けど、今ならもう少しちゃんと見れる気がするから
 次までに少し、勉強しようと思う。

 ……ああ、「これから」のこと考えるの
 すごくワクワクするし、楽しい。
 俺今、とっても幸せなんだ、ってこと
 今更じわじわ心の中に沁みてくる。]
(*22) 2020/09/16(Wed) 21:43:51

【赤】 橋本 雅治  



  ……ごめんね。
  今一秒でも長く、一緒にいたい。


[耳朶に歯を立てながら、
 我儘を言ったことに小さく侘びて
 由人の頬を指の甲でそっと撫でた。

 視線を下にずらすと浴衣の合わせから
 俺も見た事のない由人の素肌が覗いている。
 呼吸に合わせてふいごみたいに上下する
 胸の中心あたりに手を置くと
 掌にどくどく鼓動が伝わってきそうなほど。

 口元に笑みを浮かべて
 由人の胸元に宛がった手を
 そのまま下に滑らせていく。
 満たされた胃の腑から、臍、その下へ。

 性器の膨らみの上を軽く撫でたら
 俺の指先は浴衣の裾を割って
 柔らかな内腿の皮膚をなぞるだろう。]
(*23) 2020/09/16(Wed) 21:47:12

【赤】 橋本 雅治  



  一緒にいたいし、……そういうことも、したい。


[それがもし俺の独りよがりだとしたら
 身を引く程度の分別はある。
 例え酔ってたとしたってさ。]


  由人が嫌なら、しない。
  俺、抱くのも抱かれるのも出来るけど
  ホントは、抱く方が好きだし。

  ……このまま前みたいにぎゅーってしながら
  眠くなるまでしゃべってたっていい。
  由人がここにいるなら、それで。


[腕の檻に閉じ込めた由人を見下ろして
 俺はうっとり目を細める。
 こんな恥ずかしくなるほど甘っちょろいこと
 言えちゃう相手がいるの、嬉しくって。]*
(*24) 2020/09/16(Wed) 21:55:48

【人】 環 由人



[ 急に体が沈んで、視界が反転すれば、
一瞬何が起きたのか分からなくて、
目をまん丸にしてしまうのだけれど。
「びっくりした」と小さくこぼして笑えば、
その体が浮いてのしかかる。

鼻先に甘く噛みつかれれば
思わず目を眇めて。]



   ふは、 まいったまいった


[ とまた笑うのだ。
彼の耳の縁が赤く染まっているのは
気づかないわけじゃない。
きっとそれが酒のせいじゃないってことも。
だけど、きっと己の耳も同じように
ほんのり染まってるから。

わざわざそれを指摘したりはしないのだ。]*
 
(50) 2020/09/16(Wed) 23:26:48

【赤】 環 由人



[ 耳をくすぐる声にそちらを見つめる。
彼の鼻先が吸った空気が、揺れて、
ほんのすこし耳のあたりをくすぐった。

余り物じゃないものが食べたい、
なんていわれたら、作るだろう。
そりゃもちろん、処理してもらわなきゃ
困るには困るのだけれど…それでも、
己の料理を食べたい、と言われて
喜ばないわけがないのだから。

今日いちにちを過ごしてよくわかった。
己のW楽しいWもW綺麗Wも
W不安Wも、全て共有したいのは、
目の前にいるこの人だ。

間違いなく、そうだった。

それがはっきりわかった。
これからも、ずっと、だとも。

また来よう、が言える関係になった。
───今は、言わないけど、あとで、
帰るまでにきっと、必ず。]

 
(*25) 2020/09/16(Wed) 23:27:26

【赤】 環 由人



[ その手の甲がそっと頬をなぞる。
謝られた言葉に眉を下げて。]



   ───謝んなくていい



[ と一言だけ返した。
食まれた耳朶に、ぴく、と体が揺れる。
手のひらを胸に当てられれば、
こくりと唾を飲んだことも、
その無愛想な表情とは裏腹に、
早鐘を打っている心臓のことも、
気づかれてしまうだろうか。

されるがまま、滑り落ちていく手。
胸を、腹を、臍を、
そして、少しばかり熱を持ったそこを、
内腿を、触れられて。]
 
(*26) 2020/09/16(Wed) 23:27:54

【赤】 環 由人




   っン───っ




[ ごく小さな声が鼻から漏れた。

提案と懇願のような形をとりながら、
己に委ねられるこの先。

───同じ気持ちだ。
シャワーを浴びて、流したら、
そのあとは朝まで一緒にいるつもりだった。
シャワーは酔い覚まし、のつもりでもあった。

だって───]

 
(*27) 2020/09/16(Wed) 23:28:09

【赤】 環 由人




    嫌とか、言うわけないだろ


   ───俺だって、あんたといたいよ。

   せっかく、W恋人Wになったんだし。



   
(*28) 2020/09/16(Wed) 23:28:33

【赤】 環 由人



[ ……と、そこまで伝えてから、
顔が少し熱くなるのを感じるから。

ゆらゆら、視線を揺らして。
だけど、逸らすことはしないで。
耐えられなくなったらその首筋に
腕を回して引き寄せてしまおう。]



    久々すぎるし、
   ていうか、なんかこんな甘いの、
   はじめてっていうか、…

   なんか、ちょっと、照れる


[ そう耳元に落として。
もう一度力を込めた。]*

 
(*29) 2020/09/16(Wed) 23:29:26

【赤】 橋本 雅治  

[胸元に手を当てても、鼓動は分からなかったけど
 代わりに「謝らなくていい」って一言が
 どうしようもなく、嬉しかった。
 きっと、同じ気持ちなのかな、って。

 いつもと変わらない素っ気ない態度の下、
 触れた膨らみはほんの少し、
 熟れた熱を孕んでいる。
 由人の口から漏れる吐息に、
 ぞくり、と興奮で肌が粟立った。

 真っ直ぐ見つめあってたはずなのに
 ゆらゆら、視線は揺らいで、潤んで。]


  …………かわい……。


[率直に褒めたら強く抱き寄せられるものだから
 俺の口元の笑みは深くなるばかり。]
(*30) 2020/09/17(Thu) 10:15:12

【赤】 橋本 雅治  




  俺だって、こんなん初めてだよ。


[こんなに甘いのも、
 俺がちゃんと雅治として、誰かを愛すのも。
 ついでに、自分から「抱きたい」って言えたのも。
 客に合わせるんじゃなくて、これは俺の意思。

 浴衣越しに、下着を押し上げる熱を
 由人の腿に擦り付けて
 俺は由人の耳元に熱い吐息を吐く。]


  ……大丈夫、これがそのうち
  俺達の普通になるから。


[照れて耳まで真っ赤な由人は可愛いから
 見られなくなっちゃうかもなのは残念だけど。]
(*31) 2020/09/17(Thu) 10:15:34

【赤】 橋本 雅治  

[由人の唇に唇を重ねて、きつくその体を抱きしめる。
 角度を変えて、舌先を絡めて、
 酒の名残を帯びた唾液を分け与えて。
 
 このまま一つに溶け合ってしまいたい。
 肉と骨とに隔たれてしまうのがもどかしい。

 少しでも近くにいたくて、由人の帯に手をかければ
 室内灯の下、由人の裸体が晒されるだろう。
 初めて見る恋人の身体に視線を這わせながら]


  ……どう、されるのが好き?


[低く、俺は尋ねるだろう。]
(*32) 2020/09/17(Thu) 10:16:33

【赤】 橋本 雅治  



  指で触られるのが好き、とか


[首筋から鎖骨にかけて、指先を滑らせたり]


  こう、舐められるのが好き、とかさ。


[身体をずらして、臍のくぼみへ
 舌の先をねじ込んだり。
 直接的な性感帯には触れないまま
 由人の反応を見逃すまいと
 目だけはしっかり、恋人の方へ向けたまま。

 如何せん、大事な人なんだ。
 傷付けたくないし、気持ちよくなってもらいたい。
 自分のされたいこと言わせたいとか、
 オジサンじみた考えがあること、否定しないけど。
(*33) 2020/09/17(Thu) 10:35:14

【赤】 橋本 雅治  



  俺は、乳首舐められんの、好き。
  こうやって、


[言いながら、俺は由人に見えるように
 大きく舌を出して、わざとゆっくり
 ほんのり色付く胸の先端へと落としていった。

 平らな胸を飾るそれを、舌先で転がしては
 時折やわく歯を立て、硬さを楽しむように扱く。]


  噛まれると痛いんだけど、
  その分舌が気持ちよくなるの、好きでさ。


[自分の好きな感覚を、恋人にも教えるように
 言葉をなぞるように責め立てる。]
(*34) 2020/09/17(Thu) 10:37:05

【赤】 環 由人


[ きっといつも言葉が足りてない。
自覚はあるけれど、口下手は
直らないから、察してほしい───なんて。

それはわがままなのかもしれないから。
なるべく、口に出さなきゃな、
とは思ってはいるものの、
照れもあってなかなか難しい。
少しずつ、少しずつ、言えるように
なったらいいな、とは思う。

こういう、素直な言葉も。
喜んでくれるなら、余計に。]

   
(*35) 2020/09/17(Thu) 20:30:34

【赤】 環 由人





   かわいくはないだろ


[ あんまり筋肉がつかないとはいえ、
趣味が筋トレの大の男を捕まえて
いう台詞ではないとおもう。
だから困ったように落として。

こんな甘さのある雰囲気は、
やっぱり照れ臭くて、
誤魔化すように笑ってしまうのだけれど。

同意が落とされて、下肢に触れた熱。
こくり、と唾を少し飲んだ。
耳元に落とされた吐息に、
ぞわ、とそこから粟立つ。
結んだ唇。見つめられると、温度が上がった。]

 
(*36) 2020/09/17(Thu) 20:30:56

【赤】 環 由人



[ 一度だけ、交わしたあの口づけよりも、
どうしてかずっと甘い気がして。
角度がかわる、舌先が絡まる、
蕩けてしまいそうなほど、心地いい。
鼻から小さく母音が漏れた。

抱きしめられた体の距離はゼロ。
体温が、同じになっていく。]



   ───は、っ



[ 唇が離れれば、短く息を吐いて、
ゆらゆら、先ほどよりも熱を帯びた
視線をそちらに向けると、
帯が解かれて、肢体が晒される。]

 
(*37) 2020/09/17(Thu) 20:31:43

【赤】 環 由人



[ いつもよりも低く、濡れた声が
耳をくすぐる。
その視線だけで、触れられているような
錯覚すら覚えた。

ひとつひとつ、確かめるように動く指。
舌が、肌の上を這う。]



    ッん、


[ そのたびにぴく、ぴく、とかすかに
体は跳ねて、向けられる視線を、
こちらからも絡めた。

煽るように赤い舌が蕾をなぞるのが
よく見える。その刺激に、悩ましげに
眉を寄せて、唇をまた結んだ。

はじめこそ、耐えてはいたものの、
刺激が繰り返されれば、眉間の皺は深まり、
甘く噛まれたあと、舐められれば、
体はびくびく、と跳ねた。
足先を丸めて、手のひらでシーツを握り、
かすかに震えを止める。]
 
(*38) 2020/09/17(Thu) 20:32:02

【赤】 環 由人





   っ… ぅ、ンッ



[ ずく、と下腹部に熱がたまる。
胸元から上がった顔は、笑みを深めて尋ねる。
頬が紅潮するのがわかった。

口に出していうの、なんて、
羞恥がないわけがなくて。

ふい、と逸らした顔。
だがそれも一瞬。
そっと窺うように視線だけを
彼の方にゆっくりと戻せば、

一度唇を結んで、ゆっくりと緩め。]

 
(*39) 2020/09/17(Thu) 20:32:31

【赤】 環 由人





   ……胸、もいいんだけど…

   …足とか……耳、が、弱い。


[ それだけ伝えて、また視線を背け…それから
息を吐いて、居直るように顔を戻し、
真っ直ぐ見上げる。

シーツをつかんでいた手を彼の
首後ろに回して、手のひらで後頭部を覆い、
上半身を少し起こしながら、引き寄せ、
できるならそのまま口づけを。

まつげの絡む距離で、薄く開いたまぶた。
じっとその瞳の奥を覗くように見つめて。]

 
(*40) 2020/09/17(Thu) 20:32:49

【人】 空腹な迷い人 レックス

― 魔女の部屋 ―

[ さらさらと落ちる砂の音がする。
 頭の下に柔らかな感触がする。

 それから――…]

  ん、んん……?

[ 緩く瞳を開けば、見慣れない天井。
 豪奢なシャンデリアが、キラキラと光を煌めかせていて
 それをぼんやり見つめていると、
 急に視界に入ってくるものがあった。

 白い髪に、頭の上に白い三角の耳。
 無邪気な笑顔を浮かべた少女だった。]

  『起きた起きた? 鬼さん、起きた?
   ミケはね、鬼さん起きるまで見張っててって
   魔女様にお願いされたから、見張ってたんだよ!』


[ 猫の少女は、嬉しそうに喋る。
 魔女にお願いされたということは、従者か何かなのだろう。
 
 ゆっくりと身体を起こして、周囲を見渡す。
 
 赤い絨毯に、黒に近い茶色の調度品。
 何処かの貴族の部屋のような様相だった。]
(51) 2020/09/17(Thu) 20:47:24

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  ミケ、だったかな
  魔女はどこにいるんだ?

[ ソファに寝かされてたらしいが、
 上等なソファのおかげで、身体は痛くはなかった。

 猫の少女に魔女の行方を聞けば、不思議そうな顔をする。]

  『魔女様は、いるよ!
   どこにでもいるよ!!

   魔女様、魔女様、グロリア様!
   ね、そこにいるでしょう?』


[ ぴょんぴょんと、跳ねるように部屋を歩き回り
 頭の耳を揺らしながら、愛らしく笑う。

 その視線は、背後に向けられていた。
 振り返るとそこには、いつのまにか――魔女がいた。]
(52) 2020/09/17(Thu) 20:47:27

【人】 空腹な迷い人 レックス

 
  『ミケ、言いつけを守ってくれたのね
   あとで、ご褒美をあげましょう』


[ 魔女は、甘い声で優しく微笑する。
 猫の少女は、嬉しそうに飛び跳ねると、
 そのまま紅い蝶に変わって消えてしまった。

 その一部始終を、呆然と見つめていると
 魔女は、こちらに向き直って、また嗤った。]

  『さて、取引をしましょうか
   これは対価ではないわ、"取引"よ

   私がお前に求めるのは、二つ』

 
 
(53) 2020/09/17(Thu) 20:47:29

【人】 空腹な迷い人 レックス

― 庭園 ―
 
   一つ、3日生き延びること
   一つ、――ベネット・ロペスを、殺すこと


[ 魔女が言った、二つの条件をぽつりと呟いた。
 全ての季節の花が咲き乱れる庭園の中。

 魔女との会話を思い出す。

 条件を満たせば、
 生死にかかわらず願いを叶えてくれると言う。
 魔女の目的は、結局分からなかった。

 だが、願いを叶えられるなら、それも些末なことだろう。]

  …………ベネットは、何者なんだ?

[ 魔女が自分の手で殺せない相手。
 その人物が何者なのか、魔女の口からは語られなかった。

 ただぼーっと、花を眺めながら、
 他の参加者たちが来るのを待っていた**]
(54) 2020/09/17(Thu) 20:47:31

【赤】 橋本 雅治  

[顕になった身体は、そりゃ胸はないし
 喉仏も出てれば、うっすら腹も割れている
 れっきとした男の身体だけど、
 羞恥に耐えながら視線を彷徨わせる様は
 本当に、かわいい。]


  足と、耳ね。分かった。


[からかうような笑みを浮かべて
 早速足へと手を伸ばし掛けた……の、に。
 伸びてきた由人の手に絡め取られて
 忽ち引き寄せられてしまう。]


  ン、─────


[欲を孕んだ視線とかち合って、
 歯列を割った舌に、俺も膿んだ熱を載せた瞳で
 にぃ、と視線だけで笑う。]
(*41) 2020/09/17(Thu) 23:06:59

【赤】 橋本 雅治  



  キス、好きなんだ?


[由人に覆い被さるような姿勢のまま
 左の耳に手を伸ばして、
 赤の滲んだ耳の輪郭に指を這わせる。

 キスが好きって、可愛い。
 えっちなくせに、時々初心。

 俺は湧き上がる悪戯心に任せて、
 由人の両耳の穴を指先で塞いでから
 差し込まれた舌先をじゅう、と吸ってやった。

 自分の漏れ出た声も、
 唾液の交わる水音も、逃げ場を無くして
 全部自分の鼓膜へ返ってくるだろう。

 恥ずかしいからと暴れたって
 キスしながら両耳を虐めるのに忙しいから
 暫くはその要望に応えられないかも。]
(*42) 2020/09/17(Thu) 23:07:55

【赤】 橋本 雅治  



  ……ふ、ふ……キスしながらだと
  足、虐めてあげられないね。


[唇を離すと、名残惜しげな銀糸が
 つぅ、と唇の間に線を引く。

 少し身体をずらして、由人の両脚の間に
 割り込む姿勢を取ると、
 由人の身体を折り曲げるように
 腿を胸元の方へ押し付けた。

 無防備に晒された脛へひたりと舌先を当てて
 そのまま、する…、と足の甲へ
 唾液でひとつ、線を引く。

 長旅の末、シャワーも浴びてない身体だけど
 一緒に旅した証だし、何より由人のなら、いい。]
(*43) 2020/09/17(Thu) 23:08:23

【赤】 橋本 雅治  




  ねえ、足って、どこ?つまさき?


[丸まった爪先を咥内へ招き入れると
 少し塩辛い親指を、フェラするみたいに
 舌で包んで出し入れしたり、
 触られ慣れないだろう土踏まずへキスをしたり。

 由人の良い反応を探して、
 舌先は脚の先から徐々に上へ……
 膝の裏を経て、柔らかな内腿へと滑っていく。
 パンツの中の膨らみは触れないまま
 脚の付け根の辺りに吸い付いて
 赤い花弁を散らすと、何故だろう、
 不思議と満たされた気持ちになった。]


  由人、脚白いからかなぁ。
  ……あは、俺の跡しかないから
  ホントに「俺の!」って感じ、する。


[刻んだ所有痕に、満足気に目を細めると
 俺はくつくつ笑って、花弁の散る
 内腿を優しく指先で掃いた。]
(*44) 2020/09/17(Thu) 23:08:46

【赤】 橋本 雅治  

[所有痕の刻まれた腿の隙間、
 まだ下着に包まれた箇所を軽く指先で触れて]


  ここも、キスしていい?


[勝手に下着を脱がすことも出来たけど
 あえて聞いちゃう。由人の反応楽しいし。

 口へのキスが好きなんだとしても
 ちょっと今だけお預け。
 身体中を余すとこなく口付けて、それから。]*
(*45) 2020/09/17(Thu) 23:16:18
環 由人は、メモを貼った。
(a4) 2020/09/17(Thu) 23:22:55

かみさま 尊龍は、メモを貼った。
(a5) 2020/09/17(Thu) 23:47:25

  月森 瑛莉咲は、メモを貼った。
(a6) 2020/09/18(Fri) 0:16:47

【人】 科学者 アーニャ

 
[助手に所望した飲料は
 果たしてどうなったか――、

 この研究所に本物の珈琲豆は存在しない。

 珈琲に限らず、科学者が口にする殆どが
 昆虫や藻、細胞を飼育加工し
 フレーバーをつけたW〇〇風のナニカWだ。

 助手の発声機構にぶっかけてしまったのも
 ドクペ風のナニカ。

 故に、ネット上にある珈琲の煎れ方とは
 勝手が違い過ぎただろう。]
 
(55) 2020/09/18(Fri) 2:18:47

【人】 科学者 アーニャ

 
[どんな結果であれ――]


   ……そこそこまあまあ、悪くない味だ


[お臍の曲がっていた科学者も
 カップに口をつけながら
 機嫌を取り戻していっただろう。

 物言いは大分、素直じゃなかったが。]
 
(56) 2020/09/18(Fri) 2:19:02

【人】 科学者 アーニャ

 
[助手の行動原理が何かはわからない。

 己がために珈琲の煎れ方を
 彼是と試行錯誤する様は

 先の失態を
 挽回しようとしているようだった。

 余りに必死なものだから
 何でそこまでと不思議だったけれど]
 
(57) 2020/09/18(Fri) 2:19:12

【人】 科学者 アーニャ

 

   お前も一緒に飲むと良い
   エネルギー源にするには効率がイマイチだが

   味覚は付けておいたからな


[使用感の少ないキャスターとカップを勧める。
 それから秘蔵のケーキ風のナニカも皿に載せて
 彼の前に出そう。]
 
(58) 2020/09/18(Fri) 2:19:33

【人】 科学者 アーニャ

 

   言い忘れていたが――、

   あー、あー……コホン

   誕生、おめでとう
   これからよろしく頼むぞ


[視線を彷徨わせ、咳払いの後は早口で伝えた。
 照れが勝ってしまってこんな態度だが
 彼が無事起動することは、望んでいたことなのだ。]
 
(59) 2020/09/18(Fri) 2:19:44

【人】 科学者 アーニャ

 
[彼は、自ら学習していく。
 自らの意思で、行動するようになる。

 助手という肩書を最初に与えたが
 命尽きるまでの使命じゃない。
 彼がやめたいと思えばいつでもやめられる。

 創造主の命令の優先順位は
 彼の自由意思よりも下にある。
 そういう風に、つくった。]
 
(60) 2020/09/18(Fri) 2:20:14

【人】 科学者 アーニャ

 

   ……期待しておるぞ


[何にかは明かさずに、伝えるのだった。**]
 
(61) 2020/09/18(Fri) 2:21:14

【赤】 環 由人


[ 聞くからきちんと答えたのに、
揶揄うような笑みを浮かべる恋人に
もうひとつ、教えて差し上げよう。

短い口づけの後、さらに深くして絡んだ舌。
その瞳が笑うのが見えた。
ぞく、としたものが背筋を這う。
それは、熱へと変わって。
小さな水音を立てながら、その口内の
甘さを確かめるように味わえば、
彼の右手の指先が耳殻を這う。

漏れ出る声にかすかに色が乗った。
両耳を塞がれて、吸われた舌先。]

 
(*46) 2020/09/18(Fri) 4:23:45

【赤】 環 由人





   ッン、……ぅ



[ 彼の指先を流れる血の音。
同時に聞こえるのは互いの唾液が
混ざり、熱が絡んでたてる水音。
己の息遣いも、かすかな声も、
全てが返ってくるから、
羞恥が煽られてしまう。

上気した頬。
唇が離れれば「はふ」と息を吐く。
とろりとした視線をそちらに向けて、
赤い舌で口端にこぼれた、
どちらのものかもわからない唾液を
舐めとって、飲み込んだ。

足が割り開かれ、体がねじ込まれる。
そのまま折るようにして足が
持ち上げられれば、そのまま脛に舌先が這う。
そのまま甲へと降りていくから。]

 
(*47) 2020/09/18(Fri) 4:24:17

【赤】 環 由人





    ッぁ、まっ、て…!

   風呂、入ってないから汚、っン、



[ その舌が足の甲から指にかけてを
なぞれば、かすかに声が漏れて、
びくびく、と体が震えた。

彼の体から離れた手は、片方はシーツを握り、
もう片方は声を抑えるべく口元へ。]



   ン、ぁっ、

   指先も、いい、けど、



[ 口元に寄せた手を、足を押さえる
彼の手に重ねて握り、そのまま
つう、と引き寄せて。]
 
(*48) 2020/09/18(Fri) 4:24:39

【赤】 環 由人




   内腿、とか、膝裏とか、よわい、 


[ と囁いて笑って見せようか。

その舌先がそこに到達すれば、
熱はより一層怒張を増して、
唇からかすかに吐息が漏れる。

ぴり、とした痛みが走れば、
眉尻を下げたままそちらを見つめる。
彼の目が細まる。嬉しそうに、満足げに、
散ったのであろう花弁に視線が注がれる。

とくん、と小さく心臓がひとつ打って、
それからきゅ、と締まるように痛んだ。]

 
(*49) 2020/09/18(Fri) 4:24:57

【赤】 環 由人





    …そ?───…まあ今は、
   雅治のもの、みたいなもんだから


[ 手を伸ばして髪に触れる。
差し入れて、くしゃ、と撫でるように握った。]



    でも、明日は温泉だし、
    ひとつ、にしてよ。


    ───帰ったらいくらでも……ッん、



[ 這った指先に小さく声が漏れる。
反射で閉じたまぶたをゆったり開き、
舌先で唇を少し濡らした。]

 
(*50) 2020/09/18(Fri) 4:25:22

【赤】 環 由人



[ 熱を持ち、あからさまに質量を増した
自身に触れられると、ぴく、とまた
体がかすかに跳ねて、腹が収縮する。
わざわざ確認をとる意地悪な彼の頬まで
手のひらを滑らせて包み、親指で
唇をつつ、となぞった。]



   っふ───、いいよ、
   好きなだけ、どうぞ


[ 微笑みかけて、軽く下唇を噛む。
本当は口内を貪って、
とろけて一つになるような
口づけの熱が好きなのだけれど、
彼に触れられるのなら、なんだっていい。

触れてくれることが嬉しいと、
心の底から思うのだ。]

 
(*51) 2020/09/18(Fri) 4:25:46

【赤】 環 由人


[ 同時にその肌にもっと、触れたい。
だから、頬に添えていた手を離し、
親指と人差し指を唾液で濡らして。
また伸ばして今度は耳に触れる。

耳殻を爪で軽く引っ掻きながら、
耳朶を裏側からくすぐり、
中指と人差し指で挟んだり、
表皮をなでたりして、可愛がろうか。]*

 
(*52) 2020/09/18(Fri) 4:26:09

【人】 ミズナギ


[ 謎の空洞までは特に何事もなく到着。
入り口周辺は雪が少し積もっているようだが
内部へ向かうに連れて土と岩だけになっていた。
洞窟、人間がそう呼ぶのはこういった場所のことか?
今はそれを確認しようもないのだが
この空間は外より多少気温が高く感じる。
まぁ、外の空気も自分達にとっては大して寒くないし
寧ろちょっと暑いくらいではある。 ]

 (外よりはマシか…?)

[ とりあえず、だ。
何やら奥の方にも空間は広がっていそうだが
ヒナを置いておくには悪くない…… ]
 
(62) 2020/09/18(Fri) 5:09:05

【人】 ヒナ



  ミズナギー♪


[ ご機嫌で声を上げる。
  落ち着ける場所に来た雰囲気があったから
  今ならくっ付ける!と、期待している。 ]
 
 
(63) 2020/09/18(Fri) 5:09:23

【人】 ミズナギ


 ……………

[ 何か聞こえた、甘えたな声が聞こえた。
反応したら後が大変だ。
離すまで時間がかかってしまうし
なにより、元に戻る手間が…

だがやらずにいると駄々を捏ねだして余計面倒になる。 ]

 (仕方ないが、いつものことだ)

[ まだ巣立ちもしてないヒナだから
今はまだ甘えたがりなんだ。
大目に見てやらなければ。

そうとなれば、ササッと行動。
一呼吸を置き、目を閉じて念じれば
スルスルと体が縮み、着ていた衣服に埋もれ
もぞもぞと這い出た、その姿。 ]
 
(64) 2020/09/18(Fri) 5:10:21

【人】 ミズナギ


[ そこにいたのは
エンペラーペンギン

これは自分、ミズナギである。

ピーン、と姿勢良く立ち上がり
ぺちぺち、足音を立てて振り向く。 ]

 ほら、少しだけな

[ 構ってやるぞ、の意思を一言で告げる。
ヴァー、としか人間には聞こえないらしいが
今はどうでもいいことだ。
既に衣服に埋もれてもぞもぞしている生物が
そろそろ突貫してくるだろうから見てないと… ]
 
(65) 2020/09/18(Fri) 5:10:43

【人】 ヒナ



[ もぞもぞ、少女の着ていた衣服から現れた
  頭だけ黒い灰色の毛玉、ヒナペンギン。
  まさにヒナその人がこのペンギンである。 ]


  わーいミズナギー!


[ ぴよよーぴよよーとよちよち駆け出し
  ズボッ
と、ミズナギの足の間へと突っ込んだ。 ]
 
 
(66) 2020/09/18(Fri) 5:12:41

【人】 ミズナギ


 ………もうそこには収まらないだろ

[ もっと小さなヒナの頃ならともかく
他の個体よりも小柄な子とはいえ
もうクレイシに混ざって寒さを凌げるのだ。
腹の下に収まりは効かないだろうし
例えそれなりに収まったとしても…… ]

 見えてる

[ 先端が黒い尾羽もどきのある尻。
一部だけ少し羽毛の禿げている、小さな尻。
頭隠して尻隠さず状態のその尻を
嘴でツンツンと軽く小突いてやった。 ]

 ちゃんと隠さないと
 カモメが襲いに来るぞ

[ カモメ、と言いつつ奴等はカモメではないらしい。
そしてこの場所にも奴等が居るかは知らないが
天敵の名を出して、危機感を持つよう仕向ける。 ]
 
(67) 2020/09/18(Fri) 5:13:51

【人】 ヒナ



  だいじょうぶだもん
  ミズナギいるもん


[ 羽毛の禿げた箇所も小突かれて痒いから
  おしりをもぞもぞとさせつつ
  全く危機感のない言葉を返す。

  ぴよよーぴよよー
  足の間に頭を突っ込みながらご機嫌である。 ]
 
 
(68) 2020/09/18(Fri) 5:14:22

【人】 ミズナギ


[
知ってた

言ったところであまり意味はないだろうと思ってた。
それでも心配だから、気にかけてきたのだが… ]

 気が済んだら俺はこの空洞を調べる
 その間は大人しくしてるんだ、いいな?

[ はーい!と返事は帰ってきたが
正直、数十分がヒナの待てる限界な気はする。
早めに戻ってやろう、そう頭では考えつつ
今はもう少しだけもふもふしていてあげよう。 ]**
 
(69) 2020/09/18(Fri) 5:15:12
ミズナギは、メモを貼った。
(a7) 2020/09/18(Fri) 5:41:22

ミズナギは、メモを貼った。
(a8) 2020/09/18(Fri) 5:42:29

ヒナは、メモを貼った。
(a9) 2020/09/18(Fri) 5:42:50