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【人】 大学生 井達 海・あの日の回想・ あ、あの…お隣、いいですか? [ まりんは、ある日1人で講義を受けに行きました。 海斗くんがアルバイトに行くということで フリーで受けていいものが興味を惹かれて 珍しく、1人で…そうです。 まりんにしては珍しく1人で行動を… でも、人気だったのか、 座席がそんなに見当たらなくて、 まりんは女の人の隣に一席見つけ、 勇気を出して声をかけました。 その女の人はすぐに返事をしてくれなくて 少ししてから、まりんに気づいたみたいで どうぞって言ってくれました。 ] (0) 2021/05/04(Tue) 0:52:04 |
【人】 大学生 井達 海またお会いできるかなぁ… [ 講義が終わって、ありがとうございましたって 声をかけましたが、やっぱりお返事がなくて 何かあったのかなぁって 1人とぼとぼとおうちに帰りながら ぼんやりと思うのでした。 これは、まりんとあの女の人の出会いの日。 ]* (1) 2021/05/04(Tue) 0:53:07 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……名前というか名字、かな。 ぐずな葛葉…って。 [ ひどい、なんて言われれば苦笑いして。 まあ許さないとは思っているけれど 過去の事ですから。 引きずっているわけでもないのです。 連絡先はそのまま登録されたようです。 デートをしようなんて囁かれて ドキッとしてしまいました。 ……遊びでってこと、ですよね? 真意がよくわからなくて わからないまま、頷いてしまうのです。 ―――断れないのが私の悪いところです。 ジュースとサンドイッチを渡されて 私がそれを食べる間に 彼はシャワーを浴びに行ったようです。 食べ終わったら入れ替わりに シャワーを浴びることになるでしょう。 ] (*0) 2021/05/04(Tue) 1:27:26 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 * ……わかり、ました。 [ いつも軽い口調の彼が 真面目に言うものだから、思わず敬語に。 結果から言えば、お金を渡されてしまったので 産婦人科に行って薬をもらうことになります。 そのおかげか、運がよかったのか 妊娠はしなかったのです。 ……責任感があるのかないのか よくわからない対応で、混乱してしまいます。 彼は何を思っているのでしょうか……。 ] (*1) 2021/05/04(Tue) 1:28:27 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子おうじくん。 私……恋人に愛されてなかったんですね。 気づかせてくれて、ありがとう。 [ 部屋を出る前にお礼を言うのです。 ええ、お礼を言うどころか 文句を言っても多分、一般的には許されることを 彼にはされましたけれど。 それでも……私にとって ひと時の救いになったのは ごまかしようのない事実なのです。 ―――あの優しさまで嘘だと思いたくないのです。 両手を頬に添えて唇を軽く重ねて 私なりに感謝を伝えたのでした。 ] (*2) 2021/05/04(Tue) 1:29:01 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……また、ね? [ またたくさんしようなんて言われて 返答に詰まってしまいましたが にこにこと手を振られて 手を振り返すのでした。 ] (*3) 2021/05/04(Tue) 1:29:27 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 誕生日の出来事としては散々、でしたが。 でも、怪我の功名といえばいいのか。 元恋人への未練はすっかり断ち切れていました。 彼のおかげ、かもしれません。 ……別に連絡先を交換したからといって 会う義務なんてないですし、こちらから消せば それでおしまいのはずです。 それなのに、私は…… ] 『来週の土曜日、空いてますか?』 [ なんて電話をしてしまうのです。 理由は……もう一度だけ、なんて 思ってしまったから。 それが一度になるわけがないと 薄々思ってはいても、そういい聞かせて 連絡を取ってしまうのでした。 案の定、一度きりで済まなくなるのですが。 ]* (*4) 2021/05/04(Tue) 1:30:23 |
【赤】 SE 榊原 皇仁そういうこと言う人間ぼく嫌い。 ……人の名前とかで遊ぶやつは、最悪。 [ ムッとした表情を見られただろうか。 しかし彼はすぐに表情を戻して、 デートに了承の頷きを見れば 楽しみ、なんて単語を口にしたり。 シャワーを上がれば、 彼女は少し動けるようになったみたいで ゆっくりしておいで、なんて 声をかけて入れ替わりに 彼女がシャワーを浴びるのを見守った。 ] (*5) 2021/05/04(Tue) 2:28:05 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * ん………そんなやつのこと、忘れるんだ。 ワンコちゃんの時間の無駄になるから。 [ 言われなくても忘れたかもしれないけれど 気になって仕方がなくて。 彼女が背伸びをして唇を重ねれば 優しく頭を撫でて、よくできました、と 褒めてあげた。 またね、と言われればにこにこ笑顔で。 ] (*6) 2021/05/04(Tue) 2:28:32 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ 彼から連絡を入れる前に、 彼女から土曜日に会えないかと電話が来た。 勿論、即OKを出して。 その時は彼女に似合いそうな布製の首輪が セットになっている下着を渡して着てもらったり また5回戦まで楽しませてもらったり。 でも、その前にいっしょに食事もしたり。 ] (*7) 2021/05/04(Tue) 2:29:06 |
【赤】 SE 榊原 皇仁今日は、何か気になるものでもある? [ また別の日のこと。 今日は昼から彼女とデート。 指を絡めて恋人繋ぎをしても 彼女が怒らないのでさせてもらっている。 甘いものでもなんでも、 彼女が気になるなら付き合う彼はまず 彼女が行きたいところがあるのかどうか 確認をとりながらぶらつくのが楽しくなっていた。 運命のその時はもう近づいているのだけれど。 ]* (*8) 2021/05/04(Tue) 2:29:28 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子うん、そうだね。 そういうこと言う人は最低。 [ 彼は一瞬ムッとした表情をしました。 ……人の名前で遊ぶ、ね。 されたことはあるのかもしれません。 私が名前をバカにする人が嫌いなのは 勿論自分が笑われたのもあるのですが。 都恋(みやこ)ちゃんという友達が 名前でいじめられているのを見たから、でも あったりします。名前は読んでもらえなくて その当てつけか何かのように 色々と言われていたのを、身近で見ていました。 勿論、止められる範囲で止めようとは していたのですが。 ] (*9) 2021/05/04(Tue) 10:43:50 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子ふふ、心配してくれてる…? ありがとう、もう大丈夫。 [ 優しいな、と思ってしまいました。 どうしてそんな言葉をかけるのは やっぱりわからなかったけれど。 唇を重ねると、頭をなでられて よくできました、なんて褒められるのです。 ……胸がざわつくのはきっと、気の所為。 ] (*10) 2021/05/04(Tue) 10:44:21 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 * [ 連絡にはすぐに了承の返事が返ってきました。 ……この人暇なんでしょうか、なんて少し。 まさか、彼が布製の首輪付きの下着を用意してる などとは思わず、びっくりしながらも 押し負けて着てしまって、肌を重ねて。 その前の食事でいくつか質問したりしましたが、 彼のことを知ることは出来たでしょうか? 恋人はつくらないの?とか 仕事は何してるの、とか。 そんな質問を、したと思います。 ] (*11) 2021/05/04(Tue) 10:45:07 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子気になるもの…… ケーキ、食べたい気分かも。 [ 結局誕生日にケーキを食べ損ねてしまったので その原因の一つの彼に奢ってもらうくらいは 許されるかもしれない、と思ったのです。 恋人つなぎをして歩くのは…… 断れずそうしていましたが、 ……それはダメと言うべきだったかも。 何故なら――― ] 『桜子、お前もう彼氏作ったのかよ? 案外軽い女だったんだな??』 (*12) 2021/05/04(Tue) 10:47:42 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ ―――元恋人に、遭遇してしまったから。 気づかなかったんです、彼のほうを見ていたから 元恋人がいることにも、こっちに来ていることにも。 彼との時間が楽しかったから 周りなんて、見てなかったんです。 声をかけられて、固まってしまいました。 ぎゅうっと反射的に彼の手を 握って俯いて。何も言えなくなったのです。 ]* (*13) 2021/05/04(Tue) 10:48:06 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ 名前をきちんと読んでもらえないことは 彼の中で許容範囲のことだった。 でも、そこから派生して 名前をつけた両親を揶揄したり、 全く違う呼び方を悪意を持ってしたり、 そういうことをする奴らがいて 彼は自分の名前が嫌いだった。 セフレをセフレで止めてるのは、 彼女たちもまた笑ったから。 本名だよっていうと笑った彼女たち。 だから、穴として使うだけ。 そこに優しさなんてものはなくて。 ] (*14) 2021/05/04(Tue) 17:29:52 |
【赤】 SE 榊原 皇仁失恋した女の子だから、心配。 その様子なら、大丈夫みたいだね。 [ 勿論、一夜を楽しんだけれど それ以上に彼女の涙を見たから そっちのほうが心配になっていた。 だから、彼女が泣いていないのを しっかり確認してから、彼女とは分かれた。 ] (*15) 2021/05/04(Tue) 17:30:30 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * フリーランスでシステムエンジニア。 だから、お願いされたら 忙し過ぎなければ会えるよ。 ……恋人は、いらないなぁ。 [ 恋人の段階は要らないけれど、 結婚願望はある。 そこまで彼女には言ったかな。 もしかしたら言わなかったかもしれないが そんな大事なピースではなかったはず。 勿論、彼にとっては、の話。 ] (*16) 2021/05/04(Tue) 17:31:07 |
【赤】 SE 榊原 皇仁ケーキ?いいよ、何か買っていこう。 [ ふふっと笑いながら、 恋人のように最近の出来事を話していると 男の声が聞こえ、彼女の手の力が強くなった。 彼女が立ち止まれば、 彼もその場に立ち止まって、 声の主の方を見たけれど、ふと思う。 『別れて正解』 どう考えてもチャラそうで、 頭が悪そうで、恋人を不幸せにするタイプ。 ] (*17) 2021/05/04(Tue) 17:31:53 |
【赤】 SE 榊原 皇仁この子に恋人がいて、 なんで自分には恋人がいないんだって 僻んでるの?小さい男だね。 桜ちゃんにはそれだけの魅力があって 君にはそれがないってことでしょ。 [ ケラケラと彼女の前ではやらないような 相手を蔑むような笑い方をした彼。 恋人が出来ることに気持ちが軽い重いは 全くもって関係性がないだろうと 彼は全面的に攻める姿勢をやめなかった。 ]* (*18) 2021/05/04(Tue) 17:32:17 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子システムエンジニア…… プログラミングとか……? ……そっか、なんか……… ううん、やっぱりなんでもない。 [ プログラミング?なんて聞いたのは 大学の講義でそんな内容のものをとって いたからでした。あんまりきちんと理解できなくて 単位をあきらめようかなと思っていたので 一瞬教えてもらおうか、なんて考えましたが ……ちょっと虫のいい話ですよね。 おうじくんは恋人はいらないみたいです。 ……勿体ないと言おうとしてやめました。 私が勝手に思っただけの事ですし、ね。 胸がチクリと痛むのです。 ……恋人がいらないのなら私もきっと、 遊び相手の一人なのでしょう、ね。 少し考えてしまったせいで、 彼が結婚願望を持っている話は たとえしていたとしても 聞きそびれてしまうのです。 私にとっては、大事な話だったのに。 ] (*19) 2021/05/04(Tue) 18:30:08 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ ケーキを買おう、なんて和やかに 話していたのに。 楽しい時間は簡単に壊されました。 元恋人はそれなりに顔はいい方でしたが 成績はそんなに良くなかった気がします。 ……頭は良くなかったかもしれませんが でも、私に“恋人”だと思い込ませるだけの 口のうまさと、人を丸め込むための観察力は 持っていたようです。 それは立ち直ってから、気づいたことでしたが。 ともかく、私が何も返せずに黙ってしまったのを あの人はきちんと見ていました。 ―――何かを、察したような顔をしました。 何か言われる前に無視して通り過ぎなければ と思って彼のほうを見ましたが 彼は何故か反論していて。 蔑むような笑い方をしているのです。 ] (*20) 2021/05/04(Tue) 18:31:14 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子『僻む?そいつに? まさか。なんか勘違いされてるみたいだけど そいつはハナから本命じゃねーし、 今、本命のコとは付き合えてるし? そいつは性欲満たすためだけに付き合ってたけど 思ったより何倍もめんどくさい女だったわ。 そいつの魅力? 体だけだろ、そんなの。 たかだか学生の付き合いで 将来まで考えようとするとか重すぎて 誰も付き合いたくねーよ。』 [ 馬鹿にされたのに苛立ったのか なおも彼は何か言い募っているようでしたけれど 正直聞くだけ無駄です。 彼の手を少し引っ張って、もう行こう と促そうとしましたが…… 彼は動いてくれたでしょうか。 ]* (*21) 2021/05/04(Tue) 18:32:13 |
【赤】 SE 榊原 皇仁プログラミングもやるよ、勿論。 あとはそういう開発の取りまとめとか。 興味があるならいつかそんな時間取ろうか? 建築系だから関係ないかもだけど。 [ 偶に、頼まれて小学生向けの講座もやるから 人に教えるのは下手ではないはず。 大学生をダメにするほどのクズではない。 彼女が、彼の答えに顔を少しだけ歪ませた。 でも何にひっかかったのか 彼には到底予想ができない。 だって、話すことは話した筈だったから。 ] (*22) 2021/05/04(Tue) 22:57:24 |
【赤】 SE 榊原 皇仁まぁ別にさぁ、学生の若気の至りもいいけど 桜ちゃんが将来見据えるって 結構女の子としては当たり前だと思うよ。 だって、大学生で出会った人が そのまま奥さんとか旦那さんになる確率知ってる? 脅威の38%だよ? 分かる?この可能性の高さ。 小中高それぞれからの付き合いで 結婚する確率を足してそれに満たないよ? 残念だなぁ…… (*23) 2021/05/04(Tue) 22:58:28 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ 完全なるはったり。 でも、人間は自分の知らないことを 理路整然と話されると、 そうなのだと思い込んでしまう。 だから彼は、目の前の相手を そういう感じに追い込んで、 疲れたからと彼女の手を引いて その横を通り過ぎるだろう。 もし、止められたなら、 彼はこういうはず。 『僕みたいに年収1000万になってから また話しかけてね。』 ]* (*24) 2021/05/04(Tue) 22:58:56 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……単位がその… そういう科目があって…… [ ちょっと目をそらしつつそんなことを言って もし時間があるのなら教えて欲しいと 頼んでみたことでしょう。 思ったことをそのままいえば もしかしたら何か違ったのかもしれません。 でも、言えなかった。 聞けなかった意気地なしの私は こう思ったんです。 “恋人がいらないのなら好きになったら嫌われる” ] (*25) 2021/05/04(Tue) 23:25:40 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 * [ おうじくんは何か理路整然と話しています。 ……なんでそこまでかばってくれるのか わかりませんけれど。 きっと優しいから、ですよね…? はったりだとは分からず聞いていましたが 元恋人の方はといえば めんどくさいと思ったのか。 私たちが動くのとほぼ同時に 通り過ぎようとしました。 ……私の横を通ったあの人は 私にだけ聞こえるような小声で 最後にこんなことを言い残して。 ] (*26) 2021/05/04(Tue) 23:26:13 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 思わず元恋人のほうを見ました。 何も、言えなくて動揺してしまって。 私の反応を見たあの人はふぅん、と それはそれは嫌な笑みを浮かべました。 ] 『馬鹿な女だな、ほんと』 [ どちらにも聞こえるように言って 今度こそ去っていきました。 ……そう、私がいくら意気地なしでも ここまで何も言い返さなかったのは 私を知っているあの人にとっては 私たちの関係性を推しはかるには十分な情報で。 その一言が、何より私には辛かったのです。 何を言われたのか聞かれても おうじくんに教えるつもりはありません。 先ほどかばってくれたお礼を言いましょう。 ] あの、ありがとう…… ごめん、ね、巻き込んで…… * (*27) 2021/05/04(Tue) 23:27:27 |
【赤】 SE 榊原 皇仁単位かぁ。おっけー、あんまり難しいのは いらなさそうな気がするね。 [ 彼女が単位と口にすると、 彼は納得した感じで頷く。 大学でプログラミングをとるとは 面白い子だな、と感じつつ 仕事の詰まり具合を確認して 彼女の考査前に週一でも教える時間を作った。 ] (*28) 2021/05/05(Wed) 0:36:09 |
【赤】 SE 榊原 皇仁* 気分が悪い…… ホテル行こうかと思ったけど、 うちに来てくれる? [ ケーキはまた今度にして、 お礼と謝罪をする彼女の手を ぐっと引っ張ってしまったなら、 彼女は体勢を崩さなかっただろうか。 彼の家は偶然にもここから近くて、 徒歩5分くらいのところにある。 地上何階建てだろうかという タワーマンションにたどり着けば 彼女とずっと繋いでいた手を離しただろう。 凄くイライラした表情を、 彼女の前では見せないようにしたけれど 果たして出来ていただろうか。 ]* (*29) 2021/05/05(Wed) 0:37:16 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子そりゃおうじくんにとっては 簡単でしょう…… [ 少しだけ拗ねてしまいました。 私の理解力がないのかもしれませんが 余裕そうなおうじくんをみると 少し悔しくなってしまったのです。 プログラミングを取った理由は 時間割表と相談して空いてたからっていうのと…… 出来たらかっこいいなって思ったんです。 だから、教えてもらった時は ちょっとおうじくんがかっこよく見えました。 ……わかりやすかったです、悔しいことに。 ] (*30) 2021/05/05(Wed) 1:05:14 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 * 気分…私の、せいで…… ごめんね……。 うちって、おうじくんの? [ ぐっと引っ張られて ぐらりとよろめいてしまいます。 転びはしなかったけれど、 おうじくんに抱きついてしまいました。 タワーマンションにたどり着くと ここ……?と思わず彼のほうを見てしまいます。 普通のアパートに住んでいた私にとって びっくりしてしまうのは仕方のないことだと そう思うのです。 ……おうじくんはどこか 機嫌が悪そうな気がします。 いつもにこにこしているけれど… どこか表情がいつもと少しだけ違うような…。 ] (*31) 2021/05/05(Wed) 1:05:47 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……おうじくん、その、 私、だいじょうぶ、だから……。 [ 覗き込むようにしてそういったら 彼はどんな反応を見せたでしょうか。 部屋に招き入れられるのなら 少しだけ躊躇してから、 お邪魔することになるのです。]* (*32) 2021/05/05(Wed) 1:06:15 |
【赤】 SE 榊原 皇仁ここら辺は初歩的なものだよ? わんこちゃんさては、こう言うの苦手? [ 教えてる時も呼び方はそんなに変わらず。 でも彼の仕事までの領域は教えなくても 彼女の単位には支障がなさそうなので 彼女が慣れてきて教えてほしいって お願いしてくるまでは何度も反復練習の 繰り返しだったような。 ] (*33) 2021/05/05(Wed) 13:05:52 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * あ、ごめん。大丈夫? [ 彼女の重みが体に伝われば、 冷静さを少しだけ取り戻すものの いつもなら彼女の柔らかさに ニヤついてもおかしくない彼が 反応を示さず、家を目指した。 マンションの前に着けば、 彼女から驚きの声が聞こえたような。 気にせず、部屋に向かえば リビングにあるソファでも座るよう促した。 ] (*34) 2021/05/05(Wed) 13:06:21 |
【赤】 SE 榊原 皇仁あぁいう男は、地獄を見るから。 ………わんこちゃんが初めてだよ。 今まで誰も入れたことない。 [ 大丈夫という彼女に顔を向けた。 セフレたちとは絶対ホテル。 例外なく、どこかしらのホテルで会っていた。 だから必要以上の会話をしたことも 一緒に食事をすることもなく。 イライラしている時に ホテルに行ってしまえば、 彼は必ず彼女を傷つけると思って タバコの匂いが染みつきかけの家に 舞い戻ることを選択した。 ] (*35) 2021/05/05(Wed) 13:07:05 |
【赤】 SE 榊原 皇仁ごめんちょっとタバコ吸ってくる。 ……甘いもの、冷蔵庫にあるから よければ食べて。 [ そう言って、彼はリビングから離れ 扉をパタンと閉めてしまった。 別に彼女が甘いものを食べたいと 彼が知っていたわけではなく、 彼がただ仕事の合間に食べようかと 買っていただけだが、 彼女が冷蔵庫を開けることはあったか。 ]* (*36) 2021/05/05(Wed) 13:07:25 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子……にがて、かも [ あんまり要領がいいわけではないので 繰り返しやって、少しずつ理解していくことに。 慣れてくると、少し面白いな、 と感じるようになったのと ……一緒にいる口実にちょうど良くて 単位に関わらない部分まで教えて欲しい、 なんてお願いをするようになったのでした。 ] (*37) 2021/05/05(Wed) 14:18:14 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子* [ 抱きついてしまって、いつもなら 嬉しそうというか、そんな反応をする彼が 今日は反応しませんでした。様子が少し変です。 煙草の匂いがする部屋に通されて 促されるまま、ソファに座ります。 ……誰も入れたことがない、などと言われては 私は特別なのか、なんて期待してしまいます。 頬がほんのり染まったような。 ] (*38) 2021/05/05(Wed) 14:18:35 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子はじ、めて…… あ、いってらっしゃい…? [ 煙草を吸ってくると言われて 引き止めることも出来ず、そのまま見送るのです。 冷蔵庫に甘いものがある、と言われても 私は立ち上がりませんでした。 ……冷蔵庫って、その人の生活がよく見える気がして 見ていいのか、迷ってしまったんです。 恋人じゃないから 、遠慮が先に出てしまって。] (*39) 2021/05/05(Wed) 14:19:11 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ おうじくんが出ていってから、 先ほど言われた言葉を反芻していました。 ……本当に付き合っているわけではなくて だったら、彼にとっての私は 何なのでしょうか。 ―――特別な何かを期待したいのに。 恋人はいらないならそれは違うんだろうな と思ってしまいます。 ……好意を伝えることだって きっと迷惑なんだろうって思うのです。 あぁ、私は確かに――― ] 馬鹿、だよね…… (*40) 2021/05/05(Wed) 14:20:03 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 体だけの関係というには一緒にいすぎたんです。 愛されているって錯覚が 錯覚じゃないような気がしてきてしまって 錯覚じゃないと、思いたくて。 一人になるとそんなことが頭をよぎってばかりです。 一人だからこんなことを考えてしまうんです。 ……泣きたくなってしまいます。 きっとおうじくんがいれば忘れられる… 全部忘れさせてくれる…… そう思って、リビングの扉を開けて どこにいるのか、探そうと歩き始めたのです。 ]* (*41) 2021/05/05(Wed) 14:20:28 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ そもそも、プログラミングを教えるのは タダでやっていないんだから、 対価を払ってもらわなければいけない。 彼の知識もタダではないから。 彼女に対価を払ってもらっているとしたら、 それは体なのか、やさしさなのか。 彼にとっても徐々に分からなくなった。 ] (*42) 2021/05/06(Thu) 9:37:14 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ ほんのり染まった頬が視界に入れば 彼女がその待遇を受けて嬉しいんだと 彼は簡単に理解することができた。 でも、それをするに値する人だから 彼はそれ以上考えることをやめた。 薬物のような扱いをしているタバコを リビング隣の部屋で吸うために 離れれば、すぐに火をつけて ふぅっと長めの息を吐き出して。 ] …………────────── (*43) 2021/05/06(Thu) 9:38:06 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ 1本を長く吸うわけではないので、 1/3くらい吸って灰皿に。 それを3本くらい繰り返すのが彼。 ひどく勿体無いけれど、 長くひとつを吸うのが得意ではない。 気持ちを落ち着かせて、 頭の中を冷静にしたあたりで 扉の音が立った気がして そちらを確認すると見える彼女の姿。 ] あれ、ケーキ食べなかった? ……頼りないもんね、ぼく。 [ そんなことを言いながら彼女を抱きしめ ゆらゆらと、ゆりかごのように 体を横に動かして。 いつもよりトーンはすごく落ち着いて 何もしないかのような無害さが その時だけは伺えただろうか。 ]* (*44) 2021/05/06(Thu) 9:38:52 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ プログラミングを教える講座を していたという話を聞く機会はあったでしょうか。 聞けていなかったとしても、対価まで 私は考えていませんでした。 ……体で対価になるのなら喜んで払うけれど 抱かれたいと思っているのに、果たしてそれは 対価になりうるのでしょうか。 教えて欲しいと頼んだのは私ですが、 何故教えてくれるのか、 私にはわかりませんでした。 ] (*45) 2021/05/06(Thu) 13:05:40 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 部屋を出ていったおうじくんを 探そうときょろきょろしていると 彼はは隣の部屋から出てきました。 何か言う前に抱きしめられるのです。 ゆらゆらと体を揺らされて、 私は身体を預けて返事をします。 ] ……一人で食べても、寂しいから。 どうして、そんな…… 頼りないことと私がケーキを食べないの、 関係あるの……? (*46) 2021/05/06(Thu) 13:06:18 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子[ 冷蔵庫を開けてすらいませんが、 開けたとしても、きっと私は食べなかったでしょう。 ただ甘いものが食べたかったんじゃないんです。 “おうじくんと”食べることに意味があったから。 彼の声はいつもよりずっと落ち着いていて 年相応、というと変かもしれませんが 私よりずっと大人に聞こえました。 とても、落ち着く声で もっと、聞いていたい声。 ……その声で名前を呼んでくれるのなら それだけで幸せになれそうな、声。 ] おうじくんは頼りなくなんてない。 さっきだって私の事、守ってくれた… そうじゃない、の……? * (*47) 2021/05/06(Thu) 13:07:36 |
【赤】 SE 榊原 皇仁[ 多分の話、彼にとってのこの時間の対価は 彼女という存在そのもの。 だから、彼女に教えている時間は すでに対価も払ってもらっているようなもの。 でもまぁ、その後に楽しいベッドタイムがあれば それはオプション代として楽しんでいる節有り。 ] (*48) 2021/05/06(Thu) 23:05:05 |
【赤】 SE 榊原 皇仁んー…さみしいかぁ…ごめんごめん。 ぼくがきちんとしてたら、 ワンコちゃん寂しい思いしなかったでしょ。 だから、関係あるんだよ。 [ あの時、彼女の横にいたのが きちんと彼女に告白をして 付き合っていた人物なら、こんなことにはならず。 彼との関係は真っ当なものではなくて 本当なら何を言われてもぐうの音もでないもの。 ] (*49) 2021/05/06(Thu) 23:05:43 |
【赤】 SE 榊原 皇仁女の子が泣いてる姿とか見たくないし。 ………ケーキ、食べる? ぼくも甘いもの欲しくなっちゃった。 [ 優しく語りかける彼は、毒牙を抜かれた毒蛇のよう。 彼女の頬に口付けを落とせば、 軽めに彼女のお尻を撫でるけれど 盛んな猿のような彼にはならなくって。 冷蔵庫の中にはガトーショコラなどの ケーキが数種類あるから、 彼女の希望があればそれを渡そうと まずは冷蔵庫に移動したことだろう。 ]* (*50) 2021/05/06(Thu) 23:06:05 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 ― とある日の事 ― ……いた、い…………。 [ 人より生理が重い体質で痛みに苦しんでいた日。 周期より早く来てしまったせいで、 彼との約束に被ってしまった時の事です。 ] ごめんね……体調良くないから行けない……。 [ 一度電話をかけてみて出てくれるようなら 直接、だめならメッセージを送って 布団に潜り込みます。 高校の時は鎮痛剤とかを飲んで誤魔化しては いたものの、あまり効きがよくなくて。 飲まない選択をしたらしたで 動けなくなってしまうのです。 ……こんな時、恋人なら 傍にいてくれたりするのでしょうか。 それをねだることが許されるのでしょうか。 私にはきっと、許されないだろうけれど つい、今日会うはずだったおうじくんのことが 頭によぎるのでした。 ] (*51) 2021/05/06(Thu) 23:45:16 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子* ……傍にいてくれるんでしょう? それなら、寂しくない、よ。 [ 嘘です。本当はこの関係のままでずっといるのは 寂しくて苦しい。 でも、恋人がいらない彼に告白することなんて 出来るはずないじゃないですか。 だから、作り笑いを浮かべて嘘をつくんです。 ……恋人になりたい、のに。 恋人になれたなら、その先だってきっと考えるのに。 ] (*52) 2021/05/06(Thu) 23:46:35 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子――――――……。 [ 名前を呼んでほしいとすら、言えないのです。 ほら今だって。彼は優しいから、 “女の子が”泣いてる姿なら きっと私じゃなくたって守ってたんです。 とくべつには、なれないんです。 それでもその優しさに縋ってしまう私は 馬鹿だと、思います。 ] 一緒に食べよう? コーヒーか紅茶があるなら一緒に。 [ 柔く微笑んで、ケーキを食べようと 誘えば、冷蔵庫の方へと移動することに。 数種類の中から、ミルクレープのほうを じっと見てしまったけれど そもそもこれはおうじくんが食べる予定だったもの。 希望を言う前に、おうじくん自身が食べたいものを 聞くことにするのです。 ]* (*53) 2021/05/06(Thu) 23:47:30 |
【赤】 SE 榊原 皇仁──ある日の彼 …家行こうか?何か作るよ。 [ ある日、彼女と約束をしていた時のこと。 ドタキャンされてしまった。 ドタキャン自体は慣れているけれど、 彼女がそんなことをするのは 珍しいことだから、 電話越しに聞いてしまった。 彼女に住所をもらえたのなら 財布と鍵だけ持ってとりあえず 彼女の家を目指したのだが、 家に行った時の彼女は血色が悪かっただろう。 そして、そんな彼女を見たなら、 彼は不安に駆られて大丈夫?から入ったはず。 ] (*54) 2021/05/07(Fri) 8:20:19 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * 嘘はダメだよ。 ……うん、そばにいてあげられる。 それは、…ぼくも望むこと。 [ 何を言いたいのか、よく分からなくて。 でも彼女のことをぎゅっと抱きしめたまま 逃げさせるつもりもないから 優しく彼女にこえをかけるのだけれど。 もっと良い人にもらわれたほうが 彼女の今後の人生も薔薇色になると考え、 彼は偶に虚無を覚える。 ] (*55) 2021/05/07(Fri) 8:20:54 |
【赤】 SE 榊原 皇仁さくらちゃんとうちで何か食べるのって 久しぶりだね。あ、ほらワンコちゃんの家 行った時あったじゃん? [ 彼はガトーショコラを冷蔵庫から 取り出して、選んで良いよと促す。 チョコはよく糖分摂取で選ぶ癖があり それで今日もガトーショコラを選んだ。 コーヒーはアイスでよければ ペットボトルのものもあったので 彼女に聞いてOKならグラスを用意して ダイニングテーブルに持っていった。 ]* (*56) 2021/05/07(Fri) 8:21:18 |
【人】 SE 榊原 皇仁────ちいさいころのおはなし [ 昔は、好きな名前だった。 だっておうじさまだから。 キラキラした夢の舞台に立つ人。 それが、幼い彼が知っているおうじさま。 でも現実では、そう簡単にはいかず。 小学生というのは良くも悪くも純粋で、 素直に物事を言ってしまう。 ] (3) 2021/05/07(Fri) 14:17:07 |
【人】 SE 榊原 皇仁『おうじって、なんか変な名前ー』 「お前の親、変なやつー」 “にあってねー” [ 流石に、彼もまだ幼くて。 両親のことを悪くいう言葉も 彼の名前を悪くいう言葉も 全てが耳に入って、脳まで届いていた。 だから、彼は恰好のイジメの対象だった。 多分、顔が良かったことも相まって。 ] (4) 2021/05/07(Fri) 14:17:41 |
【人】 SE 榊原 皇仁母さん、ぼく…… 高校通信制にするから。 [ 高校の進路を決める時、 彼は引きこもることを決めた。 最初は反対されたけど、 通信制の良さと大学は対面に行くことを きちんと話して、OKを貰った。 ] (5) 2021/05/07(Fri) 14:18:20 |
【人】 SE 榊原 皇仁……女の人って、どういう感じなんだろ。 [ あの場所を使い始めるきっかけは、 まさにそんな感じだった。 大学生になってあの場所を見つけて、 彼は足を踏み込んだ。 でも誰とも心の底から仲良くなるなんてことは 一切なくて、あの時もまた そうなるんだろうと彼の中では思っていた。 ] (6) 2021/05/07(Fri) 14:18:48 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子 ― 自室にて ― 食欲ない からそれは…… …………○○大学の近くの――― [ 来て、とは言わなかったですし、 来るなんて思ってはいませんでしたが 住所を教えたのは、心のどこかで 会いたいと思っていたからでしょう。 ……本当に来た時は驚いたけれど。 ] ……だいじょうぶ、だよ [ あんまり心配をかけたくないというか 病院に行く、なんて言われたくなかったので ついそうやって強がってしまいました。 あがって、と小さく言って招き入れれば グラスに麦茶を入れて差し出しました。 白とピンクを基調としたワンルームには ミニテーブルと座布団、勉強机と椅子が それぞれ置いてあり、座れる場所はどちらかなので 適当に座って、なんて言えば再びベッドへと。 布団の中で丸くなって、彼にあまり 顔を見られないように背を向けていたことでしょう。 ] (*57) 2021/05/07(Fri) 15:54:48 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子* ……うそじゃないよ。 そばに、いてほしい。 いまだけで、いいから……。 [ 彼も望んでくれるのは… やっぱり体が目的でしょうか? ……傍にいて欲しいけれど もしそうであるなら、束縛は出来ません。 だから、今だけなんて言うのです。 ―――嘘ばっかり、なんて心のどこかで 泣いている私がいるのは見ないふり――― ] (*58) 2021/05/07(Fri) 16:06:59 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子あった、ね。 本当に来るとは思ってなかったけど…… [ おうじくんはガトーショコラを選ぶようです。 特に気を遣っている様子もなかったので 私も遠慮なくミルクレープを選ぶことに。 コーヒーもあると言われて欲しいと頷きました。 ダイニングテーブルに持っていくのを手伝えば 二人でケーキを食べ始めることになるのです。 ……来年の春、同じことが出来たらいいなと 夢見るくらいは、許されるでしょうか。 彼にはもちろん、言わないのだけれど。 ]* (*59) 2021/05/07(Fri) 16:07:51 |
【人】 婚約者 宮内 理子 ― ひとりだった時のこと ― かぞくがほしかった [ 幼い頃から施設で育った私は ずっとひとりだった。 友達はいても家族はいない。 学校に行くようになってから 家族がいないという事実はより強く 突きつけられていた。 例えば、運動会の親子競技では、先生か 善意で組んでくれる他の子の親と 組むことばかりで。 親子で楽しそうにしている同級生が たまらなく羨ましかった。 そこには私がもらえなかった 愛情があったから。 ずっと家族は出来ないと思っていたから――― ] (8) 2021/05/07(Fri) 16:36:08 |
【人】 大学生 葛葉 桜子 ― ぐずな女の子のお話 ― [ 私はとてもぐずな子でした。 かけっこはいつもびりで、 ハンバーグとオムライスどっちがいい? なんてちょっとした選択に 延々と悩んでしまうような、ぐずだったんです。 だから、でしょうか。 ぐずな葛葉、なんて言われたことは 数知れずありました。 ] (10) 2021/05/07(Fri) 17:03:27 |
【人】 大学生 葛葉 桜子……お母さん、名字って変えられないの? 『どうして?……何か言われた?』 ぐずなのはくずは、だからだろうって 『……あのね、桜子。そんな言葉は気にしなくて いいのよ、それを言った子達は失礼なことを 言っていて、あなたが気に病むことはないの。 変えたいなんて思う必要もないのよ?』 ……私は、悪くない? 『そう、悪くないの。 名前にはね、誰かが込めた思いがある。 それをバカにすることは許されないこと。 だから、桜子がもし自分と同じ目に遭っている そんな子を見つけたら…… 味方でいてあげるといいわ。 きっと、その子も救われるから。』 (11) 2021/05/07(Fri) 17:04:17 |
【人】 大学生 葛葉 桜子[ 都恋(みやこ)ちゃんに出会ったのは そんなことをお母さんに言われてからでした。 その子は名前を読んで貰えないことを 寂しがっていて…いじめられていました。 変な名前、とか言われたり、 話しかけても無視されたり。 直接的ではないけれど、そんな悪口の積み重ね。 見える範囲で、止めようとしたけれど―― 彼女は結局、心を病んで 転校していってしまったのです。 ] ……守れなかった [ ぐずな私は、見えてないことが多すぎて 彼女に寄り添えてなかったんだと思います。 次なんて、あって欲しくはないけれど もしあるのならその時は絶対に その人に寄り添いたいと、思っていました。 ] (12) 2021/05/07(Fri) 17:05:26 |
【人】 大学生 葛葉 桜子素敵な名前だよ [ あの時の言葉は、心からのものです。 彼の容姿は本当に王子様みたいですし ……あの時のキスは、あまりに優しくて おうじさまみたい、って思ったんです。 彼にとても似合っている名前だと思います。 だからこそ、あなたの言葉が、苦しかった。 名前が嫌いなんだろうと推しはかれる あなたの言動が、くるしくて。 もう一度、と思ったのは そんなあなたに寄り添いたいって、 思ってしまったのもきっとあって……。 ]* (13) 2021/05/07(Fri) 17:06:25 |
【赤】 SE 榊原 皇仁なら…会いに行くね。 [ 彼女から住所を聞けば 急いで準備をすると出来るだけ早く その場所に向かおうとした。 ちょっと離れていたから すぐには着かなかったけれど 彼女に迎え入れられると 様子を彼の中で確認した。 ] (*60) 2021/05/08(Sat) 0:43:24 |
【赤】 SE 榊原 皇仁………さくらちゃん? 病院行こう? ぼくがお金全部出すから、 産婦人科に行こうか? [ 麦茶を一口飲んで勉強机に置くと、 ベッドで丸くなる彼女に掛け布団越しに 跨って、優しく言い聞かせた。 生理が重いのは一種の病気だと 誰かに教えてもらったから、 彼は彼女がうんというまで ずっと、いこう、いこうと耳元で囁いた。 ] (*61) 2021/05/08(Sat) 0:44:17 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * ……いつか、綺麗なウェディングドレスを 君が着ているところをこっそり見たいな。 [ 抱きしめた彼女の顔を見ると、 ふと頭に浮かんでしまったそんなこと。 彼女にはもっといい人がいるはずだから そう、こっそりでいい。 出席もしないし、日時も教えなくていい。 ただ、人伝に聞けたらそれでいい。 でもそんな話は長くは続かなかったかな。 ] (*62) 2021/05/08(Sat) 1:12:32 |
【赤】 SE 榊原 皇仁んー…美味しい。 だって心配だったから。 少しでも僕が助けられることあれば なんだってやりたかったし。 [ ガトーショコラを口にしながら、 アイスコーヒーにも口をつけ。 過去の話は、あまりしない気がするけど 彼女との思い出の話なら 話はまた違うらしくて。 さっきまで何にイライラしていたのか 飛んでしまったような気さえするので、 段々といつもの彼に戻っていったような。 ]* (*63) 2021/05/08(Sat) 1:13:07 |
【人】 大学生 井達 海*またあるとき* あ、あの! この間は、ありがとうございました…! [ この間隣の席に座っていらっしゃった人を 海斗くんと一緒にいる時に見つけたので 勇気を振り絞って声をかけました。 あの時は、空返事のようでしたが 今回はどうだったのでしょう… もし、聞けたのなら何かありましたか?なんて その方に聞いたかもしれません。 ]* (15) 2021/05/08(Sat) 12:41:41 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子…病院はいや……。 [ 行きたくない、と首を振っていたのに おうじくんは全然引いてくれません。 耳元に囁かれる声はとても優しいもので 恋人に宥められているかのように 錯覚してしまいます。 ずっと囁かれて、根負けした私は…… ] 行く、から… おうじくん、キス、いっぱいして…? [ 病院に行く代わりに おうじくんにそんなことをねだってみるのです。 体が弱っていると心まで弱くなってしまうのか 甘えたくなってしまったのです。 満足するまでキスしてもらえるなら 私は渋々パジャマから着替えて病院へ おうじくんと行くことにするのです。 ] (*64) 2021/05/08(Sat) 13:12:42 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子* ウェディング…?! ……近くだとだめなの? [ ドレス姿を見たいなんて言われて 顔が熱くなってしまいます。 でも……こっそり、なんて。 相手になっている可能性どころか 招待すらされないような言い方に きゅうっと心が締め付けられるような 気分になるのです。 あなたの隣で着たい、とは言えずとも 近くで、なんて言ったらどう思うのでしょうか。 彼を困らせてしまうのなら、 その話は切り上げたことでしょう。 ] (*65) 2021/05/08(Sat) 13:13:38 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子美味しい、ね。 おうじくん、甘いの好きなんだ。 ……私が何してても おうじくんには、関係ないと思うけど。 [ ガトーショコラを美味しそうに食べている姿を 見ていると、この人はバレンタインにはチョコを 沢山もらえていそうだな、と想像してしまいます。 心配してくれているような言葉なのに、 その優しさの意図がわかっていない私は 冷たい響きを持つ言葉を言ってしまうのです。 ……ただのやさしさであそこまでするとは 思えないけれど、だとしたらその意図は 何なのか、なんてわからないのです。 少し微妙な顔をする私とは対照的に 彼は機嫌が戻ってきたようです。 ]* (*66) 2021/05/08(Sat) 13:14:41 |
【赤】 SE 榊原 皇仁そんなにしんどそうなサクラちゃん ぼく見てられない。 [ 頑なに嫌だと言う彼女に ずっと、いこうと言い続けていると 彼女は条件を提示した。 彼女が満足するまでのキス。 そんなもので行ってくれるのなら、 彼は喜んで口づけをするのだった。 ] (*67) 2021/05/08(Sat) 21:04:24 |
【赤】 SE 榊原 皇仁っ、ふ…は……… [ 彼女のよしの声は暫く出ず、 跨ったまま唇を重ねた後は 舌を絡め、指を絡めながら、 くちゅ、っと水音が立ち小さな部屋には 口づけをかわす2人の声だけが響くのだった。 漸くOKが出ると、彼女は着替えて。 その間に近くの産婦人科を見つけた彼は 彼女と一緒にそこまで行くのだった。 幸い、低容量ピルの使用を勧められて 彼女の両親に内緒にするために 彼が薬代まで全部現在に至るまで 毎月払ってあげているような状態。 ] (*68) 2021/05/08(Sat) 21:05:07 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * 近くで見られるほどの人間なら 喜んで、近くで見るよ。 [ なんて彼は言って、 彼女の頬を軽く指で撫でた。 隣で見ること以外は近くない。 だから、それは叶わないことと 彼の中では完結してしまっている。 彼女に新しい人が見つからないように 彼女のことを汚しているのは 見付かればと願っているはずの彼なのだが。 ] (*69) 2021/05/08(Sat) 21:05:51 |
【赤】 SE 榊原 皇仁…ワンコちゃん? あーんとごっくん。 [ ────関係ないこと。 そう言われると戻っていた機嫌が 徐々に悪くなって、彼は何かを取り出して 彼女の口を開かせ、 半ば無理矢理に彼女に飲み込ませる。 彼女に何、と聞かれたら彼の口は にやりと開いてこういうのだ。 ] (*70) 2021/05/08(Sat) 21:06:39 |
【赤】 SE 榊原 皇仁んー……オクスリ。 もうちょっとしたらワンコちゃんは ぼくに犯されたくなるの。 ぐしょぐしょに濡れてさぁ、 いっつも我慢できる声も我慢できなくなって 自分から腰振ってねぇ。 早くクスリがキマったさくらちゃんが 見てみたいなぁ。 [ 勿論、嘘。プラシーボ効果を期待しただけ。 彼女はそういうものを信じやすいから キメてしまうかもしれないと思うと 彼はソワソワして彼女を寝室へと連れていく。 抵抗されるならベッドの上に押し倒し 彼女に跨ってその時を待つだけ。 服を脱がすかどうか悩みつつ、 ひとまず彼女に更に追い討ちをかけようか。 ] (*71) 2021/05/08(Sat) 21:07:49 |
【赤】 SE 榊原 皇仁ワンコちゃんがさぁ、 ぼくのこと蚊帳の外にするの すっげー不愉快なんだよね。 何、ワンコちゃんぼくに隠れて… 誰かと寝てんの? [ 彼女には言ってない。 彼はもうセフレが誰もいなくて 彼女だけが今関係を持っていること。 でも、彼女が他の男と寝ているなんて言ったら 自分だけにしときなって、彼は言うだろう。 ]* (*72) 2021/05/08(Sat) 21:09:36 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子ん……でも…お金払ってもらうのは… [ しんどそうなのは確かに一目瞭然でしょう。 汚れたシーツだったり生理用品を 目に付くところに置きっぱなしだったりして 余裕がないのがわかるでしょうし。 キスしてほしいというお願いは答えてくれるようです。 ] (*73) 2021/05/08(Sat) 23:00:59 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子ふ、ぅ…… [ 恋人みたいに指を絡めた状態でのキス。 煙草の味が少しだけするような、 それでも甘いキス。 頑なにしてた心が溶けていく。 もっともっと、と求めてしまって 暫くは水音だけが耳に届いていたのです。 それからようやく一緒に産婦人科に行って 低用量ピルを勧められて それを服用することになるのでした。 彼が毎月、薬代まで払ってくれているのは 申し訳なく思うけれど、 両親に言えないから強く拒否も出来なくて。 ] (*74) 2021/05/08(Sat) 23:02:01 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子* ……な、何…? [ 突然の事で素直に口を開けてしまって そこに何かを入れられてしまいました。 こくり、と飲み込んでしまったものが何か と聞くと、彼はにやりと笑うのです。 ] クスリ……? な、なんでそんな…! いや、離して! [ クスリを飲まされた、などと言われて 焦り始めたのが彼にも伝わるでしょうか。 そんな状態でするなんて嫌です。 でも抵抗しても寝室まで連れていかれて 組敷かれてしまうのです。 ……なんで、急に。 そう思っていると理由は教えてくれました。 ] (*75) 2021/05/08(Sat) 23:02:20 |
【赤】 大学生 葛葉 桜子蚊帳の外…… …………だったら何だって言うの? 別に他の男の人に抱かれてたって あなたには関係ないでしょう?! [ きちんと否定すればいいのにしなかったのは きっと怒りと苛立ちからです。 あの時の言葉>>*69に上手く返せなかったけれど 自分がいい人じゃないと貶めているようで 苦しくて、私が隣にいてはいけないと 言われたような気すらしてきて。 それなのに、干渉するようなことを言われたって 怒りが増すだけです。 ………頬に赤みがさしていって 下のほうが疼くのは気のせいです… 脚をもぞもぞと動かしてしまったのは 見られてしまったでしょうか…… ]* (*76) 2021/05/08(Sat) 23:02:59 |
【赤】 SE 榊原 皇仁学生なんだから、甘えていいよ。 将来返してくれればそれでおあいこでしょ? [ 彼女だって将来働くだろうから、 その時にいくらか返してくれればそれでいい。 別に返さなくてもいいから、 何か彼女のためになることにつかってほしくて 彼はあまりお金のことになると 彼女との会話をやめたがるところがあっただろう。 ] (*77) 2021/05/08(Sat) 23:49:01 |
【赤】 SE 榊原 皇仁少しは行きたくない気持ち溶けた? [ 気持ちよさそうな声と舌の絡み合う音、 それが彼の耳にも入って こんなのもありか、なんて思ってしまった。 最初はやっぱりお金を出されることに 抵抗を示していたけれど、 軽く彼女の両親の話を出すと 大人しく払われてくれている。 彼女がピルを服用してくれているおかげで 彼としても生理の時期も分かったり、 避妊になっているという安易な理由で 生でするようになったりと すでに見返りはもらっているのだった。 ] (*78) 2021/05/08(Sat) 23:49:38 |
【赤】 SE 榊原 皇仁 * なんでそんな、ねぇ… [ 焦り出した彼女は最高に可愛い。 まぁ、彼も別に本物のヤクを 手に入れていたわけでもなくて タバコの匂い消しとして タブレットを持ち歩いていたので それを食べさせただけ。 ] (*79) 2021/05/08(Sat) 23:50:40 |
【赤】 SE 榊原 皇仁………まー関係ないといえば 関係ないんだけどさぁ。 ぼくワンコちゃん共有とか無理。 今日はもう帰さないから。 明日講義あるとか言われても 返すつもりないから。 [ 関係ないとか言われたけれど、 彼の本音と欲が出る。 頬が赤くなって、 彼の背中側でもぞとぞと 彼女の足が動いたのが感じ取れたら にやりと口角を上にあげ、 体をずらし、ワンピースのスカート部分を めくってしまえば、前戯もなしに ショーツをずらし、すでに熱持った 彼の精塊を錯覚している彼女の体に 埋め込んでいった。 ] (*80) 2021/05/08(Sat) 23:51:48 |
【赤】 SE 榊原 皇仁うっわー……ちょー気持ちい… [ ずちゅ、ぬちゅ、っと聞こえただろうか。 彼女の両膝を抱えて彼は 勝手に 動き出す。珍しく、彼女のことなどお構いなしに。 クスリは彼女に効いてしまっているらしい。 ]* (*81) 2021/05/08(Sat) 23:52:37 |