人狼物語 三日月国


251 【身内村】on a Snowy Day

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【人】 バイト 癒月

 
[因みに部屋の中は客室とは大きく異なる。
 年季が入って薄汚れた木壁を覆うように
 掛け軸や様々な地方、国のタペストリーが貼られ
 色が抜けたカーペットの上には
 雑誌の山やギターや信楽焼の狸など
 まとまりのない大量の物が
 崩れないギリギリのバランスを保って置かれている。
 入り口からベッドまで辛うじて足の踏み場はあった。*]
 
(3) 2024/03/11(Mon) 10:11:36

【人】 小説家 月代

[助けを求める声、監禁された人間の存在、立ち入るべからずの言葉、敷島は誘拐監禁猟奇殺人犯罪者?!

などのワードが、頭の中を一瞬で過ぎる。

部屋に戻って110番なり鈍器かロープでも持ってきた方が良かったか?
と思ったのも、ノブを捻った瞬間だった。


扉の先の様子は、思っていたものとだいぶん違った。]
(4) 2024/03/11(Mon) 16:14:14

【人】 小説家 月代

……部屋を間違えてしまったようだね。
勝手に入ってすまない。

僕は宿泊客だよ、月代だ。
1週間ほど滞在する予定だから世話になるだろう、よろしく頼むよ。


[道を広げながら部屋の半ばまで足を進め、手を伸ばして握手に応じた。
不摂生により骨ばった手が少しだけ気恥ずかしいが。
乱雑な部屋は自身のアパートを想起させる。
壁を横目で見やり、そう言えば敷島はイギリスに行ったと言っていた、と先ほどの会話を思い起こした。]



ところでさっき、何か言ってたかな?*
(5) 2024/03/11(Mon) 16:15:11

【人】 バイト 癒月

 
[部屋に足を踏み入れ
 扉を閉め
 こちらに向かってくるのを

 手を差し出した時の
 笑顔のまま

 ただ

 見ていた。]
 
(6) 2024/03/11(Mon) 20:52:19

【人】 バイト 癒月

 
[見上げる形で握手を交わす。
 頼りない手を大きな手でがっしりと握って
 軽く揺すってから離した。]


  いやもーぜーんぜんお気になさらず〜
  この部屋フリー素材ですからね〜

  なーんだお客さんだったか、ちぇ〜
  先輩風吹かせてやろーと思ったのに

  あっ嘘だよ、ようこそようこそ
  月代くんてゆーの、つき仲間だね
  つっきーってよぶね! よろしくぅ!


[訊ねられれば、起き上がったことで空いていた
 ベッド上のスペースをぽんぽん叩いて
 どーぞと座るよう促す。
 立ったままでも構いやしないけど。]
 
(7) 2024/03/11(Mon) 20:52:33

【人】 バイト 癒月

 

  さっきって、えっ聞こえた? はずっ
  あっもしかしてそれでドア開けてくれた感じ?
  つっきーアータいいこねえ〜〜!

  今日はここのバイト午後からだけど
  早く着いたからこれ読んでたんだよ

  こう、生命の危機に瀕した人間の
  葛藤的なやつがすきなんだよねおれ


[これ、で雑誌を鷲掴んで伏せていた頁を彼に向けた。
 無人島に流れ着いた男女のうち一人が病に倒れ
 もう一人が来るとも思えない助けを呼ぶシーンだ。
 彼が聞いた台詞がそのまま紙面に載っている。]


  つっきーは一週間も何しにきたの? 湯治?


[首を傾げる。
 スキーやスノボーをしにきたなら
 こんな所にいては勿体無い。**]
 
(8) 2024/03/11(Mon) 20:53:36

【人】 小説家 月代


ほう!
サスペンスが好きなんだね。
気が合いそうかな。


[進められるがままに腰掛けたベッドで脚を組んで、横から雑誌を覗き込んだ。

これを、音読?とクスクス笑う。]


きみ、ん〜………ゆづ君、役者になれるよ。


[いつものネタをしようかと思うも、先ほどのスベリを思い出す。
それにテンドンもつまらないか。]


僕は取材旅行だよ、怪異小説のね。
この辺りの伝承とか…
まぁ、何も無くても人気のない湖畔、使われていないトンネルとか、そう言うものを調べに来たんだ。
(9) 2024/03/11(Mon) 22:00:56

【人】 小説家 月代

[月代は心霊や超常現象、神や精霊、悪魔の類いの一切を信じていない。
だから、“幽霊が出るところ”ではなく“幽霊が出ると言われそうなところ”を聞いて回っていた。
今現在心霊スポットと言われて居ようが居なかろうが、どちらにせよ何もないのだから、そこに謂れを作るのは月代だ。]*
(10) 2024/03/11(Mon) 22:01:17

【人】 バイト 癒月

 

  え〜〜つっきーもそう思う〜〜?
  男前だしぃ? 歌って踊れるしぃ〜?
  いっちょめざしたろっかな〜〜

  なーんて
  おれはこの町離れらんないんだよねえ


[残念、と大袈裟に肩を落としつつ
 つっきーアナタお上手なんだからあ
 なんて品を作って笑った。]
 
(11) 2024/03/11(Mon) 23:11:10

【人】 バイト 癒月

 
[彼の目的は取材であると。
 求めるものを聞いた途端、顔が得意げなものになる。]


  にゃぁるほどね

  おれはこの町結構長いほうなんだ
  隅から隅まで知らないとこはねーんだぜ

  良かったら案内してやろーか?


[親指だけ立てた拳を自分に向けてドヤっている。
 けどまあ、一人で行きたいようなら邪魔しないし
 地図を持ってきて印をつけてあげるくらいはするつもり。**]
 
(12) 2024/03/11(Mon) 23:11:39

【人】 小説家 月代

ぜひ頼む、いつが良いかな?
今日は急だろう?
バイトのお休みの日を教えてくれ、二、三日中が良いが…
時間はいつでも構わないよ!


[ここに来て初めての収穫だ。
2日目で当たりが引けるとは思わなかった。
彼の言う場所が本当に希望に沿う場所かは分からないが、まぁ人気が無い事が最低条件だ。
どこかしらあるだろう。

癒月の返事を聞き、彼の肩をぽん、と叩いて立ち上がる。]


僕は102号室に居るよ、準備が出来たら訪ねてくれ。
こちらも準備をしておくよ。
(13) 2024/03/12(Tue) 0:37:47

【人】 小説家 月代

[一度自室へ戻り、しかし準備と言えど特に無かった。
ショルダーバッグから着替えとラップトップを出して、荷物を軽くしておく程度だろうか。
スマホと財布が有れば問題ないだろう。
後は懐中電灯は必要になるかもしれない。

元より少ない荷物であったため、物の数分で月代の準備は整ってしまった。]**
(14) 2024/03/12(Tue) 0:38:24

【人】 バイト 癒月

 
[めっちゃ食いつくじゃ〜ん。]


  もーつっきーったら
  ホントそれにしか目がないんだからあ
  知らない所がないなんてゆづ君すごーい!
  イケメーン! とか言ってよお
  褒めて、讃えて、持て囃してえっ!

  あジブン明日行けるっす
  イチオシの場所はちと遠いから朝でよろっす


[おふざけは自分で切り上げてビシッと敬礼した。
 あんまりしつこい男は嫌われるってね。]
 
(15) 2024/03/12(Tue) 14:36:38

【人】 バイト 癒月

 

  おけまる水産〜
  エッもう行っちゃうの〜?
  ゆづ君さ、み、し、い〜〜

  いいえいいの、わかってるの
  アーシがアータの一番になれないのは
  もうずっと前からわかってたから

  じゃっ、また明日ねダーリン!


[部屋を出ていく彼のことは投げキッスで見送った。

 また明日と言った通り
 この日その後二人が会うことはなかっただろう。]
 
(16) 2024/03/12(Tue) 14:38:18

【人】 バイト 癒月

 
[翌朝は約束通り102号室に迎えに行った。

 朝食サービスどころか日の出より早くに訪れ
 コンコンコンコン、と他の客を起こさぬよう
 (気持ち)控えめにドアをノックしたのである。

 起きてたかな?]


  おはよん、はりきってくぜー!


[ペンション前の停留所で始発を待ち
 バスに揺られること数十分。
 杉林の林間を滑らぬよう歩くこと約二時間。

 なだらかだが、然し確実に昇っていく。
 木の背が高いせいで日が出てもやや見づらいが
 踏みしめる雪に自分たち以外の足跡はない。]
 
(17) 2024/03/12(Tue) 14:40:38

【人】 バイト 癒月

 
[天然の迷路を迷わず進んだ先に
 洞窟──鍾乳洞の入り口が見えてきた。
 鍾乳洞を丸ごとぐるりと覆うように太い注連縄が
 頭より高い位置で張られている。]


  どうどう? こん中は町の人でも
  入っちゃいけねーことになってる
  おれのとっておきだよ

  ……と、大丈夫?
  ちょっと休んでからにする?


[自らは疲労を微塵も滲ませずに。
 歩くペースは相手に合わせていた。**]
 
(18) 2024/03/12(Tue) 14:45:28

【人】 小説家 月代

[癒月のノックを受け、月代は3秒も経たずドアを開けた。]

おはよう!良い朝だね。


[ノブに「外出中・掃除不要」の札をかけ、連れ立って出発する。
道中バスの名前や目印になりそうな所をメモ帳に書き付けながら、今日はありがとう、あそこに見えるお店は有名なのかな?、木の匂いが好きだったんだ、など雑談を投げながら向かった。

基本デスクワークの月代にとって、なだらかとは言えコンクリートで舗装されていないような道は全て山道だ。
2度休憩を挟んでようやく到着した鍾乳洞は、如何にもな注連縄がなかなか良い味を出して居る。


  町の人でも入っちゃいけねーことになってる


その言葉にぴくりと眉が動いた。
懐中電灯で鍾乳洞を照らす。]


ありがとう、理想的だ。
(19) 2024/03/12(Tue) 20:40:48

【人】 小説家 月代

僕が入っても良いのかな?
ほら、警報装置とか?

[癒月を振り返る。
まるでこの先まで案内してくれるように聞こえたが、勘違いだろうか。
立ち入る事は月代の中で確定事項ではあったが、現地人の彼に止められると厄介だ。]*
(20) 2024/03/12(Tue) 21:10:00

【人】 バイト 癒月

 

  ははっ、んなもんねーよー
  まず電気がきてねえ
  そーゆーキカイ的なものを持ち込むと
  神域が穢れるとかってさ


[ついでに携帯の電波も入らなければ
 GPSも正しく動作しない、そんな山奥だ。
 振り返っていた彼に前を見るよう顎をしゃくる。
 彼が懐中電灯で照らしたままの先を。]


  あれを見ろよ
  あの石があの長さになるまで二万年ちょっと
  何万年と昔からここは自然として存在してんだ

  あとからやってきて近くに町つくって
  たった数百年住んだだけの人間が
  所有を主張して立ち入りを制限するだなんて
  おかしな話だとおもわねえ?


[僕が入っても良いのかに対する答え。
 侵入を阻むものはここには居らぬということ。]
 
(21) 2024/03/12(Tue) 23:03:02

【人】 バイト 癒月

 

  さーて思い残すことがなければ行くぜ
  お足下にご注意下さい**


 
(22) 2024/03/12(Tue) 23:03:17

【人】 小説家 月代

神域ねぇ…、そう言うものか。

[神道は怪異譚と相性が良い。
しめ縄は形骸的な物かと思ったが、この様子ならしっかり信仰が残っているのだろう。
軽くこの地方について調べた際にはヒットしなかった情報だ。

何を祀っているのか、後で聞かなければ。
この先で見れるかもしれない。

こちらを伺う癒月の姿に、昨日のあぐらをかいた彼が重なる。
から風がぴゅうと背中を押した。
なんとなく呼ばれているような気がしたので。]


ないよ。

[と答えてしめ縄を潜った。]**
(23) 2024/03/13(Wed) 3:08:44

【人】 オーナー 敷島

 
  ── ペンション ──

[今朝の卵料理は目玉焼き。
 自分が焼くよりずっと綺麗だった。

 バイトの子は先代オーナーの時から
 引き続き働いてくれている。

 共に食堂の清掃をしていると
 足がふらついて壁にぶつかり
 心配されてしまった。]


  いえ二日酔いじゃあないですよ
  私は昨日の町内会、飲んでませんから

  ちょっと気が抜けていたようですね
  大丈夫ですからお気になさらず


[来月に向けての決起集会だと
 張り切って酒を飲んでいた者は多かったが
 いつまでも余所者扱いの自分には
 気楽に楽しめる場ではない。]
 
(24) 2024/03/13(Wed) 9:06:42

【人】 オーナー 敷島

 
[それはそうと。]


  そうだ、昨日は疲れたでしょう

  お客様をおいてペンションをあけるのは
  気が引けるものですから私は助かりましたよ

  午後から夜遅くまで通しでいてくれて
  ありがとうございました、山下さん


[ただ一人のバイトに礼を言った。*]
 
(25) 2024/03/13(Wed) 9:07:12

【人】 バイト 癒月

 

  ……。


[伺いに対する返事は特になかったようだ。
 懐中電灯を手に前を行く彼に着いていく。
 上着のポケットに無造作に突っ込んだ両手は然し
 万が一彼が転ぼうものなら未然に支えることができる。]


  ここで神として祀ってるものの正体は
  不明ってことになってる
  もとは空を自由に飛び回ってたそいつを
  鍾乳洞を祠とすることでこの地に縛り付けた


[右、左、そこ右上頭気をつけて、
 進む方向と注意点を的確に指示して進みながら。
 話す内容は殆どがネット上にはない情報だ。]
 
(26) 2024/03/13(Wed) 10:34:52

【人】 バイト 癒月

 

  来月湯の気祭りってのがあるのは知ってるか?


[土地について調べたなら
 これは知っていておかしくない。]


  表向きは観光客を呼ぶためのどんちゃん騒ぎな
  褌一丁で温泉かけあって露店が出て超たのしい

  その裏ではごくごく限られた人間だけが
  この祠に籠って願い事を叶えてもらったり
  少し先の未来を教えてもらったりする日になってる
  町の権力者が国のエライ人をこっそり呼んだりもしてな

  町を内外の人間で賑やかせて釣れば
  神ってやつが喜んで祠に降りてくると考えられてんだ
  おれなら祭り会場の方に惹かれていっちゃうけどね〜

  どうつっきー、こゆ話きょーみあった?


[外の光届かぬ洞内。
 明るく話す声が常に一歩後ろにいることを教える。*]
 
(27) 2024/03/13(Wed) 10:37:15

【人】 小説家 月代

空なら鳥かな?
色々な神話で鳥は神格化されて居るし。

想像上の生物の可能性もあるね、大きな存在では大気とかも飛ぶと表現されるかも。
でもここは実際のものとズラして書いた方が良いかな。


[最近自分の記憶力は当てにならないが、メモを取れる明るさでもない。
ボイスレコーダーも持ってくるべきだった。]


湯の気祭りは見たよ、確かホームページがあったね。
でもここについては初耳だ、とても興味深い。

ちなみに昔は人死が出てたとか、近くで人が失踪したとか、そんなのはあったりしないかな?


[ジャーナリストの性よ、生死に関わるような話題を臆面もなく人に問えるようになったのは、ライターとして成長なのだろうか。

捜査の為でもなく報道の為でもなく、ただ娯楽の創作の為に。]*
(28) 2024/03/13(Wed) 16:39:36

【人】 バイト 癒月

 

  あえてズラす? へぇ、ははっ


[可笑しそうに笑った。]


  おっ、つっきー良い質問だねーえ
  ゆづ君ポイントを10点進呈しよう
  一万点集めると良いことあるよん

  そりゃ人はいつか必ず死ぬが
  どういうわけかこの町での人死は
  祭りの当日や前後に集中している
  なんとそれは今でもだ

  多くが身寄りの少ない高齢者だから
  自然死で処理されて大事にはならねー
  遺族の方も気が狂うか失踪するかで
  騒ぎにする口を持たない


[全く不思議だねえとの呟きは、呆れた声色で。]
 
(29) 2024/03/13(Wed) 20:12:20

【人】 バイト 癒月

 

  おっゴールだね
  落ちたらあぶねーから
  ちょっとそのまま待ってなぁ


[開けたところに出た。
 手慣れた様子で灯りを灯していく。
 置かれたままの松明があるのだ。
 照らされる空洞は果てがわからぬほどに広く
 二歩先の地面から先が地下水に浸かっている。]
 
(30) 2024/03/13(Wed) 20:13:10

【人】 バイト 癒月

 

  この地底湖が神さんとの
  対話の間ってことになってる

  願えば叶えてくれる代わりに
  大事なものを失うってな

  足下の水には真実が映るらしーぜ
  なぁつっきー、アンタには何が見える?


[背中をぽんと押して見下ろすよう促した。
 水面には、隣に立つ男の姿だけが映らない。]
 
(31) 2024/03/13(Wed) 20:13:29

【人】 バイト 癒月

 
[再び顔を上げる頃には
 バイトを名乗った誰かの姿は消えている。**]
 
(32) 2024/03/13(Wed) 20:13:54