──暫く経ってからのナナちゃんのブース


　「は、っ……ぁんっ♡
　　んもぉ、こんなに出しちゃってっ…！
　　いい思い出に、なったかしら？
　　社会人になったら、こんなことしちゃダメよ？」


　　アザミに負けず劣らずのゴムの数。
　　汚れ具合もトップに入りそうな勢い。
　　
　
　「こんなにやっちゃったらだぁりんに怒られそぉ…
　　でも、だぁりんが誰で抜いたのかで、
　　話は変わってくるよね？…誰のところに行ったのかなぁ」

　　にやにやと口元を緩ませて彼のことを考える。
　　普通に考えたら自分のところに来たと思うところだが、
　　顔見知りもいるせいか確信は全くない。
　　もし、違う人のところに行っていたというのなら、
　　こうやって小遣い稼ぎをしていることにも口を出させない。
　　けれど、もし行っていなかったら、
　　彼女としてもどうやって彼の機嫌を取ろうかと
　　かんがえてしまう。家に帰ってから1日中一緒にいたら
　　許してくれそうだからまぁいいか、とも。


　「さてぇ……後何人くらいと遊べるかなぁ」

＊ ＊ ＊


　そんな感じで進んだ撮影会も終わりが来る。

　『はーいそれでは、ただいまを持ちまして終了になります。
　　配信の皆様に関しましてはメールをお送りしておりますのでご確認をお願い致しまーす！

　　はい、そんなわけで集計も終わりましたので
　　1位のみ発表いたします！

　　ドラムローーーーーーール！』

　
　各ブース、結果を聞く気がなかったり誰だろうと話していたりと多種多様だが、ドラムロールが鳴り響くと、参加者がスクリーンを見て見守っている。