人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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視点:


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 ……本当に。


[聞き返されたなら、何度だって繰り返す。>>2:306

別に謝られなくても、私はもう怒ってない。
だって、今の君の顔。>>2:307

可愛い……って言ったら、怒られるかな?


それは私が見たかった笑顔より、
もっと、ずっと、愛しくてたまらなくて。]


 うん。

 朱鷺也の恋人に、して下さい。
 私の恋人になって。



[だから、はっきりそう告げたんだ。]
 
(37) 2021/07/27(Tue) 23:06:40

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[幼い頃の、夏の日々。

君と二人で心に埋めた種を、
君の方が、一足先に芽吹かせていたみたいだけれど。

私の方が少し遅れた分。
不器用な君よりは、短い時間で育てたから。

今この花笑みが、君の目に映るとびきりの、
特別な一輪になれていたらいいな、……なんて。
これからの頑張り次第かな。

まずは、リボンを揺らして。――……どう?


少しは効果、あったみたい?>>2:308]
 
(38) 2021/07/27(Tue) 23:07:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ぐ、っと手を引かれて。
よろめいて。

バランスを崩した一瞬、
見上げる形になった空の、煌めく光。>>2:312

その火花が私の目に移って、
きらきら飛び散ったような気がした。]
 
(39) 2021/07/27(Tue) 23:09:42

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[待って。すごく変な声が出た。
正しい意味で変な声が。
(いかがわしくないよ!※R15↓)
]


 と、
朱鷺也、
 いい今、 耳、みm、


[はじめての感触に、それでも君の吐息が掛かれば、
私が今、何をされたのかくらいは理解して。>>2:-145]


 さ、攫…………


[君のその言葉で。あ、お返しか、って気付き。
かーーっと顔に火が付きながら。

自分の言った事とか。>>2:-121
君の、逸らされない視線とか。>>2:-146
逃げられるわけないじゃないって、

だって、そんなの、振り向いちゃうよ。]
 
(40) 2021/07/27(Tue) 23:15:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[さっきまで、あんな顔で笑っていたのに。
また、私の知らない顔を見せて、
そんなのずるい。

もっともっと、君の事知りたいと思っているのに。
私の方だって、逸らせるわけなくて。

――言葉は無かったけど。そんな、私の答え。


でも振り向いて、近付いて、
二人の間に花火さえ映り込む隙間がなくなったら、


……ああもう、これ以上見ていられない!!!
]
 
(41) 2021/07/27(Tue) 23:17:05

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

   天 に 召 さ れ た

[息の根を止められたかどうかは、ご想像にお任せします。



              
ピピピピピッ

MIN
チャラチャラチャラチャラチャラ      
MAX





満足した?>>2:315   


事と次第によっては、どこで覚えて来たのか白状……白状……

いや、やっぱりいいです、聞きたくないもん…………>>2:-141
]
 
(42) 2021/07/27(Tue) 23:20:51

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[言葉を借りるようで何ですが。>>2:305

素直に嬉しい、という感情よりも先に
大分混乱させていただいた事もお伝えします

……5分前には、夢心地だったのに。
はにかむ視線で、戸惑う声で、
朱鷺也は確かに、笑ってた。

迷惑なんてあるわけないし、
困る事だって、何も無いと思ってた。

けど、後ろから回された腕も、>>2:-144
耳元の吐息も熱も、>>2:-145
触れた柔らかさだって、>>2:-146

―――― まるで予想外!!
彩りを映す鴉色の中に、
そんな悪いが潜んでいるなんて、 もう!

一言だけ、言わせて貰いますと。]

 
(43) 2021/07/27(Tue) 23:22:45

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 


 
…………い、意地悪っ!!



[いつか思った台詞を吐いて。>>1:86   
……今日はもう、君の勝ちでいいよ!]   

 
(44) 2021/07/27(Tue) 23:25:04

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私の台詞だったはずのそれは、>>2:284
君に取られてしまった。>>2:315

こちらは息も絶え絶え、心臓が苦しくて、
君に手を引かれながら、フラフラしているのに。

上機嫌な君を見て、少し恨めしく思ったけれど。
………………嫌ってわけでも、なかったので。


お揃いのべっこう飴に喜んだり、
残った食券で何するか相談したり、
そうするうちにまた、私は笑い声をあげて。


 あの頃とは、もう違うけれど、
 君と過ごすお祭りの夜は

   ずいぶんと、幸せで、楽しいね。
]**
 
(45) 2021/07/27(Tue) 23:26:56

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― ドクダミの花の頃 ―


 ……やっぱり、いらないよね?
 そうだよね……


[とほ、と肩を落とすのは、もう何度目の事だったか。
教室で、廊下で、あるいは別の場所で。
人と話す機会があったなら、隙を見てその話を。

私は、とある物の引き取り手を探していた。]
 
(129) 2021/07/28(Wed) 23:11:34

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[祖父母の家の、ご近所さん。
私の祖母とは、夕食のおかずをお裾分けし合う仲で。
祖父母の家に通う私の顔も知られており、
会えば挨拶をして、軽く世間話する相手。

……そんなお家の庭で、
ドクダミが爆発的に繁殖してしまったと
嘆く声を聞いたのが、数日前の事。

それが、私とドクダミの全面戦争の始まりだった。

腰痛で撤退して行く兵士達に後を任され、
私は、庭を埋め尽くすドクダミを抜いては抜いては抜いて……

それは大変だったけれども、なんとか勝利を収めた私は。
帰り際になぜか、ビニール袋いっぱいに詰め込まれた
大量のドクダミを渡されていた。]
 
(130) 2021/07/28(Wed) 23:12:32

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[…………????
え、草、どうしろと。

そう思ってしまった私は浅はかだったようで。
そのまま困惑しきりで祖父母の家に戻ったら、
ドクダミを受け取った祖母はニコニコと笑い、
お茶にしたりなんだりと有効活用していた。

ただの草じゃなかった!?と驚いた私。

しかしさすがに量が多かったため、
祖父母宅では消費しきれないのが目に見えており。
かと言って、独特のにおいのあるそれを
引き取ってくれる人も限られていて。

かくして、なぜか私が、
学校でドクダミの引き取り先を募集するという
ちょっと不可思議な事態に陥っていたのだった。]
 
(131) 2021/07/28(Wed) 23:13:19

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、とある女子生徒の話。

彼女にとっての私はおそらく、
『その他大勢』の中にいるような、
そんな存在だったのではないかと思う。

同じ学年の彼女の、少し変わった言動。>>0:13
それを見た私の反応は、他と似たようなもので。>>0:185
例え近くで話を聞く事があっても、
どう反応して良いものかわからずに、
少し困って首を傾げ「そうなの?」と
控えめに尋ねる程度の。

私にとってはそれ以上、近付く事の無い相手だった。


だけどそんな中でも、彼女の噂は、私の耳にも入って来て。

それで、ドクダミを配り歩く私は思い出したのだ。
有名な話。彼女のお茶の事。>>0:23]
 
(132) 2021/07/28(Wed) 23:14:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 鳳さん。あの、少しいいかな?
 もしよかったらなんだけど――

 ドクダミとか、いらない…………?


[お茶にもできるドクダミを、
鳳さんなら受け取ってくれるんじゃないか?と思って。

それはもしかしたら、
失礼な提案なのでは…………

と、どこかで思って、
おそるおそる声を掛けた私に。

あの時、鳳さんは何と言ったんだっけ。]
 
(133) 2021/07/28(Wed) 23:15:11

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[その後。
一度抜いたくらいじゃへこたれなかったドクダミと、
第二・第三次大戦なども勃発し。
鳳さんがドクダミを受け取っていてくれたなら、
再び声を掛けたりもしただろう。

そのうち、彼女の花壇の話なども
聞けるようになるのなら。>>0:22
私は、祖父母やご近所さんの庭で、
手伝いをする時の悩みなんかを相談したりして。

「この間、花についた害虫を
 割り箸で取っていたんだけど――」

なんて。
花の女子高生が集まって、花の話をしているというのに、
微塵も色気のない雰囲気に
なってしまったかもしれないけれど。


でも私は、何も構える必要なんかなくて。
手をあげて、「鳳さん!」と気軽に呼びかけ、
笑顔で話す事のできる、あなたはそんな相手なのだと。

いつか知るような機会は、私に訪れただろうか?]*
 
(134) 2021/07/28(Wed) 23:16:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 秋・文化祭 ―


「よし、花一高校書道部、気合い入れて行くよ!」


[部長の掛け声に、
はい!とこちらも気合いの一声を。
私達は列を組んで、舞台上に出た。

袴の裾が揺れる。
たすきを掛けた真新しい上着の方は、
以前のものよりずっと着心地が良い。>>66

ちらりと最前の席を見れば、
そこに招待した人の姿はあっただろうか?>>1:68
見付けたなら、こっそり微笑みを向け。

他にも見知った顔が見えたなら、
大げさな合図はできないけれど、
一瞬だけ、視線を合わせて。

開演の音楽が流れる、一秒前の事。]
 
(154) 2021/07/29(Thu) 2:14:35

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[書道パフォーマンスは、
大きな紙に複数人で同時に向かい、
大きな筆とバケツ入りの墨を使って、
一気に書き上げて行くというもの。

音楽に合わせた動きをするので、
>>0:231と秋の二回、披露の際には、
普段はゆるい書道部も、気合いを入れて練習していた。]


 ……お疲れ様でした!


[さて、そんな演技も終了し、
集まった部員達は一時解散。
私はこの後、部活動展示の受け付けに回る予定だった。

そもそもこのパフォーマンスは、
そちらの宣伝、集客も兼ねていて。
今日の演技の、出来はそこそこだったものの、
客席の方は97%くらいの埋まり具合。

展示の方にも、人が来てくれればいいのだけれど……
と、考えながら、私は部室の方に向かった。]
 
(155) 2021/07/29(Thu) 2:15:40

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

[大盛況で嬉しかったけど、逆に緊張して、
舞台袖から出る時、ちょっと躓いたのは、内緒ね。]


 
(156) 2021/07/29(Thu) 2:18:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 はい、こちら、書道部の展示です。
 どうぞ、ご自由にご覧下さい。


[と、このような感じで。
私は部室の入り口で、袴姿はそのままにたすきを解いて、
見に来てくれた人をご案内。
そんなに声を掛けるような場面もないので、
わりと、こう、暇な仕事ではあるけれど、
一応、人の動きなどチェックはしていた。

展示内容は、手本を元に書いた臨書から、
それぞれが好きに選んだ文字の作品まで、様々だ。
その辺りは、普段のゆるさを反映しているのだけれど、
その代わり台紙に拘ってみたり、水墨画を添えたりと、
書道にあまり興味のない人にも、
目で楽しめるような展示になるよう工夫している。

今年は少し部員が減ってしまったので、
過去の作品も一部展示していて。
私も複数枚作品を出しているのだけれど。

……ちらりと、そのうちの一枚、
一年生の時の作品を見る。
飛翔する鶴の絵が添えられた、その一枚。]
 
(157) 2021/07/29(Thu) 2:20:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そう、去年の夏、落川先生に教えて貰ったあれだ。>>0:287
その後練習して、一番良い出来のものを選んだのだけれど……
部内での評価は35点だった。
(※鶴は心の目で見てね)


先生、去年は、展示見にきてくれたんだっけ?
感想は……どうだったかな。
もし今年覗きに来てくれるようなら、
私はまた、しっかりお礼を言うつもり。

ちなみに、肝心の書の方は、
飛ぶ鶴に合わせて書くものを決めるという
本末転倒?な事になっていたけれど。

その内容に、深い意味は無いので。
無いったら無いので、何かあっても偶然なので。
そもそも何か勘付きそうな人は、
多分これ、読めないんじゃないかと思っている。(勝手に)
]
 
(158) 2021/07/29(Thu) 2:24:22

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、そもそも私が、
どうして書道をやろうと思ったかというと。

高校に入って、バレーを続ける気はなくて。
じゃあ何か部活をやるなら、何がいいかなと考えた時、
祖父の趣味の事を思い出して。

そう、書道は元々祖父の趣味だったのである。
私は、小さい頃から祖父の字が好きだった。
自慢ではないが、田邊 夕鶴という、
画数の差が物凄い私の名前を、
世界で一番綺麗に書けるのは、祖父だと思っている。

その祖父曰く。書に写るのは人の心であると。

現代の文字は、スマホの画面をフリックすれば、
どんな画数の字だってあっと言う間に完成する。
それを思うと、自分で書く文字の方が、
効率という点では圧倒的に劣るのだろうけれど。

でも、線の一本一本。
その勢いや、はね、はらいの伸び。
その全て、時間をかけて綴るからこそ、
書き手の想いが自然、そこに滲み出るのだと。

その祖父の考えが、私は好きで。
それから、ただの文字が特別なものに見えて。
だから私は、高校では書道部を選んだ。]
 
(159) 2021/07/29(Thu) 2:27:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そうして選んだ毎日は楽しい。
放課後の墨のにおいも、
こうして人の書を眺めるのも、
そして誰かに文字を綴るのも、好きだから。


もし、落川先生が展示を見に来てくれて、
そういう感じの話をする事ができたなら。>>0:166

私は目を輝かせて、
祖父の話や、自分の思いについても、
ぺらぺらと喋ってしまったかもしれない。

……それから、先生に向かって熱く語りすぎてしまった事。
恥ずかしくなって、すみません……と少し赤面し、
小さくならない図体をどうにか縮こめようと、
もぞもぞしていたかも。



とにかく、私の文化祭は、こんな感じで過ぎて行った。]*
 
(160) 2021/07/29(Thu) 2:29:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想:隣の君へ綴る文字 ―

[私が、そんな思いを持って書に向かうようになったのは、
高校に入ってからの事だから。>>159
勿論その事を、朱鷺也が知る事は無かったのだろう。

少し、記憶を遡って。
私達が、隣の席だった頃の話。

隣同士交換で、プリントや何かを
採点し合うような事、時々あったと思う。
そんな時、私ね。

君は知らないだろうけれど。
君が私を見なくなった分、
他の人と同じように、笑って話をしてくれなくなった分。
君の字の中に、何か、隠れていないかなって。
そんな気持ちでいつも、君の字を見つめてた。
……授業の答案の中に、そんなのあるわけないのにね。

反対に、君には。
その、……正直、そこまで成績良くないでしょ?>>1:-52
時々大丈夫かなって、心配になる事もあって。
そっけない顔は保ちつつ、私は丸付けだけじゃなく、
時間の許す限り、正しい回答とか書き込んだ。
誰にでもそうしてますって顔でね。お節介だったかな。]
 
(161) 2021/07/29(Thu) 3:06:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それからね。そういう時。
採点者の名前の、記入欄があったら。

君が家に持ち帰るはずのプリントに、
いつもよりも丁寧に時間を掛けて、
私は自分の名前を書き込んだ。


君には、ただの文字でしか無かったかもしれないけれど。
これはきっと、君の知らない、ちょっとした私の秘密。]**
 
(162) 2021/07/29(Thu) 3:07:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 夏・お祭りの後の話 ―

[話は少し戻り。
夏祭りのあの日、浮かれた気持ちで家に帰った私は、
それはもうふわふわと浮かれていたので、

そういえば、お手伝いに行った時の願い事>>1:190
あれも、叶っちゃうんじゃないの?
だって、ほら、うまく言葉にならなかった願いの方は
予想もできないくらい綺麗に、はなひらいてくれたのだし。

そんな事を考えて、ニコニコと弟に話しかけたら


「何、ウザいんだけど」


撃沈した。
はなひらの神様!……調子に乗ってすみませんでした。

でも、お祭りの帰りにちゃんと引き取りに行った、
堂本青果店のキュウリはおいしそうに食べてくれたから
それで良しとする。食べ物だけが私達を繋いでくれる。
堂本先輩、ありがとう。]
 
(210) 2021/07/29(Thu) 19:41:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[なお、その時、先輩は忙しそうで、屋台にはいなかった?
……とにかく私は直接話せなかった、と思うので。
対応してくれたのはおじさんか牡丹さんか、
受け取りの時に少し話をして。

私が青果店に行った時、聞き逃した言葉。>>1:305
多分、おじさん達には聞こえていたんじゃないかな。
それについて、私がもし何か聞く事ができたなら、
私はこの次青果店に行って、堂本先輩と会った時には
「明菜ちゃん」と呼んでみようかなって。
それはそれで、今更少し気恥ずかしいけれど、
明菜ちゃんを寂しくさせておく方が、私は嫌だから。
やっぱり未だに、お姉ちゃんには弱いので。


袋に書かれた「ゆづるちゃん」の字、
嬉しくて、帰りに撫ぜた。

ちなみにこれについて、この日かいつか、
朱鷺也と話す機会があれば>>1:311
「口調を急に変えるのって、ちょっと恥ずかしいよね……」
なんて、後輩は後輩で悩ましいという話をしたかもしれない。
]
 
(211) 2021/07/29(Thu) 19:43:09

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[余談。
弟は数年後に身長が伸び彼女が出来て
無事私とも仲良くしてくれるようになりました。

はなひらの神様!!ありがとうございました……

と、私は後日しっかりお参りに行った。

ちなみに弟が私に冷たくなった原因。
兄弟で一番、私の背が高かったとか、
兄弟で一番、貰ったバレンタインチョコの数が多かったとか、
色々、複雑な理由……?があったみたいだけれど。

どうやら止めを刺したのは、私が中三の時。
弟が憧れの先輩に玉砕した、直後のバレンタイン。
その先輩からのチョコが、
私の貰ったチョコの中に紛れていたそうで(兄に聞いた)
義理なのに。私は悪くないと思う……


でも、終わりよければ全てよし。
ちなみに弟の身長は、私を抜いた。よかったね。]*
 
(212) 2021/07/29(Thu) 19:45:32

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 夏・初めての恋人の事 ―

[祭りの日の夜、私はふわふわした気分のまま眠りに就いた。
「今日はありがとう。おやすみ」なんて、
寝る前にわざわざ、朱鷺也にメッセージを送ったりして。

そんな感じだったのに。一夜明けると、]


 ……! ……!? …………!!!


[昨夜の自分を思い出して、
私は、朝から顔を覆って転がる羽目になった。

どうしてだろう。
夜はあんなに、幸せな気分でいっぱいだったのに。
昨日の自分の行い、夕方からの事も含め、
日の高い今になって思い返すと、あまりにも恥ずかしい。]
 
(213) 2021/07/29(Thu) 19:46:41

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[だからと言って、前言を撤回する気は勿論ないので。
学校で朱鷺也に会えば、普通に……普通……?
少なくとも、フレンドリーに声を掛けるのだけれど。
掛けた、つもり。]


 お、お、おはよう朱鷺也。
 あの今日も良い天気だね。それじゃ。


[……今までの態度に比べれば、
まだ親しげだった、はずなので。
多少の挙動不審や、どうしても視線が泳ぐのは、
もう少しの間見逃して欲しかった。
駄目かな?


今の私達には、二人の時間がたくさんあるわけで。
普通に話せるようになるまでに、
今度は、そう長い時間も掛からないから。]
 
(214) 2021/07/29(Thu) 19:47:25

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ちなみに。
私、お付き合いをするのは初めてなので。

恋人って具体的に、何をどうして
どんな風に過ごせばいいのか、わからなくて。

普通に話せるようになったらなったで、
私の方からは、特別仲の良い友達くらいの態度で……
なんというか。ぼんやりした交際期間?のような、
そんな時期が私にもありました。と思う。
あくまで私の方は、の話だけれど。

(お祭りの夜の大胆さはね)
(きっと、今まで積もりに積もったものが)
(花火みたいに、弾けたせいで)


というかね。
多分、普通に話せるようになった事だけで、
しばらくの間、私は胸がいっぱいだった。]*
 
(215) 2021/07/29(Thu) 19:49:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 夏・お祭り後の篠田屋さんで ―

[お祭りからそう日も空けずに、
私は篠田さんの姿を探して、篠田屋さんに顔を出していた。
借りたリボンを返そうと思っての事である。

その後すぐに会う事が出来たか、
数度目の訪問になったか。
私は篠田さんの姿を見付けると、明るく声を掛けて]


 篠田さん。この間はありがとう。
 お仕事中にごめんね、これ返しておかなきゃと思って。


[そう言って、あの日のリボンを差し出した。
他のお店の人、ご家族かな、
そちらとも目が合えば会釈をして。]
 
(216) 2021/07/29(Thu) 19:50:43

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それから少し、話せる時間はあっただろうか。
それなら、]


 篠田さん、お洒落の力ってすごいね。
 なんというか……私が勇気を出せたの、多分、
 篠田さんのリボンのおかげもあるんだろうなって。

 あ、こっちの話。でも本当に、ありがとうね。


[と、篠田さんには何の話かわからなかったと思うけれど、
私は笑顔で、しみじみとお礼を言っただろう。]
 
(217) 2021/07/29(Thu) 19:51:19

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[……ところで私は、あの時>>66どころか、
この時に至るまでわりと、こう、
ある人物の前では挙動不審に陥ったりしていたので。>>214

どうかな、篠田さん、察しが良さそうだから。
それか、稲出くんから何か聞いたりもしただろうか。
(私も、その後の二人の関係について聞く事はできた?)


私が直接、篠田さんに理由を聞かれたのは
いつのタイミングだったかな。]


 え?!あ、あのお祭りの時の事?
 あ、あ、あの時はそのー……

 ……えーと。あのね。あの時、すす好きなひとがね、
 他の子と一緒にいるの、見ちゃって……。

 いや、その時の事はもう、大丈夫なんだけど。
 私、そんなに変だったかな……?
 恥ずかしい……秘密にしてね。


[と。お世話になった篠田さんだから、正直に答えた。
その相手が篠田さんだった事は言わなかったけれど。]
 
(218) 2021/07/29(Thu) 19:52:33

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな感じで。
私と篠田さんの間には、
仮入部の時の事とか、お店への注文の事とか、
それ以外、それ以上の何かができたかもしれなくて。

だから私は、服を買いに行く時、
お店で篠田さんを見掛ければ、アドバイスを求めたり。
雑談しても構わないなら、他にも色々な話をして。

それから、こんな事も。]


 あのね、大分気が早い話なんだけど。
 来年こそは、浴衣、着てみたいなと思っていて。

 大きいサイズの注文って、
 いつくらいからしておけばいいのかな?
 オーダーメイドで結構、高くなっちゃったりする……?


[おそるおそる尋ねてみたのだけれど、
その返答によっては、私はこれからの一年、
色々なアルバイトに励む事になったかもしれない。]
 
(219) 2021/07/29(Thu) 19:53:35

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ちなみに、いざ注文しますとなった時。
私のオーダーは、穏やかな朝焼け色の。
あるいは東雲色、曙色、全く同じじゃなくても構わないので、
それに近いような色合いで。と、お願いした。
色の方を指定するので、柄までは、とそちらはお任せして。
私の意図?それは秘密です。



私はまだ、お洒落については全然初心者で。
だからそれが、自分に似合うかどうかもわからないけれど。
でもそれなら、自分の着たいものを着ようかなって。

そういうの、悪くないんじゃないかと思うんだよ。>>0:272]**
 
(220) 2021/07/29(Thu) 19:55:22

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 例の物 ―

[それは文化祭よりも前の事。
ある日の帰宅途中の事だったかな、
朱鷺也の友達の、稲出くんから話し掛けられて。>>194
(だからごめんって)(それはごめんってば!)
]


 あれ、稲出くん。
 わ、可愛いね、散歩中?
 稲出くんのお家の子?


[と、まずは可愛い黒柴に目線が行って。
でも稲出くんが続けた話には、えっ、と思い]


 え、ほ、欲し、
 …………いや何で??


[私達四人が、いつどこでどれだけの
情報共有をできていたかは、判然としないけれど。
少なくとも私は、この時に、
改めて色々と認識したのだと思う。]
 
(240) 2021/07/29(Thu) 22:16:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[なので、とりあえず疑問をぶつけた私に、
稲出くんが協力を求めてきたのを受け。]


 ……あー、うん、ニヤニヤね……うん、わかる……
 そういうの好きそうだもんね……。
 そうかー……、なるほど……


[私は、遠い目になりつつ。
内心、自分の過去について考えていた。

……あの頃、私にはそんな顔見せないくせに、
他では楽しそうにしているのを見て、
腹を立てていた事もあったなあ……って。


うん、そうだね。稲出くんのためなら、うん。
いいよね。協力するだけだから。
そう、これは稲出くんのためなので。]
 
(241) 2021/07/29(Thu) 22:18:04

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 わかった。
 私に何が出来るのかはよくわからないけど、
 とりあえずその写真、全部貰うね。
 今、連絡先教えるから、
 あとでデータ送ってくれる?


[私はそう言って、良い笑顔でスマホを取り出した。
枚数のほどがわからなかったので、
送受信はWi−Fiの方が良いんじゃないかと思い、
今はとりあえず連絡先の交換を申し出て。

そんなわけで。
黒柴に釣られたわけではないのだけれど。
しばいぬ
可愛いね。モフモフ。もふもふ。
よーしよしよしよし!ふふふ。]
 
(242) 2021/07/29(Thu) 22:20:00

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[さて、その後。
自宅で無事にデータを受け取ったなら、
秘蔵写真とは一体どんなものなのだろう?と、
わくわくと画像を開き]


 あれ、文字入り……?
 普通の写真じゃなかったのか……な…………


[私は一瞬フリーズし。

その後、十分くらい笑って動けなくなった。


今宵何???>>1:-68
え?聖域が??何?????>>-88



ドヤ顔と甚平が似合いすぎててもう駄目だった。

なお、後半の文言については、
個人的に色々とあれがそれですので、
触れない事と致します。完!
]
 
(243) 2021/07/29(Thu) 22:23:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それから私は時々、一人の時とか、暇な時とかに、
貰った写真を眺めてはニヤニヤしている。
例の画像を見ると、まだ吹き出しそうになるので、
それだけはちょっと、気を付けているけれど。

画像を受け取った次の日には、
なかなか朱鷺也と目を合わせられなくて困った。
何でもないよ、と言ったけれど、信じて貰えたかどうか。
うっかり一回だけ、]


輝神……ふっ。ふふ。
     



[と小さく漏らしてしまい、慌てて口元を押さえたっけ。
いやでも、そういう事なら、
バレてしまった方が稲出くん得ですか?
>>195

なお、一番のお気に入りは、無防備な写真の方。
暇があれば、何回も見てしまう。

稲出くんの動機はともかく、私は心から感謝した。
本当にありがとう稲出くん。
今度お返しするね。
]**
 
(244) 2021/07/29(Thu) 22:26:50

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 文化祭の前、九月のある日・朱鷺也と ―


 え?


[と、最初に尋ね返したのは、仕方なかったと思う。
だって、それは予想外の答えだったから。>>177

秋頃にもなれば、デートだって何度かしてた私達。
と言ってもお互い高校生の身、
例えば放課後の花巻庵で和菓子を買って、
近くの公園で食べるような、そんなのもカウントしてた?
あれっ……じゃあそれはデー……>>88う、ううん私はきっとその話知らないから……


ともかく、その日は何かの帰り道で。
去年の事、笑い話のつもりで話した。
あの頃名前呼んでくれなかったから、
私はしっかり下の名前まで書いたんだよって。
それから、成績、最近どう?
って、そのまま流れていく話題だと思ったのに。]
 
(266) 2021/07/30(Fri) 0:02:10

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 え? ……そ、そうなんだ。

 意外だね、朱鷺也がそういうの、
 取ってあるなんて……


[カミングアウトをようやく理解したら、>>178
朱鷺也の方を見て、しばし瞬きを繰り返し。

つい、と視線を別に向けると、
私は雑談の続きのように、カミングアウト。]


 …………私も取ってあるよ。
 朱鷺也は名前、最後まで書いてくれなかったけど。>>174


[照れ隠しに、
最後のはちょっと、拗ねたようなお返しを。]
 
(267) 2021/07/30(Fri) 0:03:51

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[その後、文化祭の話になって。>>179
君の照れ隠し、私は最初気付いてなくて、
普通に応じていたのだけれど。]


 あれ、なんで鶴の絵の事知って……
 あ、もしかして、去年見に来てくれてた?
 朱鷺也も実は、書道に興味持ってたりする?


[藪蛇だったんじゃない?>>175
君も、
それから私もね。

だって。私は。
下手なりに、一生懸命、描いていたんです!
二回言われるほど……いやもうそれ四回言ってない?ねえ?
それほどだったって、もし君の口から聞いたなら、
しかも、君の方が上手く描けるって???聞いたのなら、


……どちらにせよ。今年も、私は鶴の絵を用意している。
一年前に35点と言われ、あれから再び練習を重ねたのだ。
今年は更に、(38)1d65点ほど加点されるはずなので!]
 
(268) 2021/07/30(Fri) 0:07:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 今年はもっと頑張るよ。
 良かったら、見に来て。

 あ、ステージでパフォーマンスもやるんだ。
 袴着るんだけど、今年は着物の方新調して、
 篠田屋さんにお願いしてるから、
 今から、着るのが楽しみなんだよね。


[そう話して、笑いながらお誘いもしてみた。
もし朱鷺也が来てくれると言うのなら、
自分の担当時間がわかったら、真っ先に伝えただろう。]
 
(269) 2021/07/30(Fri) 0:09:02

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで。
そんな時間の、どこかのタイミング。
他愛ない会話の中の、一つの話題のように。]


 そういえば朱鷺也って最近、
 何か欲しいものとか、好きなものってある?


[そう聞いてみたのだけれど。

……あからさまだったかな。

でも、もし何でって聞かれても、
別に。って私は答えるから。

君の誕生日くらい、もう知っていたよね。
]*
 
(270) 2021/07/30(Fri) 0:09:59

【人】 二年生 田邊 夕鶴

― 文化祭・篠田さんと ―

[
あ、そこ見られ…… いや撮られ!!?>>172

ている事に、私は気付かない。そう気付かなかったのです。


演技の後、客席から篠田さんが
大きな拍手を送ってくれた事には、勿論気付いた。
舞台を下りる前の一礼に、やっぱり笑顔を乗せて返す。

その後、展示の方にも来て貰ったから、
そこで改めてお礼を言って。>>173]


 篠田さん!こっちにも来てくれたんだね。
 今日はありがとう。手を振ってくれたの、見てたよ。
 拍手もすごく嬉しかった。

 あ、勿論このユニフォームも!
 みんなとても気に入っていて。
 これのおかげで私も、すごく気合いが入ったし。
 本当にありがとうございましたって、
 ご両親にもまた伝えて貰えたら嬉しい。


[先に他の部員と話をしているのも見えたので、
部員達の感想はもう、聞いていたかもしれないけれど。

その後は、せっかく来てくれたのだし、
何か質問があったりすれば、私が答えようと。
作品を見る篠田さんの方を、私も見守っていた。]
(273) 2021/07/30(Fri) 0:13:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

[またもう少し後の話。
篠田さんに割引券を貰っていたので、
一人の時間ができたら、私も茶道部の方に寄らせて貰った。

どうせなら篠田さんのいる時間に行きたいと、
券を貰った時に担当時間を聞いておいたので、
その時間に合わせて。]


 篠田さん、来たよ。
 さっき言いそびれていたんだけど、
 今日の和服姿も、すごく素敵。
 ねえ、私も写真撮らせて貰っちゃ駄目かな?


[と、和服についても感想を。
私も先ほど、舞台の上から、
写真を撮られている事自体は気付いていたので、
お返し……というわけではないけれど。
篠田さんが頷いてくれるなら、何枚か撮らせて貰って。

その場でこっそり、その帯、誰かさんに横流ししましょう。
添える文面は「もう見た?」で。
こっちはお返しになったかな?>>244


そんな事もあったかなかったか。
ちなみに、私のお茶の出来については、
40点という所だったもよう。]**
(274) 2021/07/30(Fri) 0:15:29

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 九月のとある日・朱鷺也と ―


 うん。私も。


[驚いて、それから笑う君に、>>308
そう言って私も笑ったけれど。

例えば他にも、
近況を添えて、毎年送られる年賀状とか。
他愛ないやり取りの続くSNSとか。
もっと私にも、そういうものがあったなら。
あの紙は、勉強のためのファイルに放り込んで、
それ以外の意味は成さなかったかもしれない。

適当な紙。
そんなものしか、私の手元には無かったんだから。
って、そういう事。

これからは、どうかな――
でも私はきっと、あの答案。
それでもずっと、取っておく気がするな。
]
 
(326) 2021/07/30(Fri) 18:52:19

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[書道については、ばっさり言われてしまって。
だよね……、わかってはいたけれど、ちょっと意気消沈。
でも、見に来てくれると聞けば、すぐに気を取り直す。


当日、顔を見せてくれたら喜んで迎えたし。>>309
そこはバッチリ見なくて良かったんだけどね!?

ねぎらいの言葉には、ありがとうとお礼を言ったし、
作品を見てくれたら、あれこれ説明もしたかな。

朱鷺也はやっぱり、
そんなに興味無かったかもしれないけれど。


「私、手書きの字って好きなんだよね。
 今度、朱鷺也も何か、手紙でも頂戴。」


と、冗談半分、期待半分で言ってみたりもして。
]
 
(327) 2021/07/30(Fri) 18:54:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[好きなものが自転車だと聞けば。
さ、さすがにそれは予想外……というか、
贈りたくても贈れない。と内心頭を抱えた。

だってそれなりの自転車の価格は……
高校生の誕生日プレゼントでそれを贈ったら、
かなり重いかなって。さすがの私にも、わかって。]


 そ、そっか。変わってないね。
 そういえば、初めて会った時も
 自転車見に来たんだもんね。懐かしいな。


[なんて、思い出話に繋げて。
たい焼き、は頭の片隅に留めたけれど、
それはそれで、うーん。ううーーん。

でも、昔の朱鷺也を思い出すと微笑ましかったので、
そっちはそっちで、笑いつつ。

私の悩みは一旦置いておいて、
その日は普通にお喋りをして、終わったんだと思う。]
 
(328) 2021/07/30(Fri) 18:55:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 十月一日 ―

[月の始め、その日の前日に。
私は朱鷺也に「明日の放課後少しいい?」と、
予め約束を取り付けておいて。
自分の方は、部活の休みを取っていた。

いざ放課後になったなら、
朱鷺也には公園で待っていて貰い、
私は花巻庵で、ほかほかのたい焼きを買って来て。]


 今日、誕生日だよね。おめでとう。
 これ、プレゼント。
 多かったら、つぐみちゃんとかにも分けて。


[そう言って差し出した。
…………だって、他に思い付かなくて……。

だけど、心ばかりの贈り物。
たい焼きとは別に、小さい紙袋を一つ、添えていた。]
 
(329) 2021/07/30(Fri) 18:56:38

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私はこの数日間、お裁縫に挑戦して。
篠田屋さんで買った和柄の端切れで、お守り袋を作っていた。

(この頃はまだ、鳳さんとの仲は
 ぎこちなかったのかもしれないけれど。>>190
 でももしかしたら、端切れが買えるって事、
 彼女から聞いたんだったかもしれないな)


袋が完成したら、中に入れる紙に、一筆したためて。
祖父にお願いして、すごく良い匂いのする、
一番良い墨を貸して貰って、自分で磨った。
朱鷺也の願いが叶うようにと、
丁寧に想いを込めて書いた字は、ほんのりと香り立ち。
それから、二羽の鳥の絵も添えて。
鶴と朱鷺……ぎりぎり判別可能、だと思う。

お守りを開ける事ってそんなに無いと思うから、
朱鷺也がそれに気付くかどうかはわからないけれど。
私は別に、気付かれなくてもいいと思って。
丁寧に丁寧に、それを作った。

神社のお守りと違って、特別な御利益は無いけれど。
でも他に何も用意できなかった分、
せめて気持ちだけは、いっぱい詰め込んで贈ろうと。]
 
(330) 2021/07/30(Fri) 18:57:59

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんなお守りを入れた紙袋を、
朱鷺也がその場で開けるなら]


 あの、自転車はちょっと、
 さすがに用意できなかったから。
 朱鷺也のお願い叶うといいね。ってお守り。

 ……効果のほどは、保証できないけど。
 き、気持ちだけでごめん……。


[そう説明する。

それから、やっぱり『ナシ』なプレゼントだったかなあ……
と、朱鷺也の反応を窺っただろう。]
 
(331) 2021/07/30(Fri) 18:58:55

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[夏の夜空にかけた願い事。>>2:182
あの日何を願ったか、叶ったかって、
そんな話をした事はあったかな。

あったとしても、なくっても。

君がもし、新しい願い事を見付けたなら、
それが叶うといいなって。そう思う。>>310]**
 
(332) 2021/07/30(Fri) 19:00:04

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― その次の、君と私の夏祭り ―

[その日はきっと、約束をして。
私は朝から落ち着かなかった。

篠田屋さんで注文した浴衣を>>226
早めに行って、着付けて貰って。
いつものポニーテールを、今日は全部アップにして。

待ち合わせの場所で君を見付けたら、
私は少しはにかんで笑い、こう言った。]


 どうかな、似合ってる?


[いつかと違い、明らかに何かを期待する声色で。>>0:336

朝焼けの空に、飛ぶ鳥達のシルエットが白く浮き上がる浴衣。
でも私は、それについては何も言わないまま。]
 
(369) 2021/07/30(Fri) 21:49:50

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[朱鷺について、調べた事があって。
その時、朱鷺色というのは、東雲色や曙色の、
夜明けの空に近い色なのだと、そう書いてあって。

朝焼けの朱鷺
に、
夕暮れの鶴

その色合いは、どこか似ている。
私達の名前にまたお揃いを見付けたような気がして、
私は、なんだか嬉しくなった。>>0:258

私の浴衣のオーダーは「朝焼け色」。>>220
その意味をわざわざ、自分から語る事はしないけれど。

朝の色か。夕の色か。それとも朱鷺色か。
君がこの色を見てどう思ったかわからないけれど。
私はどれだと言われても、「そうだよ」と答えるだろう。

朝焼けを飛ぶ鶴。夕暮れを飛ぶ朱鷺。
それから、君の名前の色。
私はどれでも、構わないから。]
 
(372) 2021/07/30(Fri) 21:54:10

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そうして今年も、また屋台を巡ろう。
商店街のみんなの所にも行って、
あれやこれやと買い込んで。

花火を見るのは、またあの階段で。
今年は浴衣なので、急に走り出したりしませんよ?

みんなが花火を見てるから。
私はこっそり、君に手を伸ばそう。
さすがにもう、手を繋ぐくらいでは
挙動不審になったりしないけど。

でも、一年前の事を思い出すと、
少しだけ、私の頬は染まり。]
 
(374) 2021/07/30(Fri) 21:56:14

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 ねえ、ちょっとだけ、
 お参りに寄ってもいいかな?


[帰り際には、そう言って。
私は今年の夏の願い事をする。

と言っても、私のお願い事は、
もう十分に叶えて貰っているから。

今の、私が願うのは…… >>332]
 
(375) 2021/07/30(Fri) 21:58:54

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[君と、幼い頃に出会って。
それから中学生になった時、
高校生になった時、
そして、一年前の夏。
私達の関係は、移ろう季節のように変わって行った。

君の、夏以外の顔も知って。秋と、冬と、春を過ごして。

そして今の私達は、高校三年生。
これからまた、色々なものが変わって行く時期で。

だから、明日の保証なんて何も無くて、
また、お互いすれ違う事もあるのかもしれない。


それでもね。私が今日も願うのは。
あの日書いた文字と、一言一句、違わぬ言葉。>>330]
 
(376) 2021/07/30(Fri) 22:00:15
 




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