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【人】 磁気嵐 テレベルムちら、と視線を向けた先は、動物会話について語る方角であった。テレベルムにとってはどちらも同じように感じる。どちらも、というのは、『機械も、動物も』だ。 「聞き取れないだけだ」 やはり、誰に向けたかもわからない言葉。会話をする意思がないのか、会話という形式そのものへの理解が足りないのかといえば、その中間地点に存在するのがこの男であった。 (18) 2021/08/28(Sat) 2:07:12 |
【人】 磁気嵐 テレベルム「……」 正確に、メインシステムサーバーの存在する方向に視線を走らせ、そののち、ゆっくりと時間をかけて瞬きした。 製作者は、何を思ってAIに恐怖を与えたのだろう。 テレベルムはそれが暴走し、任務によって赤く煌めいた中枢を叩き壊すまでの道程を5秒ほど考えた。多くのシステムは悲鳴などあげたりはしない。しかし『シャト』は、断末魔をあげるだろう。ダウンまでに抵抗を行い、許しを乞い、震え、諦めるだろう。 本当は、それは、ただの空想になるはずなのだ。 この船では違う。 こののちに行われる確実な未来だ。 違うのは、それが肉体を持っているということだけ。 (31) 2021/08/28(Sat) 3:13:52 |
【人】 磁気嵐 テレベルム>>33 キュー 「貴方が理解している『話』と、私が理解しているものは異なるかもしれないが」 コーヒーの中身は減ってきている。 ぬるくなっていた。 「なぜなら私は生物の感情を把握するのに長けていない。それが同一かを比するのに、生物の理解が足りないのは不適切だ。しかし、微小蛋白組織の塊である蜂に社会性が見受けられるというのならば、その組織の組成が異なるだけの機械に社会性が無いとするのは非対称だ。社会の形のグラデーションがあるとするならば、貴方はより犬の社会を理解しやすい生命であり、私はより船の社会を理解しやすい生命であるといえる。……説明になっているか?」 テレベルムはコーヒーカップを置き、貴方に問う。 (41) 2021/08/28(Sat) 3:31:34 |
テレベルムは、部屋の場所に迷ったりしない。壁が語りかけるからだ。 (a2) 2021/08/28(Sat) 3:38:11 |
【人】 磁気嵐 テレベルム眠い。 娯楽船のベッドはふかふかだった。 軍事運用を常とする磁気嵐にはちょっと豪華すぎた。 「……」 ソファの上。座ったまま、上体が傾いている。 まだ半分夢の世界に誘われているらしかった。 (92) 2021/08/28(Sat) 17:01:20 |
テレベルムは、破壊の民としてライバル心を抱いた。 (a28) 2021/08/28(Sat) 17:05:25 |
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