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【赤】 3839 南波 靖史「────」 ライトのない舞台裏。役者じゃない。▓▓でもない人間が、 面倒臭そうに黒塚の端末を一瞥する。 「今それを私が預かっても、貴方と同じ行動しかしないので。 “アレ”が“起動”してから改めて渡してくれませんか」 貴方に端末を放り投げる。 貴方が取り落としてそれが壊れようが何だろうが、 心底興味が無いと言う加減のなさで。 例え音が鳴ろうがそれすら視界に映さなかった、 そう思える程に。 普段のここ数年留置中に貴方に見せていた顔とも、 舞台で道化を演じている顔ともまるで違う別人レベルの表情── 目も表情も、そこにはあらゆる気怠さしか存在しない。 いつもの聖句が聞こえないから、何かしらを誰かに言われて考え込んでいるのか。まことに不服ながら、“私も”思う事があった故に今の有様になったのか。嗚呼、心底── (*1) 2021/09/20(Mon) 23:23:16 |
【人】 3839 南波 靖史 >>2:88 素崎 「なれないねぇ。『似てる』とかくらいかもあるかもだけど。 ……真斗くん、震えてるけど大丈夫?お酒飲みすぎた?お酒飲むと何か思い出すらしいよねぇ。誰かの事思い出した?」 それが自分の発言のせいだとは、母親と重ねられたとはほんの僅かの想像もしていない。『当然』の事をただ述べただけだ。怯えるなり動揺するなりするわけないのだから、先程の怒涛の勢いも消えて、大して気にしてなさそうな声色と返事が帰ってくる。 「……変なこと言うね?俺は逆だなあ。『教えてあげた上で守ってあげたい』もん。無知は楽だし苦しい事も知らなくてもいいけど、楽しい事も幸せな事も知らないから俺は“可哀そう”って思うな。 真斗くん、それ以上にお母さんが好きだったの?どこが好きなの?優しく声かけてくれるから?そんな人幾らでもいると思うんだけど……何で皆「親」に拘るのか、俺、両親がいないからわかんないや」 (32) 2021/09/23(Thu) 20:32:13 |
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