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【人】 3839 南波 靖史「………………???」 カメラを渡されると聞いてやってきたのに、 なぜか直前で取りやめられた。 皆の総意か、誰かの指示かは不明だが。 ただワクワクしていた所で寸止めされた気分である。 「?」 南波靖史はこの感情がわからない── (0) 2021/09/23(Thu) 21:48:29 |
南波 靖史は、俺えすもえむもどっちもできるよ。わかんないけど。と念を送った。 (a1) 2021/09/23(Thu) 21:51:19 |
【赤】 3839 南波 靖史──まだライトはついていない。 そして聖句もまだ聞こえてこない。 区切りの良い時間なのにこれと言う事は、 余程アレは“あの子”の言葉を気にしているのだろう。 ……遺憾だがそろそろ認めるべきか。 その“気にする”には私も含まれている。 「よくわかりましたね。ありました。 アレにとっての存在意義が下手すると丸ごと変わるお話を、とある方とされていまして。まあそれがアレにとって良い事かはわかりませんけども」 何より“私”が今出ようと思えた発言の意味を考えると、酷く珍しい事だが、貴方の会話に応えようと思った。 稀に一方的なツッコミを入れたくなって出た時は除くとして。 皮肉で言われているのは当然理解しているが、生憎別に気分を害すほどの心も持ち合わせていない。 正確には、他者と「会話」をしたのは何年振り?十数年振り? うろ覚えだが、まあそれのせいで別に刺々しさなど気にならなくなってるのもある。 「つまりは今、アレがそぞろな気分で空っぽだから“実は隠れていた私が見えてる”って感じですね。まあ、聞き耳を立てたくなる話だったので、私も前に寄ってたせいなんですけども。 ……アレに見つかりたくないんですよね」 (*0) 2021/09/23(Thu) 22:14:24 |
【人】 3839 南波 靖史>>4 素崎 「……世界に、母さんしかいない?」 その言葉に、何か引っかかりを感じた。喉に小骨でも詰まったような小さな違和感だけど。最近これに近い感覚を頻繁に覚える。 自分に両親はいない。 それは確固たる事実で、当然の事で、だからこそ皆のその問いの返答に何か心が落ち着かなくなるのが、酷く──酷く、何だろうこれは。 不安?焦燥感?或いは、まだ知らない感情? 物凄く大切な何かを、忘れている気がした。 「……一気飲みしたから酔ったかも。 なんか、気持ち悪くなって来た。ちょっと捨ててくる……」 率直に吐くと言えばいいのに。 別段飲みなれまくっている訳ではないから当然と言えば当然だ。だからきっと、感じた違和感も慣れない酒のせいに、違いない。 またね、と律儀にそんな返事だけして、ふらふら立ち去るだろう。 (5) 2021/09/24(Fri) 11:31:37 |
【人】 3839 南波 靖史 (11) 2021/09/25(Sat) 5:19:56 |
南波 靖史は、ニュースを見ている輪には混じらずとも聞いていた。 (a19) 2021/09/25(Sat) 22:57:46 |
南波 靖史は、『同じだ』 (a20) 2021/09/25(Sat) 22:58:19 |
南波 靖史は、同じなのに違う。 (a21) 2021/09/25(Sat) 22:59:43 |
南波 靖史は、『それって何処が違う?』と『気付いた』 (a22) 2021/09/25(Sat) 23:01:14 |
南波 靖史は、ただ、左手薬指の指輪を握り締めている。 (a23) 2021/09/25(Sat) 23:01:53 |
南波 靖史は、『これ、誰との指輪だっけ』と、思い出しかけた。 (a24) 2021/09/25(Sat) 23:03:27 |
【赤】 3839 南波 靖史「────。」 思い出しかけたのを、止めようかと一瞬迷い。 でも、干渉を止めた。 時間の問題なのも薄々気付いていたし、 何より、終演を迎えるには停滞をさせてはいけない。 見届けなければいけない。 その使命感か、情か、或いは──か。理由がなんだとしても。 最期まで思い出さないで新しい物を見つけてくれれば。 思い出すならせめて、 くだらないと言わなくて、 愉快だと笑い飛ばせるくらい、 楽しいものであったと── そんな評価してくれる人がいれば。 或いは、共感してくれる人がいれば。 「もしもこの場所で思い出すなら、 そんな人が相手の時だといいんですけどね。 ──そうでしょう、▓▓▓▓」 (*1) 2021/09/25(Sat) 23:20:30 |
【赤】 3839 南波 靖史「……アレの言葉を借りるなら」 「『人格』とは、人に存在するものでしょう」 「ならば多重人格でも何でもない。 私は、 本当の『南波靖史』は最初から私しかいない。 「──アレは、 貴方達がずっと『南波靖史』と認識し続け、この舞台上で話し続け、人を『幸せ』にしようとし続けていたあの存在は、」 「名付けいわく本名は、」 ネウロパストゥム・パトロヌス 「neuropastum patronus」 (操り人形の守護者) 「──自我が芽生えた、私の『異能そのもの』です」 だから、多重人格と言うのはおかしい。 経緯を知らない人間なら、最早それは『寄生』にも聞こえるような話。ただ、この『本人』はただ諦観しか見せていないが。 (*3) 2021/09/27(Mon) 13:46:41 |
【赤】 3839 南波 靖史「へぇ。珍しい事を言いますね。非なるとは散々言われましたが、 “似てる”が入っているのは初めてです。どう言う事ですか?」 気だるげな顔から少しだけ疲れが消える。 少し前に期待して、また落胆する羽目になったから止めようと思ったのだが。これは期待とは少し違う、同類の可能性への興味だからいいだろう。 「別に“お前”でいいですよ。気付かれたくないって言いましたし。 下手に名前をつけると、アレにバレると困ります。 ……アレの中では私、もう消えた事になってるので。 思い出すと暴走しかねませんから。私の事大好きすぎるので、あの子」 最後の最後、気を抜いたせいか、 今までの声色と違って少し苦笑に近いものが零れた。 (*5) 2021/09/27(Mon) 18:36:41 |
【赤】 3839 南波 靖史「成程。私の場合は、一時期は半共存のような形でしたが。 そちらはそもそも“別個体”として存在は出来るんですね。 それ、アレが知ると喜ぶから教えてあげるとどうですか? 最も私が見ていない際に、そう言う会話は出ていたかもしれませんが。あくまで私は“本元”ですし、近いのはアレの方でしょうから」 別段、今の『南波靖史』をしている異能は、自分が人ない事を隠してはいない。話に流れがあれば、容易に話していた。 それでもまさか“自分と同じ異能そのもの”が居たとは想像だにしていなかっただろうから、知ると喜ぶのはそうだろう。 ▼ (*8) 2021/09/27(Mon) 19:56:36 |
【赤】 3839 南波 靖史「そうですか」 貴方の気にする先を、視線の先を薄ら確認する。 この状況で、全てを正直に話す気がない──そもそも不可能な事も勘付いている。 本当に貴方の言う相手が『父親』なのか、違う存在なのか。気にはなったが確かめられる状況ではないけれど、どちらにしてもその声色だけで少しだけ慰められた気分になった。 ……自身の異能に対しての罪悪感は、0ではないから。 「中身や記憶が同一なのかは、気になるし本当はお話したかったのですが。……もうあまり時間もないでしょうし、それは“全部終わった”後に。気が向いたらアレに話してあげて下さい」 この演劇が終演を迎えた時、ここまで監視も盗聴も厳重じゃない──個人の会話同士くらい、誰にも聞かれない時間が生まれる。それは、この役職についてる自分だからこそ、知っていた。 ▼ (*9) 2021/09/27(Mon) 19:58:49 |
【赤】 3839 南波 靖史「──この現代社会における、」 「“ただしい好き”と言う感情を、持って生まれませんでした」 それを指す対象は、これを語る『本人』か『自我のある異能』か。或いは──『両方』なのか。そのどれかは、語らない。 「どう好いたんだ」の問いに、ただ。 「うまれつき他者の事を正しく愛せなかった」 と、付け加えた。曖昧な言葉のそれは、少なくとも『ただしさ』を重視する社会では、許される方向性の愛ではなかった事は理解できるだろう。 (*10) 2021/09/27(Mon) 20:02:51 |
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