【赤】 魔術師 ラヴァンドラ自分がそうしたいから予防線を張るのだと彼は言う。 ─── 今まで肌を重ねてきた相手はどれも皆、 好き勝手に暴いてきたというのに。 けれども彼がそう言うなら、己は黙して受け入れよう。 付かず離れずの関係を保つだけなら …… なにも変えないことを望むのならば それが一番なのだと知っているから。 「 ………… 自分、で? 」 あくまで自分に委ねるような彼の指示に、 小さな声で躊躇いを零して。 はふ、と息を吐いては、指先を動かした。 (*67) 2021/12/11(Sat) 1:11:08 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ真白いワンピースの留め具をゆっくりと外し、床へ落とせば 日焼けとは程遠い雪白の肌と、薄桃の下着が残るだけ。 ── 下着も脱ぐように言われるのなら 流石の女も気恥ずかしさに耳を揺らすのだろうけれど。 「 恥ずかしいから……あんまり見ないで…? 見てもたのしくない、でしょ…… 」 見つめられるのは、あまりにも落ち着かない。 そ、っとメレフの方へと歩み寄っては 視線を自分の体から逸らすように、頬へ指先を伸ばした。 こんな肌の重ね方は、知らない。 だからこそ、どうすればいいのか分からない。 (*68) 2021/12/11(Sat) 1:11:22 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ─── 、 」 誘いを投げて、全て受け入れたのは自分自身だから 結局は視線を逸らすことも、何もかも 彼の指示を待ってしまって、中途半端に終わるのだけど。** (*69) 2021/12/11(Sat) 1:14:23 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a33) 2021/12/11(Sat) 1:18:07 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ流石に魔族の友人のようなスタイル、とまではいかない。 ―― いや、実際に服を取り去った彼女の身体を この双眸で見たことはないのだけれども。 少女らしいとも許容出来、けれど強い少女性もないような 女性らしさと少女性の間のようなスタイルは 兎族が娼館や客引きで人気である理由のひとつでもある。 「 …… いじわるしないで、ばか 」 問いかけには、小さな声でそう返した。 わざとやっているなんてことくらい察しはつくものだ。 ―――― 視線が外れたのを見れば、緩く息を吐く。 (*91) 2021/12/11(Sat) 11:12:47 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ彼が何かをしているのは見えていたけれど、 実際何をしようとしているのか、詮索はしない。 敢えて予防線を張るくらいなのだから 手酷いことはしないだろう、と思っていたのもあるし ―――― 例えそうなっても傷付きはしないのだし。 ( …… へんなの。 兎族なんか、準備も何にもしなくたって 手っ取り早く抱けるのに ) 裏街や酒場などでは有名な話を、知らない訳も無いだろう。 それとも淫魔の食事というのはそういうものなのか。 …… どの道、口を挟むつもりはない。 (*92) 2021/12/11(Sat) 11:13:02 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ部屋の空気に 何か ≠ェ溶けた瞬間だけは、 耳と尻尾がぴくりと跳ねたのだけれど。 ―― 何故だか覚えのある魔力の気配がした、ような。 常ならば辿り着くだろう答えが掻き消えたのは 掛けられた術のせいだろうか。 「 ん、―――― 良いよ 」 彼が用意していることも内容も察せないまま、 短い許しだけを零す。 なにをしようとしても、きっと女は受け入れるし 先程のように羞恥ゆえの制止を投げることもしない。* (*93) 2021/12/11(Sat) 11:13:08 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a42) 2021/12/11(Sat) 11:15:19 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ――――― 身体があつい。 尻尾は最初の時以外触られてもいないはずなのに、 息を吸えば吸っただけ熱に浮かされて、瞳に涙が溜まる。 雪のように白い頬は薔薇色に火照り、 逃がせない熱が内側で燻っているような、…… 「 ―――― っん、 … 」 彼の指先が下着の留め具を外し、床へ落とす。 そんな些細な刺激ひとつさえ辛くて、 きゅう …、とくちびるを閉ざした。 (*132) 2021/12/11(Sat) 15:03:09 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 は、ぅ ……〜〜〜ッ 」 痛いことも酷いこともされていないのに、 まるで嬲られているようだ。 指先が肌に触れるだけで甘い痺れが奔るくせに 彼はそれ以上を与ようとしてこない。 ―― こんなの、予想もしていなかった。 早く燻る熱をどうにかしてほしくて、 ぼやけた思考のまま、机の上の小瓶を持ち上げる。 (*133) 2021/12/11(Sat) 15:03:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ常ならばそんなもの飲もうとも思わないだろうし、 薬なんて使わなくても兎族は抱きやすいよ、なんて 要らぬお世話も言ったのだろうけれど。 これを飲めば楽にしてくれる =@―― そんな期待と、指示に従うという催眠の両方が 女の警戒心を砕いてしまった。 ベッドへ腰掛けて膝を叩く彼を見捉えれば、 助けを求めるようにふらりと近寄って。 そのまま彼の膝を跨ぐ形で向かい合い、顔を近づける。 (*134) 2021/12/11(Sat) 15:03:18 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 言う通りにした、から …… はやく、きもちいいこと、しよ? ―――― おねがい、メレフ …… 」 本能も欲も、いつもならきっと理性で抑え込めたけれど。 彼の狙い通りにすっかり余裕を奪われた女は、 追い詰められた兎が必死に抵抗するように かぷりと彼の首筋をやわく噛んだ。* (*135) 2021/12/11(Sat) 15:03:27 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a50) 2021/12/11(Sat) 15:09:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ幸せになるのはいつだって人間の女の子。 御伽噺はそれでハッピーエンド、 みぃんな幸せに暮らしました。 同族とは違い垂れた耳に、異質な魔力量 魔術師として生きようにも 彼らは基本的には一人でいようとする生き物だ。 ―― そこに温もりなんて欠片もない。 勿論全ての魔術師がそうだという訳ではないけれど、 殆どのケースに当て嵌まる、というだけで。 (154) 2021/12/11(Sat) 19:31:34 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラいつだったか友人が送ってきた包みの中>>0:L1 入っていた手紙と、魔術師ならば一度は求めるような 桃色の宝石を思い出す。 ―――― 愛と幸福に満ちた人生を約束する、なんて それこそ、泣いている幼子のための御伽噺だ。 或いは。 女がそれを信じ切れる程に純真で、無垢で、 …… 欲深い者でなければ … 。 (155) 2021/12/11(Sat) 19:31:57 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ッどうし、て …… ? 」 いやいやと幼子のように首を横へ振れば>>*199 その弾みで瞳から涙が零れ落ちる。 乱暴でもいいから、早くこの熱を鎮めて欲しいのに 彼の手は自分の頭に触れるだけ。 その微かな刺激にさえ、びくり、と肩が揺れて。 「 や、 しっぽ、やだ …っ んぅ、ッはなして、っ 」 とっくに力も抜けた掌で、彼の腕を制そうとするけれど 熱に浮かされた身ではそんな動作一つも難しい。 (*206) 2021/12/11(Sat) 20:56:33 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 は、〜〜ッン、ぁぅ……っ ……いま、まで 、? 」 どうやって、と問われれば、必死に思考を巡らせる。 ―― 答えたなら、尻尾から手を離してくれるだろうか。 発情と快感を同時に呼び起こされるのは、 ただでさえ溶けかけの理性が、もっと酷いことになる。 「 わ、かんな、ぃ……っ ひとりで、したこと なぃ、から…… 」 ―――― 通常、兎族の発情状態などというのは 例外もあるけれど 大抵が他者を起因にしたものだ。 (*207) 2021/12/11(Sat) 20:56:48 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラけれども発情期は獣人の、種としての本能にも等しい。 誘発されない期間が長ければ 一定の日数を置いて、強制的に引き起こされる。 ―――― そんな事故を起こさないために。 後腐れなどないだろう観光客や旅人を適当に見繕って 正体を明かさずに一夜を過ごすことで 今までどうにかやり過ごしていたのだけれど。 「 でも、……っんん、 ここの 奥、いっぱい突かれて、 耳…さわられるの、は、 きもちよかった ……かも…? 」 疑問符がついてしまったのは、 快楽の記憶より、義務感の方が強かったからだ。 (*208) 2021/12/11(Sat) 20:57:10 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラあの時も、あくまで等価交換の関係だったから 気にしたことなんてあまりなかったけれど。 ―――― 薄らとした記憶を辿ったのはそこまでで、 女は崩れ落ちそうになるのを堪え、肘を立てる。 「 ね、……もういい、でしょ……? 慣らさなくても、へいきだから メレフの、ちょうだい …… っ 」 ―― 正確に言えば、こんな状態の中 前戯なんてされるとどうなってしまうか分からなくて それが怖いから、なのだけれど。 言葉通り、すっかり発情と熱に茹だり切った秘花は 触られずとも太腿に蜜を垂らしていて。 彼を誘うように、秘花に宛がった指先を左右へ開けば じいと赤い眸を見詰めた。* (*209) 2021/12/11(Sat) 20:57:45 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a60) 2021/12/11(Sat) 20:58:56 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ平時ならば、彼に僅かだけ滲んだ怒気を察せただろう。 もう少しくらい頭がばかになっていなければ 問いかけにも誤魔化しを入れて答えられたはずだ。 ―――― 過去の彼らが自分を利用したのは確かでも、 それだって裏を返せば、自分が彼らを利用したのと同じ。 そう、だから、 心を砕く必要なんてどこにもないのに。 「 〜〜〜ッ、んぅ……っ 」 やだ、と頭を横に振るのは、最早惰性にも似ている。 何でもいいから早くこの熱をどうにかしてほしい、と 子どもめいた仕草で耳を揺らした。 (*231) 2021/12/11(Sat) 22:55:04 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ひゃ、ぁ んっ!? …… な、なに 、? 」 途端、下腹部に触れた彼の指先から 直に魔力を流し込まれ、身体が跳ねる。 ベッドシーツに沈んだ身体は彼に組み敷かれて、 何をしたのか見遣ることも儘ならない。 ―――― それでも彼は、信頼を置く友人だから。 淫魔の紋を刻まれたことには気付けなくても、 抵抗もせずに受け入れて そこにあることを許すのだ。 (*232) 2021/12/11(Sat) 22:55:12 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… … ふふ。 やっぱり、やさしいね … メレフ。 ただのご飯なんだって 割り切っちゃえば、貴方も楽なのにね…… 」 この青年はいつもそうだ。 あくまで店主と客という対価の関係を重視するくせに 自分の性質を心配して、こうして家まで来てくれる。 否、もしかすれば――悪いのは自分か。 彼の優しさを見誤り、余計なことまで口走った。 火照った頬を緩め、言われるがままに脚をそ、と開いて ―――― 誘うように彼の身体へ足を絡める。 (*233) 2021/12/11(Sat) 22:55:19 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ねえ、……それじゃあ 今だけ、全部忘れさせてくれる? 」 そんな囁きが、きっと合図で。 これ以上優しい彼が自分に心を使ってしまわないように、 女はわずかに首を傾げ、手を伸ばした。* (*234) 2021/12/11(Sat) 22:55:24 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ (208) 2021/12/11(Sat) 23:21:00 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ祝祭が始まる数日前の、友人とのお茶会で 魔族たる彼女はカップケーキを食べながら 可愛らしい声でそんな疑問符を投げてきた。 尋ねるのが理由では無いのはやはり、 互いに深入りすることを避けているからだろうか。 …… 理由なんて訊かれたところで 素直に明かせるかと言われれば、否、なのだけど。 とにかく女は 真ん丸に開いた双眸を へにゃりと緩めた。 ―――― 小さな呟きが耳に入って。 (209) 2021/12/11(Sat) 23:21:07 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… うぅん、そうだなぁ。 変化じゃないのは正解。 それじゃ意味がないから。 転生 ―― は、理論上の話だね。 それこそ魔王とかなら可能かもしれないけど 」 それに彼女なら、そのデメリットも知っているだろう。 常識を逸した魔力量に魔術の才覚が必要なうえ、 高位魔術師でも手を出す者は殆どいない。 運よく成功すれば、記憶を持たずに生まれ直す。 ―― ただし、その先がまた同族である可能性はあり 失敗すれば、術者は死ぬ。 (210) 2021/12/11(Sat) 23:21:13 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ思い出すのは、自宅に置いてある一冊の手帳。 随分古くもうボロボロで、 魔術書などでもないから。 来客などもまさか読まないだろうと、いつも大抵は 机の上などに放置してあるけれど。 ×× の 作り方 過去の自分が書いた研究命題を思い出し、 魔術師は友人へと囁いた。 (211) 2021/12/11(Sat) 23:21:31 |
(a67) 2021/12/11(Sat) 23:49:46 |
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