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ユピテルは、降りてこない様子に肩を落としてとてもよく哀しみました。 (a17) 2021/10/15(Fri) 22:45:55 |
【人】 巫女 ユピテル>>@13 シトゥラ 「つまり……。結局迷子が多数?」 間が空きます。名を呼ぼうとして、 それをまだ聞いていないために詰まったような声です。 迷子と言う単語をシトゥラに向けて尋ねもしています。 「数人なら、随分多くの人と別れを経験されてきたのね。 出会ったばかりで寂しいと聞くのは失礼になるかしら」 「平等っていい響きね。 迷子の集いに近しいと聞くと照れるけれど。 でもこんなに大きい宴なのに姿を見せないのは不思議。 もし私が主人ならきっと出てきてお話ししたくなるわ。 ご主人と間違えた人みたいに堂々と。 だって迷子なら、迷い込んだ人をみんな庇護してるのよね?」 (40) 2021/10/15(Fri) 23:04:45 |
【人】 巫女 ユピテル>>38 ゾズマ 「まあ。あまりパーティ、気に入っていないのかしら? でも困ったわ。要望を入れようにもこちらのご主人、 顔を見せないって聞いたから……使用人の方なら届くかしら」 少しずれた回答に、少しずれた回答が返ってきます。 右頬に手を当てながら、忙しない使用人に視線をやりました。 「お部屋?違うの、わたしゲストじゃないのよ。 気付いたら迷い込んじゃって。だからお部屋なんて」 娘の物言いから来て数日も経ってないのはすぐわかるでしょう。 随分と不思議な服を着ていますが、妙なものです。 生地の材質が余りにも不釣り合いと目利きなら察せる程に。 庶民よりも一つランクが落ちる者が着る素材と、 向こうで囲まれている高貴な者が着るであろう素材。 その混合品はどちらが元の生地だとしても、 相当の回数破けなければこのような混ざりものにはなりません。 (50) 2021/10/15(Fri) 23:30:50 |
【人】 巫女 ユピテル>>@17 トラヴィス 触れられるのが慣れていない為でしょうか。 手を腰に回された瞬間、微かに身体が跳ねます。 それでも頬への口付けは避けなかったでしょう。 照れながらも触れられた赤い頬に手を当てている姿から、 避けられなかった。の間違いかも知れませんが。 「あまり褒められると言葉が出なくなる……から、 お話した方がいいなら程々の方が私できるの。 美しい人は沢山いるのに不思議。でもお世辞でも嬉しい。 ああでも……ふふ。一番はあなたね。 先程はここの主人と勘違いして尋ねちゃったわ」 食事は好き嫌いがありませんから、 色の濃いお酒も嗜みつつ、楽し気に円滑に進みます。 マナーも完璧ではないけれど身なりに対しては出来る部類です。 視線で緊張していた姿はどこにいったのかという程に。 (64) 2021/10/16(Sat) 1:48:18 |
【人】 巫女 ユピテル>>@20 シトゥラ 「あらあらまあ。それじゃあとても立派な方なのね。 これだけの数の人を庇護なんて、とても……」 感嘆の言葉を述べ終える前に、 その表情は少し落ち着いた物になります。 ユピテルと名乗った娘は意外にも、 その話を聞いて怖がるよりも少し姿勢を正します。 「シトゥラはここに滞在して長かったんだよね」 何かを考え込んだ後、噂に関しての礼を告げました。 本当はもう少し聞きたい事があったのですが、 今ではないのは、仮にも姉を自称する人間には明白です。 「ありがとう。きっと長い付き合いになるでしょうから。 これからよろしくね、シトゥラ。面白い人になってみせるね」 (66) 2021/10/16(Sat) 2:16:30 |
【人】 巫女 ユピテル>>53 ゾズマ 「まあ。望んで来る人もいるのね。 私もゲストになるの?不思議な話ね。でも規模を考えると、 こんなに裕福な主の名前が知られていないなんて……」 言葉が途切れたのを見て視線の先を追います。 見ていたのは会場だらけのつぎはぎだらけの服。 ゾズマの率直な言葉にこくり、頷きます。 「これしか私の服はないの。……め、目立つかな」 勿論それは悪目立ちの意である事は、苦笑から明らかです。 「でも、唯一許されている服だから着続けるしかなくて。 あ、ちゃんと洗ってはいるよ?勿論!そこは気を使って…… ……出たくても出られないってどう言うこと?」 (67) 2021/10/16(Sat) 3:15:11 |
【人】 巫女 ユピテル>>54 ポルクス 「そう、よかった。それなら安心して…… ポルクスが死ぬと悲しむ人がいる。って説得材料に出来るのね」 追っ手や殺人など物騒な話題を軽くしようとしたのでしょうか。 少し冗談めかしそう笑います。 「まるで追われるのを待ってるみたいね。危ない恋のようだわ」 追って追われて。そこに愛があるならそう聞こえます。 それを恋と称しながら、同じようにグラスを持って来ます。 「よろしくね、ポルクス。 まだ慣れてない新顔同士、もう少し付き合って貰おうかな」 飽きたと言う単語はどこか寂しがってるように聞こえました。 だからすぐに立ち去る気分にはなれません。 気を使ったとは思われたくないようなそんな誤魔化しをして、 拒まれないなら暫し歓談を楽しんだでしょう。 (68) 2021/10/16(Sat) 3:25:29 |
【人】 巫女 ユピテル「…………あ!」 何かを思い出したのか、急に声を上げます。 「そうよ、あの子を探そうとしていたのに、 この人数で見かけたのに声はかけられなかった……」 どうしよう。とまたタオルを持ってウロウロし始めます。 恐らくはもう不要なはずですが、つい持ってしまうのです。 「誰か、裸足のあの子見なかったかしら? すっごく世間慣れしてなくて『大変!』って思ったのに、 まだ声をかけられていないのよ。お姉さん失格なの」 (71) 2021/10/16(Sat) 3:57:49 |
【人】 巫女 ユピテル>>70 ゾズマ 「う……ち、違うの。永遠にこれを着る訳じゃなくて。 今の期間だけみたいな、そういうやつで。 物乞いは……確かに効果はあったけど、もうしたくない、な」 裏を返せばそれは経験があるという事です。 そして今は行っていないと言う事でもあるでしょう。 「あらあら、それはだめよ。お月様が哀しんでるわ。 外に……?そんな事……う、ううん。試さないのにだめね。 えっと、来たのはこっちからだっけ?行ってみるね」 ずいずいと言われた通りに試そうとしに行きます。 問題は、明らかに出口と真逆の方向に突き進もうとしているので、このままだと下手な裏口を超えて焼却炉にでも行きかねません。 (72) 2021/10/16(Sat) 4:06:41 |
【人】 巫女 ユピテル>>@25 トラヴィス 「あらまあ……お姫様。ふふ、新鮮な響き。 ありがとう、ここでじゃないと聞けない言葉だったわ。 元の場では誰もそうは呼ばないもの」 ユピテルは到底お姫様なんかではありません。 むしろ真逆と言える存在かもしれません。 それでもそれを己が一番理解していても。 お姫様扱いに喜ぶ事くらいは今は許されるでしょう。 「ユピテルよ、トラヴィス。 まあ、本当に主人のような事を言うのね? 早く出たいと言う人はそれなりにいるように見えたけれど、 ここにずっと居たいと思っている理由、聞いていいかしら。 魅力を知っていたら素直に閉じ込められたものが逃げてしまうかもしれないのは、勿体無いでしょう?」 尋ねた言葉が事実であれ、誤解であれ、 それを責めるような様子は一切見られません。 その疑問の答えは無理には聞かず、どこか労るように、 答えたくないのならば逃げられるように、柔く微笑みます。 (75) 2021/10/16(Sat) 4:59:31 |
【人】 巫女 ユピテル>>77 ゾズマ 「偉い?」 とてもそうは思っていなさそうに眉を顰めます。 親指の爪を唇にあてながら、何処か淡々と言葉が紡がれます。 「少なくとも私は声を聞ける巫女だけど、偉くはないよ。 来た道がわからないのゾズマも同じじゃない?覚えてる? 私は方向感覚が変な自覚はあるけど、理由は先に述べた通り。 もし普段から全ての地理地形を把握出来ていたら、 多くの人は地図なんて持たないでしょう? でも突然迷うなんて……。いえ、ありがとう、ゾズマ。 一度試しに行ってみるわ。現状把握は大事だものね」 しっかりしているのか否か、言動だけで見極めるのには曖昧で困難にも程がある変な娘です。 そのまま引き留められなければ一度別れようとするでしょう。 なお指し示された方向には向かいますが、随分遠回りをした結果、結局この場に何故か戻ってくる可能性がないとは言い切れないほどには感覚は致命的でした。 (78) 2021/10/16(Sat) 6:07:41 |
【人】 巫女 ユピテル「あら……だ、だめよ〜喧嘩とか暴れるのは。 大人だけならいいけど、小さい子もいる場だから……」 成人男性達の張りつめる空気に、 どうしたものかと頭を悩ませました。 一部のやり取りなんて、傍から聞いてるだけでも 頭ごなしに駄目というような問題でもありません。 環境による物も多いのではと思うと仕方のない事かもしれませんが、かと言って放っておくのもどうかと、所在なくうろうろしています。 (109) 2021/10/16(Sat) 18:37:23 |
【人】 巫女 ユピテル>>@27 トラヴィス 「お誘いは魅力的だけど……ええ、ユピテルはユピテル。 私である時は私を保つ必要のある巫女であって、姫ではない」 「だから、名前で呼んで頂戴トラヴィス。 あなたのその言葉だけで、私はこの一瞬お姫様になれました。 ──それだけで十分なの。 ……トラヴィスはどう?呼んで欲しい何かはあるかしら。 今あなたがそうしてくれた様に、私もそれに変えて見せるわ」 くすぐったそうに少し身を捩りつつも、 懇願の言葉通り、謙遜ではなく名で呼んで貰いたい。 その気持ちを伝えるようトラヴィスの瞳を見つめ返しました。 「駄目なんて言わないよ。酒場でも館でも、集う事情は様々。 でもそうね。しいていうならそれが心から思って……いえ、 思い続けてくれるならもっと嬉しいと思うかな」 今の言葉もトラヴィスにとって嘘ではないのでしょう。 けれど、本心でない事は薄々感じ取っています。 だからこう告げるのです。 「捕える」なら「思い続けて」ほしいのだと。 (116) 2021/10/16(Sat) 19:54:22 |
【人】 巫女 ユピテル>>@30 トラヴィス トラヴィスが言葉を紡がない。 いいえ、紡げない様子を、その唇を。 最後まで言葉に出来なかったのをじっと見届けていました。 「──ヴィス」 手を伸ばして、頬に近いその手を取って引こうとします。 「トラヴィス」 その呼びかけはあなたを懐旧から引き戻すように。 或いは、戻せなくても何かを安堵させるように。 「あなたが望み続けるならそう呼び続けるわ。 あなたに望みが生まれたら、新たな名を呼ぶわ」 「だから、そんな顔しないで。 あなたが望まないものは、今、ここにはないわ」 食事は終えていました。 意外にも冷たい部類のユピテルの手は、 トラヴィスに何かを囁いて、もう一度軽く手を引きます。 (144) 2021/10/17(Sun) 0:38:11 |
【人】 巫女 ユピテル>>138 ゲイザー 「どうして?う〜ん、そうねぇ。 私が昔されて嬉しかったから、かしら。 あのね。実は不器用なの、私も随分とね。 だから色々見覚えと言うか、放っておけなくて」 うん、うん。貴方の話を頷いて聞きながら、 溢れる度にその滴を拭いとります。 「あら、ごめんね。折角の才能奪っちゃうかもしれないわ。 だってお姉ちゃん、頑張ってる子が好きだもの。 嫌われる才能、奪っちゃったね。でも他の才能があるよ」 軽くウインクをしてから、 涙が止まるのを見届ければスッとこちらも佇まいを戻します。 「うんユピテルであってる。ゲイザーあのね、私思うの。 ドジだったり器量が悪かったり不器用だったり。 でもその上で挫けないで『役立とう』って思える精神こそ、 一番の自慢できる才能だって。その方が素敵じゃない?」 (146) 2021/10/17(Sun) 1:26:50 |
【人】 巫女 ユピテル>>@32 トラヴィス 「わ……」 払い除けられた自分の手を少し見つめていました。 けれど驚きはしたものの、意図せぬ返事で手を降ろす様子は 拒絶された事が初めてであるようには見えない反応でした。 「……望まない、か。 巫女なのに、何かを望まれないのは随分久し振りね」 手は痛くありません。 痛んだのはきっと心でしょう。 ユピテルはトラヴィスにそんな行動をさせた事を悔やみました。 彼を巣食う痛みを思い出させてしまった事が辛いのです。 「……ごめんなさい」 去り際の貴方に、僅かに声を掛けました。 トラヴィスを引き留めはしません。 その後ろ姿を過ぎる影をユピテルは見た事があります。 だから今はこれまでと同じように。 ただその姿を見送る事しか出来ませんでした。 それから広間を後にして何処かへ向かい駆けだしました。 (193) 2021/10/17(Sun) 19:46:08 |
【人】 巫女 ユピテル>>169 >>a80 >>170 >>a81 >>171 >>a82 テラ 「つまり、今は受け身?それに、 ここに100年もいたら身体の方、は」 言い方からしてきっと受け身でない時期もあったのでしょう。 少なくともユピテルはそう捉え、問おうとして。 その空洞を見ました。 瞬きを数回して、固まりました。 純粋に驚きもありましたが、その瞳は真摯に何かを、 そう。目に視えない何か、を捉えようと見つめていました。 「……あ」 けれど捉え切る前に、それは付け直されてしまいます。 残念がるも、今はこれだけ。の言葉に顔を明るくします。 「じゃあ、次はもっと教えてくれるって事よね? それとも見せてくれる、なのかしら。約束よ!」 手を振りながら別れる様子をみて、追いかける術はありません。 何よりユピテルはそう捉え、素直にお別れをしたでしょう。 (196) 2021/10/17(Sun) 20:15:11 |
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