【人】 鑑賞用 リヤ「 だ って、 ユーと、 アタナシアス が、 いないの ! いない …… ん だよ! 」 スオに撫ぜられ、一度は足も囀りも止まる。 代わりとばかりに、大きな声が出た。 ユーが何をしたのか、アタナシアスが何をしたのか、そんなものは金糸雀の知るところではない。知らない。分からない。 ただ、いつもみんな揃っていた筈の穏やかな時間から、大切なモノが欠けてしまった。 それがどうしても嫌だった。嫌。 いやだよ。 でも、自分でも自分の大きな声に驚いてしまって。 バツが悪そうに視線を少し逸して、小さく頷いた。 「…… スオ おっき…… な、 声 出して、 ごめん なさい。 ごはん、 ……た たべたら、 ふたり を、 探してき ても、 いい?」 (9) 2021/10/06(Wed) 21:37:51 |
リヤは、みかんにありがとうをして笑、 ……うまく笑えなくてくしゃくしゃになった。なんでかな。 (a8) 2021/10/06(Wed) 21:48:39 |
【人】 鑑賞用 リヤルツ。ルツ? そうだ、ルツもいない。あんなに優しくしてくれたあのこがいない。 あのこが、いない。 エマに宥められたのもあって、大人しく席に着く。 みかんの冷ましてくれたスープを、ひとさじひとさじ、……急がずゆっくり味わった。 「お いしい、 みかん ……の 、 おりょうりは こんな に おいしい、 のに。 ユーも、 アタナシアス も、 ルツ、……ルツも…… たべない の、 もったい ないな……」 (12) 2021/10/06(Wed) 21:51:02 |
【人】 鑑賞用 リヤ「う …… ううん。 わ たし、 だ 大丈夫。 お昼ご飯、 ちゃん と…… やる よ。 ぼく と、 スオと で、出来るよ。 ね?」 お仕事は大事なこと。やるべきことをほったらかして すき を取り戻しても、多分、怒られてしまうから。 お仕事も好き。 だから、ちゃんとやって、みんなに褒めてほしいの。 みんなに。 「スオ、 …… あ とでまた、 わたし の、髪、 みつあみ、 して ほしいな」 (14) 2021/10/06(Wed) 21:54:09 |
【人】 鑑賞用 リヤ「 ! ルツ! 」 思わず がた、と立ち上がる。 なんだか元気がないように見えたけれど、……でも、姿が見られただけでも、少し安心した。 ほっとしたら落ち着きのない自分が急に恥ずかしくなってきて、 ちょっと照れたみたいに笑いながら、もう一度座った。 「ルツ、 いた…… よかった」 (19) 2021/10/06(Wed) 22:16:40 |
リヤは、何かを叩きつけるような物音に、びくんと身体をこわばらせた。 (a10) 2021/10/06(Wed) 22:19:20 |
【人】 鑑賞用 リヤ「…………、 ……る ルツ、 疲れ て、 る …… なら、 あ あんまり、 無理はだめ だからね。 わ たしだって、 おしごと、頑張るよ。 困ってる 当番 の、 ……こ、 いたら、 お お手伝いだって するよ」 そうして皆で笑ってたいな。 みんなで。 ……みんなで。 足りない仲間の姿を思い浮かべながら、朝食を済ませたら一度席を外す。 昼食のお仕事の時間が来るまで、いない子を探す時間だ。 お仕事の時間にはちゃんと戻るから、心配しないでね。 (21) 2021/10/06(Wed) 23:24:02 |
リヤは、アタナシアスを探している。 (a11) 2021/10/06(Wed) 23:25:33 |
リヤは、ユーを探している。 (a12) 2021/10/06(Wed) 23:25:41 |
リヤは、アタナシアスとユーを、探している。 (a13) 2021/10/06(Wed) 23:25:52 |
リヤは、囀りながら駆けずり回っている。 (a14) 2021/10/06(Wed) 23:26:29 |
リヤは、少しばかり焼けた喉を抑えながら、囀り続けている。 (a16) 2021/10/06(Wed) 23:29:41 |
リヤは、アタナシアスの名を呼ぶ。ユーの名を呼ぶ。 (a17) 2021/10/06(Wed) 23:30:26 |
リヤは、飴玉を二粒、一度に口に放った。そうしてまた囀り、駆け回っている。 (a18) 2021/10/06(Wed) 23:31:44 |
【人】 鑑賞用 リヤ「 あ ァ あ ア ぁ――――――――――――― ―――!!」 それはお世辞にも綺麗とは言えない唄。 唄と言うのも図々しい声。 金糸雀を絞め殺した時みたいな金切り声。 空を劈く程の声。 塔の入り口で放ったそれは、周辺に居た弱いエネミーたちの鼓膜を破り、地に伏せさせ、無力化しただろう。 ――――…ちゃんと、お仕事を終えたら。 それから、また来ればいい。 気が済むまで大きな唄を謳ったら、金糸雀は引き返していく。 お仕事をするために、拠点へ帰って行った。 (22) 2021/10/06(Wed) 23:44:33 |
【人】 鑑賞用 リヤ □す とれす値 チェ っく ここ に来てから緩やかに低下してい た数値が 仲間の欠けた 辺りで 急激に上昇。 針は振り切り 時折やや下が る程度で 依然 高数値を叩き出 し つづ け (40) 2021/10/07(Thu) 18:18:04 |
【人】 鑑賞用 リヤ「 お んせん、 ……沢山のあたた た たたかい、お湯。 みんな で、 行ったら た たのしい? アメも、 スオ も、 ルツも、 いる?」 金糸雀はグラタンを啄みながら、温泉というものに思いを馳せる。 知識として知ってはいるけど、体験したことのないもの。 あちあちのグラタンは直ぐに舌を焼きそうだから、念入りにふうふうしながら口に運ぶ。おいしいなあ。 今日のお昼当番は、わたしなのにな。 ユーにも、 アタナシアスにも、食べて欲しかったのにな。 美味しいって、聞きたかったな。 (42) 2021/10/07(Thu) 18:46:53 |
【人】 鑑賞用 リヤアナのことは、私が連れて帰ってくる。 ルツのそんな言葉に、うん、って頷いた。 彼女がそう言ってくれるのなら、金糸雀は信じるだけだ。 そうしてみんなで、温泉に行って、楽しいを重ねたい。 …――そうして食事を終えたなら、食器類をシンクに集めて、お水に浸しておいて。 後片付けは、その当番の人にお任せ。 小さなガラス瓶をひとつ持って、拠点を飛び出て駆けていく。 瓶に残る飴は、もう既に半分を切った。 (51) 2021/10/07(Thu) 21:02:46 |
リヤは、囀っている。ずっとずっと。 (a31) 2021/10/08(Fri) 8:36:59 |
リヤは、金糸雀 の リヤ だ。 (a32) 2021/10/08(Fri) 18:29:44 |
リヤは、カナリヤ の リヤ だ。 (a33) 2021/10/08(Fri) 18:30:21 |
リヤは、囀り続けている。 (a34) 2021/10/08(Fri) 18:31:45 |
リヤは、空を裂く程の金切り声を上げた。 (a40) 2021/10/08(Fri) 20:26:59 |
リヤは、金糸雀のリヤだ。喉が裂けても囀っている。 (a41) 2021/10/08(Fri) 20:28:05 |
リヤは、もう囀らない。 (a44) 2021/10/08(Fri) 20:58:40 |
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