【赤】 坊っちゃん バラニ[擦れたそれが微かに湿り気を帯びたのを掌越しに感じる>>*81 汚れても別に構わないと思ったけど――いざとなったらこのまま近くの宿屋を借りるなり屋敷に連れ込めばいいと――それよりも自分の欲求と熱に浮かされているほうがずっと強い] 鳴いてくれてもよかったんだけどな。 [圧し殺された艶のある声に頬がにやけるのを誤魔化すように、ほんの少し残念そうに呟く。 情けないなんて思わない>>*82 寧ろ愛おしいと、想う気持ちのほうがずっと強い。 だって、そうだろう? 好きな女の子に…否、この言い方だと語弊があるな。 僕は君の…ポルクスの中の男も女も大事に思っていて。 そして、その両方をほしいと想っている。 欲張りだな、って、自分でも本当に笑ってしまうくらいに。 そんな相手が、自分を縋って求めて、おまけに艶のある声で鳴かれたら。 理性を保てるかどうかも果たして怪しい] (*120) 2021/12/13(Mon) 13:44:46 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[だから、その囁きは本当に不意打ちだった] ……やっぱり、君に敵う気がしないな。 [子供の頃に感じたそれとは全く違う感情を込めて囁く。 憧れとも親愛とも、友情とも違うそれは。 さながら胸の内を焦がす炎だ。 欲と熱に浮かされるまま、片手で自分の腰の紐を緩めて、痛いくらいに硬くなったそれを取り出す。 そうして、君の背をそのまま壁に押しつけて。 下履きを下ろして生まれたままを晒すその臀部に、君の肉棒を扱くそれとは反対側の手を回して、身体を持ち上げるようにする。 後ろのほうからのほうがやりやすいんだろうか? でもそれだと君の顔が見れなくなりそうだ。 思い浮かぶことはいろいろあるけれど、 君の色々を知りたい…暴きたい気持ちがその全てに勝る。] (*121) 2021/12/13(Mon) 13:49:27 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[壁へ押し潰さんとばかりに、その身体を深く密着させて 互いに生まれたままのそこが触れ合わせる。 熱を帯びて硬いそれが、湿り気を帯びたそれに触れているのが 君にも伝わるだろうか? 臀部に手を添えて持ち上げるような体勢のまま] …痛かったら、ごめんね。 [謝るのは二回目か。 とはいえ、女性の初めては基本痛みを伴うものと 聞きかじった知識ではそうとあったのだけど。 君の体質だとどうなのだろう? 謝り過ぎるのもどうかと思うが、 あまり痛い想いをさせたくないというのも、本心で] (*122) 2021/12/13(Mon) 13:49:55 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[蜜で湿り気を帯びたそこを軽く指先で弄る。 入口に触れ、その奥へと指先を深く滑り込ませて。 はじめはきつく一本だけだったそれを、 二本に増やすとそのまま軽く爪の先で掻くように 狭い内壁を擦り合わせて。 やがて、濡れそぼった指先をそこから引き抜けば。 口づけと同時に、君を壁に身体ごと押し潰すようにして 君の女の入口に、自分の熱帯びたそれを挿し込んだ] ……っ。 [指である程度わかっていたとはいえ、やっぱりきつい。 そのまま吐き出しそうになったのをどうにか堪えると 触れたままの唇を舌でこじ開けて。 歯列をなぞるように、舌を舐め上げ誘うようにして 一頻り、彼女のもう一つの内側を堪能する] (*123) 2021/12/13(Mon) 13:50:27 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[そうして、暫く彼女の中を二つの意味で堪能したところで] …動いても平気? [どうかな?と銀の橋を伝わせたまま、 至近距離の紫の瞳にこてんと首を傾げて。 それから、試しに一つ腰をグラインドさせて、様子を伺ってみよう]* (*124) 2021/12/13(Mon) 13:50:44 |
【人】 坊っちゃん バラニ――祝祭二日目/噴水広場―― [二日間に渡って繰り広げられてきた喧騒も、もうすぐ終わる。 なんとなく手遊びに掌中におさめた貝殻を弄んでいれば、 人混みの中に見知った顔を見つけることがあったかもしれない] …や、こんにちは。 今日はあの子とはいないのかい? [前夜祭のとき、ここで話を聞かせた子供たちの片割れ] 『うん。 今日は親戚の子たちが遊びに来てるからだめなんだって』 そっか。まぁそんな日もあるさ。 僕も生憎会えなかったし。 (275) 2021/12/13(Mon) 16:57:38 |
【人】 坊っちゃん バラニ…えー、またそれ? そんな面白いこといったっけ? [少なくとも、僕にとっては詰まらない話だ。 所謂『黒歴史』とか、そんな類の話。 だから、なんでこの子にその話を聞かせたのかも覚えていない。 本当に、ぽつりと零しただけの、遠い昔話だ] 『だって、気になるじゃないか。 その王子様、悪魔と取引をしたんでしょ』 悪魔、っていっていいのかな…。 まぁ、人間じゃないのは確かけど。 (277) 2021/12/13(Mon) 17:01:44 |
【人】 坊っちゃん バラニ[ぽん、と頭を軽く撫でてから] 仕方ないな…それじゃあ、リクエストにお応えしよう。 君も知ってると思うけど、 この街はあらゆる願いを叶えることのできる街だ。 きちんと対価を支払うことができれば、の話だがね。 [今回のお話は『対価を支払う』ということについてのお話だ。 軽はずみに願いをかけてはいけない。 取引相手が人ならざるものであれば、特に] (278) 2021/12/13(Mon) 17:03:50 |
【人】 坊っちゃん バラニ[昔々、とある国に一人の王子様がいました。 王子様は、他の人が欲しがりそうなものはだいたい持っていました。 豊かな国、厳しくも優しい両親、一緒に育った美しいお姫様。 そして何より王子様には尤も信頼を置く大切な友がいました。 後に王子様のその友人は、 人々から『勇者』と呼ばれて魔王やその部下たちと 戦いを繰り広げていくことになります。] (279) 2021/12/13(Mon) 17:07:07 |
【人】 坊っちゃん バラニ[王子様は、自分の国を守るために勇者と共に魔王と戦いました。 長い、長い戦いと旅路の中。 勇者は仲間たちとさまざまな苦難を乗り越え、そのなかで強くなっていきました。 そんななかで、王子様は悩んでいました。 勇者たちが強くなり、日に日に魔王たちとの戦いも厳しいものになっていくなか 次第に、仲間である彼らとの力量の差が開いていったのです。 王子様は、生まれながらに人が羨むようなものをたくさん持っていました。 でも、そのなかに勇者や仲間たちが持っているような『才能』と呼ばれるものはありませんでした。 どれほど努力を重ねても、王子様はただの人間で。 そして、その成長には限界がありました。 今までずっと傍にいた勇者と、王子様のあいだには 力という大きな隔たりが生まれてしまったのです。 王子様はそれが、悔しくて悲しくてたまりませんでした] (280) 2021/12/13(Mon) 17:11:36 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そしてもう一つ。 魔王との戦いの中、勇者とお姫様は次第に惹かれ合っていったのです。 そしてそれを、惹かれ合う二人の姿を、王子様はずっと一番間近で見ていました。 ――仲睦まじい二人。 いっそ彼らを恨んだり、或いは憎むことができたらと、 王子様も思わなかったわけではありません。 ですが、それは叶わなかった。 勇者やお姫様が王子様を想ってくれるのと同じくらい ……王子様も、二人のことを愛していたから。 ただ、王子様は大切な二人のそばにいたかったのです] (281) 2021/12/13(Mon) 17:14:54 |
【人】 坊っちゃん バラニ[自分が勇者たちの足手まといになっていくのを日々実感していくなか。 ――『力がほしいか』と。 王子様に、囁く声がありました。 『此方のいう対価さえ支払えば、お前の願いを叶えてやる』と、 その声は王子様に取引を持ちかけてきました。 もしそれの対価が「勇者を裏切れ」だとか、 そんなものであったら応じたりなどしなかったでしょう。] (282) 2021/12/13(Mon) 17:15:48 |
【人】 坊っちゃん バラニ[囁く声が望んだものは、王子様の『未来』でした。 王子様の命、或いは死んで生まれ変わってからの力や才能。 それらを差し出すと約束すればお前が望むだけの力を 勇者と共に並び立てるだけの力を与えよう。 それが、王子様に持ちかけられた取引でした。] (283) 2021/12/13(Mon) 17:17:00 |
【人】 坊っちゃん バラニ[王子様は悩みました。 それでも……最後にその取引に応じたのは。 王子様が、勇者や仲間や、お姫様を愛していたから。 力が、ほしかった。 己の望みを叶えるそれが欲しかった。 大切な人たちのそばにいたかった。 そして彼らの足手まといになりたくなかった。 守られるだけなど耐えられなかった。 力さえあれば、全てを守れると どうしようもなく愚かな王子様はそんなふうに考えたのです。 結局のところ、 どれほどたくさんの何かを持っていたとて。 王子様はただの弱い人間でした。 弱いままの、無力な自分でいることに 彼は、耐えられなかったのです。] (284) 2021/12/13(Mon) 17:19:39 |
【人】 坊っちゃん バラニ…その後、契約で力を得た王子様は、勇者と共に魔王を倒す旅に同行し、仲間たちを魔王の許に送り届けるために命を落としました。 だから、王子様は勇者の旅の行く末を見届けてはいません。 それでも、王子様は勇者が魔王を倒してくれるとそう信じたまま息絶えました。 そうして実際、その通りになりました。 今もこうやって、この街が栄えているのは勇者たちが努力し、人々の平和のために戦ったから。 王子様は今もきっと、そのことを誇らしく思っているのです。 [そこまで語って、ぽんぽんと頭を撫でる。 さて、この話は終いにしようと言いかけたところで] 『ねぇ』 うん? (285) 2021/12/13(Mon) 17:21:10 |
【人】 坊っちゃん バラニ『王子様は、ちゃんと"対価"を払い終えたの?』 ―――……。 [この子はどこまでわかっているんだろう。 しかしまぁ。 勘の良い子供っていうものは、正直反応に困ってしまうね] …そうだなぁ。 まぁ、王子様は旅の途中で若くして死んだのだし、 その時点で対価は払い終えたんじゃないかな。 [無論、嘘だ。 実際のところ、王子様は生まれ変わった今も その対価を支払い続けている。 だからどれほど剣を振るう努力をしたって、 腕力も技量も身に着きはしない。 その経験値は、遠い昔に前借りされてしまったものだから] (286) 2021/12/13(Mon) 17:26:52 |
【人】 坊っちゃん バラニ[子供の頃、僕は勇者に憧れた。 記憶の中の彼は、いつだって眩しいもので。 あの頃感じていた憧れや親愛は 生まれ変わった今も変わらない。 変わってしまったのは、ただ、自分のほう。 遠い昔、御伽話の王子様が 後先考えずに人ならざるものと交わした『契約』は。 未来を生きる子供の憧れも、 努力すればいつか自分だって強くなれるという、 そんな淡い希望さえ、許してはくれなかった。 御伽噺の王子様は、 愛する女の子の口づけで呪いを解かれる。>>0:222 そんな願いが叶えばよかったのに、と。 王子様ではなくなった僕は、ずっとそう思っていたんだ。]* (287) 2021/12/13(Mon) 17:28:50 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[君の心中まではわからないけれど。>>*153 もし心の声が聞こえたならば、やはり欲しがってしまうんだろう。 恥ずかしがる君は、こんなにも可愛くて、 君が気持ちよくなってくれる姿を見るたび 言葉にならない感情が、僕の胸を満たしていく。] …君が触れてくれたって、いいんだよ? [くすくす微笑いながら鼻先でマフラーを除ければ その喉元に唇を寄せて。 若干挑発めいた響きと共に、視線を向ける。 僕の幼馴染はどうも、 突き崩したくなる意地の張り方をする。 ……うん、やっぱり可愛い。 どうしたらもっと恥ずかしがってくれるだろうか、なんて ついつい考えてしまうくらいには。] (*226) 2021/12/13(Mon) 23:45:06 |
【赤】 坊っちゃん バラニほら、本気だしてごらんよ。 [煽るような声かけと共に、 背を壁へ押しつけた君の身体に叩きつけるように、 怒張を再度君の中へと穿つように挿入する。 先程の締め付けとは一転、緩くなったそれは しかし怒張へと吸い付くようなそれへと変わっていて。 滑るようなその感覚は] ん……気持ちいいな。 [本心だった。 嘘偽りなんて混じりようがないほどに。 君の中は、あたたかい。 そして、君を構成する全てが、僕にとって愛おしい。 欲の滲む瞳で君の顔を覗き込むと、 そのまま汗ばんだ頬に軽く口づけ一つ落として] (*231) 2021/12/13(Mon) 23:54:30 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[唇を離すのと同時、 片方の手を彼の怒張に添えて擦り上げる。] ――ほら、一緒に行こう? [どれほど取り繕ってみせようとしても そう君に告げる声にはきっと余裕なんてなかった。 此方の額をつい、と汗が流れるのと同時、 ぐいといっそう強く腰を押しつけて、君の中に白濁を吐き出した]* (*232) 2021/12/13(Mon) 23:58:46 |
(a64) 2021/12/14(Tue) 0:04:36 |
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