82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】
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| >>0 ダビー 今朝も取るメニューは珈琲とパン、ハム、果物、卵。 決まった内容を選び、つぎは席を選ぼうとして。 うわ、マジか。という顔をした。 「うっわマジかよ何だあれ。」 口のほうがその倍無礼。 (2) 2021/07/03(Sat) 20:35:57 |
| >>3「聞かせる心算で、言ったからな。 大成功だ。」 近づいてもらう必要はない。 青年の席へ、良いか悪いかも問わずに この者は勝手に同席しようとしている。 妨害が無ければ、椅子を引き、どっかりと。 「カジノがある船で、わざわざギャンブルしなくても よくないか───?それとも退屈をしている?」 食で博打を打つとは。僅かに笑み、目を細める。 (4) 2021/07/03(Sat) 20:53:28 |
| >>5 ダビー 「それは、めでたい。 あやかりたいもんだ。」 気のない拍手をし、カップの珈琲に砂糖をひとつ投下。 スクランブルエッグには塩コショウ。 無難すぎる、朝食を、丁寧に口に運ぶ。 「退屈、…ってのには同感。 案外みんなそんなものなんじゃないか。 美しい水平線も、数日続けば、インク線と変わらない。 楽しそうなのはカジノ好きな連中くらいだな。」 零れるためいきごと、パンを齧った。 「だからおかしな写真も出回る、って訳か。」 (6) 2021/07/03(Sat) 21:37:17 |
| 甘い、甘すぎるにおいが、料理台の端から届いている。
───珈琲に砂糖は必要なかったかもしれない。 あのかぎろいだけで、口のなかが甘ったるい。
「あれも。 客の退屈を紛らわせるための策なんだろうか…。」 (8) 2021/07/03(Sat) 21:52:51 |
| >>9 ダビー 「……まあ、刺激的ではあったね。」 朝食の席に相応しいだけの 爽やかで気負いのない肯定だ。 「おっかなくは、あるが、 似たような事は珍しくもない。……じゃない?」 (17) 2021/07/03(Sat) 23:28:59 |
| >>19 ダビー 「おや、私が部外者じゃなくなる時のことを 心配でもしてくれるんですか。」 そういう事ではないだろう。無論。 分かっていて唇の端を吊るのだから悪い性分だ。 珈琲を啜りながら目線はあちこちを転々とした。 灰皿が欲しい。 「退屈を紛らわすには、悪い嗜好じゃない。 ただ、まあ、───簡単に喰らわれるってのも 趣味じゃあない。 隷従なんてそれこそ退屈なだけだろうから。」 あなたは?…目線が問いかける。形だけ。 (20) 2021/07/04(Sun) 0:52:01 |
| >>24 ダビー 「はっは。誰かの下につくには お互いしおらしさとか可愛げが不足してんな。」 曇りひとつもないが、遠慮だってない 快活な笑い声をひとつきり残して。 規則的に綺麗に平らげた皿をスタッフに委ね席を立つ。 別れの挨拶ひとつないが、 はじまりの挨拶だって無かったのだから 省略したって構わないだろう。 煙草を吸える場所を求めてゆっくりと歩き出した。 (44) 2021/07/04(Sun) 13:59:57 |
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