厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a10) 2023/03/09(Thu) 16:18:23 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:再起動後の営業中 ― [栗花落>>3:440の返答は拗ねたようでいて、けれどもそこまで深刻な腹ペコにも見えないもの。速崎が再起動を掛ける前に、遠藤や瑞野、美澄がたくさん作って届けてくれていたからだろう。 (サーブのタイミングはこれより後になるが、トマト煮込みを手掛けてくれた嘉数もいる)] ……あっはは、そうですね。 有名人とかだとつい完璧に見えたり〜とか 思っちゃいますけど……。 うん、誰にだって、いろんな顔がある。 [至って軽い調子で笑い声をあげながら、「私みたいに」と栗花落が口にしたことについては直接は触れなかった。 直接触れないなりに、「そうなんだな」と内心で受け止めて、笑顔のままうんとひとつ頷いた。 再び調理作業に就いてからも、あっつあつのお花畑……もといブロッコリーの香草焼きを、まだ全然いけそうなくらいな調子で食べてくれている栗花落を見て、カウンター越しににっこり笑う。 火傷とかしてないかな……と少しだけ気に掛かったのは内緒にしておこう。気にしすぎだ。 遠藤からのマンゴーのカクテル>>3:433>>3:441でちょっとでも口の中が冷めたなら、きっと大丈夫。] (37) 2023/03/09(Thu) 17:24:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[その少し前に、フラれた速崎が葉月をフる、という出来事があった訳で――。 今や「かっこいい恩人」である、誇るべき人からの「ありがとう」。 最初のそれ>>3:445>>3:446は笑顔ながらも、多分、堪えてるんだろうなと想像できた。けれども、思い切り涙を零してからもう一度伝えられたお礼>>3:448>>3:449に、暖かな安堵を胸に抱く。] ( ……ちゃんと、伝えられて、良かった。 私も、ハヅキんに会えて、良かったよ。 ) [自分からもその言葉を返してしまえば、なんだかドラマの中の永久の別れみたいな気がしたから、胸の内で呟くに留めて。 「どういたしまして」を笑顔に籠めて、その時は一度離れていた。] (38) 2023/03/09(Thu) 17:29:30 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[……なおその後、『Mr Moonlight』がかけられていた>>3:366この店の中で、月と星輝くうさぎの船を浮かべた水面によって 大変な事態 が発生した>>3:503>>8>>9>>3:454。]…………、……。 [あれ以来葉月からのオーダーが来ていないからというのもあり>>3:308、あの爽やかな振り方をした手前……とはいえ生命に関わる事態なら流石に放置できなかった訳だが、遠藤と高野がすぐに気付いてくれた>>3:462>>3:464>>3:483ことに甘える形で、この件に関しては自分からは手を差し出さなかった。] (39) 2023/03/09(Thu) 17:29:51 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さて、瑞野からは「たまには任せてもらっても」>>3:489と言われ、少しほっとしてはいたのだが。 断りを入れた上でイヤーマフを外された時>>3:497>>3:499>>3:501はぽかんとして、されるがままになっていた。 泣き腫らした目の所為で>>3:494、とまではすぐには気付けぬまま。] ……うん。 じゃ、時々でいいから、愚痴付き合ってよ。 [以前、瑞野からキャスケットが消えて眼鏡が現れたあの日、花粉症の心配しか見せなかった速崎だったけれども(花粉症だって深刻な問題だが)。 逆にこの時は、瑞野の方から一歩踏み込んで心配してくれている、と。 その厚意に甘えながら、トレードカラーを交換しながらの僅かな休憩時間に与ることに。] (40) 2023/03/09(Thu) 17:30:10 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[バックヤードの椅子に腰を下ろして、一息つく。 目深に被せられたキャスケットが視界を遮る。 その暗さがこの時は少し心地良く、張り詰めていた気持ちが、少し、緩む。] ( 頑張りすぎてたんだな、私。 ……うん。今だけは、ちょっと、休んじゃおう。 ) [期間限定の紺色うさぎは、先取りした10分休憩の中で笑顔を解く。 笑みはしなかったけれど、赤いままの目が少し癒される気がして、頬は緩んでいた。] (41) 2023/03/09(Thu) 17:30:26 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[そしてこの「うさぎ」は、再び表に顔を出す。 ところで先ほどの葉月との話は、栗栖も含め、他に誰が近くにいたって構わなくて。 かといって、誰かさんに対して 「かっこいい」押ししないのかよ と特に思った訳でもなく>>3:422――閑話休題。コロネーション・チキンのカレーの香りは栗栖をしっかり覚醒させた>>3:493。この時点で、鶏むねの疲労回復成分は特に仕事しなくてもいいものになったのかもしれない。 ともかく、栗栖が笑って、ちゃんと手を合わせてからこの一品を食べてくれる>>3:495のを、速崎も笑って見詰める。] いや、 女王様 になるんだぜ、あんた。[「王様」の語に対しては、良い笑顔でそうさくっと訂正しながら(最初にそう説明しなかった速崎が悪いのだが)。 美澄>>3:513であれば、すぐにこの言葉の意味するところは解ってくれるだろう。 つまるところ、今は亡き英国女王陛下の、その戴冠式の際に考案された料理と言うだけの話である。] (42) 2023/03/09(Thu) 17:31:35 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[この時は相席もなく、栗栖に独り占めしてもらう形となったコロネーション・チキンだったが>>3:496。 速崎が最初にわざわざ「シェアして食べても」と口にしたのには、それなりの考えがあってだった。] ( カッチ……かどうかは、まあ分かんないけど。 あんたの女王様にも、食べてもらえたらいいよ。 ) [一時の言語野バグレベルのバグはもう修正されていたから、多分そうなのかなあと思い直した名前をひとつ頭の中に浮かべた。無論確証はなかったから、女性以外の誰か、という線も速崎の中では残っている。 いずれにしても、誰が栗栖の「特別」なのかは、この時の速崎にとっては特に問題ではなかった。] (43) 2023/03/09(Thu) 17:31:56 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[フラれたりフッたりの後で綺麗さっぱりしたかのような心地もあり、またキャスケットに守られた10分休憩のお陰もあり。 この時の速崎は、至って和やかに穏やかに――偽りなく幸せそうに、「ご馳走様」を見届けた。] ね? めっちゃ美味しかったでしょ? こっちこそ、ありがと。 またたらふく食べに来なよ、ダチ! [本当に嬉しそうに笑ってこの一品だけを食べていった栗栖に、速崎は笑顔でその退店を見送った。 なお、栗栖へのこのサーブの際、速崎は頭に紺色のキャスケットを浅めに被っている。 瑞野と交換中のそれ>>3:501は、けれどもこの時ばかりは目元を隠してしまわないように、ひさしをくいっと上に上げて。 赤いままながら憂いの色もない両目を、栗栖の前で隠さずに見せ続けていた。] (44) 2023/03/09(Thu) 17:39:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[自室に入って扉を閉めた途端に、その場にしゃがみ込んだ。 ピーコートもローファーも脱がずに、鞄を膝に抱くような格好で蹲る。 今まで張り詰めていたものが一気に緩んで、壁に倒れ込んで。 涙が滲んで、泣いて、声を上げて、泣いた。] ( ……私にも、あったの、かな。 応えて、ほしい、気持ち。 一緒に、なりたい、気持ち。 ) [ひとしきり泣いて落ち着いてから、ローファーを脱ぎ捨てて、這うように廊下を進んで。 うがいをして、手を洗って――それから急に、何をしたらいいのか判らなくなって。 ぼんやりと、仕事用の鞄を開いて、その中身に目を落とした。] (46) 2023/03/09(Thu) 17:47:54 |
【人】 厨房担当 ゲイザーおいしい。 [今日というなんでもない日に、一体どれだけ涙したことだろう。 この部屋に帰ってきた時に、こみ上げてくるものは全部涸れはててしまったと思っていたけれど――。 どうしてか、ひどく、目頭が熱い。*] (48) 2023/03/09(Thu) 17:59:01 |
【人】 厨房担当 ゲイザーー 現在:通常営業のオレンジうさぎ ー [過日>>14のことはともあれ、あれから日を隔てた今日、速崎はいつも通りの明るい笑顔のゲイザーとして夜の勤務に就いていた。 冷蔵庫のストックを確認しにバックヤードに行っていた間に、スタッフの誰かが来店者>>15への応対に当たっていたらしい。 速崎がキッチンに戻ってきた頃には、テーブル席に既にふたりの客がいた。その顔ぶれは――>>33>>36] ちっす。 [とてもフランクな声色と気楽な笑顔で、まず栗栖へと挨拶を。 それから貝沢に顔を向け、至って屈託なくにっと笑う。 速崎はまだ、あの夜の告白を貝沢に聞かれていたこと>>3:234>>3:240を知らなかった、けれど] カッチもいらっしゃい! まずはカクテルおまかせ、かな。かしこまり〜! [以前に店で顔を合わせた時よりも、何故かこちらも微妙にフランクな口調になっていた。] (49) 2023/03/09(Thu) 18:09:33 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[今目の前にいる二人に限らず、客の出で立ちについて(余程のことがない限りは)特に自分からは何も言わない速崎だったが、今日の貝沢の髪型や服装の変化>>21には気が付いている。 気が付いてはいるけれど、だから何か茶々を入れるということもないまま。] ( メロンのカクテル、とかいけるかな? 今日は、マシロは―――… ) [ブラックボードに記載された、今日のオススメ食材のひとつ>>1を思いながら。 ついでに以前の事件からの注意事項>>17も脳裏に過らせながら。 本当に何の負い目も憂いもなく、オープンキッチンからオーダーに耳を傾ける。**] (52) 2023/03/09(Thu) 18:23:48 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a11) 2023/03/09(Thu) 18:24:50 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[いつもと違う出で立ちの貝沢が、いつもと違うような調子で一瞬肩を揺らした>>57が、速崎はすぐにはその心当たりに思い至らないまま。 貝沢が普通に(そう、速崎には見えた)笑顔を見せたのを見れば、一瞬浮かんだ疑問符もすぐに消えてしまい。 そのまま、カクテル作りに向かおうとして――。] っと、クリリン。 [オーダー急がなきゃとは思いながらも、思い出したように振り返り] また来てくれて、ありがと。 今日は鴨で美味いもん作るよ。 [あの日の帰り際>>51を思いながら他愛なく笑った。 ここで鴨をピンポイントで挙げたのは、単にオススメ食材だったからというだけだったが] (60) 2023/03/09(Thu) 19:20:43 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a13) 2023/03/09(Thu) 19:37:43 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a14) 2023/03/09(Thu) 19:42:00 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[まずは、カクテルのオススメ。 カクテル作りの腕前でいえば速崎は大咲や遠藤程ではなかったが、美澄に対しアドバイスができる程度の素養はある。 これは食前酒になるから、さっと出せるものを。 走りのメロンの実の一部を用いて、デザートやドリンク向けにソルベを予め仕込んでいる。 実をすり下ろしたものにシュガーシロップを入れ、ミキサーにかけて。 それにリキュールを混ぜて凍らせたもの……の他に、シャンパンを加えたソルベも。 今回用いるのは、シャンパンを加えている青肉のメロンソルベ。 シャンパングラスの細身の器にメロンソルベを入れてから、そのグラスにシャンパンを満たしていく。 半ば溶けたシャーベット状の果肉と繊細な泡がグラスの中で触れ合う一杯。] (75) 2023/03/09(Thu) 20:37:31 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a15) 2023/03/09(Thu) 20:42:23 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[イチゴのショートケーキとオススメケーキのオーダー>>85も、貝沢にカクテルを届けた際にきっちり聞いていたが、そちらはフィエらの担当になろう>>105。 嘉数>>104の呟きも、後々のことも鑑みて、自分の意識の中にも留めておく。] チエりんも、作る方、板についてきてるかな。 [この前のブロッコリーのトマト煮込みのことも思い出しながら、ぽつり。 とはいえ、今はお喋りよりもオーダーの方が先。 栗栖からの追加のお肉もう一品>>97も把握してはいたが、そちらは他のスタッフに任せて、まずは鴨のローストを仕上げてしまう。 進捗を問う遠藤>>122には、「あともう少し」と短く返答を。 実際、もう少しで出来上がり、といった調子で順調に進んでいる>>124>>125。] (166) 2023/03/10(Fri) 8:50:30 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[で、その葉月の、美澄宛てのオーダー>>138に、イヤーマフの下の耳がぴくりと動いた。 端から聞いている立ち位置の速崎まで若干神経質になっていたのは――まあ、そういうこと>>17である。] タイガー。 監修ちゃんとやってもらえば大丈夫。 Okay? [美澄>>141を軽く睨んでから、大咲にも目配せを。 先ほどのメロンシャンパンソルベはつい率先して自分が作ってしまったが、大咲の手に余裕があるなら、監修役は率先して引き受けて貰おうと。 イギリス帰りのアリスブルーの新人の葉月への応答>>146>>148を見るに、調子には乗らないだろうとは思えたけれども。] (168) 2023/03/10(Fri) 8:56:23 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さてこの通り、大咲とはこの日きっちり厨房で顔を合わせられた訳なのだが、交わすのはキッチンの応答と連携。 飛び出したあの夜に残した気掛かりのことは、無し。 何故、今こうなっているのか。それは暫し時を遡り――。] (169) 2023/03/10(Fri) 8:56:56 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:置き手紙 ― [瑞野と速崎のトレードカラー交換に、店長は惑わされなかった。流石だ。 ともあれ、呼び止められて託されたもの>>99を手に取り、キャスケットを被ったまま頭を小さく下げた。] ……ありがとう、ございます。 [折りたたまれた手紙の中身はその場では見えなかったから、お客様からの何かしらのクレームの可能性も頭には過った。 法事前日の一件といいこの日の業務態度の危うさといい、最悪クビでも文句は言えない。 この呼び止めも店長からのお叱り、の心算で、手紙を受け取った。 この置き手紙は、まだ業務が残っていたこの時には開かず、バックヤードに置いておくことにした。] (170) 2023/03/10(Fri) 8:57:16 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[終業後のバックヤードで、後片付けを終えた後にその手紙>>n4を開いた。] ――――…マシ、 [思わず名を紡ぎかけた口を止め、文面を読み進める。 話し合えたのを、ちゃんと見ていてくれたこと。 その人からも、話したいことがある、と。 けれども、まだ、今はその時でないということも。 綴られた文字の、そのひとつひとつに―― 記された約束に、目を落とす。 璥は、長く、長く息を吐いた。 その溜息は罪の意識のようでもあり。 けれども、確かな安堵もあった。 簡易なメモ用紙なんかではないレターセットは、この時、速崎の手に届くところには無かった。 だからこの手紙への返答は、文字通り、一旦家に持ち帰る。] (171) 2023/03/10(Fri) 8:57:47 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:置き手紙の翌朝 ― [アパート自室の小さなちゃぶ台の上に、空になったシュネーバルの包装がひとつ。 卓上に不格好にぼろぼろと零してしまっていたチョコレートがけの雪玉の欠片はちゃんと払い落し、卓上の油痕も綺麗にふき取ってから。 レターセットから一枚の便箋を取り出し、ペンを手に取る。] 『 マシロ ありがとう。 待ってる。ゆっくり、待ってるよ ケイ 』 [B5サイズの便箋に綴るにしては、あまりにも短すぎる文面。 それでも、あの手紙をくれた今の真白を受け止めていることを示そうと、きちんとした手紙に返事を書いた。] (172) 2023/03/10(Fri) 8:58:21 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[この便箋は四つ折りにし、次の『うさぎ』への出勤時に携えていった。 大咲本人の手で手紙が届いてこなかったことも鑑みて、速崎もまた、バックヤードの御堂にこの置き手紙を託すことにする。] 店長。この前はお手紙の件、ありがとうございました。 その、また店長にはお手数掛けさせちゃいますが、 この手紙、マシロに渡していただけますか。 それと……、もう次からは、お客様の目の前で あんな風に取り乱したりはしません。 [今の自分はもう大丈夫、と示すように口角を上げてみせてから] だからこれからも、私をここに、居させてください。 [いつものオレンジのイヤーマフを被った頭を下げて、願い事、ひとつ伝えた。**] (173) 2023/03/10(Fri) 8:58:42 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a36) 2023/03/10(Fri) 12:21:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[まず準備するのは、赤ワインと無花果の甘めのソース。 鴨のローストの注文を見越して、干し無花果を午前から赤ワインに浸しておいている。 最初に、みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルで炒め、追ってにんにくのみじん切りを加える。 それから無花果のワイン漬けを刻み、漬け汁の赤ワインと共に追加し、煮込んでいく。 この状態ではソースは未完成。この後の工程は、鴨肉を焼き上げてから。] (198) 2023/03/10(Fri) 13:52:42 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[身の締まった鴨のむね肉は、仕込み時に薄膜は取り除いているものの、皮はつけたままの状態で。 皮には格子状の切り込みを入れ、肉全体に塩と胡椒で下味をつけておく。 それから、フライパンに皮側を下にして置き、ローズマリーとタイムも入れて強火にかけていく。 加熱するにつれてしみ出して溜まってきた脂を、肉全体に何度も掛けながら、皮がパリッパリになるまで焼き上げる。 こうしてフライパンから一度取り出した鴨肉は、今度は皮側を上にして、予熱していたオーブンへ。 さて、ここで用いたフライパンの中に残っている鴨脂に、オリーブオイルととろみの小麦粉を入れて混ぜ合わせる。 さらに先ほど煮込んだ赤ワインと無花果のソースを入れ、混ぜ合わせてさらに煮込んで――これで漸くソースは完成!] (200) 2023/03/10(Fri) 13:53:42 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[ロースト作業と並行して、付け合わせの方も準備を。 ここで使うのはオススメ食材にも挙げられてた春人参と、パースニップ――「白人参」とも呼ばれるこの根菜は、セリ科ではあるが、実際はニンジンとは異なるもの。 この食材は、以前、速崎が店長に「もし出回っていたら仕入れて欲しい」と頼んでおいたもの。丁度ここでタイミング良く出すことができた巡り合わせと、店長の厚意には感謝しなければならない。 予め皮をむいて芯を取り除いたパースニップはぶつ切りにし、春人参も同様に皮をむいてからカット。 ごろごろしたこの状態でソテーにしても良いけれども、ここは鴨肉を引き立たせる意味でも、やわらかくなめらかなマッシュにしておこう。 人参とパースニップをやわらかくなるまで茹でてから水気を切り、再度鍋に入れて、細かく刻んだチャイブとバターを加えて、混ぜ合わせながら火にかける。 あとは全体が滑らかになるまで潰して、潰して……。 これにさらにバターを加え、さらっと塩と胡椒で味を調えればできあがり。 赤白の根菜の混ざり合った淡黄色のマッシュには、微かな星々の如きチャイブの緑色が散っている。] (201) 2023/03/10(Fri) 13:55:22 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[オーブンから取り出してから休ませ、余熱で十分に火が通った鴨肉。 スライスした切り口は、淡くやわらかな紅色に染まっている。 こうして焼き上げた 二人前分の 鴨のローストのスライスを、大皿の中央に重ねて並べていく。真っすぐにではなく、ゆるくS字を描くように。鴨肉の載っていない皿の余白部分には、対称形になるように、人参とパースニップのマッシュを。 それから暗紅色のソースを螺旋を描くようにかけて、完成。 ちなみに、鴨肉によって隠されている皿の中央部分には、赤いハートが四つ描かれている。 その形は丁度、赤色をした四葉のクローバー。 見ようによって、幸運のクローバーとも愛情のハートとも取れる、そんなデザインだ。] (202) 2023/03/10(Fri) 13:57:29 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[海老とじゃがいものオーブン焼きの到着>>124>>125からほんの少し遅くして、速崎はテーブル席のふたりへと>>179>>185、鴨のローストの大皿>>200>>201>>202をサーブする。 大皿をテーブルに置いた後に、シェア用の小皿も共に差し出す。 2枚の白い小皿にはそれぞれ、チェスのキングの駒とクイーンの駒のシルエットが描かれている。 駒の色はどちらもピンク。赤でも白でもなく、その二色を合わせた色だ。] クリリン、カッチ、お待たせ。 こちらロースト・ダック、 赤ワインと無花果のソース和えに 紅白にんじんのマッシュを添えて、召し上がれ! (203) 2023/03/10(Fri) 14:08:30 |
【人】 厨房担当 ゲイザー幸せになれよ、ダチ。 [先ほどまでのバースデー>>73>>74のように予め祝福を求められていない限り、自分からいきなり「お二人様」にこんな祝福を掛けることはないのだけれど。 今回は栗栖に対し、「応援させろ」>>3:404……もとい「応援してる」>>3:353を暗に伝える意味で。 そして貝沢にも聞こえるように、はっきりとした声色で。 心からの笑顔でこう告げた後、キッチンへと戻っていった。 ――私、綺麗さっぱりフラれてきたから、安心してね。 そこまでのネタバレは、そもそも貝沢が例の告白の件を知っているのか否か判らなかったが故に、ここで速崎から告げることはなかったのだけれど。*] (209) 2023/03/10(Fri) 14:36:08 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a40) 2023/03/10(Fri) 14:41:17 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[少しだけ顔を貝沢の方に近づけて、囁く。 別に栗栖に聞かれても問題はなかったのだが、なんとはなしに、ふたりだけの秘密にしておきたくなったのだ。] あいつのこと、頼むよ。 幸せにしてあげて。おひめ…… [まるで戴冠式の場かと言わんばかりに、おどけて「女王様」と言おうとしたのだけれど――何故かふっと口をついて出たのは、「お姫様」。] (217) 2023/03/10(Fri) 16:32:44 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[ファンとか、推しとか、成長や頑張りを見守りたいとか、そういう形ではなくて。 本当に、ただ単に、音だけを追い掛けていた、ある意味とても残酷な耳。 そんな耳で気に入ってマイリストに入れていた、作り物の恋の歌>>2:113。歌詞すらも録に確かめずにトーンの心地良さに浸っていたのだけれど――。] ( ……………キミは、お姫様じゃなくていい。 ) [その業界なら「仕方ない」で片づけられてしまいそうな出来事>>3:71>>3:73>>3:76にも、特に関心は抱いてこなかった、けれど。 アイドルに恋愛禁止の制約や、制約未満の圧力がしばしばあることくらいは、速崎も認識している。] (219) 2023/03/10(Fri) 16:45:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー ……お姫様じゃなくってもいいから、ね。 [囁き声のまま言い直して、にっと笑ってから、顔を離した。 それから一度、オープンキッチンに引き返して――。] (220) 2023/03/10(Fri) 16:46:26 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a43) 2023/03/10(Fri) 17:02:28 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[先ほどの謝罪に対しても、いいよ、と言って貰えた>>225。 その時にはほっと顔を緩めて、「ありがと」の一言を返していた。] あの時は夜便にしたおかげで、向こう到着してから 久々にオリオンじっくり見たりはできたなー。 [ややあってから、零す呟き。 暗に、飛行機の中では星が見えなかったことを示すもの。 静かな機内から覗く真っ暗な空については――当時の心境に今は浸らぬように、とひとまず口にしないことにした。] アイベラ半島の星空も綺麗だよって、 あっち(地元)のお店の人に言われたけど……。 どこかで休み取って行けないかなー、アイルランド。 [果たして、この他愛ない一言で――速崎は特に意図した訳ではなかったが――遠藤の勘違いは解けるだろうか。 決死の弾丸乗り継ぎ(アイルランドと日本の間に直行便はないらしい)と華麗なる時刻表トリックの駆使は、残念ながら、現実にはなっていなかったようだ。*] (229) 2023/03/10(Fri) 18:37:57 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[マッシュの残りはひとまず遠藤のために取っておくことになった>>238。 仮にオーダーが来たとしても、味見程度の量なら残せるはず。 星座の、と聞かれれば>>238うんと頷いて] そうだなー。お店の外出ても、ビルとかで 星座って見えづらいよなーって大学の時もよく言って…… …… うん? [何故か、遠藤に首を傾げられた。 もしかしてアイベラの地名間違えた? もしかして実はアイルランドって星見えない??……というアイルランドに対して大変失礼な疑問は、遠藤が続けた言葉のお陰で払拭された。] お酒は美味しい! この前作ったシェパーズパイでも、 ギネスが大活躍したしなあ。 [法事帰りの日にハヅキんも美味しそうに食べてくれたな、なんて思い出しながら、まずお酒のことが口をついて出た。 それから、自然のイメージ、星の綺麗さにも、うんと他愛なく頷きながら――。] (245) 2023/03/10(Fri) 20:05:18 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[遠藤が洗っておいてくれた海老の殻を軽く煎ってから、水と料理酒を入れた鍋で煮だしていく。 この時、前日の営業時にストックされた鶏ガラスープも一緒に注ぎ込んで。 その間にレッドオニオンを薄切りに、小葱も短めにカットしておく。 出汁が十分に出た辺りで海老の殻を取り出し、ナンプラーと塩、胡椒を加えてひと煮立ち。 フォーの米麺は別の鍋で茹でておき、湯切りしてから麺用の白いどんぶりに移す。その上にレッドオニオンと小葱を載せてから、海老出汁と鶏ガラの効いたスープを注ぐ。 これにライム果汁を搾って入れれば、まず、栗花落の分の一杯ができあがり。] よっし、ツユリんおまたせ〜! シンプルに玉ねぎに小葱だけのフォー、 タイガーの鴨のリゾットのほうもあるから、 さっぱりとした一杯で仕上げちゃいました。 [以前には栗花落がめっちゃ全部盛りで食べてくれた日もあったが、遠藤の一言>>233も受けて、麺の量は僅かに少なめに。] (247) 2023/03/10(Fri) 20:12:56 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[それから、貝沢と栗栖の分のフォーも仕上げていく。 もし栗栖からパクチー抜きの要望があったならば、まず彼の分から作ることにして――。] ( うーん…… ) [このシンプルなフォー、鶏ガラスープこそ入っているが、具材としての肉類はない。 少しだけ考えてから、栗栖の分に特に何かしらの具材を追加する、ということはしないことにした。] ( お前まだ気があるのかよ…って見えてもアレだし。 カッチと一緒のやつ、食べてもらいましょっと。 ) [あの時の貝沢の感謝に滲んでいるようにみえた、敬意と誠意。 この目で間近に見た、にっとした笑み>>230。 それを裏切ってしまう敵にならぬように、と。] (254) 2023/03/10(Fri) 20:25:56 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[そして、キッチン奥で、とても良い顔で。 多めに用意したパクチーから茎を切り落とし、数多の葉をボウルに積み上げていく。 何なら余った分は賄いにでもしようという勢いで。] (255) 2023/03/10(Fri) 20:29:02 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a50) 2023/03/10(Fri) 20:38:51 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[3人前のフォーをサーブして落ち着いたところで、そのフォーのオーダー主のひとりたる栗花落をカウンター越しに見遣って――。 いつも通りのゲイザーの明るい笑顔のまま、話を切り出す。] あのさ、ツユリん。 この前貰ったシュネーバル、どっちも美味しかったです。 チョコレートのほうも美味しかったし、 スタンダードのやつも――…うん、好きな味。 [粉砂糖がけの方の感想を告げようとした時、少しだけ言葉に詰まってしまったけれど、なんとか胸中の平静を保つ。 それを口にした時の記憶>>47>>48が過るも――。 たとえ栗栖の目の前で泣き出した時程にならずとも、客の目の前で「あんな風に取り乱したり」しない、と店長に告げたことは守ろうと意志した。] (260) 2023/03/10(Fri) 21:09:11 |
【人】 厨房担当 ゲイザーツユリんにも、うちらのクッキー 美味しく食べて貰えましたし、 なんだか、美味しいものシェアし合ったみたいで 嬉しいですね〜、なんて。 [お代の有り無しや、自家製か市販品か、といった相違はあったわけだが、それは置いて。] チケットのほうも、ありがとうございます! あの監督の最新作めっちゃ見たかったんですよね〜。 公開期間過ぎちゃわないうちに、なんとか観に行きます。 そうだ、チケット2枚、貰ったから―――… (261) 2023/03/10(Fri) 21:12:19 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( 2枚貰ったから、……どうする? ) [言い出してから、急にその先の言葉が出て来なくなった。] ( どうしたいん、だろ。私。 2枚。 誰に。 誰と。 …… ) [招待券という形でチケットをくれた、その映画の出演者である「セロ」を目の前にして――「出演されてるんですよね」とも言えぬまま。 栗花落を見つめたまま、一瞬だけ、迷いを示すように笑顔は弱まって――] (262) 2023/03/10(Fri) 21:14:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー―――とにかく、観ちゃいますね! [ぱっといつも通りの明るい笑顔に戻してから。 チケットの託し先をごまかす形で、これだけの返答に留めた。**] (263) 2023/03/10(Fri) 21:15:28 |
(a51) 2023/03/10(Fri) 21:22:36 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新