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【赤】 墓守 トラヴィス「トムの希望は特に無し。態々手を染めてやる必要性は感じないが、貴様らが簡単に済ませるつもりだと言うならば、この私こそが古来よりの手技にて罪人に相応しい苦痛を与えてやるさ。それが仕事。あわいの番人の為すべきこと」 カチカチ、と歯を鳴らされる捻じれた手のひら大の金具は、拷問の類に詳しければ相応の用い方がある道具だと知れるだろう。 「私はその手の手法に詳しいのでね」 (*15) 2021/10/01(Fri) 22:44:25 |
【赤】 墓守 トラヴィス「……これが何か【知っている】ならば。その前提など飾りにもならんよ。私のこの指が扱う様子を美しいと述べたと言うのならば、肯定はするがね」 僅かに嫌悪感を滲ませ、それはやがて彼の自己愛の仮面に隠された。嫌悪がどこに向かっていたのかは、受け取り手の見るように在るだろう。 (*19) 2021/10/01(Fri) 23:19:24 |
【赤】 墓守 トラヴィス「……」 深く、息を、吐き尽くす。 「……わかった。私が行う。道化た態度をとる余裕も無い程に、な」 手加減は、【されるべきではない】。ならば、自分がやるべきなのだと、器具を強く握った。 全く。どちらが悪なのかわからない。その通りだ。 (*22) 2021/10/01(Fri) 23:44:46 |
【赤】 墓守 トラヴィス「……」 罪人に『それ』を見せる影響についてを暫し考えた。 しかし、……変わりはしない、だろう。見たことがあるのなら。この無礼講の場では、調べることもできるのだから…… 「むしろ。見て、自分の苦しみを待たせるのも、一興」 頷いた。 「死体を前にした私独りの舞台であるが、観客が居ないというのも世界の損失だ。良かろう。席に着くことを、許す」 (*25) 2021/10/02(Sat) 11:48:52 |
【人】 墓守 トラヴィス「永遠に体を動かさずに居てもらいたいものだね……」 彼らのような規格外が居なければ、この遊技のための予算もあんなに必要ないだろうになあ、と、以前に読んだ決算書を思い返しているのだった。自然、目を細めて壁の耐久性を確認してしまう。たっかいんだよなあこれ…… 「奴らに比べれば、私の舞台費用など誤差に過ぎんな」 それは、別にそうでもない。 (45) 2021/10/02(Sat) 12:03:27 |
【人】 墓守 トラヴィス「野蛮だな〜君たちは。やだやだ」 ほんとにそう思ってる? 「チャンドラ殿、赤と白ではどちらがお好みかな?やはり野蛮な催しには赤、というのが定番だが、ドライフルーツに白、というのも貴方によく似合う」 ほんとにやだと思ってる? いそいそと葡萄酒のリストを取り出して、観戦組のテーブルに広げた。『酒も許されるぞ』という、無礼講へのパフォーマンスでもある。最も、トラヴィスをはじめとした看守たちに酔いが訪れるのは稀であろうが。 (84) 2021/10/02(Sat) 19:05:45 |
トラヴィスは、かなしそうに鏡を片付けた。正確にはメカが片付けた。 (a16) 2021/10/02(Sat) 19:47:08 |
【人】 墓守 トラヴィス>>94 チャンドラ 「……今、で良かった。」 喜ばしいものではない。 後輩の足元への率直な感想は、それだ。しかし、それは、戦いの推移に関わる話ではない。彼の性根の話だ。 「自分は自分を見ることが出来ない。それはヒトの性だ。……その傾向が強いようだと、彼自身が自覚できる機会は……そう多くはないだろうからね」 それをモノにできるかどうかは、トラヴィスにも断言はできない。だが、少なくとも。少なくとも、今でよかった。 自覚と狂気が共に訪れるとき、現れるのは醒めない悪夢だ。しかし今ここで、真なる夜は訪れない。 「勝ち負けは、死人相手と交わすものではない。彼が勝つべきは己だ。ならば……そう、あの戦い自体はどうでもいいが、彼には必要で……そして、あの状態で戦うのが今でよかった。私はそう思うよ」 (98) 2021/10/02(Sat) 20:32:29 |
【人】 墓守 トラヴィス「……ふうん?なるほどね」 草原の風吹く向こうの男を見た。 見ただけだ。今は。 「……これはまた。面白い呼び名じゃないか?」 (105) 2021/10/02(Sat) 21:35:15 |
【赤】 墓守 トラヴィス「見えてる奴あいつじゃなかろうな」 緊張してきたな…… 観客席の方向がわからない舞台、めっちゃやりにくいとは思っているんだけど…… 「私、名乗りもなしにファントムとか呼ばれるほど地顔は醜くないしメンタルが陰キャ童貞野郎のつもりないんだけど……声が天使なのかな……」 照れるな……流石に天使は照れる…… トラヴィスは自らの頬を押さえて呟いた。照れてなさそう…… (*29) 2021/10/02(Sat) 21:39:14 |
【人】 墓守 トラヴィス>>103 チャンドラ 「乾杯」 とあがる声は同時だったか。 一口目には未だ蕾の香りの葡萄酒を一旦テーブルに戻し、ドライフルーツの数々を評価する。ふむ、これは無花果、これは山査子……あまり見ない種類のものも揃っていて、なかなか愉しそうだ。 「器は大きいほど負うものが増えるとはいえ、縁まで注ぐワイングラスは美しくないものさ。疲れの自覚が出ない程度に、ほどほどにね」 人のことを言えた主義ではないが。けれど優しさというのは自身を蝕みやすいものだ。トラヴィスの自負よりも、チャンドラ自身の毒になりかねないそれのほうがよほど心配ではある。 とはいえ、相手も素人ではない。 忠言はほどほどに、今は愉しむことをとるべきか、と干し葡萄の一粒を口に放り込んだ。…………甘い。 (106) 2021/10/02(Sat) 21:48:01 |
【赤】 墓守 トラヴィス「……仮面一つで辿り着くモチーフの一つといえばそうなんだけどもね……」 私仮面めっちゃ持ってるし……聞かなくても辿り着けると言えばまあわりとそうではあるんだけども……とか呟いている。 「偽名変えようかな……エリックとかに……」 よけいバレると思うし、変えると複雑になりそうなので今のままで行きます。 (*32) 2021/10/02(Sat) 22:24:02 |
【人】 墓守 トラヴィス>>112 チャンドラ 「珍しいものが多いね……このヒトデみたいなのは、スターフルーツかな」 皿を眺めてみると、ちょっと食べるのに勇気が要りそうなのも幾つか見受けられる。あのドス黒赤いやつなに?ドラゴンフルーツ?へえ…… リストと見比べながら、まあ美容にはいいから良いんだけど、と大体のものを許容する。 「君がそうしっかりしているうちは私も安心だ。……それこそ、甘えきるわけには行かないけれど」 つられて草原へと視線を移すが、直ぐに逸らした。 血の底に沸騰するような熱を感じる。流されるのには早すぎる、と、彼は周囲のものたちの様子を肴にすることに決めたのだった。 (114) 2021/10/02(Sat) 23:55:05 |
トラヴィスは、ヴィオラの貸与許可を迅速に出した。すっごい職権濫用…… (a20) 2021/10/03(Sun) 0:45:36 |
【人】 墓守 トラヴィスやがて響き渡る音色に耳を傾ける。 弦楽器は良い。 張り詰めた境目を遊ぶ音。我々の美しさに似ている、と、トラヴィスは思う。 緩めてはいけない。 けれどぶつりと糸を断つほどに、引いてもいけない。 トラヴィスはその音に、引かれる弓に、同僚たちの舞うように歩む姿を見た────── (120) 2021/10/03(Sun) 1:10:47 |
【人】 墓守 トラヴィス「それはそれとして甘えるってどうやるんだろうね」 それはそれとして甘えってなんだろとトラヴィスは思った。 貴族の長男なのでだいたいのことに耐えられるのであった。 「生クリームとか足したらいいかな。得意な者はいるかい?甘え」 Q.この世界観で貴族ってなんだよ A.心で感じろ (121) 2021/10/03(Sun) 1:16:07 |
【赤】 墓守 トラヴィス「我々がこうしてのんびりと拷問器具説明会をしている間にも、どこかで何かが起きている……というのは面白いものだね」 拷問器具説明会を行っている。 実践はもうすぐ、脱走犯の肉体をもって行われる。 説明、実践、解説。 この順序は非常に効率の良い学びをもたらすのだ。 教師としても優雅に。トラヴィスはどちらかといえば完璧主義に同意をするタイプだ。即興曲の織りなす美しさを知るものとして、完璧主義そのものになることはできないが。 「質問や、使ってみたいものの希望はあるかい?なに、流石にこれで貴様らの罪を加算したりはしない。役割に忠実であることは変わりがないのだからね」 (*33) 2021/10/03(Sun) 2:31:38 |
【赤】 墓守 トラヴィス「いい質問だ。血液は……直に死を思わせるという点で効果は高い。だが、それ故に『終わり』への時間を目で確認できるという点が問題となる。当然、拷問は、長く終わらないものである方が絶望的だね?出血を伴うならば、出血していることだけを見せ、その量を見せないのが望ましい」 机に並べたのは、先に説明した視界を妨げるための器具たちだ。 「故に、血を流す場合は共にこれらを使う。飴も鞭も、無限だと錯覚させてこそだ。そういった点さえ抑えておけば、コルク抜き一つでヒトは簡単に屈服し得るものだよ」 道具の質や種類ではなく、実行する過程に拷問の肝があるのだと語る男は、それを嫌悪するでも好むでもなく淡々と説明を続けた。 「セファーのような背景があるのなら理解は容易かろう。時計の一つですら、情報を奪われることは苦痛だろう?」 (*35) 2021/10/03(Sun) 3:41:44 |
トラヴィスは、ワインを煽った。息が熱いのはそのせいだと言い聞かせた。 (a26) 2021/10/03(Sun) 5:25:21 |
【人】 墓守 トラヴィストラヴィスは夢想する。 もし、今ここで。あの空間に催眠ガスをブチ撒け、あの空間に満ちる闘争を滅茶苦茶にしてしまえば、彼らはどのように憤怒するだろう? トラヴィスは夢想する。 この闘争の場に横槍を入れるように、死人の頭蓋に銃弾をブチ込んでやれば、自分の後輩は失望を隠していられるだろうか? トラヴィスは夢想する。 そうしてできた死体の臓物を見せびらかしてやれば、一体何人の死人たちが己の本性をあらわにすることだろう? トラヴィスは、 (132) 2021/10/03(Sun) 6:42:18 |
トラヴィスは、看守だ。 (a27) 2021/10/03(Sun) 6:42:28 |
トラヴィスは、この結果が利益か、不利益かを、計りかねている。 (a32) 2021/10/03(Sun) 8:38:43 |
【人】 墓守 トラヴィス「……」 立ち上がり、よろめくように歩む後輩の肩を叩いた。 認識の外にある自分の手が、彼にどう受け取られるのかに興味があった。そう、興味だ。 これは配慮でも心配でもないのだ、と、トラヴィス自身こそが理解している。 「ダビー。実戦は、暫くぶりかな」 声が届くところに、きみはまだ、立っているか?ダビー。 (140) 2021/10/03(Sun) 8:42:01 |
【人】 墓守 トラヴィス>>141 ダビー 薄く、微笑む。 殺気の波が。銃口の虚が。トラヴィスの肌を撫でるように刺激する。引き摺られそうになれば、反射で笑むのが、彼の癖だ。 これは────仮面なのか、本心なのか。 曖昧だな、と自嘲すれば、笑みは本物となる。 そう、これは、本物だ。 「……気にすることはない。そうなるだろうと思って声をかけたのだよ。切り替えるにはショックが一番、私が適切かと思ってね」 上手く切り替えることが出来たろう?と、肩を竦める。 「チャンドラ殿が治療の用意をして下さっている。肩を借りなさい。……良いことだよ、ダビー。生死の香りを思い出すことは、我々にも必要なことだ。悪性を、死の香りを嗅ぎ分ける猟犬の仮面もまた、我々には必要なのだから」 本物だ。 死体を前にして笑んでいられる。平静でいられる。 ……鏡が欲しい。 (142) 2021/10/03(Sun) 9:13:08 |
トラヴィスは、鏡を探した。しかしここに鏡は無い。 (a33) 2021/10/03(Sun) 9:17:12 |
【赤】 墓守 トラヴィス「ふむ。これは逆に、目を瞑らせないための器具だよ。直接痛めつけるものではない…………だが、そう、目を瞑ることは、拒絶することは、全てを見ないことは、救いの一つだからね」 その器具を持ち上げて、歯をかちかちと鳴らす。 「瞼をこじ開ける。統制された恐怖がある。ある種、最も残酷な道具さ。これを用いて、目の前に針を置くだけでいい。……とはいえ、情報を奪うことに比べて、上手く与えることは難しいものだ」 過ぎれば、先程までの『奪ったもの』の意味も失くす。 飢餓にまつわる拷問に近い。 苦しむ程度に与える。 それが上手く出来るかどうかは、……トラヴィスにも断言はできないものだ。「これを用いるものは、上級者。あるいは無謀な中級者かな。どちらにせよ、その他の手技も相当のもの……まあ、私はそれなりに長けているけれど…… オリオンは知っている様子だったが、どちらかといえば忘れたほうがいい類のものだ。拷問を受けるとき、『これ』があるという知識は無用な恐怖を生む」 だから、 見せたのだ。 (*38) 2021/10/03(Sun) 16:05:38 |
【人】 墓守 トラヴィス>>148 ダビー 大人しく治療を受けている姿は、少年らしさすら思わせる。勝負もその幼さに似合いのものならば、彼も私も、こうして苦い唾液を味わうことなど無かったろうに。 彼の問いは、まるで迷子のそれだ。事実、彼は強い。だからここに勤め上げることが出来ていて、遊戯に招かれている。だが、彼にはそれが見えていない────いや。見えていて、それでも問わずにはいられなかったか。 「……勿論だ、ダビー。君は充分に強い。私たちは……」 そもそも、死人相手に正々堂々闘ってやる必要はないんだ。 そう告げるのは、時を選ぶ必要がある、のに加えて、……彼の問いに真に答えたことにはならないだろう。恐らくは、どんな言葉も今の彼には届くまい。彼が問うているのは、極論、我々に向けてではないのだろう。 「私たちには、仲間がいる。個人の限界を補い合う。それが、真っ当な生き方というものだろう?」 命の奪い合いに勝ったはずの後輩は、追い詰められた獣のようにも見えた。きっとこの『正常な』返答は届かない。支えてやりたいとも思う。だが、チャンドラがいつか人事管理表を眺めて呟いた言葉もまた事実だ。 病むか、開き直るか。 どちらかしか選べないのなら……自ら選ばせてやるのが、彼への慈悲なのかもしれない。去っていく背に掛ける適切な言葉などあるはずもなく、トラヴィスはそれをただ眺め続けていた。 掌に、中指の爪がぎゅう、と食い込んでいる。 慈悲にも狂気にも依らない選択は、トラヴィスには酷く難しいものだった。 (149) 2021/10/03(Sun) 17:39:30 |
【赤】 墓守 トラヴィス【星層遺跡荒 テラ 襲撃状況】 ■死因 当初失血によるショック死と見られていた。 詳しい調査の結果、精神錯乱による心臓麻痺と判明。 ■詳しい状況 当囚人は脱走直後であることを加味し、顔まで覆う拘束衣を着用させていたが、襲撃時にはその全てが脱着、金属製拘束具を用いて全身を固定されていた。開眼具及び遮眼革によって視界が外部的に操作されている点、全身の穿孔痕からみて、当囚人が精神錯乱を起こしたのは襲撃者の意図によるものであると予想される。 ■凶器 コルク抜き ※直接的な死因ではないが、現場に残された血濡れのコルク抜きが全身の穿孔痕の原因であることは明らかであるため、ここに記すものとする。 (*42) 2021/10/03(Sun) 20:06:21 |
【赤】 墓守 トラヴィス/* 凄惨な状況はPCなら慣れていてもPLが苦手ってこともあるからね。こんなかんじで表現させてもらったよ。明日以降、君たちがどのような手段をとるかは任せるけれど、今日のところはこんな風に。 実際、報告書の内容よりはえげつないかんじに仕上がってるとは思うけど。 (*46) 2021/10/03(Sun) 20:09:23 |
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