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【赤】 六鹿 稀ん、ふ…っ……!! [ 彼女は、目の前の夫に褒められて 嬉しさで更に口を動かした。 彼の気持ちよさそうな声が聞こえれば、 彼女もゆるりと腰を揺らしてみる。 すると、頸にちくりと痛みが走る。 つられて、軽く彼のモノに歯を立ててしまい、 口から吐き出すように距離を取った。 ] ご、ごめんなさ、ぃ…… いた、い……?* (*2) 2020/09/08(Tue) 12:45:26 |
【赤】 六鹿 稀[ 彼が真正面に見える。 天井と彼。彼ももう、耐えられないらしい。 両手を広げて彼を受け入れれば、 彼女の中はいとも容易く彼で埋め尽くされる。 ぎゅっと、腕を絡めれば2人の距離は ゼロ距離になることだろう。 下腹部に感じる熱。初めての感覚。 中も満たされたい。 そう思って彼女は彼の腰をしっかりと 脚で固める。力の抜けそうな彼女のホールドが、 どこまで通用するのかわからないけれど、 離したくない。 ] けんと、さ、っ…すき、すき……! [ 彼の動きに合わせて、彼女の口からは 嬌声と、彼の名前くらいしか出なくなった。 最後の力といわんばかりに、 彼女は唇を重ねて、彼の唾液を欲しがっていく。 ]* (*4) 2020/09/09(Wed) 10:18:54 |
【赤】 六鹿 稀[ 軽く噛んでしまったことに関して、 彼は怒った様子を見せなかった。 けれども、それから後はまるで マーキングをするかのような 愛され方へと変わっていった。 そんな彼も好き。 彼女の頭の中は、また彼で埋まっていく。 何度も中に出されては、 外にも偶に出されて彼女の体は 内外共に汚れていく。 それでも、それは少し遠い過去に望んだこと。 またひとつ、彼女の願いは叶えられる。 気を失うまで、愛されたのはいつぶりだろう。 次に目を覚ましたときは、 2人で寝ている布団の中。 ぐっすり眠っている彼を見て、 彼女は小さく好き、と呟くのだった。 ]* (*5) 2020/09/09(Wed) 10:23:45 |
【人】 六鹿 稀 [ 子供を授かってから、彼女は一歩成長した。 気が強くなったといえば、そうとも言うが、 変に怖気付くことがなくなった。 新規客に声をかけられようとも、 しっかりと断りを入れるようになった。 ] それでは、本日もよろしくお願いします。 [ 子育てをしているところを、 あの人はみているだろうか。 たまに、頭の片隅に思い浮かぶ人。 噂は絶えないので、多分どこかにいるのだろう。 いつの日か、良い人に巡り会えますように。 彼女は届かぬ思いを胸に、自分の足で 立って、最愛の夫と共に、旅館を繁栄させるのだ。 ]* (4) 2020/09/09(Wed) 11:56:44 |
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