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【赤】 会社員 雷恩[キスで幸福度を高めていれば、挿入行為が 好きになれなくても誤魔化せたかもしれないが、 欲張りな心がルミの快感をもっと引き出したいと 男の手を動かした。 充血して膨らんだ秘芽への刺激は セックスにより快感を得ることを覚えたばかりの ルミには強過ぎたかもしれない。 悲鳴のような嬌声が上がる。] おかしくない。 ちゃんとルミの身体がセックスで イきたがってるってことだから。 ナカ、俺がすきって締めてくれてる、 ……出したい、から。 俺の、奥でちゃんと呑めるように、イッて。 [ふ、ふ、と荒く息を吐く。 潤んだ瞳の近くで涙を吸う仕草も見せて。 ルミが縋りつき掻き乱す自分の髪は ライオンの鬣のように爆発しているだろう。] (*54) 2024/05/17(Fri) 0:40:57 |
【赤】 会社員 雷恩[絶頂の近くまで導いて、 でも一人では越えさせない。 ぬるついた指を離して細い腰を掴む。 ぐ、と押し込めば柔らかい内臓に食い込んだのを 先端が知覚した。] ルミ、ごめん、結局薬飲んでもらぅ、 っナカで、出したい、 [掴んだ箇所はルミが強く反応した脇腹と尾骶骨のライン。 男を歓待する内壁の蠕動に導かれて、重力に逆らって 精子が昇るのを感じた。] (*55) 2024/05/17(Fri) 0:41:37 |
【赤】 会社員 雷恩[こじ開け、捻じ込み、ぶちまける。 避妊しない挿入が2回目ということは、 膣内射精はこれが初めてのことだ。 薄い膜でも、ないだけでこんなに違うのかと 搾り取られるように数度放熱しながら感心した。 薬があるとわかっているからとはいえ、 こんなにも暴力的な胤付け願望をぶつけてしまう 自分の乱暴さが恐ろしい。 射精感が一旦止まっても、ルミの内部を犯す楔は 穿たれたままの硬度を保っている。 こんなことも初めてで、 一度「終わった」のに離してやれそうもない。**] (*56) 2024/05/17(Fri) 0:42:18 |
【赤】 会社員 雷恩[他の誰にも渡したことがない言葉で ルミへの気持ちを表現出来たら良かった。 「好き」も「愛してる」も、 自分の口から出た響きは既に他の人が聞いている。 もう少し言葉が長ければ、彼女にだけ聞かせられる イントネーションを生み出せたかもしれないのに、 たった二文字ではそれもままならなくて。 二文字で良かったと思うルミと逆のことを考える。 思考の起点がそもそも違うのだろう。 そんな二人でも「好き」に込められた意味に 異議を唱えることはない。 いつか来る終わりの日、 口を開けたり閉じたりする力が喪われても 喉から吐息が零れれば、どちらが聞いていても 「すき」と聞こえる筈。 たった二文字なのに、なんてうつくしい作りなのだろう。] (*62) 2024/05/17(Fri) 21:45:45 |
【赤】 会社員 雷恩[呼ぶ言葉も切れ切れになる。 喘ぐ隙間に呼んでくれるから、「ルミ」と呼んで 全部受け止めた。 導火線に火をつけることが出来たなら、後は 爆発に向かってまっしぐら。 強い締め付けと痙攣が、ルミが達したと伝えてくる。 訓練した訳でもないのに胎内は精子の泳ぎやすい体温に 自然と変化するのだから人体は不思議た。] (*63) 2024/05/17(Fri) 21:46:20 |
【赤】 会社員 雷恩 ……っはぁ、 …………ルミも熱いんだ? 俺はルミのナカが熱く感じた、 ……はは、 [びく、びく、とルミの腹が彼女の意思とは 無関係に引き攣るのを密着した腹で感じる。 子宮が飲めない分が重力に従って落ちて来て、 結合部から滲んで太腿を生温く汚した。] (*64) 2024/05/17(Fri) 21:49:16 |
【赤】 会社員 雷恩……自分でもびっくりだよ。 ルミがまだ足りない。 [戸惑うルミに赦しを乞う笑みを向ける。 繋がったまま、頭を手で支えながらゆっくりと押し倒した。 くぽ、と音を立てて一度抜くと、 不透明な液体が桃色の洞からとろりと零れる。 確かに射精したのだとわかるのに、 引き抜いたものはまだかなりの角度を保ったまま。 脚を持ち上げて挿入した。 腹側の内壁を擦り上げるように剛直が進む。*] (*65) 2024/05/17(Fri) 21:49:42 |
【赤】 会社員 雷恩[自分の世界には誰かがいるのが当たり前だったから ルミが二人だけの世界を夢想している時にも 同じことを思えない。 けれどそれはまだ、「世界の他の誰もがいなくなっても 構わない」という感覚に気づけていないだけかも しれない。 少年の頃はルミを想う気持ちに恋と名付けられなかったように。 手を繋いだままならば、掌の温度は物理的法則で 溶けあい一定になるのだから、気持ちだってきっと。 表出する言葉はありふれていても、 そこに込められた想いは世界で二人だけに共通するものになる。] (*71) 2024/05/18(Sat) 8:13:35 |
【赤】 会社員 雷恩ケロイド作ろうか。 他の誰にもつけられない、ルミだって触れない傷。 [実際には胎内を灼く温度の精液が注がれた訳ではないから、 これは単なる妄想だ。 妄想に独占欲を滲ませて目を細める。 その場所を今も自分の先端だけが触っている。 そう思うと、鎮まるまでじっとしていられなかった。] (*72) 2024/05/18(Sat) 8:14:03 |
【赤】 会社員 雷恩[いい?とは聞かなかった。 「待って」と言われても待てないのだから、 強引に許して貰う他ないのだ。] っ、すぐ、 [抜ける時の甘い声がさみしさを訴えているように感じて 挿入し直すだけだと言う。 さみしいのは自分の方だ。 早く還りたい。] (*73) 2024/05/18(Sat) 8:14:24 |
【赤】 会社員 雷恩[自分だけが挿入の角度や速度をコントロールできる体位 だと思っていたのは間違いだった。 ルミの身体が撓り、思ってもみない角度から締め付けられて 低く呻く。 恐らく屹立が彼女のGスポットを経由したからだろうが、 そんな冷静な分析が出来る筈もない。 「好きな人とする気持ちいいセックス」を知った身体は 雄を歓待し全身で快楽を強請る。 妖艶に動く唇の動きを捉えて生唾を飲んだ。] (*74) 2024/05/18(Sat) 8:14:56 |
【赤】 会社員 雷恩っきもちいい。俺も。 ルミのナカ、堪んない、 [打ち込むという表現が適切な勢いで挿入する。 肌がぶつかってぱちんと破裂音がした。 まだ膣内に残っていた精液が攪拌され、ピストンに 合わせてぶじゅぶじゅと溢れてくる。 痛みを与えないようにという配慮は飛んでしまった。 先刻よりも大きなストロークでルミの蜜壺を摩擦し 子宮口が逃げないように追いかける。**] (*75) 2024/05/18(Sat) 8:15:26 |
【赤】 会社員 雷恩[実際に施したいのは傷というよりも傷跡なのかもしれない。 触ればそれとわかり、消えることのない痕。 ずっと痛かったのだと知った今は、 もうルミが痛がる姿を見たくないと思ってしまう。] もう俺以外につけさせないようにしろよ。 ルミが自分でつけるのも駄目。 [脚を持ち上げれば自然と膝が目に入る。 酷くはないが赤い線が何本か入っている擦過傷は 偶然の演出の為にルミが自ら負った傷だ。 舌先を押し当てて唾液を練り込んだ。 古来より「ツバをつければ治る」と言われる怪我だが、 これは治療の意味よりも傷に自分の遺伝子をマーキングする行為の意味が大きい。] (*81) 2024/05/19(Sun) 22:01:25 |
【赤】 会社員 雷恩……ああ、イイな。 ちゃんと「気持ちいい」って、受け入れてる感じ、 [一度達して女の悦びを知った身体は、 先刻よりも素直に快感を受け取っている気がする。 声は甘く、膣は濡れそぼっていて、 ルミのすべてが男の性感を高めてくれている。 眉根に皴を寄せ、息を詰めた。 高みを一度越えたルミの身体は今回も抵抗なく越え、 熱を寄越せと強くうねる。 対して男の身体は一度達した故に装填に少し時間が かかり、今度は同時とはいかなかった。 それでも圧迫感に急かされて袋が重くなる。 痙攣する蜜壺が捲れてしまいそうだと懸念しながら 数度抽挿を繰り返し、上から注ぎ込むような恰好で 射精した。] (*82) 2024/05/19(Sun) 22:01:49 |
【赤】 会社員 雷恩[繋がったまま抱き締めると、今度は波が引くように 楔が萎んでいく。 栓を失った洞からは小さな破裂音とともに 生温かい液体が零れ落ちた。] (*84) 2024/05/19(Sun) 22:02:48 |
【人】 会社員 雷恩[――――どれくらい時間が経っただろう。 低く規則的にバイブ音が響く。] ……実家だろうな。 「ちょっと寄り道する」ぐらいで 時間が掛かり過ぎだって。 [良い歳をした息子の到着が遅れていることを 母は心配しているのだろう。 ルミの当初の計画通り、軟禁されていたら、 この後に成りすましのメッセージでも送られていたのだろうか。] (0) 2024/05/19(Sun) 22:03:48 |
【人】 会社員 雷恩なぁ、ルミ。 [汗で貼りついた前髪を摘まんで梳きながら 小首を傾げた。] 一緒に実家、行く? [外堀さっさと埋めようか、なんて。*] (1) 2024/05/19(Sun) 22:04:15 |
【赤】 会社員 雷恩[新陳代謝でも消せないくらいの傷を負った手首でも、 新しい傷を増やしてほしくない。 最初は自分の我儘を聞き入れる彼女の形を取って いても、いつかは自分の意思で自傷したくないと 思えるように、痛みではなく幸せを可視化して やらなければ。 たとえば彼女の網膜に自分の笑顔を灼きつけて たとえば彼女の薬指に自分が贈った指輪を たとえば彼女の表札を自分と同じ苗字に変えて たとえば たとえば 再会してからの時間なんて考えない。 再会の異常性なんて誰にも明かす必要はない。 ただ、具体的に未来を描きたいと思った、 それだけがすべて。] (*88) 2024/05/20(Mon) 0:22:56 |
【赤】 会社員 雷恩[傷を舐めても喉の奥が絞られたような嬌声をあげる。 急速にセックスで感じる身体になってくれたのが 嬉しくて、この分だと毎日抱きたくなってしまいそうだ。 絶頂を追いかけて、閉じる門に向かって 胤が泳いで行く。 部屋の中に辿り着いても今は生命にしてやれないけれど。 愛 は、確かにここに生まれた。] (*89) 2024/05/20(Mon) 0:23:25 |
【人】 会社員 雷恩[セックスをしながら気持ちが育ち 具体的に動こうと浮かれる男とは対照的に ルミの方は夢から醒まされたように笑顔が消えた。 何を考えているのだろう。 「離れたくない」と言うのかと思いきや 自分を押し倒した時のような狂気の瞳は見られなくて 逆に自分が寂しくなってしまった。] ……いや? [意思を聞いているようで、許してもらおうとする癖。] (5) 2024/05/20(Mon) 0:25:17 |
【人】 会社員 雷恩[フリーズが解けるのをじっと待っていた。 この部屋で二人の関係を煮詰めようと計画していた 彼女には考えてもみなかった提案だろう。 彼女の世界には自分だけで良いと言いそうな雰囲気が あるルミに、いきなり外の人間の話題を出して 拒否反応が起きないかは少し懸念していたが、 どうやら自分の家族を疎んでいるのではないらしい。] 服はまあ一緒に見たいかな。 先に風呂は勿論。 石鹸の匂いさせてたら兄ちゃんあたりは 寄り道の理由を勘繰られそうだけど。 [時間はまだ作れる。 「彼女を連れて行く」 この魔法のワードがあれば、夕飯のグレードアップの 為に母の方が時間を稼ぎたくなるに違いないから。**] (6) 2024/05/20(Mon) 0:25:46 |
【人】 会社員 雷恩[癖を指摘され、ぱちくりと瞬きをする。 無自覚な甘えは末子の特徴かもしれない。 ルミの前では「お兄さん」だった筈で、 実際に歳の差は5歳もあるのに、 あまり年上らしくないのかもしれない。] えー…… 「お兄さん」って呼び名らしくない行動は あんまり取らないようにって思ってたんだけどな…… 「かわいい」は「お兄さん」に言う言葉か? [ルミの内心は知らず。 まさかこの行動を抑止力と勘定されているなんて。 恐らくその懸念は杞憂に終わり、 行使されることはないからきっとこれからも知らないままだ。] (12) 2024/05/20(Mon) 21:38:13 |
【人】 会社員 雷恩困るっつか、気まずいだろ、 家族の性事情見えるのって……。 [後ろ暗いというか、あまり想像はされたくない。 此方も兄と兄嫁の営みを想像したくないように。 甥がいる以上性行為はしているのだが、そこを 想像しないようにするのが家族だと思っている。 だが家庭環境が複雑なルミには理解できない感覚なのかもしれない。 勝ち誇った顔に「まじかー」と苦笑した。] ここまでドロドロだとシャワー借りたいしな。 フローラルのペアルックで行くか。 [元々予定していた訳でもない訪問なら、 挨拶の前に「二人で同じ浴室を使った」のが 明らかでも、母親は少なくとも気にする余裕はないかもしれないし。] (13) 2024/05/20(Mon) 21:38:41 |
【人】 会社員 雷恩[シャワーは先にルミに浴びてもらう心算だったが、 手を引かれて意図を知る。 この片時も離れることが頭にないような行動が愛しい。] もうおんぶはしなくて良い? [この部屋に来た時よりも、ルミの足腰は少し 弱っている気もするけれど。 白雪姫がお望みなら、王子の抱き方を頑張ってみようか。*] (14) 2024/05/20(Mon) 21:39:09 |
【人】 会社員 雷恩いや、「好きだなって思ったら可愛く見えちゃう」のを やめるってことは、好きだなって思わなくなるって ことだろ?それはやだ。 [ロジックを解いているようでその実トンデモ理論に なってしまうのは、恋という毒がもう全身に 回っているからかもしれない。] 俺にとっての「可愛い」はルミだからさ、 俺が言われると「違う」って反射的に思ったけど、 ルミにとっての「可愛い」が俺の形してるなら、 それは、嬉しいっつーか…… [ルミにとっての「可愛い」も、ソファに掛けられた 黒いワンピースや歩行バランスの取りにくい厚底の 靴のような「女の子」というアイテムにつけられる 評価だと何となく思い込んでいたのだが、 「可愛い」が「好き」とイコールなら、 逆に自分を評している言葉でなければ嫌だ。] (19) 2024/05/20(Mon) 23:06:39 |
【人】 会社員 雷恩[そんなことひとつ、年下の彼女に教えて貰わないと ピンと来ない。 勿論、これまでの彼女から同じ言葉を聞いたことはない。 それはつまり、格好つけて末子の特徴を出さなかった 可能性に繋がる。 家族とは昔も今も特に変わらない関係性を保っているから、 他の女性の前で出さなかった特徴がルミの前で出るのは それだけ自然に振舞えているということだ。] (20) 2024/05/20(Mon) 23:07:22 |
【人】 会社員 雷恩んー。 家族をっつーか、「大事にしてくれる人」を 大事にしてるだけっていうシンプルな話な。 「家族だから」大事なんじゃなくて、 「俺を大事にしてくれるから」帰りたいっていう。 [言葉少なに終えたルミの頭を撫でた。 血縁上「家族」というラベルが貼ってあるだけの、 ルミを大事にしてくれない人をルミが大事にしてやる 必要はないのだという気持ちを込めて。 経験不足故に起こる不安や齟齬は その都度解決していければ良い。 自分にだって、自分以外の家庭環境で育まれた 価値観に対する理解度は高くないのだから。] (21) 2024/05/20(Mon) 23:07:48 |
【人】 会社員 雷恩[1人暮らしの、女の子らしい要素を集めたような 部屋にある男性用の洗浄剤なんて、自分用に 用意されていたものの筈がない。 勿論断固拒否だ。 首を横に振るのとタイミングを被せるように ルミが迫る。 交換条件として出される「お願い」は 可愛らしいものだ。 暴れたい本能を抑えてくれたおかげである。] 勿論、今日だけじゃなくて、 一緒にいたら感じなくなるくらい ずっと同じ匂いでいよう。 [会社においてはきっとそれは魔除けにも なるだろうから。] (22) 2024/05/20(Mon) 23:08:40 |
【人】 会社員 雷恩[おんぶは恥ずかしくて抱っこは恥ずかしくないのか。 顔が近くに見える分、恥ずかしくなりそうではあるが。 その体勢になった時、開いた股の間から残滓が零れる かもしれないと思えば確かに恥ずかしいかもしれない。] 初心者だからな、へっぴり腰でも ツッコむなよ? [予防線を張って、ルミの上肢を自らに預けさせる。 ルミの身体は軽いとはいえ、この状態で人を運ぶのは 初めてのこと、おんぶのように上手くはいかない。 よた、よた、とゆっくり、低い位置で抱き上げながら、 バスルームを目指した。 きっとこの長い長い初めての「お姫様ごっこ」のネタは 今後何年も擦られることになるだろう。*] (23) 2024/05/20(Mon) 23:09:58 |
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