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【人】 天海谷 睦月ふーん、この前の年上美人とか? [ 『そんなかんじだよ』と肯定が返ってくれば>>6 湧き上がる感情の色は濃くなった。 いつもより、少し低い声で問い返したが、 海斗は、鬱陶しいというように、 手をひらひらさせるだけで、答えてはくれない。 海斗の周りにいる女で、 動きを確認できていないのは あの謎の年上美人くらいだから、 やはりあの人が相手だろうか。 これ以上、海斗に探りを入れても 情報は得られ無さそうだ。 一瞬だけ、暗い瞳で見つめてしまったが、 ]何かを察知したような海斗がこちらを見たから ケラケラと、他の仲間と同じように笑って 今は、この感情に名前をつけるのをやめた。 (10) 2021/11/30(Tue) 21:01:12 |
【人】 天海谷 睦月あれ? 海斗? [ 次の講義までの間、少しだけ時間があったため 構内の喫茶店で時間でも潰そうかと思っていたら サークル棟の方へと歩いていく海斗を見つけた。 サークルには、殆ど参加していないと言っていた。 そんな覚えがあるが、珍しく参加するんだろうか。 友人の珍しい行動に興味が惹かれて 後を追った ―― 悪戯心がむくりと起き上がって 『アウトドア研究会』の部室がどこか 探すのに手こずりつつ、 やっと部屋の前までやってきたが 扉の向こうから、人の声が聞こえてこない。 少なくとも、海斗はいると思ったが、 いないんだろうか? 好奇心でドアノブをひねれば、簡単に開いて、] (13) 2021/11/30(Tue) 21:02:07 |
【人】 天海谷 睦月[ そこで、海斗は―― 眠っていた。 眠っていると、普段の小生意気な表情が消えて 少し幼く見えるから、寝顔は可愛らしい。 本人に言うと怒られるだろうから言わないけど 初めて見たわけでもないのに、 なぜか、―― どきり、とする。 ハンモックの上で、器用に丸まって寝ている姿は 普段懐かない凶暴な猫が、無防備に寝ているようで 吸い込まれるように、足が動けば、 眠る海斗の目の前までやってきていた。 白かった首筋は、少しだけ焼けていて 暑いのだろう、 僅かに、しっとりと汗をかいていて―― 普段見ることはない光景が、妙に色っぽく見えて、 ぞくり、と身体の奥底が 疼 いた。] (14) 2021/11/30(Tue) 21:02:14 |
【人】 天海谷 睦月[ 僅かに身じろぐも、起きる気配がなくて ―――― 魔 が差した 耳元に寄せた唇で、そのまま耳裏を擽って 起きないか様子を伺いながら、 いつだか、赤が散っていた場所まで辿る ―――― なぁ、誰につけられたんだよ 今は、痕のひとつもない綺麗な場所に ―― 一片、仄暗い笑みを浮かべて ] (15) 2021/11/30(Tue) 21:02:28 |
【人】 天海谷 睦月[ ちゅ、ぢゅ、と下品な音を 誰が来るかもわからない部室の中に響かせて、 いつ起きるかもわからない友人の項に痕をつけた。 誰のものにも、ならないと思ってた。 そんな海斗が、誰かのものになった。 子ども染みた、僅かな 嫉妬 心――…罪悪感と、背徳感に、ぞくぞくとする。 悪いとは思ってる、 でも、止める気にはならなくて 同じ場所に、なんども赤を重ねた。 最初は、薄かった赤は、重ねれば濃くなって 罪悪感は、より増していく。 何度目か、色を重ねていれば、 海斗が、もぞもぞと動いて、 僅かに、色香が漂う吐息を零す。] (16) 2021/11/30(Tue) 21:02:33 |
【人】 天海谷 睦月[ 心臓が、どくり、と脈打った。 たぶん、緊張のせい ―― そう思いたい 海斗の口から、漏れた吐息に 興奮を覚えたとかではなく。 『睦月』と、俺の名前を呼んだ気配に たぶん、気付かれたと焦ったんだ。 慌てて顔を上げて、数歩後ずさる 起きる気配がしなければ、引き際だと判断して、 そっと静かに部室を後にした。 これは、悪戯心だ。それと、 海斗を手に入れた奴に対して、ちょっとした警告 ―― アンタの恋人、凄い無防備なんだよ という そう自分に言い聞かせなければ、 今の関係が崩れそうで、越えてはいけないラインを 飛び越えてしまいそうだったから。 え? もう越えてるって? バレなきゃ良いんだよ。 ] (18) 2021/11/30(Tue) 21:02:44 |
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