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【人】 上原 隆司[>>15矢川家へは、隆司は矢川父の好きな酒を蛍に尋ねていた。もしあるならそれを持っていっただろう。 酌み交わしてくれるかはわからないが。 学校の送り迎えをたびたびしていたし、高校の卒業式でも会ったことがあるし、そこまで悪い印象でないとは信じたかったが。 やはり娘が嫁に行くとなると、父親は複雑なもののようである] この5年間、蛍さんに支えられてきました。 これからも共に支え合っていきたいんです。 [結婚の申し込みにはそんな話をして、互いによろしくお願いしますとやりとりをして、挨拶が終わったのだった] 蛍は式に興味ないのか? 俺はどっちでもいいが…… 記念写真ぐらいは撮るか。 蛍のウェディングドレス姿は見たいからな。 [隆司も結婚生活には魅力を感じても、結婚式自体への憧れはさほど無かった。 それでも記念写真は互いの両親にとっても一区切りとなるだろう]** (18) 2021/03/09(Tue) 22:14:09 |
【人】 上原 隆司[>>21結婚式に呼ぶ人の話をされると、隆司も悩んだ] んー……呼びたい人ねえ。 俺が呼んで蛍が呼ばないってのも微妙だし、 そこまで親しい相手がいるわけでもないしな……。 [隆司に恋人がいることを知っている同僚は数人いるが、元々私的なことはあまり話していない。 呼んでもいいのだろうけれど、呼ばなくてもいい気もしてしまっていた] 俺たちの親だけ呼んで小さくやるか? 顔合わせがてら。 [両親同士が知らない仲なのはさすがに、と隆司は思った。 自分たちが鎹であればいい話なのだが、両親同士の交流もせっかくだからあればいいのではないかと思ったのだ。 ちなみに「授かる前のドレス」については、むしろ授かっている間の限られた時間にドレスを着たいという人もいるという話を聞かせただろう。 ともあれ蛍の意志を尊重して、家族だけで早めに行うことになったのだった]* (26) 2021/03/10(Wed) 17:43:46 |
【人】 上原 隆司[隆司の仕事が立て込んで遅くなりがちだった頃、蛍は体調を崩していた。>>23 帰るといつも早寝で、やけにうたた寝も多いように感じる。 それほど体調が悪いのだろうかと心配していたら、いよいよ食事する余力もないようだ。 帰宅して早々、隆司は心配でたまらず、自分も食事どころではなくなった] 大丈夫か? 蛍……。 微熱が続いてるって言ってたが。 [ソファに倒れたままの蛍に毛布をかけてやりながら、頭を撫でようとそっと手を伸ばして] あんまり調子悪いなら、病院行ったほうが……。 微熱続きって良くないって言うだろ。 [生活が急に変わりすぎて疲れたろうか、仕事と家事はやはり両立が大変なのでは。そんなことばかり心配して、別の可能性に思い至らなかったのだった]** (27) 2021/03/10(Wed) 17:44:10 |
【人】 上原 隆司[超特急のジューンブライドで、意外にもテンションを上げたのが隆司の母であった。 花嫁だけがサムシングフォーでもあるまいと、せめて何か受け継がせようと思ったらしい。 その結果、隆司は父から礼装用のネクタイを貰い受けることになった。 タキシードは蛍のドレスと色を揃えて、ベストはライトグレー。ネクタイと靴は艶やかな黒だった] (33) 2021/03/10(Wed) 20:08:29 |
【人】 上原 隆司[元々隆司は給料が余るような生活をしていて、その分を積極的に貯金していた。 それが付き合う前からだったから、それなりの額の貯金は一応あったのだ。家が建つほどではないけれど] 仕事休んでついていこうか? 調子も悪そうだし、 ひとりで外歩かせるのが不安だ。 [彼女をひとりで外出させるのが不安なのは本当だった。 このところの怠そうな様子を見ていて、仕事に行かせていいものか悩むほどだった。 家事もできることは手伝っていたが、料理は蛍が望んでしていることだからと手出ししづらかったのだった。 だからせめて、他のできることをと、彼女を見つめて声をかけた]** (36) 2021/03/10(Wed) 20:10:07 |
【人】 上原 隆司[別人のように美しい花嫁は、それでもやはり蛍だった。 隆司がそう思ったのは、ヴェールを上げたときの幸せそうな顔を見たときのこと。>>37 妻はいつになく綺麗だったけれど、それでもやはり可愛かった。 そのおかげで、誓いのキスでもほとんど緊張しなかった] 蛍も、綺麗だ。 [「カッコいい」などと言われると隆司は気恥ずかしくてたまらなかったのだが、それでも彼女にそれを伝えないわけにはいかなかった。 隆司の両親も食事会では最初のうちは緊張していたが、次第に話題を見つけて打ち解けていった。 息子にこそあまり構わない両親だが、人付き合いはマメなほうである。矢川家には今後、お歳暮やお中元が届くだろう]* (40) 2021/03/10(Wed) 22:23:36 |
【人】 上原 隆司 なるほど……心拍……。 なら、その間は大事にしとくか。 [早く行けばいいというものでないのを理解すれば、その間は無理せず過ごしてもらうという発想になった] 水曜な。わかった、一緒に行こう。 眠いのはいいけど、飯は食えよ。 体もたなくなるぞ。 蛍の食べやすいものあるか? [あるなら用意を手伝いたいのが隆司の素直な心境だった。 しばらくは彼女の食べやすさを優先してメニューが決まってもいいとも思った] (41) 2021/03/10(Wed) 22:24:06 |
【人】 上原 隆司[予約の日、エコーにだけは付き添えなくて隆司は気が気でなかった。 診察室に戻った蛍に手を握られて、しっかりと握り返しながらいろいろな話を聞いているうちに、やっと薄かった現実感がはっきりしていった。 蛍が常々眠そうだったこともあり、聞き漏らすまいと隆司は真剣に諸々の話に耳を傾けていた] 診断書、もらっておいたらどうだ? あまり眠いんじゃ仕事にミスがあっても 大変だし。 [妊娠初期に無理はしないほうが、と思いながら彼女を見つめて提案はしたが、判断は彼女に委ねるつもりだった。 育児休暇をとる準備をしないととか、両家の両親に伝えなければとか、いろいろ考えた末] 蛍……、ありがとうな。 [自分との子を宿してくれた妻にかける言葉として隆司の頭に思い浮かんだのは、これだった]** (42) 2021/03/10(Wed) 22:24:30 |
【人】 上原 隆司 リンゴか。 わかった、剥いてくる。 [日頃料理をしないとはいえ、リンゴの皮ぐらいはさすがに隆司も剥けた。 4つに切り分けてから芯を取って皮を剥く手順のほうが慣れていて、そうやってリンゴを皿に乗せて渡した。 食べたきり眠ってしまう彼女を見ていると心配にはなったが、とにかくまずゆっくり休んでほしかった]* (48) 2021/03/11(Thu) 10:30:32 |
【人】 上原 隆司 ああ、元気に生まれてきてほしいな。 俺に手伝えることはなんでも言ってくれ。 育児休暇取りたいとも思ってる。 診察は一緒に行こう。 [一人で決めることでもないしと帰り道で相談しながら歩いた。 元々仕事が平日休みで、曜日も重なっていたから、診察への同行にも負担がなかった。 煙草はこの機会に辞めようかと思い立った。 なかなか思うようにはいかなかったが。 体調が悪そうな彼女を手伝い始めたのをきっかけに、いくらか料理ができるようにもなった。 エコーを一緒に見られるようになると、一見して存在のわかりにくい我が子が実在するのが実感できて、余計に妻と子への愛情が湧いたのだった。 笑い出す彼女にはかなりびっくりしたのだが]** (50) 2021/03/11(Thu) 10:31:08 |
【人】 上原 隆司[蛍の妊娠を隆司が両親に伝えたとき、母はもちろん大喜びだったが。 後々、父もとても喜んでいたという話を聞いたのだった。 なんでも、同僚はみんなとっくに孫がいるそうである。 晩婚化の時代とはいっても、さすがに子が30代にもなれば孫の1人や2人はいるものらしい。 そんなわけで、上原家からはたびたび商品券が贈られてくることとなった。本当は何か買い与えたいのだろうが、「いいものを自分たちで選んでほしい」ということらしい。 ちなみに上原家は安産で、>>52矢川家のような話はなかったが。「なんとでもなる」とのほほんと構えられるのも、逆にちょっと不安にはなるものであった] (55) 2021/03/11(Thu) 15:08:05 |
【人】 上原 隆司[蛍がお腹を蹴るのがわかると言うようになると、隆司はときどき触らせてもらうようになった。 >>53目で見てもわかると言われて最初は半信半疑だったものの、実際にそれを目撃すると] そんなになって痛くないのか……? [心配になって蛍に声をかけつつ、それだけ元気な子だということには嬉しくもなった] 名前どうする? [蛍が産休に入る少し前、隆司も予定日の1週間前から休めるように職場に申請していた。多少の日付の前後はあるものだそうだから、備えたかったのである。 そして誕生の日を待つ間、我が子の性別もさすがに判明していて、どうしたものかと問いかけた]** (56) 2021/03/11(Thu) 15:08:16 |
【人】 上原 隆司[>>57生まれる前からの母子の触れ合いに和みつつも、ほんの少し羨ましくなっていた隆司だったが。 >>58名前を決めてと言われると戸惑って] んー……。5月だろ。 5月っぽいものって何だぁ……? [パッと出てくるのは端午の節句しかなくて、大いに悩むことになった] 『ご』のつく名前とか? いや、5月とも限らないか? [予定日が5月でも、出産日がずれると4月や6月もありえるかもしれない。 そう思うと5月にちなむよりは、春か初夏あたりのイメージが良いのかと更に悩むことになったのだった。 結局、生まれる頃まで保留状態であっただろう]* (61) 2021/03/11(Thu) 19:10:23 |
【人】 上原 隆司『今から向かう。 何か足りないものはないか?』 [15時半ごろ、返信を送って電車に乗った。 何か必要なものがあればそれを用意して、特に何もなければまっすぐに病院まで向かうだろう]** (63) 2021/03/11(Thu) 19:11:10 |
【人】 上原 隆司[結局その後、ずっと病室で付き添っていた。 夕食は弁当を買いに出て、病室で一緒に。 出産には立ち会うことにして、手を繋いで共に分娩室に向かった。 といっても隆司には心配することしかできないのだが。 見守ること1時間、我が子と対面することになって緊張の糸がようやく切れた] 頑張ったな、蛍。 [自分のほうを見て微笑む妻に微笑み返して、抱かせてもらった我が子の小ささと軽さには大切に守っていきたいという気持ちが込み上げた。 新生児としては普通なのだろうけれど、指先をやっと掴めるような小さな手が隆司の庇護欲を掻き立てた]** (75) 2021/03/11(Thu) 22:08:53 |
【人】 上原 隆司[結局、名前は候補に出たものの運勢を全部調べてみた] 「晴陽」が総合的に見ると一番良い、か……? [完璧な名前はなかったのだが、候補の中で一番よく見えるのは晴陽だった……少なくとも隆司はそう判断した。 運勢が完璧になる名前を見つけ出すまで頑張るのか、この名で決めるかは蛍の意見と合わせて決めることになっただろう]** (76) 2021/03/11(Thu) 23:41:13 |
【人】 上原 隆司[初産を無事終えて、その後はまた日常に戻っていった。 3人目の頃にはさすがに慣れていたろうか。 引っ越さなければという話もしながら、充実した日々を過ごしていた。 奇妙な出逢いだったけれど、だからこそ運命的と言えるかもしれない] 俺も、幸せだよ。 [健康に育ってくれている上二人を見て和みながら、下の子もそうであってほしいと隆司は願った] (78) 2021/03/12(Fri) 6:27:03 |
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