【人】 助勤 サクヤ祭りの最中、親の手を離してしまって。 聳え立つ大きな背中たちに戸惑って怯えた。 どちらに行けば良いか分からず立ち竦み。 べそ、と涙に濡れたとき差し出された手。 片側にはゆらり、提灯が下がってて。 そんな時を思い出す。 社務所で飲んだ甘酒は温かく。 いつしかその手が誰のものだったのかも忘れて。 さくや。 そう名前は伝えたけれど。 遠い昔の記憶はもう朧。 今ではこうして自分もまた迷子の手を取る側に。 (9) 2022/03/15(Tue) 15:42:00 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/授与所― 「お祭りに…ですか?」 確かにお祭りは楽しいもの。 迷子の手を取り、首を傾げて。 「そうですね、夜にはお祭りに行こうかと思います。 大晦日と違って、夜には仕事も終わりますから。 ご心配ありがとうございます。」 にこり。微笑みを。 軟派とまでは受け取らないけれど。 仕事の合間に行くこともあると思う。 終わってからも多分間に合う。 だから大丈夫。そう、彼に礼を言う。 柔らかで温かな迷子の手。 繋いで、足は社務所へ向かう。 すぐに社務所で手続きは出来て。 迷子を預けると、また表へと。** (10) 2022/03/15(Tue) 15:42:17 |
【人】 助勤 サクヤ(お祭りも。…誰かとなら。) 誰かと隣り合ってなら。 しかし今は寂しい独り身。 友達と歩くのも楽しいけれど。 友達だって、友達よりは大切な誰かと。 (…縁結びのお守り、買おうかな。) ほう。 悩ましげなため息ひとつ。** (15) 2022/03/15(Tue) 20:21:46 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a7) 2022/03/15(Tue) 20:23:13 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a10) 2022/03/16(Wed) 6:01:50 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― >>24差し出された綿飴。 反射的に手を出し受け取った。 けれど、仕事中の身だから共に食べるという考えにはならず。 >>25提灯を片手にする相手に、ああ、手を空けたかったのかとは思い至ったけれど。 「きゃっ!?」 小さく悲鳴をあげたのは、背後から誰かに抱きつかれたから。 さっちゃ〜ん、と泣きついてきたのは。 >>17艶やかに巻かれた栗毛が可愛らしい、ご近所のお姉さん。 半泣きの彼女からは、ほんの少しお酒の香りがする。 ぱちぱち。目を瞬かせながら。 どうやら彼氏に振られたらしく。 何やらプリプリ怒ってはいるけれど、理由もなんだか判然としない。 困った顔をして、提灯を提げた彼に頭を下げつつ。 綿飴はそっと返そうとしたけど。 そのままだったか、お姉さんに取られたか、わからない。 よしよし、とお姉さんを慰める事にして。 愚痴を一通り聞いてから、また一息。 (26) 2022/03/16(Wed) 9:03:52 |
【人】 助勤 サクヤお姉さんの元、になった恋人を見た事はある。 頭を下げて挨拶をした事はあった。 付き合い期間が長かったなら、年末年始や神社でのバイトの時に見たこともあったかもしれない。 それ以外ではどうだろう? 「…ここ、縁切りもしてたっけ?」 掃除に戻りながら。はて、と考え込んだ。** (27) 2022/03/16(Wed) 9:04:10 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― >>28私も、彼のことは知っている。 小柄な体躯だから子供と思っていた。 でも、働いている様子もあるから、神社に関係する家系の子なのかと思っている。 子供が働いている。 それは、なんとなく、自分には受け入れにくかったから。 そしてその古風な言い回しも気になっていた。 「ああいえ、知り合いだから良いのよ? こうしてお話を聞くのもお仕事かもしれませんし。 でも、ありがとう。」 >>29お姉さんを引き受けてくれる彼に笑みを浮かべて。 頭を下げ、今度何かお礼を用意しようかと思う。 「何か好きなもの、あるかしら?」 そんなふうに問いかけて。 後はまた、掃除をしながら辺りを伺おうか。** (34) 2022/03/16(Wed) 15:06:13 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a16) 2022/03/16(Wed) 17:17:18 |
【人】 助勤 サクヤ「…ふふっ。」 まさかね。 そう、冗談めいてそれを打ち消す。 ざかり。ざかり。竹箒で社務所の前を清め。 噂は噂、と思うけれど。 もし自分が『送り雛』に選ばれたのならと。 夢想するくらいきっと許される。* (43) 2022/03/16(Wed) 21:52:39 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a22) 2022/03/16(Wed) 22:41:20 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― 社務所前で浄めを続けていると。 「えっ?」 >>55かけられた問いかけ。 目を丸くして。しげしげ。彼を見た。 時々見かける青年。 その姿はこの時期にはまだ薄寒く見える。 腕の周りを見れば鍛えているようだから、運動を好んでそこまで寒く感じないのかもしれないけれど。 「その、少し、寒そうですね。 目立つかどうかと言われると、少し? まだこの時期には長袖の方が多いですし お面も、一般的なものが多いですから。 嘴みたいに尖ったお面は 人混みだと少し危なくないでしょうか。」 成るべく失礼にならないように。 頭には、鴉天狗だとか。 ペストマスクだとか。 色んな単語が出てきてしまっていたけれど。 >>57彼が、時々特徴的なお面を使っていたことも、遠巻きに見て知っていたから。 (61) 2022/03/17(Thu) 0:01:10 |
【人】 助勤 サクヤ「でもまあ…お祭りですから、大丈夫では? 人混みに向かうときは、お面の先が他の人に当たらないように それだけは気をつければ良いと思いますよ。」 お祭りだし。神様に失礼をしなければきっと大丈夫。 そんなことを思って、少し近づいた。 「これをつけたままだと、 屋台の美味しいものも食べにくいでしょう?」** (62) 2022/03/17(Thu) 0:01:36 |
【人】 助勤 サクヤ「はい、さっちゃん、こと咲夜です。 実はお別れの原因がよく分かってないですけど、 できればお祭り、楽しんでいってくださいね。 …ああでも、軟派はやめた方が良いかも?」 さっきのお姉さんはまだ荒れていた。 一通り愚痴は聞きたけれど。聞き流したとも言える。 あの子に回収されてしまったし今は大丈夫だろうけど。 別れた元彼がその直後に女の子をナンパしていたら。 流石にまた荒れそうだ。なんて。 「気をつけてくださいね。」 そんな事を考えながら、手を振り見送った。** (64) 2022/03/17(Thu) 0:07:34 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a28) 2022/03/17(Thu) 0:09:05 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― 「いえ、私は仕事中ですから。 むしろ甘酒ならお出しする事ができますけど。」 甘酒やお茶なら、こちらから希望者に供する事ができる。 そちらをどうぞ。そう言おうとして。 (74) 2022/03/17(Thu) 0:41:35 |
【人】 助勤 サクヤ「な、なな軟派なら他でやってください! 助勤でも神職なんですよ? 仕事中の巫女をからかってはいけません!」 確かに、巫女装束は可愛いと思う。 可愛いと思うからバイトをしてる。 でも。 滅多に軟派なんてされないから。 特にお仕事中には。 だからこそ、免疫がないのだ。** (77) 2022/03/17(Thu) 0:42:10 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― 「え、えっと、それは…。」 >>75もう一人の存在にはまだ気づいてない。 >>81仕事中ではなければ良いのか、という問いに狼狽えていたから。 視線を彷徨わせる。 確かに。仕事を言い訳に遠ざけようとしたのだから、彼の言い分は通っている。 しても良いだなんて。許可制だなんて。 なんだか自分が上から目線のような気がして悪い気がしてしまうけれど。 でも。 雌。雄。そんな言い方をされると。 より性的な。本能的な。野生的と言うべきか。 そんな事を言われた気がして肩が跳ねた。 >>79胸元を庇えばより視線がそこに向いた気がして。 じり。後退りしてしまう。 そんなとき。 >>84此方に近づく存在に気付いた。 顔を上げて。強張った肩から少し力が抜ける。 (86) 2022/03/17(Thu) 1:21:05 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― >>90悪気はなさそうなのだ。目の前の彼は。 もしかして海外の。 そう思い至るけれど、その割には日本語が流暢だ。 何だろう。どこか、チグハグな印象を受ける。 「わかってますよ。でも。 …柔らかくて美味しそうな雌。 そう言われたら、ね、 女の子は少し怖く成ると思いませんか?」 >>92可愛い、がナンパでないのはわかる。 少しだけ空気読んで!とは思ったけど。 >>94どんな事を言われて警戒したのか、と説明を足しながら。 >>93女を愛でる、の言葉にはまた一瞬絶句。 「咲夜です。さっちゃんは愛称です。 …その、お兄さん、 言葉の選び方がドストレートというか 数段飛び越えすぎてるような気がします。」 怯えるのはそこだ。と。 空木の背中越しに訴えるのだ。** (96) 2022/03/17(Thu) 1:53:55 |
【人】 助勤 サクヤ―現世/社務所前― 「お誘いしてくださるのは嬉しいですけれど あんまりにも肉体的な関係を示唆する言葉では 女の子は怯えてしまいますよ。 はじめは友達から、みたいな? …お仕事中でなくて、お友達からなら。」 >>99確かに誘って良いかとの言葉には返してなかった。 だから、そこは笑顔であらためて答える。 >>100メモを撮り始めた姿からも、ずれてはいるが悪い人ではなさそうだ。 >>102少なくとも理解しようとしてくれている。そう思える。けど。 「ほら! こう言う意味になるでしょう!? 体の関係だけを求めてる感じになりますから 私は、少なくとも。…体だけは嫌ですよ。」 >>101ほらあ! と。彼の良い添えた言葉に、ほらやっぱりそう聞こえる!と。 眉を寄せて。頬を染めて。 体目的は嫌だ、と訴えた。** (104) 2022/03/17(Thu) 2:19:36 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a29) 2022/03/17(Thu) 2:20:00 |
助勤 サクヤは、メモを貼った。 (a30) 2022/03/17(Thu) 6:57:45 |
【人】 助勤 サクヤその実。 チリン…涼やかなるその鈴の音に。 振り返ったのは過去に何度あったか。 そこで雛として愛でられたか。 迷い人として戻されたか。 本人さえも覚えてはいない。 だってそれは ゆめ でしょう?** (128) 2022/03/17(Thu) 19:37:02 |
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