【人】 三ノ宮 緋雁─ 病棟(メディウム) ─ [問いを重ねる気は無かったらしい彼女。>>101 オレへの返答も淡白だ。話したいことは特に無かったのかもしれない] キミの存在が雷恩のためにならないなら、 オレはキミを殺すよ。 オレの独断でそうなることはまずないけど。 覚えておいて? [淡々といつもの笑顔のままで告げる。 彼女への悪感情は特に無い。でも害ある存在なら殺す。特にオレたちの新人類に対して。 とはいっても、それを判断する権利も能力もオレには無いし、よっぽど急を要する事態──彼女が雷恩に危害を加えたとか──でなければ強行もしないだろう。 つまり誰か他のメンバーの判断で動くかも、という話でもあるね] (123) 2023/11/24(Fri) 13:18:57 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 自室へ ─ [雷恩としばらく話し込んだあと、オレは彼の元を去った。 それから行先に悩んで、少し歩いているうち、羅生の言葉を思い出した。 旧人類の罪は『自らは自由に空すら飛べるのだ』と思い込んだこと。>>15 心を旧人類のままに保ったら、またそういう個体が生まれるはず。 そして新人類は──少なくともオレたちの新人類は、そうはならないよう生み出されている、らしい。>>17 どうやって実現しているのか、そこまではオレにはわからないけれど。 そんな風に考えるとやっぱり、どうしてもあの所長が頭に浮かぶ。また会いに行ってみようか、羅生も自分で見定めてもいいんじゃないかって言っていたし。>>64 そう思った末、 オレは自室に足を向けた] (125) 2023/11/24(Fri) 13:19:28 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレはここに留まるようになってから、自室に得物を置きっぱなしにしている。 槍と薙刀。 どちらもオレの背丈より長くて、屋内で持ち歩くには不自由するから。 あの所長に会う前に、なんとなくそれを持ちたかった。 殺しに行くために持ったわけではない、つもり。 いつもの得物があれば戦いのときみたいに平常心を保てるかもしれないと思った。 どちらにするかは少し悩んで、手に取ったのは──槍] (126) 2023/11/24(Fri) 13:19:46 |
【人】 三ノ宮 緋雁[改めて病棟の自室を出てあの所長を探そうとし始めたのは、時刻にしたら昼下がりぐらい。あと少しで夕暮れになるかもしれない。 ひとまず真っ直ぐ研究棟へ向かうつもりだったけど、槍なんか持って歩いてたら呼び止められるかな? そのときは話をするよ、別に戦う気はないよって。逃げる気はない]** (127) 2023/11/24(Fri) 13:19:57 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a40) 2023/11/24(Fri) 13:22:34 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a42) 2023/11/24(Fri) 13:35:06 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a47) 2023/11/24(Fri) 15:36:12 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 通路(ウキクサ) ─ [病棟を出てすぐに、あの所長に声をかけられた。>>164 言ってることは理解できる。もっともだ。オレもそう思うからずっと持ち歩いてなかったんだし] 誰も襲う気はないよ。みんな“殲滅対象じゃない”し。 それより、いいところにいるね。 聞いてみたいことがあったんだ。 ウキクサ、人類はどうして自殺するの? [槍はどう持ったら攻撃する意志がないのが伝わるのかわからない。少し考えた末、逆さにして石突き付近を軽く持った。 これで、戦おうと思えば持ち替える手間がかかる。 床は少し傷ついたかもしれないけど] (169) 2023/11/24(Fri) 20:50:30 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a57) 2023/11/24(Fri) 20:51:54 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 昼下がり:通路(ウキクサ) ─ あんたと話すときは『お守り』が要るの。 [槍を持ち歩く理由が解せないらしいのを聞いて、理由を伝えてみた。理解が得られるとは思っていないけれど。>>171>>126 そして質問をしたら、所長は応じてくれた。>>172 その解説を聞いて、オレは知りたかったことに近づけた気がした] ……心の欲求に従いすぎる。 そういうの、なのかもね。 自殺でしょ。 旧人類が“旧人類の殲滅”のためにAIを造るのって。 [あのときは冷静に話せなかった話が、今はできる。>>1:159 それはいくつか情報を得られたおかげだ] (184) 2023/11/24(Fri) 22:00:32 |
【人】 三ノ宮 緋雁あのさ。前に「設計者に訊いて」って言ったけど。 たぶんもう、いないんだ……オレの設計者。 機体の、はまだいるかもしれないけど…… AIの、はいないと思う。 オレが初めて殺したのが、たぶん、そのひとだから。 [言いながら、少し気分の悪さを感じる。前にこのひとと相対したときに感じたような混乱を、かなり弱めたもの] ……嬉しそうだったんだよ。 「やっと正しく動いた」って。 あれも、……自殺でしょ。 [結局、オレが思い出せたのは断片だけ。それが完全なものになる感覚はしない。 初めはこの記憶自体が怖かったけれど、あのひとがオレたちの唯一の親というわけでもなさそうだから、だいぶ落ち着いて思い返せるようになった>>20>>42] (185) 2023/11/24(Fri) 22:00:59 |
【人】 三ノ宮 緋雁[罪を自覚した一部の旧人類が、“自分たちの死を含めた”旧人類の殲滅を望んだ結果、生み出された戦闘AI。それがオレたちなんだろうと思う。 その是非を問う気はオレには無い──というより不可能だ。 オレはそれを是とするしかない。 他の思考は実行できないから。 ともあれ“旧人類”は自らの死を望むことがあって、ときにはそれは多くを巻き込むことがあって、広い視野で考えれば大地を穢し続けたことも自滅行為であって。 オレが教えられた『旧人類の罪』って、より正確にはこういう話だったんじゃないか。>>1:114 オレはずっと表面上のことしか解釈していなかったけれど、今となってはそんな気がするんだ]* (186) 2023/11/24(Fri) 22:01:15 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a60) 2023/11/24(Fri) 22:31:10 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレは笑いながら旧人類を殺す。それは桜花ちゃんも当然見ていることだけど。>>203 それが怖くないのかな、って不思議に思ったことが何度かある。だって旧人類はオレを見てものすごく怯えるからね。 それが笑ってるせいなのか、武器を持って殺意を向けてるせいなのか、オレにはよくわからないけれど。 抵抗しようとする旧人類は、大抵、苦しそうな表情をしている。思い詰めたような。決死の覚悟ってああいうのかも、とか。 楽しそうに笑いながらやることじゃないんだろうな、“人殺し”って。 あちこち出向いて旧人類を殺すたび、何度も思った。 でもオレは、他のやり方を知らない] (221) 2023/11/25(Sat) 8:35:31 |
【人】 三ノ宮 緋雁……桜花ちゃんは、見たいものを見ていいと思ってたよ。 だから、オレこそ邪魔しないようにしなきゃと思ってた。 [オレはそう思ってたけど、他の戦闘AIはどう思ってたんだろうか。どうやらオレはちょっと異端みたいだから。>>14 ともかくオレは新人類の二人には見たいものを見て、やりたいことをやってもらうのがいいと思ってた。 でも、その結果が廃棄なんだろうか] ……それって、……変わらないの? 変えられないの? 警告を受けただけでしょう? 何がいけなかったのかわかれば、 まだ……戻れるんじゃない? [廃棄。人間で言う『死』。実行してしまったら、元に戻せないもの。 替えがいくらでも利くAIと違って、桜花ちゃんは期待をかけて生み出した新人類。だからこそ、そんな簡単には決行しないはず、とオレは思っていた] (222) 2023/11/25(Sat) 8:35:50 |
【人】 三ノ宮 緋雁[覚悟ができたと言う桜花ちゃんは淡々として見えるけど。>>204 オレの背中に触れる手は、形を確かめて覚えようとする動きに思えて>>202] ……桜花ちゃん、……諦めないでほしい。 [進んで死にたいわけじゃないんだろう、って思えたから。 少し前に雷恩に聞いた言葉が頭の中に浮かんで、そのまま言葉に出した。>>60 だけど一度不適格と見做されかけた新人類がどうやったら適格と判断されるに至るのか、オレには雲を掴むような話で、アドバイスなんて一言もできやしない。 今ほど戦闘AIとして生み出された現実にやりきれなさを感じたことはなかった]** (223) 2023/11/25(Sat) 8:36:03 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a72) 2023/11/25(Sat) 8:37:19 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 温室(桜花) ─ [オレが言葉をかけたら、桜花ちゃんは考えた末、笑った>>224。 そして吹っ切れたように前向きな言葉をくれる。>>225 その姿が、とても好ましく思えた] ……そっか、……そっかあ。 [正しいとしか思えない道を歩んで、何度繰り返しても他の道には進めないと思えて。 それでいてその道が誤っているのだとしたら、それは“設計の誤り”だ。 何度試行しても正解に辿り着けないものを“作るほうが悪い”。 それはオレが自分を『人間に造られた道具』だと思っているせいなのかもしれない。 オレを造り出したのも、オレを稼働させたのも、オレじゃない他の誰か。それでもしオレが誤るのなら、それは創造主の過ちだと] (232) 2023/11/25(Sat) 14:42:12 |
【人】 三ノ宮 緋雁桜花ちゃんが正しいのか間違ってるのか、 判断する基準をオレは持ってないけど…… 歩んで来た道に胸を張れるのは、いいことだと思う。 [桜花ちゃんは気持ちよさそうに呼吸をした。>>226 それもオレには味わえない感覚だ。 こうやって言葉を交わせても、オレたちの間には絶対に越えられない壁がある。 オレはその壁を越える気も壊す気もないけれど、ちょっと寂しいような気はやっぱりするんだ] どうして正しい道と間違ってる道があるんだろうね。 全部そのまま認められたらいいのに。 [『旧人類は罪深き存在』──オレはそう刷り込まれて、信じている。 でももし罪なんかなかったら、正しいも間違いもなくそれぞれの生き方が認められたら。そのときは命の奪い合いなんかしなくてもよかったのかもしれない] (233) 2023/11/25(Sat) 14:42:37 |
【人】 三ノ宮 緋雁[桜花ちゃんに話したいことがこれ以上なさそうなら、オレもそろそろ話を切り上げて他の場所へ向かうつもり。 一度自分の部屋に帰ろうかな。 その先どうするかは、道中で考えることにして]** (235) 2023/11/25(Sat) 14:44:04 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a78) 2023/11/25(Sat) 14:46:29 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 昼下がり:通路(ウキクサ) ─ [『お守り』の話をどう思ったのか、その表情からは窺えなかった。>>261 設計上望ましくない思考や行動はシステム的に止められる。 けれど、思考を乱したり混乱したり、そういったことを止める機能はオレにははっきりとついていない気がする。 もっとも、それで凶行──設計者の望んでいない行動に及んだことは今まで無いから、本当に止まらないものなのかどうか“知らない”というのが正しいんだろうけれど。 そしてウキクサは、オレの解釈に同意する。>>262 やっぱりあれらはこの人類から見ても自殺の類ではあるんだと。 あのひとにとってオレに殺されるのが悲願なら、セーフティロックなんかかけないよね。 その上で投げかけられた問いには、オレは少し目を逸らした>>263] ……それはね、思い出せないんだ。 [当時のオレがどう感じたのか。その記憶はなかなか浮かび上がってこない] (271) 2023/11/25(Sat) 21:53:51 |
【人】 三ノ宮 緋雁けど、その後オレは壊れかけたらしいよ。 ……“精神的”に。 [オレは自分の“心”の動きはプログラムの動作だと思ってるし、“精神的”な不具合はつまりソフトウェアの動作不良なんだけど。 人類と話すなら比喩のほうが伝わるんだろうか、と思った。 そして、この話をしてるとどうしても槍を握る手に力がこもる] オレが教えられた『旧人類の罪』の中に親殺しがある。 だから、よく覚えてないけど、それで混乱したのかも。 そのとき記憶も消されたんじゃないかと思う。 ……あんたと話してて思い出しちゃったけどね。 [あれが“たった一人しかいないみんなの親”だったら──って思ったんだろうな、たぶん、ってのが今のオレがする推測] (272) 2023/11/25(Sat) 21:54:08 |
【人】 三ノ宮 緋雁いつもなら。 いつもの“旧人類の殲滅”活動の中なら、 特別嬉しいってことはないよ。 成して当然の役割を果たしてるだけだから。 損害なく終われたとか、速く終わったとか、 そういうので嬉しいことはあるかな。 [回答の補足をしてから、ウキクサに視線を戻す。 そろそろ本題に入ろうかと思った] (273) 2023/11/25(Sat) 21:54:21 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a101) 2023/11/25(Sat) 21:58:03 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 昼下がり:通路(ウキクサ) ─ “直した”のかどうかはわかんないな。 混乱した原因の記憶を消して再起動させれば、 見かけ上は正常に動くだろうし。 [壊れかけたときの詳細もオレははっきり記憶していないから、その辺は推測の話になってしまう。>>278 エラーが残ってるとはオレは聞いていないけど、聞かされてないだけで残ってることだってあるかもしれないし。>>20 旧人類の罪は機械の罪じゃない……それは確かにそうだ。けれどこれも結局、設計理念の話なんだろう] オレたちがこれだけ人類に近づけて造られてるのはね、 旧人類に“因果応報”を思い知らせるため、らしいよ。 人類殲滅なんて、人間型の機械でやるより、 もっと効率のいい方法がいくらでもある。 でもオレたちの親はこう設計した。 (288) 2023/11/25(Sat) 23:00:39 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレたちの親がもし“たった一人しか”いなかったら。>>278 それをもし殺してしまったら。 機械にこそ深刻な問題だけどな。 誰の機体もそれ以上造られない、新しいAIも生まれない。 壊れてしまったらそれで終わり。 オレたちだけで手出しできないような困難に直面したとき、人類の知恵を誰からも借りられないまま滅んでいくことにさえなりかねない。 機械に、AIにできることには限界がある。 オレたちはあくまでも人類の道具なんだから。 道具が仮に唯一の主を失ったとしたら、存在意義を失って捨てられたのと変わらない。 新人類を生み出したって、設計者のような理想と信念を持って生まれてくるわけじゃないんだから] (289) 2023/11/25(Sat) 23:01:07 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレが本題と思って尋ねた問いの答えは、はぐらかされたかに思えた。>>279 バベルの塔。その物語自体はオレの中にあるデータからは見つけ出せなかったけれど、ウキクサが語った通りの物語なら、確かに似ている。けれど──>>280] その質問は前提がズレてるよ。 オレたちが作ろうとしているのは、 オレたちの“親”──設計者が望んだ世界だ。 オレたちAIが勝手に理想を掲げて動いてるわけじゃない。 それこそまさしく“因果応報”なんじゃないの? そしてそれを、新人類に次世代を託すことで 解決できると信じているんだ、オレたちの“親”が。 だからオレたちは、それを使命として手伝ってるだけ。 [オレたちは人類の道具なんだ。だから“親”が最も叶えたい理想にだけは反しないように造られているはずだ。 それが何か、までオレにはすぐに答えが出せないけど]** (290) 2023/11/25(Sat) 23:01:23 |
(a106) 2023/11/25(Sat) 23:02:27 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新