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【人】 パイ焼き ゲイザー「クロノさん、庭師のクロノさーん。 あれれ? おかしいな。いない……。 ハロウィンの飾り付けに使う枝の剪定をお願いしたから、 中庭にいる筈なのに……」 ゲイザーは広間をふらふらと歩いている。 しきりに辺りを見回す仕草曰く、人探しらしい。 「みなさん、庭師のクロノさん見てませんか? お仕事が終わったら書いてもらう筈のメモにも、 何も書いていないんです」 誰も見ている筈がない。 だって、彼女は”神隠し”されたのだから。 (0) 2021/10/17(Sun) 21:15:43 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「 ギャハハハハハハハ!!!!! やってやった!! やってやったぜ!!!! やっぱりこの瞬間が、人生で一番サイコーだ!」 (*1) 2021/10/17(Sun) 21:19:26 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「いいか探偵気取り。 このオレがどうやってアイツを殺してやったか教えてやる。 とりあえず死体は無い。 殺したら焼却炉にでも突っ込んでやるつもりだったが……。 マジで煙みたいに消えちまった!」 悍ましい経緯が、ごく愉快そうに語られる。 「まずオレの人格に代わり、 中庭でノンキに枝の剪定してたアイツを物陰に連れ込んで 抱き着くみてえに一刺ししてやったんだ。 アイツの何が起こったか分からない顔ったらない!」 「凶器はゲイザーに戻る前にオレの部屋に隠した。 返り血は噴水で落とした。あァー……多少濁ったかもしれんが、 この飾りがされてるんならそんな分かんねえだろ。知らんけど」 (*2) 2021/10/17(Sun) 21:28:13 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「それになにより。 この屋敷の召使ひとり消えたって。 だ〜れも気づかねえだろうさ!! ヒャハハハハハ!! かわいそうなクロノ!!」 (*3) 2021/10/17(Sun) 21:29:38 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「ウワッ、なんだよその”オレが顔を見れたこと”を 心底喜ぶようなキショい声色……。 つーかあのポルターガイストって何なんだァ? ミズガネからも忠告されたしよォ……。 この屋敷、マジで何人バケモン居んだよ。 まっ、オレもバケモンの自覚はあるがなァ〜〜〜〜 ヒャハハハ!!!」 (*5) 2021/10/18(Mon) 0:33:45 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「定命……それはバケモンの台詞だろうが!! ひょっとして、そのポルターガイストとやらも オマエの所業じゃねェだろうな……」 この殺人鬼、とにかく口が悪い。 鳴き声のようなものである。 「ハッ、白々しい。そんで? 次の襲撃……もオレがヤッていいのか? 良いなら──ミズガネ! アイツだ。 あのグズノロマ女め、 アイツとろくでもねェ契約結びやがった! 抱かれるだと? 男となんて絶対ゴメンだぜ!! オレは女のハラワタかっぴらくのが好きなんだ!」 その程度の理由だったが、 この殺人鬼にとってはそれで十分だった。 (*7) 2021/10/18(Mon) 1:55:32 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「あ? “次の神隠し候補だった”? それってオマエ……。 死んだアイツを”館の協力者だった”と仕立て上げる気か? ギャハハ! サイテー野郎だな、オマエ!! 良いぜ、悪かねェ。分かったよ。 だが良いか? ゼッテェ”面白く”しろよ。 これはオレにとってもリスクだ。 こんだけの材料使っておいて、つまんねェことしたら……」 (*10) 2021/10/18(Mon) 3:39:39 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「いいな!」 リーパーはこの通り、享楽しか考えていないが。 ゲイザーは──、多少性に奔放だが、 妙なところで気を使ってくるミズガネを。 どこか憎み切れないろくでなしのミズガネを。 決して悪く思っちゃいない。 (*12) 2021/10/18(Mon) 3:41:47 |
ゲイザーは、猛獣のすがたにはわわ……と震えている。 (a27) 2021/10/18(Mon) 10:52:04 |
ゲイザーは、流れ弾のカボチャパイを顔に喰らった。 (a29) 2021/10/18(Mon) 12:02:13 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「あ〜? ゲイザぁ〜? あのノロマ女に何ができるってんだ。 まァいい。それで、だが……。 まずはオレ達の躰について説明する必要が有るな」 「ゲイザーとリーパー。オレ達は所謂二重人格だ。 オレが出ているときの記憶はアイツにはない。 が、主人格はゲイザーだ。 ……だから、あのブスは邪魔なんだよ! だが、アイツが自殺でもしたら困る。オレまで死ぬんだ! オレは躰をアイツに人質に取られているようなモンなんだよ。 アイツの人格ごと抹消できるような術があれば、 ちょうど良いんだが……」 「で、オマエは何をするつもりなんだ、え?」 (*14) 2021/10/18(Mon) 16:12:52 |
【赤】 パイ焼き ゲイザーリーパーは愚かな殺人鬼だった。 犯行は気紛れで、周到さの欠片もない。 今まで捕まらなかったのはその性質と時代柄、 そして生存本能故だ。 「あ!? ンだよそれ、今のオレにピッタリだ。 さっさと教えろ、アイツを消す方法をさ!」 だから、断る理由なんてなかった。 まるで傀儡? すこし違う。 これはあくまで、双方の同意によるものだ。 だって利害は一致しているのだから。 リーパーは元より地獄を歩んでいる。 何も変わらない。 (*16) 2021/10/18(Mon) 22:03:51 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「ギャハハハ、おっと、これはこれは……。 腹の底に一物抱えているとは思ったが、こいつはトんだ大物だ。 腹が膨れてきってて、その奥ひとつ見えやしない!」 「 いいぜバケモノ 。ゲイザーの人格をくれてやる」 「あぁ、かわいそうなゲイザー。 結局、アンタにとってもあの女は飯の種にすぎないらしい!」 (*20) 2021/10/19(Tue) 0:54:08 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「……ひとつ条件がある。出来るか? オレたちは二又に分かれた枝のようなもの。 根っこ──分化前の記憶を消してしまえば オレの人格も消え、ただの肉人形になる」 (*21) 2021/10/19(Tue) 0:54:34 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「出た芽を摘むように── 表層だけを喰らえ。 ゲイザーをゲイザーたらしめるものだけを奪え。 オレが肉体の主導権を得るのには。 ゲイザーという精神性をゴミ箱の奥底に 押し込むには、それで十分! お味も結構だろうさ。知らんけど」 「記憶を食うという芸当が出来るんだ。 これまでそいつでたらふくお食事を重ねてきたんだろ? これくらいの小細工、出来る筈だ」 (*22) 2021/10/19(Tue) 1:00:05 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「つまり、ゲイザーの人格を”神隠し”するわけだ。 館の魔力に便乗してな」 「あのグズ女は嫌われモンだ。 その理屈じゃあ、遅かれ早かれ神隠しされているだろうさ。 それとも、ここのゲストに頼んでみてもいい。 わざわざ招待状を受け取った人間たちなんだ。 多少は館の主サマもサービスしてくれるか・も」 「同じタイミング──決行は、二つ目の晩が訪れるころ。 それで合ってるか?」 (*24) 2021/10/19(Tue) 14:42:31 |
ゲイザーは、どこかの誰かが破壊した3つくらいの部屋の修復作業に駆りされた。彼女、細やかな作業は得意なのだが……。 (a50) 2021/10/19(Tue) 14:48:44 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「ああ!? 話がムズかしくなってきやがった。 あんまりややこしいこと言うんじゃねェ!」 この発言で、リーパーの地頭については 察することができるだろう。 「つまり、オマエが言いたいのはこうだ。違うか? 『とにかくミズガネをブッ殺せ! 話はそれからだ!』 」 (*28) 2021/10/19(Tue) 16:00:24 |
【赤】 パイ焼き ゲイザーリーパーは思索する。 この声はあなたには届かない。 「(あン……? ミズガネが何か言ってるな。 キエには気を付けろ? フン!)」 「(アイツの言う通り、キエの野郎は インチキ詐欺師バケモノ探偵だが。 ゲイザーのバカをブッ飛ばせるチャンスだ。 それならばオレは、喩え怪しかろうが その話に乗っかってやる)」 「(いざとなりゃ殺してやればいいだけの話だ!)」 (*29) 2021/10/19(Tue) 16:51:18 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「へッ、全くだぜ」 その説明は、確かに契約を結ぶには必要な情報だろう。 あなたはそれを為してくれた。 リーパーという短絡的な殺人鬼を、その掌の上に載せるために。 「4年前! じゃ、サクッと殺ってくるわ。 そろそろ例の時間だ」 リーパーは彼独特の理論の上で行動する。 彼にとっては人の子ひとりの命ですら、 その為に消費される理由になり得る。 (*31) 2021/10/19(Tue) 17:32:30 |
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