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【赤】 葛切 幸春[此方に寄せられ 体を辿っていく彼の指先>>*0 を暫くはその儘に任せていたが、やがて下腹部へと至れば──ぐ、と眉を寄せた。そうして僅かばかり身を引くようにして、それ以上の接触を押し留めただろう。 今触れられては我慢が出来ない。 一瞬掠めた相手の指にも、確かに張り詰め行く熱は伝わった筈で。耐える此方の意志が伝われば良い。] ……、 [己の手へ応えるよう従順に、開かれ行く脚に覚える口内の渇き。 潜らせた指先で体内を少しずつ解す中、表情を覗き込む此方の視線を遮るよう擡げられた腕が 彼の顔を覆い隠す。叶うなら直ぐにでもその下を知りたい衝動に駆られたが、しかし相手の心情を思えば性急に動く事は憚られた。] (*3) 2024/05/03(Fri) 11:35:37 |
【赤】 葛切 幸春[それでも、その隠し切れない口許が──己の指先に合わせて、時に引き結ばれ、時に耐え切れぬよう解ける様が艶めいて。>>*1 其処から溢れる呼気が甘く鼓膜を揺する。上擦った、多分に色香を含む掠れ声。 名を呼ばれれば>>*2 否応なく頭が茹だり、つい、指に力が籠る。相手が顕著に反応した起点たる痼りをぐうっと押し込んで、] なあ……顔、見せてくれ、 [彼の昂ぶりから離した手を、腕にそっと掛ける。無理に引き剥がす事を耐え───強請るように掛ける声に相手は応えてくれるだろうか。 三本目を飲み込ませて、より増えた質量を馴染ませた。それぞれに慎重を期して、急かぬ程度に柔く、しかし確かに壁を掻いて拓いて行く三本の指がやがて滑らかさを得て動きが良くなる頃。引き抜いた指で潤滑油と共に用意していた避妊具を掴んだ。] 冬莉、 [合図のように名を呼ぶ。かちゃ、とベルトを外して下穿きを寛げ、取り出す己の雄は疾うに熱くそそり勃っていた。先刻と同じく端を噛んで包装を破り、潤滑ジェル付きの薄いゴムをその先端に押し当て、くるくると装着する。 相手の膝に再び手を掛け改めて双脚の狭間に押し入ると、張り詰めた雄の先端を確かめるよう双丘の狭間に擦り付けた。抗い難い欲を燻らせた儘、相手を見据える。] ……あんたの中に、入っていいか。 (*4) 2024/05/03(Fri) 11:38:57 |
【赤】 葛切 幸春[──そうして、何らかの許しを得られたなら。] ………っ、 [ぐぷ、と指より熱い質量で。 その熟れつつある肉壁を掻き分けるようにゆっくりと、己の欲求を以て愛しい肢体を拓いていく。*] (*5) 2024/05/03(Fri) 11:39:33 |
【赤】 葛切 幸春……あんたの何に、幻滅すると。 [余りに予想外の言葉。>>*6 いっそこの場に不釣り合いな様相で瞬くも、零れ落ちた其れが心からの懸念である事をその声色に知る。それでも此方の強請りを受け入れるよう 彼の腕が外されて―――眼下に晒される上気した頬が艶めいて、蕩けた眼差しが愛しい。縋るような声へ目を細め、鼻先を擦り付けた。] あんたを“そんな”姿にしたのは俺で、 “見せて”欲しいと願ったのも俺だ。 [この胸を占める愛惜が、どうすれば伝わるだろうか。 屹度彼へ向けた眼差しは如何しても欲に塗れていたが、それでも己にとって数少ない笑みを、相手への情で以て眦に溶かした。] 可愛い。 その顔を……あんたが俺を求めてくれる顔を、見たかった。 ……あんたが愛しいから、そう思う。 (*9) 2024/05/03(Fri) 20:52:58 |
【赤】 葛切 幸春[招かれる儘>>*7、ぐうっと腰を押し進める。 指で散々解した後ではあるが、当然に内壁は幾許かの抵抗を見せるだろう。首裏に掛かる手が力を増すのに相手の負担を知り、動きを止めて暫し馴染ませる。] ……は、……苦しく、ないか。冬莉、 [潤滑油で泥濘む中は、薄いゴム一枚を隔てても熱い。 熱く、蕩けるように己が雄を包み込む内壁が心地好く──何よりも、好いた相手が己を受け入れてくれているその事実が幸福で堪らない。もっと奥まで入りたい。大事にしたい。暴きたい。 ───巡る様々な衝動の一切を、奥歯を噛み締めてやり過ごした。 腹を撫ぜる指先を見送って>>*8、また一つ熱い呼気が溢れる。 先刻そそり勃っていた彼の昂りは、内から圧される違和感に萎えてはいないだろうか。探るように互いの腹の狭間へ指を挿し入れ、其処で揺れる陰茎を掌で包んで扱く。 併せて、とちゅ、とちゅ。と、緩やかな律動で始める抽送。悦楽を促すよう張り出した雁首で痼りを押すように、或いはゆっくりと奥まで埋めるように。 噛み締める歯が興奮に浮く。嗚呼、これは───屹度、そう長くは保たない。*] (*11) 2024/05/03(Fri) 20:56:25 |
【赤】 葛切 幸春……あんたが幸せなら、俺も嬉しい。 [紛れもない本心だった。膝裏へ手を添え、痛めぬ程度に更に脚を開かせる。腰を進めて埋まった距離の分、己の雄がまた相手の体内を割り開いて潜り込む。 抜ける寸前まで引き、縋る内壁を擦り上げるようにして──また奥へと嵌め込んで。締め付ける媚肉を味わう内に緩やかだった抽送も、次第に欲を抑え切れずに速度を増す。許しを得られたとあれば、尚更に。>>*14] っ……あまり、煽ってくれるな、 [甘く蕩けた表情と、応じて揺れる腰の色香。いよいよ我慢の限界となり、撫ぜられた髪の下で眉を歪めた。沸き上がる吐精の予感にせめて相手を置き去りにせぬよう、共に果てる事を促すべく濡れた陰茎を尚も摩る指は止めぬ儘。先走りでぐちぐちと、手中で震えるその先端や裏筋を指腹で扱きながら、───そうして、] (*17) 2024/05/03(Fri) 23:05:03 |
【赤】 葛切 幸春冬莉…… ッ、 [美味そうに晒された急所へ歯を立てるのと同時、一際強く深く中を穿ち、互いを隔てる薄い膜の中へ白濁を吐き出した。] (*18) 2024/05/03(Fri) 23:05:27 |
【赤】 葛切 幸春───……、 [深く呼吸する、暫しの間。] …………大丈夫、か? [重ねた胸板を起こし、出来るだけ刺激しないよう緩慢に腰を引いて退く。額へ張り付いた彼の前髪を梳くように撫ぜながら、眼下を眺めた。*] (*19) 2024/05/03(Fri) 23:06:10 |
【赤】 葛切 幸春[感極まったような蕩けた声色。 平素と異なる高く掠れた吐息が、何処までも甘く脳髄を揺さぶった。其れが己の名を形取るとなれば尚更、衝動を止められる訳も無く。内を突き上げる律動に応える肢体が健気でさえ在った。 ─── 一拍を置いて、導かれる儘に手の中で弾ける屹立の素直さに口の端が解ける。緩々とその残滓をも吐き出させるように扱き上げて、共に果てた名残を掌に擦り付けた。] (*23) 2024/05/04(Sat) 1:08:15 |
【赤】 葛切 幸春…… ん、 [茫洋とした様子を目を細めて見守る内、後頭部へ掛かる力を知って身を寄せる。 恋人の可愛らしい強請りに応えない理由は無い。無防備に晒された舌を己の其れで掬い取り、重ねた唇を啄んで、啜った唾液を嚥下する。最後に小さな水音を立てて口を離すと、彼の口の端を伝う軌跡を舐め取った。] 疲れただろう。 休むか、──…? [感想、だろうか。 至近の距離で小さく溢れた声に喉が揺れた。緩々と眦を弛ませる。 どうあれ、初めての身に無理を強いた自覚は在った。比較的綺麗な側の指の背で、頬を撫ぜて顔を覗き込み─── 一方で、] (*24) 2024/05/04(Sat) 1:09:03 |
【人】 葛切 幸春………、おはよう。冬莉 、 [寝起きは少々頭の動きが鈍い。 頬に触れる温もりに浅い夢の淵から現へ意識を戻しはしたものの、幾許かの沈黙を挟んだ。後、漸く眼前の像へ焦点を結んで瞬きを一つ。日頃相手の双眸を覆う眼鏡を外した素の顔が其処に在っただろう。じ、と目に焼き付けるよう眺めみて、その鼻筋へ鼻先を擦り付けた。 するりと労るように腰を撫でて漸く身を起こす。] 何か食べるか? [返事があれば用意しようと───問うてはみるが。此処は自室でなく相手の依拠だった、と遅れて気付き悩む事になるか。*] (2) 2024/05/04(Sat) 15:04:16 |
【人】 葛切 幸春[身を起こそうと未だ脚は地へ付けていない。シャツを見付けるより早く、裾を引かれて視線をベッドへ戻した。 躊躇うように下方へ落ちた双眸を知り、眉尻を下げて微かに笑う。数度髪を撫でた後でその指へ指を絡めた。] ………いや。俺は別にいい。 あんたが、何か食べた方がいいかと思っただけだ。 [此方に無理はないと言葉通り首を振る。それなりに健啖家であると自認しているが、多忙な折は一日何も食べない事もざらにある雑な生活を送っていた。───本当はもっと早くに起きて相手のために何か用意しておきたかったところだが。] (5) 2024/05/04(Sat) 21:06:21 |
【人】 葛切 幸春[カーテン越しに見遣る外は明るい。屹度好ましい天気なのだろうが、晴れた日だからこそ敢えて寝台の上で怠惰に過ごすのも恋人と共になら悪くはなかった。 隣へ寝転がり直して身を寄せる。目許へ軽く唇を押し当てる最中の問いには、些か不思議そうに首を傾ぎもした。] 今日の俺の予定は、あんたと居ることだけだ。 [一緒に過ごす予定だっただろう? 違ったか。 逆に問い掛けながらも、意識は違う方向へ向きつつある。] (6) 2024/05/04(Sat) 21:07:37 |
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