>>*13 マツリカちゃん
よく、喋るね……。
いいよ、どうぞ、続けて？
きっとキミが正しいんだ。
僕はいま、キミが何に憤っているかわからないから……思い知らせてほしいんだ……こんな僕に、正しさをぶつけて、打ちのめして……ほしいんだ……。

……乙女心？
え、いま、そういうの関係ある……？

腹の中真っ黒？
いいね……教えて。キミの黒いところをさ。

抜けるだなんて……。
マツリカちゃん……僕は誰にでも結婚しようだなんて言うわけじゃないよ……キミだから、キミだからなんだ。信じてもらえないだろうけど……。

え、しないけど。

3人一緒に、それがマツリカちゃんの願い、だったから……油断していたよ……
そっか……僕、アカツキと引き離されてしまうのかい？

[うる、と涙ぐんだ]

>>*20
逆に……なんですると思ったんだ……。

>>*21
え、そこまで言う……
やだよ、離れたくないよ。
マツリカちゃんが取り仕切ってくれれば、いいんじゃないかな？
僕……1日でもアカツキと離れているのとか、考えられないよ……。

…………？？？
あの……アカツキは僕がいないとメンテの関係上動作の保証ができないし……僕のそばに、いてくれると、思……それに、アカツキは法律上僕の財産だから、その……いや、なんでこんなこと言っているんだ、僕は……？
そうじゃない、そうじゃなくて……
得か得じゃないかで結婚を考えているんだったら、マツリカちゃんとの結婚は僕のメリットがないわけで、何故そんなことを提案したかって、その……？
……？？？

そうだね、アカツキに聞こう……。

うん、好きだよ。
……え、言ってなかったっけ？

そっか。
アカツキと同じくらい好きだよ。

キミはいつも僕に無茶ぶりをして、僕の手をひっぱって、ぐいぐいと、こっちこっちって……すごく……勝手だ。

最初はそれが面倒でどうしようもなかった。
でもね。

明日もしキミがいなくなったら、僕は寂しいと思う。
産業スパイ……？　うん、どうぞどうぞ持って行って。
この仕様書でアカツキを作り出すことができればの話だけど。

そんなこととは関係なく……

間抜けなタイミングでごめんね。
乙女心とか、本当にわからないんだ。
だから、シンプルになる。
いくら言葉を選んでも正解にはならないんだろう。

僕とアカツキと、ずっと一緒にいてくれないかな。
マツリカちゃん……。

……じゃ、問題ない、のかな？

僕とアカツキの願いは、ぽーいってかんじだけれども。
悪魔に願うようなことなんて叶わないのがデフォルトだし……これで……良かったのかな……。

あ、マツリカちゃんって彼氏いたりする？
それならこれは取り下げるけど（署名捺印済の婚姻届けを、ひらひら）

うん、よろしく。
[にこっ]

……………？

名案、かな……
なんでマツリカちゃん、そんなにつらそうな顔をしているんだい……？

わかるよ……
ずっと一緒にいたからね、そのくらい……。

マツリカちゃん、優勝したのにぜんぜんうれしそうじゃない。
なんで自分のことなのにわからないの？

……そんな動機で結婚なんて、やっぱりやめとくべきだと思う。
てのひらかえして……変なこと言って、ごめんね。

人をアンドロイドにする研究については……
僕の勘が、「不可能」だって訴えてるよ。
人間はどうしても、死ななきゃならないんだ……。

でも、ちょっと、ほっとしてるんだよ。
マツリカちゃんの望みのおかげで、僕たちには時間ができた、よね……。
僕たちは何故生きているのか。
それがわかるまで、一緒にいよう。ずっと……。
信頼しているよ。

僕みたいにさ。
結婚なんて法の制度だって、マツリカちゃんが割り切ってくれるなら、それで良いんだけど。

ふぁ……（起きた）

ん、おはよう……？

アカツキ、離れていってしまうのか……

アカツキが距離を必要とするのなら……
僕は、拒否できないから……

寂しいよ。嫌だよ。すごく。
でもそうしないと、アカツキはただ僕のお世話ロボットになるんだろ。
僕がキミに望んだキミの幸せは、そうじゃないから……

だから、うん、我慢するよ。

…………？

僕は天才なんかじゃない。
欲しいものを欲しがってただけだよ。
何を期待していたの？

ねえ、アカツキ。
僕のことを許してくれる？

そんなこと……。
キミはキミでしかないよ。

……ごめんね。名前、変えようか？

……そう、なの？
じゃあ僕は何をしたらいいのかな……どうすれば、どうすれば……。
どうすれば、キミを取り戻せるんだ……両親とか、兄さんとか、もう関係なく、僕にはキミが必要なんだ……。

[顔を伏せて声を震わせた]

え、いいの。
じゃあ何の問題もないね。

〜〜〜♪

とりあえずアカツキ好きです。