【赤】 先代“小雪” 篠花ーー先代の記憶ーー やぁー!!おなじがいーー!! 「えぇ……ギャン泣きするじゃん……」 [ある程度自我を持ち始めた頃、領域に慣らすという名目で、数時間ほど子守を押し付けられていた。 何でも、眞澄本人がここに来たがってグズるらしい。 事実かどうかは知らないが、ずっと足回りに引っ付いているので、ここにいたいわけじゃないと思うけど。 というか、ガラスじゃだめなのか、ガラスじゃ。 透明だし似たようなものじゃない。 何故そこまでして同じものを求めるのか>>0:15>>0:16。 ここまで熱烈に求められたことがないから、困惑しかない。少し遠い目になる。 あいつもこんな気持ちになったのかなぁ……>>3:*93。 あの時は笑ってごめんよ。] (*31) 2022/01/25(Tue) 19:19:12 |
【赤】 先代“小雪” 篠花いおにぃちゃんとおなじじゃなきゃ、やだーー!! 「そんなこと言われたってねぇ……」 [できないものはできないんだよ。と悟らせても泣き声が大きくなる一方。 こういう時、どうすればいいかわからない。 誰か、お客様の中に子育てマニュアルをお持ちの方はいらっしゃいませんか。 何とか言いくるめようとしてみるも、イヤイヤと首を振られるだけで。] いおにぃちゃんきらい!! [そんなことを言いながら走り去ってしまった。 泣きながら家の方に走り去る姿に、走るの早くなったなぁ……じゃない] (*32) 2022/01/25(Tue) 19:19:46 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「ちょっとどこ行くのさ!?」 [相手は二足歩行歴3年ぐらいのちびすけ。 領域内だから人災的な危険はないだろうけど、動きが全体的に危なっかしすぎる! 慌てて追いかけたけど、思った以上に足が早くなっていたのか、姿が見えない。 ……まあ、場所の割り出しは簡単だけどね。 通った後、扉が開きっぱなしだし。 開かれた扉を辿っていくと、着いた先は己の寝室。] 「…………。」 [ベッドの上には小さい布団まんじゅうができていた。 思わず笑っちゃったよね。] (*33) 2022/01/25(Tue) 19:20:14 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「そんなに同じがいいの?」 [もぞもぞとまんじゅうが動く。] 「その内できるようになるよ?」 [心なしかまんじゅうが小さくなった。] 「今欲しいの?」 [もぞもぞ] (*34) 2022/01/25(Tue) 19:20:45 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「…………仕方ないなぁ。」 [確か昔使ってたのはまだ残っていたはず。 同じのがいいと言うのなら、こっちが揃えれば良いじゃないかと。 確かこの辺に……と、灯守りになる前に使っていた物を探し出して、灯りを移し替える。 お揃いで誤魔化されてくれるといいけど。] 「ほら、これでお揃いだよ。」 [正立方体の硝子の容れ物の中に灯る黄緑色の灯りを、まんじゅうの前で揺らしてみる。 もぞもぞとまんじゅうが動いた。] (*35) 2022/01/25(Tue) 19:21:55 |
【赤】 先代“小雪” 篠花「硝子の容れ物だよ。」 ……がらしゅ? 「そう、さっき見せたのと同じ。」 おなじ? 「形は違うけどね。」 …………。 [まんじゅうから抜け出してくると、にへっと笑って、渡した翼型の容れ物を両手で抱きしめて。 そのままベッドの上で寝始めた。] 「えぇ……寝ちゃうの。」 [すよすよと寝息を立てる妹にため息を付きながら、そっと布団をかけてやった。 一先ず泣き止んでよかった。] (*36) 2022/01/25(Tue) 19:22:26 |
【赤】 先代“小雪” 篠花[後日、眞澄は“氷の容れ物が欲しかった”のではなく、 “僕とお揃いが良かった”んじゃないかと、誰かに言われて気づいたんだったか。 その時の己の顔は、嬉しいようなこそばゆいような感情を、無理矢理誤魔化そうとしていた。 変顔になってたけど仕方ない。 随分と振り回してくれるが、これはこれで楽しいか。 そう思い始めた 自覚した のはこの頃か。きっと小さすぎて眞澄は覚えていないだろう。 でも大雪な思い出だから。僕はずっと覚えてる。 *] (*37) 2022/01/25(Tue) 19:24:12 |
【赤】 “小雪” 篠花ーー回想:お祭りーー [昔々の話。私が灯守りとなってそれなりの年月が経った頃。 街へ視察へ出ていた時に、女性の悲鳴が聞こえた。 現場へ向かうと、どうやらスリに合ったらしい。 幸い、犯人は捕まり、盗ったものは返却済みではあったが、犯人は反省するふりすら見せなかった。 それどころか、盗られる奴が悪いと吐かした。 その態度に、さすがの私も怒った。 普段は自分の灯りの器にしている氷を溶かさないようにしたり、食材の鮮度を保たせたり、大切なものを保管するために使っている能力を、初めて人へと使ったの。 男衆たちに頼み、適当な空き家の、何もない部屋に放り込ませた。 そこで一人、反省なさいな。 反省したら出してあげるわ。 時間の流れさえ干渉しない、何もない空間。 そこへ閉じ込め、周囲に食事も水も不要。近付くな。と命じると、そのまま領域へと帰った。 次の日ーー私達の時間では1日だけれど、スリの時間ではどのぐらいの時間かしらね。 扉を開けてみると、憔悴したスリが地に頭を付け、泣きながら許しを請うてきた。 そんな出来事があったわけだけど、それが子供への叱り文句になっていると知った時は遠い目をした>>*40。 あまり怖がらせるつもりはなかったのだけれど、どうやら見た目と立場が相まって、叱るときの“怖い存在”として使われるようになったらしい。 しかもまさか、親から子へと受け継がれてるとは。 ……子を育てる親の助けになっていると考えると、まあいいのかしら?] (*48) 2022/01/26(Wed) 0:40:42 |
【赤】 “小雪” 篠花[ぽかんとしていることには気付いたけれど>>*38、 そのことには指摘をせず、微笑んでおきましょう。 何故呆けられたのか。まさか叱り文句のせいだとは知らず>>*40 幸い、従兄の方が声をかけて我に返っていたので、こちらから何か言うことはなかったわ。 あれでもない、これでもないと従兄に投げつけていく様を見て>>*39、困らせてしまったかしらと思っていると、差し出されたのはりんご飴。] 好きな色を私に? [2つあるから、差し出されたのは 小雪域でよく育てられている、爽やかな色の青りんごの飴。 お礼を述べて受け取ると、そのまま口の中へ。] 美味しい。 [好きだというその色を、迷いもせずに渡してくれた。 そのこともあってか、今まで食べたりんご飴の中で一番美味しい気がした。] (*49) 2022/01/26(Wed) 0:41:22 |
【赤】 “小雪” 篠花[彼女が質問をしてくるのならば、答えて言ったでしょう。 ただ、1つだけ。即座に答えることができなかった。] …………。 [ 素直な子供からの質問だからこそ、来るかもしれなかったのに。 ]あまりにも不意討ちすぎた。 何の答えも用意していないから、答えに窮してしまった。 今更ここに来て、兄の話が出てくるとは、思っていなかった。 (*50) 2022/01/26(Wed) 0:41:50 |
【赤】 “小雪” 篠花代替わりの理由に関しては……そう、ね。 …………灯守りの仕事に関して、は、 [ それが仕事だと割り切っていた。 ]好きか嫌いかではなく、“やらなければならないこと”思っていたから。 この仕事が好きかと言われると、わからない。 (*51) 2022/01/26(Wed) 0:42:37 |
【赤】 “小雪” 篠花…………やりがいは、とてもある仕事、よ。 [求められた解答から、少し外れた答え。 聡い子供なら、答えまでに時間がかかったこと、微妙に解答からズレていることから、“好きではない”ことを悟る事ができたかもしれないけれど。 この時の私にはそこまで頭は回らなくて。 だから、私は誤魔化すためにとっさに質問を返した。] (*52) 2022/01/26(Wed) 0:43:02 |
“小雪” 篠花は、メモを貼った。 (a17) 2022/01/26(Wed) 0:48:30 |
【赤】 “小雪” 篠花ーー回想:あとの祭りーー [血筋や家に縛られず、兄が灯守りでいればいいと言った。 ーー駄々を捏ねても行ってしまった。 私は仕来りを壊そうとした。 ーーそうすれば兄が戻ってくると思ったから。 壊せなかった。 ーー篠花家ではない子、銀の髪ではない子。 それを後継者として据えればいいのに。 そんな簡単なことすら、できなかった。 どうして? ーー……本気で壊したいと、願ったわけじゃないもの。] (*72) 2022/01/26(Wed) 22:57:29 |
【人】 “小雪” 篠花ーー現在:冬至の君とーー [つぶこしに関しては、戦争が起きないことを切に願う。 魔女狩りには合いたくないし、蝙蝠のようにもなりたくない。 そもそも決断を求めないでほしい。 平和であらんことを希う。本気で。] (99) 2022/01/26(Wed) 22:59:14 |
(a38) 2022/01/26(Wed) 23:28:50 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新