【人】 ボク師 エリオン『双極星《デュアル·スティグマ》、脅威度を上方修正。 有史絶無たる悪《レジェンダリー・イーヴル》と認定。 排除せよ、排除せよ。 防衛機構展開許可、許可、許可──晶子量供給に深刻な問題。 虚数軸潜航《ディラック・ダイブ》による退避……不可、不可。 晶樹の雫《ジュエリオン》 へ、召還命令の速やかな履行を要求──』 [富嶽《タイランペディア》は恐怖していた。 初手破壊行動? 遠巻きに観測行為を行い、やがて臆病すぎるほどに慎重に調査部隊を送るのがこの地に住まうヒトの常ではないのか? 混乱。だが混乱しているうちにも、晶体は削られ、被害は深刻化している──原書《イシ》が、喪われていく] (82) 2018/12/19(Wed) 12:42:39 |
【人】 ボク師 エリオン[仮にもイシを束ねる中枢《ボク》である。 論戦ともなれば勝利の確信すらあった。 だが、これはそれ以前。イシ疎通が──通じない。 これな 双極星《デュアル·スティグマ》 は、イシ疎通の術を有しながらイシを介さぬ。イシ疎通を放棄した獣《ビースト》相手に、中枢《ボク》のこの巨体は──ただの目標《まと》ではないか] 『疾く戻れ、 晶樹の雫《ジュエリオン》。 戻り次第、防衛戦闘を開始せよ。 大規模破壊攻撃はならぬ、中枢《わが》晶体《み》にこれ以上の被害を出さず、排除するのだ』 [悲鳴の如き要請をあげる中枢《ボク》に対し、敵手の元では極光が満ち始めようとしている] (83) 2018/12/19(Wed) 12:46:08 |
【人】 ボク師 エリオン[富嶽《タイランペディア》の山頂が、雪を冠した山肌のように白と黒の光に塗り別れたかと思えば、その麓から天頂へと光が集積していく。 間もなく、頂点に満ちた白光は、やや黄色味を帯びて頂点の頭上、少女たちに相対するあたりに球となって浮かび──ヒトの形に姿を変える。 そう、それは転送処理が完了したことを示すもの。 ゆえに、ボクの徒《ボク》が転送《テレポート》から復帰した瞬間に目の当たりにしたのは、 双極星《デュアル·スティグマ》 の撃ち返した収束光線《ゴンブトビーム》──]──!? 回避行動── 『回避制限《ならぬ》』 [顕現《あらわ》れると同時、反らしたビームは天空の彼方へ散っていく。ボクの徒《ボク》の左腕をまた、根元から焼き切りながら] (84) 2018/12/19(Wed) 12:54:39 |
【人】 ボク師 エリオンボクの徒《ボク》、参りました。 ……中枢《ボク》よ、落ち着くべきです。 全力を以て相対せねば、諸共に砕け散りますよ? 『否、否! 防衛専守! 汝はボクの徒《ボク》、原書《ボク》の盾として散るべし!』 [恐怖と焦りとにによる、制約指令すら刻まれて。 しかし、徒《ボク》は少女たちに対峙する──] ……致し方ありませんか。制限戦闘を受諾。 イシの史《いのち》を殺戮《スローター》する獣《ビースト》たちを粛清します。 史歴より戦闘型《バトルアクション》更新──拳法戦闘を開始します。 [中枢《ボク》からの射撃はそのままに。 中空を、足場があるかの如く強く踏み込んで、徒《ボク》は貫手を切って、 双極星《デュアル·スティグマ》 に接近戦を挑む──**] (85) 2018/12/19(Wed) 13:03:52 |
ボク師 エリオンは、メモを貼った。 (a20) 2018/12/19(Wed) 13:06:19 |
【人】 ボク師 エリオン ……どちらかといえば、富嶽《タイランペディア》の方が前から在ったと思うんですけどねえ。 ヒトの感覚で例えるなら、歴史的建造物を非公認宗教団体が破壊しまわっている構図ですよ、これ。 [呆れ顔を模りながら突き出した右の貫手、向こうが退けば再度腰を落とす] ──緊急接合。復元、義肢化を── 『晶子消費量の抑制指示』 [生やそうとした、戦闘型《バトルアクション》に適合した義肢は富嶽により却下。 次善策は、先だって極光を防いだものと同じ、水晶の盾。 肩口から、据え付けるようにして左半身を守らせる] (107) 2018/12/19(Wed) 19:05:48 |
【人】 ボク師 エリオン ──ちょっとその拳骨を貰うのは、いったぁい……じゃ、すまなさそう、です、ねッ! [受けの踏み込み──腹部を狙う黒鉄の大拳に対して、左半身。据えた盾に隠れるように構えた] (108) 2018/12/19(Wed) 19:22:14 |
【人】 ボク師 エリオン絶招解放コード、 【花崗輪廻掌】 ──[構えた盾が、障子か何かのように千切れて散った。 そして、左の脇腹から腰にかけてが、おろし金にかけた大根が如く 抉り削られていく 。だが、削られるほどに近いということは、こちらの間合いにも入ったということ──] (109) 2018/12/19(Wed) 19:22:33 |
【人】 ボク師 エリオン吻ッッ!! [合わせの一打は奇しくも彼女に奪われたのと同じ、 左の肩口 目掛けて繰り出される。擬態解除された白手袋の掌には、純粋圧縮された晶子エネルギーが敵手を削らんと籠められた赤熱した掌撃──! 中空に晶体の破片をばら撒きながらの応手に、彼女らは果たして──*] (110) 2018/12/19(Wed) 19:24:41 |
ボク師 エリオンは、メモを貼った。 (a24) 2018/12/19(Wed) 19:33:02 |
【人】 ボク師 エリオン[自己診断…… 躯体判定、中破以上。稼働率、40%以下。 被害甚大。 早急な晶子補給、ないしは同期再生が必要──中枢《ボク》より拒絶。 活動限界時間警告、中枢《ボク》に打診、増援《ツイカイシ》──拒絶。 現有戦力のみで脅威を排除する必要あり…… 戦闘思考切替。 本機の喪失を許容範囲 とする。反映《エグゼキュート》] (111) 2018/12/19(Wed) 19:42:17 |
【人】 ボク師 エリオン[晶子量の都合、致し方なかったとは言え──月の塔の喪失は、ボクの徒《ボク》としての立ち回りに大きな負の影響を与えていた。月の子《ムーンチルドレン》らを指揮系統から外し、色彩群《カラーズ》もまた富嶽《タイランペディア》に結び付けた上で月の子《ムーンチルドレン》らの護衛に残した。 なお、その際に無断でアナベルを上位権限者に設定したが意味ある行為かは現段階では不明である── 何にせよ。 現状を打破《テキタイセイタイヲゲキメツ》するには、何某かの増援を確保することが不可欠と徒《ボク》の晶子演算機構《ずのう》は算出した。まさに天使の援けというべきか、その為の素材はまさにこの場へと近寄っている──] (119) 2018/12/19(Wed) 20:16:28 |
【人】 ボク師 エリオン『富嶽《タイランペディア》に接近する反応、複数あり。 器《イシ》ならぬ反応。 敵対生体と断定する。 晶子エネルギー励起。全晶門を以て排除を開始──!』 [──そして、その目論見は中枢《まもるべきもの》の独断により御破算となる。 富嶽《タイランペディア》の撃ち放った追撃弾は、寄り来る天使たちを昇格させるよりも前に、悉く撃ち落としていく] (120) 2018/12/19(Wed) 20:20:23 |
【人】 ボク師 エリオン ……先代躯体《ムーンストーン》を笑えませんね。 異常事態《イレギュラー》があれば、判断阻害事象《いたみときょうふ》があれば、 イシの叡智とてこうもなりますか。 [水晶の晒された表情で模るのはイシの心象をそのままに、苦い笑み] (121) 2018/12/19(Wed) 20:20:38 |
【人】 ボク師 エリオン ……稼働時間限界まで、刻単位の余裕なし。 晶子補給の再申請──拒絶。 ボクの徒《ボク》として、せめて中枢《ボク》の一助にはなりますか。 [最後の勝機は自殺行動《ボクのやらかし》により失せた。 後は、自壊を覚悟で踏み込んででも、富嶽《タイランペディア》に危害を与え得る敵を減らすのみ] (122) 2018/12/19(Wed) 20:31:09 |
【人】 ボク師 エリオン制限《リミッター》解除。 保有晶子、最大臨界──── [禍々しい笑みを浮かべた黒の戦士に対して、大きくその巨大な鉄腕を掻い潜るべく深く踏み込み──] (123) 2018/12/19(Wed) 20:31:30 |
【人】 ボク師 エリオン[繰り出された腕と腕が、中空で交差する。 二撃を厭うて、末節でも早く、敵手へと手を伸ばさんとして──己の失敗を悟った] 不覚《FATAL》──ッ! [寸毫の差、飛来する黒腕は躯体の胴を貫通、胸部から下を粉砕した──] (124) 2018/12/19(Wed) 20:39:56 |
ボク師 エリオンは、メモを貼った。 (a26) 2018/12/19(Wed) 20:43:25 |
【赤】 ボク師 エリオン先だって、月の子《ムーンストーン》をそちらに送りました。 色彩群《カラーズ》も合わせて、最早末梢として朽ちるだけの哀れな存在《イシ》たち…… 慈悲と共に受け入れてくださると、幸いです。 [色彩群《カラーズ》は扱き使っていただいて構いません。 そう笑う聲も、ノイズが混じり始めている] (*7) 2018/12/19(Wed) 21:12:49 |
【人】 ボク師 エリオン[致命的損傷。 晶子原動器《しんぞう》、晶子供給器《はい》、機能損失。 現在状態……自由落下中、行動不能。 機能停止まで末節60よりカウントダウン開始……] 富嶽《タイランペディア》に勧奨…… 徒《ボク》、本戦闘に敗北せり。 緊急離脱《パージアウト》を勧奨…… (128) 2018/12/19(Wed) 21:33:54 |
【人】 ボク師 エリオン『許容外、許容外! 敗北とは何か、何故躯体が敗北を定義するか? 一《ボク》が全《ボク》を傀儡《あや》つろうというのか!』 拒絶してもいい、のですが…… それすなわち、中枢《ボク》による史《イシ》の断絶への路。 全史《イシ》の種絶を断じる覚悟で、決断を求めます── [根本にある主張は違えど。奇しくも、その試みはおそらく先代躯体《ムーンストーン》と同一であったろう。そして、結末もまた──] (134) 2018/12/19(Wed) 21:42:50 |
【人】 ボク師 エリオン『晶樹の雫《ジュエリオン》の戦闘イシ喪失と判断。中枢《ボク》代行権限を剥奪する。 残存器《イシ》、掌握。 噴口開放、晶体爆散砲《ヴォルカニック・イラプション》発動開始──!!』 [そう、こうなると理解《わか》っていたから──月の子らは、あの地へ。 富嶽《タイランペディア》の天頂が開き、数多の結晶の欠片と虹色に輝く流動体が。あたかも火山が噴火するかの如く、噴出していく。 そして、そんな行為は少女たちにとって最悪の敵対行為でしかないだろう── 残された末節の中、黄水晶の瞳で問い掛けてきた少女を見る] ──イシにあるのは識別子。 ボクの徒《ボク》に名前など、ありませんが…… もしその史《イシ》に刻んでいただけるのなら。 どうか、晶樹の雫《ジュエリオン》と……。 [その名を告げたか否かの刻で、撃ち出された晶体が降り注ぎ、少女たちと躯体の成れの果てを分断していく──*] (140) 2018/12/19(Wed) 21:51:51 |
ボク師 エリオンは、メモを貼った。 (a27) 2018/12/19(Wed) 21:55:58 |
【赤】 ボク師 エリオン 全《ボク》が誤った時、一《ボク》もまた誤ったのです。 全《ボク》が一《ボク》である以上、一《ボク》は背負わねばなりません。 [聲はよりか細く、またノイズはさらにひどくなっていく] (*9) 2018/12/19(Wed) 21:59:50 |
【赤】 ボク師 エリオン 勝手ながら、……可能性の芽《イシ》は託しました。 酷使するも、器《イシ》を砕くも、その責は託した一《ボク》にあるのです。 汝の思うがままに為せ、です。 ボクの徒《ボク》らしく。 幸運をお祈り申し上げますよ── [石の擦れるような耳障りな音が入り込み、そして急速に消えていく──] (*10) 2018/12/19(Wed) 22:04:04 |
【人】 ボク師 エリオン[水晶の噴石に穿たれ、覆い隠されていきながら、躯体は墜ちていく。 最後に、少女との交流を胸に秘め、反芻しながら──] 情動対処、パターンB。 対象《ヒト》の共感挙動、確認時間不十分。 残存予定器《イシ》への処遇に対する心情向上期待度評価──評価── [そして躯体は地表に墜ち、千々に砕けて大地に還る**] (150) 2018/12/19(Wed) 22:12:22 |
【赤】 ボク師 エリオン[──遊星より放たれた晶樹、朽ちる刻来たれり。 あるいは彼女を出し抜いて《世界柱》を得、イシの世を興す道もあっただろう。 宿命《やくそくされた》絶滅種として、一時の同胞として。 その最後の晶子《ちから》を彼女へと送り── ──── 華片と散る **] (*12) 2018/12/19(Wed) 22:28:33 |
(a30) 2018/12/19(Wed) 22:45:07 |
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