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【赤】 蕃神 雷恩[君の中を、探るように。確かめるようにしていた指は 君の分泌物に濡らされたまま外気に排出される。 彼女の拙くも直球めいた誘いから推察はしていたが メディウム自身も生殖行為に関しては あまり詳しくはない、ようだ。 自分がリードする、と見栄を張らない当たり 動揺しているようすが具にわかり面白い。 ふむ、と思案しながら、 君に導かれるまま自室へと案内されようか。 袖を引く手は白く、細く。 彼女の手から上。 ゆったりした服に隠された肌の下で脈打つ葉脈。 一体どんな美しさを孕んでいるのだろうか。 植物同士で交わる際には、ただ絡んだ根と、 彼女の中の「貴女」とが 視覚ではなく触覚で愛を交わしあったものだから。 実際、じっくり観察するというのは初めてのことに思う。] (*20) 2023/11/29(Wed) 21:57:14 |
【赤】 蕃神 雷恩[彼女の部屋は、自分の部屋よりもまだものがある。 人に近しければ自己が保有する物は増えていくのだろうか。 という感想は胸の内に留めておいた。 ところで。 保健体育の教科書(直青監修)によると、人間同士の生殖行動は まずは互いの肌に触れあう行為をするのだという。 それにより肌の相性を確かめ合うのだとか。 促しに応じてベッドに座って向き合えば 1つ、また1つと重みが加わる際に軋むスプリングの音。 ――どうも、肌を見せ合うことを メディウムは疎んでいるようだ。と気づく。 保健体育の教科書、しょっぱなから躓いているのだが直青。 どうするんだ。と内心考えつつ、口を開いた。] (*21) 2023/11/29(Wed) 21:57:27 |
【赤】 蕃神 雷恩 見せたくなければ見せなくて構わないよ。 ただ。俺は―― 君と交わる中で君の中の「貴女」も愛でたくはある。 君は疎むかもしれないが。貴女を孕んだ君は美しい。 [もともと植物に近い己に容姿を卑下する彼女の思考は あまりトレースできてはいないのだが。 彼女の意思を無碍にすることはない。 嫌なら、それ以外で君を見せてもらおうか。 君の手に、己の手を添えて続きを促そう。 服を脱がなというのなら、どう君が動くのか。 興味は尽きない。ああ、これが「 楽しい 」というものか。*] (*22) 2023/11/29(Wed) 21:57:47 |
【赤】 蕃神 雷恩[見惚れた。>>*23 白い肌に浮かんだものは、血管のような走行を見せている 薄っすら彩るライトグリーンの葉脈が美しい。 思わず手を伸ばす。 胸より上。鎖骨より、下。手を置いて、 そのまま葉脈を肌の上からなぞる。 吐息とともに。綺麗だ。とうっとりとした声音で。 彼女の自虐も意に返さずに。 ――と。 しばし堪能していたかったのだが 彼女の言葉に我に返った。>>*23 「一応」彼女に教えてもらうということになっているのだ。 躊躇わず上の服を脱ぐ。こちらはというと普通の人の肌をしている。 根を張る時には蠢き、生えてくるのだけれど。 わかるか?と尋ねられて 「知識としては理解している」けれど――] (*24) 2023/11/29(Wed) 22:32:37 |
【赤】 蕃神 雷恩 経験はないな。 だから、教えてくれるよね。メディウム。 [囁いて、君の唇に己の者を重ねよう。 舌先で重なった部分のスキマをノックして、 彼女が絡ませようとしたところを吸って、 交わらせてしまおうとして。 ――教えてもらう、という建前だから。 こうだろうか、 と息継ぎの合間にでも無知の振りでもしてしまおう。 実践は初めてなのだ。嘘はついていない、嘘は。*] (*25) 2023/11/29(Wed) 22:33:06 |
【赤】 蕃神 雷恩[彼女が、己の裸体にどのような感情を抱いたかはわからない。 が、感触が悪くなさそうなのは 手に触れた肌から感じる脈打つ血潮――或いは、葉脈の疼きか。 それが、教えてくれる。 こんなにも、君は君の興奮を、歓びを 教えてくれているというのに 視線は逸らすんだね。 初心で、可愛らしいことだ。 ] (*28) 2023/11/29(Wed) 23:13:38 |
【赤】 蕃神 雷恩 ――ずるい? どうして。 [君の方から求めてよ。と 言葉にせずに、態度で示す。 これは確か、駆け引きというのだったっけ。 使いすぎは厳禁だけれど、 普段はつんとしたり、不器用に甘えてくる君が能動的に望んだことなれば。 彼女が積極性を「魅」せてくれるなら、 その限界を今。試すのも悪くない。] (*29) 2023/11/29(Wed) 23:13:48 |
【赤】 蕃神 雷恩 ん。 ふ、―― 、っ。 [呼気を絡めとる。 己の吐息と交じり合わせ、君の肺腑に注ぎ込む。 中から、染め上げて、撫であげて 酸素を運ぶ細胞1つ1つを俺で満たしてあげようか。 なんて、口にはださないけれど。 拙く絡んだ舌を、引きずりだした君の慾を 煽る様に水音を奏でながら、君の味蕾を舌先で嬲る。 指を食んだ際に、美味しそうな様子だった君 俺の舌は、唾液はどんな味がする? 頬肉を嬲り、歯列をなぞり。エナメル質を蹂躙すれば 酸欠になる前に一旦合わせた口を離す。 その際に腕を君の腰に回して抱き寄せて 己の膝の上に、跨らせるようにして尋ねよう] (*30) 2023/11/29(Wed) 23:14:12 |
【赤】 蕃神 雷恩 次はどう、 愛 したい? 可愛い君。 [背を指で撫であげながら囁く声を届けよう。 先程まで君を愛していた舌で、己の下唇を一度舐め。*] (*31) 2023/11/29(Wed) 23:14:28 |
【赤】 蕃神 雷恩[それはこたえじゃない、などと野暮は言わない。 言いたいこと、伝えたいこと。感情は全部伝わっている。 君が、「貴女」が教えてくれている。 嬉しい。でももっと欲しい。 ――欲張りにさせたのは君たちだから。 責任だってきっと、とってくれるよね? 熱くなった体。肌の下の「貴女」も熱くなっている? 教えてよ。 ――今は直接、交われないから。薄皮1枚隔てながら。 色濃く脈打つ背より見える君を撫で。] (*34) 2023/11/29(Wed) 23:54:44 |
【赤】 蕃神 雷恩 そう、好きなところを――…… [手は、撫でる。 掌を肌に押し付け、君の肌を葉脈に沿って。 唇は、触れる。 首筋を、葉脈に沿って鎖骨下まで甘く食みながら。 それでも「女」の部分には触れない。 自分の好きなところを、触って良いというのだから。 知らぬ部分を「好き」かどうかは判断できない。 彼女の躰の熱が全身を巡り、 下腹部に集まっても。 女の部分が濡れて求めていたとしても。 脈打つ植物と、君の肌の熱が感じられる幽明のコントラストを ただ、執拗に愛でて。] (*35) 2023/11/29(Wed) 23:54:58 |
【赤】 蕃神 雷恩 君の肌は、あたたかいね。 [囁きも、皮膚に近づけてのものだから。 それすら刺激になるのだろうか。 きざしを君から告げることを待っているのは。 己の男の部分を求めていることを君の口から聞くまでは 言って、あげない`*] (*36) 2023/11/29(Wed) 23:55:16 |
【赤】 蕃神 雷恩[触ってほしい箇所を、君が求める。>>*37 胸元から全身に、君を彩るアラベスク。 先端まで絡み、濃い陰影を映す葉脈へと、 指先を伸ばし――かけ。導かれる場所は違うと理解する。 肌に透ける葉脈よりも、彼女はこちらの方が良いのだろうか。 触れる。指の胎で、最初は押すだけだったものが 次第にぐりぐりとえぐる様に。 或いは摘まんで柔くひっぱったりして その都度の反応を見る。見やる。 そして思索する。 其処、に触れれば葉脈が脈打つ。 身もだえれば、肌は桃に、そして緑に染まる。 ――ああ、その姿が美しい。 ]なるほど、これが。 [肌に触れて、快楽を拾うということか。 教科書だけではわからないことだな。と独りごち。 君が望むならと執拗に、導かれた個所を捏ねれば、 それは色を変えながら芯を持ち 指が伝える弾力の変化を知る。] (*38) 2023/11/30(Thu) 8:37:16 |
【赤】 蕃神 雷恩 ――なるほど。 [自身の人としての生殖器は未だ兆すさまは見せないが。 彼女の痴態を、それによって葉脈が脈打つ様を見るのは。 良いものである。と知った。*] (*39) 2023/11/30(Thu) 8:37:34 |
【赤】 蕃神 雷恩[皮膚越しでは、「貴女」は悦んでいても 「君」は満足しないのか。 漏れる悩ましげな嬌声と、潤む瞳。 それだけでは足りぬと告げる唇の動き。 ――なるほど。これが君の人、の部分の成熟か。 交わらせるのは植物の方ばかりだったからこそ その痴態とともに強請られる懇願に 了承と言葉にする代わりに、君の下履きに手をかけた 濡れたりしていれば、どうしてかと尋ねるだろう 君にも己の樹木形態と同じように体液を分泌できたのかと (何せ、愛液に関しては教科書になかったものだから!) 下肢の衣服を取り払い、会陰やらが露になった君は 更に葉脈を浮きだたせている。 全身のその文様を堪能できるのはとても良い。 植物のほうが騒めいて、枝葉を思わず絡ませそうになって ―――だめだ、今日は人間の方という願いだった。 と、我慢して引っ込めた。] (*41) 2023/11/30(Thu) 14:24:34 |
【赤】 蕃神 雷恩 触る、といっても もしかしたら違和感があるかもしれないよ。 [痛みは、「貴女」に干渉しながらならば抑えられるかもしれないが どうしても触れれば不思議な感じや 中に侵入でもすれば異物感を感じるだろう。 それでもいいかと一応の了承を求めた後 濡れた花弁へ指を這わず。 水音と、絡まる粘液にもにた雫たち。 それらを伸ばしたり、潤む場所に刷り込んだりしながら 時には固くした秘豆に指で戯れながら これが女性体の生理現象か。と内心で感じていた。 同時に、耐えるのに苦労している。 思いっきり根を絡ませたい。この美しい蔦模様に沿って。 君の肢体は、己の琴線に響いてやまない。*] (*42) 2023/11/30(Thu) 14:24:50 |
【赤】 蕃神 雷恩[乱れ、昂る様は美しい。 さぞ、気持ち良いのだろう――― うぞり、と己の中の枝葉が興奮するのがわかる。 それを抑えれば自然――賢者のような心地になる。 の、繰り返しが脳内で繰り広げられていた。 それを隠しながら君を愛撫していたのだけれど。 どうやら気づかれてしまったようだ。 少しばかり、罪悪感というやつなのだろうか。 しゅんとする様子に抱いた感情の名前は。 ――少し逡巡し。] 「人間」のほうを求めてくれているのはわかるんだ。 今日は其方がいいと言っていたから。 正直。今の君なら勃起できる。と、思われる。 葉脈が美しい肢体には興奮したし。 ただ、歓喜しすぎて……。 [つまり。興奮してしまったら連動して 枝葉が茂っちゃう。と言外に。 人、に拘るならそれだけを反応させるのは難しい。 と、新人類はとうとう理由を吐いたのであった。*] (*45) 2023/11/30(Thu) 17:36:16 |
【赤】 蕃神 雷恩[枝葉の、腕。 顔の形もすでに保てず、木々が生い茂る。 彼女に触れるであろう熱は、肉の感触はあるだろうけれど 葉脈が脈打つように形を主張する。 皮一枚隔てているから怪我はすまいが 大きさ的に大丈夫なのだろうか ――逡巡 秘所から指を引き抜き 濡れた会陰の入り口に先端を擦り付け] 痛いのなら、途中でやめるから ちゃんというんだよ。 [そうでないと、それこそ興奮して 聞く耳もてないかもしれないから。 ――囁き、自重を落とすよう促そう。*] (*49) 2023/11/30(Thu) 18:03:33 |
【人】 蕃神 雷恩[彼女と、直青との間に穏やかな時が流れている。 会話を挟むこともせず。俺は2人と、羅生との様子を見ていた。 直青が、メディウムとの関係性が良いのはよいことだ。 本の貸し借り、というのも 知識の交換という点に関して、素晴らしい。 ―― ……それを素直に微笑ましく思えないのは その場に羅生の存在が、あったからだ。 己は、彼にとっては失敗作である。 自然、表情は硬くなってしまう。 まるで感情を表出することを苦手とした頃のように。 ただ、メディウムに話しかけられた際には>>127] そうだな。なら 葉脈について詳しく乗っているものが……。 [とうっかり性癖をちらりさせてしまったがそれはともかく。] (128) 2023/11/30(Thu) 18:09:23 |
【人】 蕃神 雷恩[自分を、桜花を見守ってくれている直青が 羅生と近しく、寄り添っているのを見る。 ――きっと、俺は羅生を受け入れられない。 受け入れて、互いに傷つくのが嫌だ。 桜花と違い、距離は詰まらないことだろう。 それでも、直青や桜花が幸せならば。] ――よかったね。 [それは、誰に言った言葉なのか。 向けられたあなた”たち”だけが知っていればいい。*] (129) 2023/11/30(Thu) 18:09:32 |
【赤】 蕃神 雷恩 俺もなるべく、善処するよ。 [優しく、は守れないかもしれないが。 ――力を抜いたのが、わかる。 腕の中の彼女を枝葉の腕で閉じ込めながら 一息に、奥まで貫いた。] (*51) 2023/11/30(Thu) 18:31:30 |
【赤】 蕃神 雷恩[みち、と肉の割り開かれるおと。 何かを破る感覚。抉る感触。 人間の方の肉体の興奮と、葉脈に肌越しに触れた植物の歓喜が シンクロするように、熱をともしている。 ゆっくりとは、していても。 硬く、熱く、痛かろう。 奥まで突いて、 一度ゆっくり抜くしぐさを見せながらも また、突いて。 水音に植物の、そして鉄錆の香が混じる室内で 旧人類の本に描かれていた まるで乙女を食い散らかす魔物のような1体と1人。 本能のままにはしていないけれど。 優しくは、守れないかもしれない*] (*52) 2023/11/30(Thu) 18:31:40 |
【人】 蕃神 雷恩[君と話す前に。桜花と話を、した。 その際に自身を卑下する発言が聞こえたり、 まだ君らとともにいたいという思いの吐露を聞いた。 直青は見捨てないだろう、けれど。 2人とも新人類としての成長を足踏みしていたら 新しい新人類が生まれ、其方に重圧はかかるだろう その時、桜花は。弟はどうなるだろう。 それを気に病みはしないか。 なら、俺の成長を見せて 少しだけ心の準備を待ってもらえないだろうか。 何時か、彼が彼の意思で咲ける日まで。 などという、最近名前が漸くつけられた兄心というやつだ。 あと、メディウムはとても葉脈が美しい。大層そそられる。 それらをひっくるめて。なのだけれど。 俺はやっぱり、言葉がまだまだ足りないのだ*] (137) 2023/11/30(Thu) 19:55:26 |
【赤】 蕃神 雷恩[悲鳴ごと君の呼気を絡めとり 華奢な肢体を枝葉の腕に閉じ込める 中を熱で抉り、叩き込み 体液なのか、樹液なのか。わからぬもので満たされる。 混じる精の香が、雌の香が 植物同士の交わりでないことを、教えてくれる。 彼女が昂り、頂に至ったのちに 最奥を蹂躙しながら熱を吐き出して 穿ったものはそのままに、唐草模様にもみえる文様を抱く背を 優しく撫でていた。] ……これは。良いものだ。 [ぽつ、と零した言葉は、感嘆を孕んでいる。 ――ああ、よいものだ。とても、とても*] (*55) 2023/11/30(Thu) 20:51:09 |
【赤】 蕃神 雷恩[腕の中に閉じ込めて、己の欲望を受け止める君との間 種子が、できたのならば 可愛い子 生まれる 一体どんな色の、花が 咲く のだろう できるなら。己のように 人の形を最初保てなかった子にならなければいい 君のように美しい葉脈を抱けばいい 何時かこの世界に、自分で居場所を見つけられる子になればいい と、いうのは気が早すぎるか。] ――可愛いよ。君は。 [美しいよ、貴女は。 熱を混じらせ、息を整える唇に顔を近づける 触れるか触れまいか、ぎりぎりのところで。問いかける君に 小さく、笑って。] (*61) 2023/11/30(Thu) 21:45:48 |
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