【赤】 オリト シア[仲居さんがお辞儀をして部屋を後にすれば、広い部屋には二人きり。 旅先の空間という滅多にないシチュエーションに浮かれながら、挨拶を終えた彼>>*114を待ちきれずに手を引いた。] んー……、確かにちょっと歩き疲れたかも。 外に出て足湯とか探してみます? お部屋のお風呂でもいいですけど。 [足湯に比べれば少し深いかもしれないが、他に誰が見るわけでもなし。多少服が濡れたところで、着替えもある。 腰に回された手>>*115に気づいたら、促されるままに膝の上に身を預けて。 この高さであれば目線も近いから、サングラスに隠された眼が透けて見える。] (*116) 2021/05/20(Thu) 14:13:21 |
【赤】 オリト シア[記録は随時更新されていて留まることを知らない。>>*128 そのことを口に出すよりも先に、唇を塞がれてしまうから。 今、そのことを伝えるのは諦めてしまった。 触れる手付きは優しくて、ひたすらに私を甘やかしてくるから困る。 まるで壊れ物を扱うみたいな素振りが、妙にくすぐったくもある。 ちょっとやそっとじゃ壊れないのだから、多少乱暴にしてくれてもいいのに。 なんて言ったら驚かせてしまいそうだから、心の内に締まっておく。] ちょっと、派手かなとも思ったんですけど……、 基依さんが、選んでくれた色だから。 [それは色に限らず。私自身にも繋がっている。 新たに彼の好みが知れて>>*129、また一つ、彼のライブラリが増えた。] (*138) 2021/05/20(Thu) 17:39:48 |
【赤】 オリト シア[先にお風呂へ向かう彼を見送ってから、シャワーを浴びる。 どこを見たら良いのかも分からずに視線を彷徨わせていたから、ちょっとだけ隠れてほっと息をついた。 決していやなわけではないけれど、二人でお風呂に入るのも、こんなに明るい日の下で彼の身体を見るのも始めてだったから眼のやり場に困る。] お湯加減、どうですか? [お風呂に向かえば、聞こえてくる溜め息にも似た声>>*169に笑って。 差し出された手を取って、湯船に身を浸す。 ちゃぷんと、お湯が揺れて肌を撫でる。] はぁ……、気持ちいー…… [基依さんと同じような感想が零れてまた笑ってしまう。 隣に腰を落ち着けて、両手を組んで前に伸ばして身体を解した。] (*179) 2021/05/20(Thu) 21:42:35 |
【赤】 オリト シア[髪を撫でた手はすぐに離れて、自身の口元へと移り、指先を噛んで声を抑え込む。 熱に浮かされた瞳を震えた睫毛が覆い隠した刹那、下から見上げる瞳と瞳がぶつかって、内に籠もる熱を伝える。] ……ふ、ぅ…… [きゅうと下腹の辺りがせつなくなって、下肢が疼く。 そのタイミングを見計らうかのように、彼の指が身体の内に入り込んできて、あっ、と堪えきれずに鼻にかかった声が辺りに響いた。*] (*203) 2021/05/20(Thu) 23:08:30 |
【赤】 オリト シア[耳に入る音>>*210は聞こえていただろうか。 聞こえていても、熱に侵された頭では意味までは入ってこない。 溶け切った身体は胸元に預けきっている。 お湯の中で淫らに指が蠢いて、身体の内側にお湯とそれだけじゃない熱さが身体を犯す。 お湯に紛れながらも、内側からは蜜が溢れて彼の指の動きを助けてしまう。] ぁ、ぁっ……だめっ、……おく、だめぇ…… [言葉とは裏腹に、身体は弄ぶ指をきゅうと締め付ける。 次第に指では物足りなくなって、抱き込んだ腕の内、短い髪を掻き乱す。 耳元に唇を押し当てて甘く駄々を捏ねながら、潤んだ瞳がもの言いたげに揺れる。まるで続きを乞うように。*] (*216) 2021/05/21(Fri) 0:11:00 |
(a25) 2021/05/21(Fri) 0:27:34 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新