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【人】 花嫁の友人 市村 真由美[たこ焼きを差し出した時。凍り付いた表情>>367を見て、ニンマリする。 恥ずかしいでしょう。恥ずかしいでしょう。 ふふ。 だからやってるのよ。 真由美ちゃんはちょっと意地悪なのです。 けれど、結局一口でたこ焼きを食べてくれて。 熱そうにしてるから、思わず慌てちゃった。] だ、大丈夫? [オロオロと。やり過ぎたかしらって。 だけどあなたが、楽しそうに笑ってくれて。 思わずホッとするのと、つられて笑ってしまうのと。] ごめんね。ありがと。 [小さな声で呟いて。 聞き返されても、なんでもない。って、微笑んだ。] (369) 2020/08/03(Mon) 19:06:41 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[花火はどこから見るのが良いんだろう? 神社はまだ行ってないから、そこで見ても良いし。 ここから大きな花火を見ても良いし。 色々悩んで……] うーん……。 羽井さんは、どこから見たいとか、ある? [決められないなら、『神社』って言うけど。 あなたが見たい場所があるなら、そこが良いなって。 ──だって、どこから見たって、きっと綺麗ですもの。*] (370) 2020/08/03(Mon) 19:06:50 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[羽井さんが立ち去って。 ほんの少し待ってたら、両手に焼き鳥を抱えて戻って来た。>>371 満面の笑みで迫って来る羽井さんに。 思わず涙が出そうなくらい笑って。] あーん。 [焼き鳥を一つ口に頬張ったら。 口に着いたタレをハンカチで拭って。 口元を押さえたまま、羽井さんを見詰めて微笑みかける。 幸せで胸がはちきれそうで。 きっと抑えきれない喜びが、溢れていたことでしょう。] (376) 2020/08/03(Mon) 19:45:02 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[羽井さんに尋ねた花火を見る場所。 返って来た答えが高台>>372で。 パッと私は微笑んだ。] 私もね。神社が良いかなって思ってたの。 気が合うね。 [嬉しそうに微笑みかけて。] 羽井さんと一緒なら…… どこで見ても綺麗だろうって、思ったの。 ただ、静かな場所の方が、ゆっくり見られるかなって。 行こ。 [手を差し出して。 嬉しそうに笑いながら、一緒に川原の道を歩こう。] (377) 2020/08/03(Mon) 19:45:29 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── 神社 ── [石段を上がれば、高台の神社があって。 手水舎で手を洗って。 私は神様にもお祈りした。 本当に人は少なくて。 意外な穴場なんだなって、思わせられる。] ……もうすぐかな。楽しみ。ね。 [肩は大丈夫かしら? 休める場所を、少し探して。 暗い夜の帳の中、影になった場所にあるベンチを見付けて、誘ってみる。 2人で並んで座ったら、私はあなたの右手をそっと握った。*] (378) 2020/08/03(Mon) 19:45:51 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── 神社 ── [2人でベンチに並んで座って。 笑顔を向けたら、羽井さんの顔が近づいてきた。>>382 ゆっくりと目を閉じて、唇が重なる。 彼の唇を柔らかく食んで。 何度も角度を変えて口付けて。] ………… ん [小さな、甘やかな声が零れた。 薄っすらと目を開けば、まだ近くに彼の瞳があって。 その頬に手を添えると、彼の下唇を甘やかに食んだ。] (389) 2020/08/03(Mon) 20:57:12 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[薄く朱の載る頬で。淡く濡れた唇で微笑んで。 頬に添えた手で、そっと彼の頬をなぞって。] …………。 [普段サングラスの下にある、彼の瞳をじっと見詰めてた。 幾ら見詰めても、飽きることが無いように感じる。 私の瞳は薄っすらと濡れて。 もう一度、瞳を閉じようとした時── 大きな音と共に、夜空に大輪の花が咲いた。*] (390) 2020/08/03(Mon) 20:57:19 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[うっとりと、見詰める先で。 夜空の光の中に、あなたの笑った顔>>393があって。 綺麗だと、思った。] ふ。ふふっ。 [今思った事は、私だけの宝物にしておきましょう。 可笑しそうに笑うと、彼が空を見るのを追うように、宙を見詰めて。 幾輪も咲く夜空の花を見上げた。] (397) 2020/08/03(Mon) 21:40:57 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[小さな囁き声は、聞こえなくても構わない。 視線はずっと、夜空を彩る花火を見上げて。 そっと自分の頭を、あなたの右肩に乗せた。*] (399) 2020/08/03(Mon) 21:41:46 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[本当に、この人は……。 囁き>>-750を聞きながら、耳が熱くなる。 当たり前みたいに語られる未来。 そう言うの、自分は苦手なはずだったんだけどな……。 まだ出会ったばかりで。 ただ単に浮かれてるだけかもしれなくて。 色々胸の内で言い訳するけれど。 好かれてるのが伝わって来て。 嬉しくないわけがない。 それにね…… あなたは、私のことだけじゃなくて。 私と一緒の時間を、大事にしようとしてくれるから。 同じものをね。見ようとしてくれるから。 それがとても……、とても嬉しい。] (425) 2020/08/03(Mon) 22:23:12 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[心が解れていくのを感じて。 穏やかなのに、どこか落ち着かない。 肩に触れた場所が、あなたの触れる箇所が。 じんわりと熱い。 あなたの見てる未来を、私も見てみたいなって。 そんな風に思ったの。 こうして一緒に、花火を見ているように。 一緒の未来を見られたら…… それは酷く、魅惑的に思えた。] (426) 2020/08/03(Mon) 22:23:39 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[それは一瞬のようにも、永遠のようにも感じる時間。 何時しか辺りに静寂が訪れて。 暗い空に白い煙だけがたなびいて。 暫くベンチに座っていたけれど、遠く花火の終了を告げるアナウンスが流れた。] …… 帰りたくないな。 [薄っすらと花火の煙で曇った空を見上げたまま。 ポツリと言葉が零れてて。 でも、永遠に続く時間なんて、ありはしないものね。 ゆっくりと、委ねていた身体を起こして。 ベンチから立ち上がったら、羽井さんに向き直る。] 帰ろっか。 [花火も終わった境内は、とても暗くて。 ベンチに座ってるあなたの表情も、よくは見えなかった。*] (427) 2020/08/03(Mon) 22:23:46 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[花火のために絞られた照明。 暗い足元を、手を引いてくれるあなたと一緒にゆっくり階段を降りる。 明日は何をしようか?>>437 そんな問いに、一番に浮かんだのは] ジェシーに会いたい! [反射で答えて。あ。って口を噤む。] あ、ごめんね。羽井さん、まだ馬には乗れないか。 ……私、ついそうなの。 気に入ったら毎日でも同じことしたくなっちゃう。 毎日同じお店に通ったりとかね。 羽井さんは? やりたいことある? ビリヤードが趣味なんだよね。 一度お手合わせ願おうかなー。 と言っても、学生時代にやったきりだから、きっと腕は落ちてるけどね。 [笑いながら、階段を降りて。 羽井さんは、何時までここに居られるんだろう?] (446) 2020/08/03(Mon) 23:07:02 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[タクシーの中でも、羽井さんは手を繋いでくれていて。 どこかくすぐったい胸の内。 一緒に居ると、幸せなのに、どこか落ち着かない。] ワイナリーに行くのも良いかもしれないけれど。 私お酒強くは無くて。 羽井さんは、強いよね。 [ウォッカベースのカクテルを、飲んでいたなって。 明日の話しを、取り留めなく話していれば、タクシーはあっという間にホテルに着いた。 ホテルの昼夜変わらない明るいラウンジ。 灯りがキラキラと輝いて。 先程までの暗闇は、どこかへ消えてしまったかのよう。 夢の時間が終わりを告げたようで。 少しだけ、寂しかった。*] (447) 2020/08/03(Mon) 23:07:11 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[煌びやかなホテルの廊下。 夢の終わりは寂しいけれど、明日はまた、違う夢を見よう。 乗馬クラブに入会の手続きをしに行こう。 ジェシーに乗れなくても、会うだけでも構わない。 ビリヤードをしよう。 美味しいご飯を食べよう。 ああ、夜はまた、蛍を見に行きたい……] 今日はありがとう。おやすみなさ……っ。んっ。……ふっ。 [ドアの前で、振り向いたら。 突然抱き寄せられて、キスをされた>>459。] (462) 2020/08/04(Tue) 0:07:01 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美…… ん 。ふあ んっ ……[小さく声が漏れて。 抵抗する余裕も無くて。 羽井さんの低い声が、耳を犯す。 口付けの合間に名前を呼ばれると、それだけで身体が熱くなる。 羽井さんの浴衣の胸元を、小さく握って。 薄灰色の麻の浴衣に、皺が寄った。] (463) 2020/08/04(Tue) 0:07:29 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[ゆっくりと唇を開くと、舌を受け入れて。 ちゅっと小さく吸い付くと、羽井さんの胸をとん。と押した。 口付けながら、ゆっくり体を離して。] …………もう。 [小さく抗議の声をあげる。 一瞬だけ、羽井さんを睨み付けて。] (464) 2020/08/04(Tue) 0:07:56 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[それから微笑むと、部屋のドアを開けた。] ……どうぞ。 [微笑みながら、入室を促して。 薄っすらと、目元が赤らんでいた。*] (465) 2020/08/04(Tue) 0:08:07 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── 1人の景色 ── [目覚めた朝に、あなたが居て。 擦れ合う肌に、生まれたてのような喜びをみてた。 あなたに目覚めの口付けをして。 ゆっくりとバスタブで体の強張りを解したら。 あなたがホテルで過ごす最後の一日を、共に過ごした。 ハナくんはもう旅立って居たかしら。 思い出が、笑顔で彩られるものなのか、聞いてみたかったな。 ビリヤードの一件は知らないから。 そんなことを言ったら、あなたはヤキモチでも妬くかしらね。 旅立ちは寂しいけれど。 私はあなたに住所を強請って。 教えて貰った住所を手帳に書き留めた。 蛍を見よう。 今度は口付けを交わそう。 そうしてもう一晩、共に眠ったら……。 「またね。」って。 約束をして、お別れの時間。 なんでこんなに寂しいんだろうね。] (555) 2020/08/05(Wed) 18:47:57 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[私の夏休みは、あなたより1日長くて。 あなたの出て行った部屋に、もう1晩、1人で泊った。 ジェシーに乗って、見て回った景色はやっぱり綺麗だったけど。 お土産屋さんで、絵葉書を見て回る。 美しい写真の印刷された絵葉書は。 このホテルの美しい景観を、余すところなく捉えていて。 夕暮れの葡萄畑。蛍の夕べ。 私は悩んで、2枚の絵葉書を買った。 蛍の絵葉書には、『星が降りてきたみたいだな。』>>1:684 一言そう書いて、自分の住所と名前を書いた。 もう一枚。夕暮れの葡萄畑の絵葉書に。] (556) 2020/08/05(Wed) 18:48:43 |
【赤】 花嫁の友人 市村 真由美『美しい景色を見ると、 あなたにも、この景色を見せたいと思います。』 [今の私の感じている。 心からの愛の言葉を綴ったら、羽井さんの住所を書いて、フロントにあるポストに投函した。*] (*6) 2020/08/05(Wed) 18:48:59 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[その葉書>>*7が届いた時。 宛名の無い葉書。誰からのなんて疑問の余地も無くて。 思わず葉書を見詰めたまま、小さく息が零れて…… ただ、ただ、息を吐き出しながら、笑み崩れてしまった。 約束>>563の通り、また会った時。 私は2枚の絵葉書をあなたに見せて。] じゃん。 [なんておどけて笑って。 同じ言葉の描かれた、同じ絵柄の葉書。 消印だけが僅かに違って。 2人で笑い合えたかしら。 変なところで気が合うねって。 あの日の事を思い出して、今の2人で笑い合おう。 ここは蛍の沢では無いけどキスをして。 もう逃げたりしないよって。] (569) 2020/08/05(Wed) 20:41:49 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[あなたは何時も当たり前のように2人の未来を埋めて行く。 あなたは何時も、当たり前のように、私が一番欲しい物をくれる。 話した事なんて無かったはずなのに。 どうしてこの人は、私の一番欲しい物が分かるんだろう? ────恋がしたかった。 お互いを見つめ合うような恋じゃない。 詩桜ちゃんの想いを聞いた時抱いた胸騒ぎ。 憧憬と共に感じた違和感。 私はもう年を重ねて、不幸だったわけも分かってる。 お互いを、では、無くて。 同じものを見て。 同じ経験をして。 分かち合える人が欲しかった。 私はそう言う恋がしたかった。 あなたは誰よりも、私を満たしてくれる。 でも一つだけ誤算だったのは………… あなたの事も、見詰めて居たいと、思ってしまったことかしら。] (571) 2020/08/05(Wed) 20:42:17 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── 遠くない未来 ── [2人で料理をして、2人で食べて。 ソファに並んで座って映画を見て。 そんな一日も、当たり前になって行って。 あなたのその言葉>>564を聞いた時。 思わず、ゆっくり、笑顔が消えてしまってた。] …………ッ。 [思わず小さく口が突き出して。 ほっぺが膨れて。 まるで小さな子どもみたいな顔。 ごめんね。泣きそうなのを堪えてるの。 別に言葉が欲しかったわけじゃない。 あなたに愛されてるのは、ちゃんと伝わってたから。 でもあなたは口にしなかったから。 その言葉を大事に温めてくれていたのを知っている。] (572) 2020/08/05(Wed) 20:42:48 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[優しく腕の中に包まれて。 なんだか悔しかったから、ぽかって羽井さんの胸を叩いた。 一緒に色んな映画を見た。羽井さんなら知ってるよね。 私が泣くのは嬉しい時。幸せな時。感動した時。 そんなことも、きっとバレてて。 肩口に顔を埋めて、背中の服をぎゅっと握り締めたら。 堪え切れない涙が零れて来た。 まだ早いって、囁き声>>-1137に。 むって顔を、羽井さんに向ける。 でも何時も自信に満ちて、ちょっと自惚れたあなたの言葉。 ずっと膨れていることなんか出来なくて。 涙が零れながら、笑ってしまう。 花が綻ぶように。] (574) 2020/08/05(Wed) 21:20:08 |
【赤】 花嫁の友人 市村 真由美── トークルーム:真珠ちゃん ── 『真珠ちゃん連絡ありがとう。 元気そうで安心しました。 ご結婚おめでとうございます。 きっと幸せになるよ。 とてもお似合いの2人だと思うから。 どうか心からの祝福を贈らせてね。 おめでとう♡』 [メッセージを送った後、頬が痛いくらいニコニコしてた。*] (*10) 2020/08/05(Wed) 22:13:58 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美── ホテルにて ── [フロントで、伝言>>586を伝えられて。 一緒に居た、羽井さんにもハナくんからの伝言を伝える。] ハナくんから、羽井さんに伝言。 『勝負しよ。』『もう一度会えたら、俺の勝ち。』だって。 連絡先も貰ったけど…… …… ハナくんの連絡先、要る? [迷った後で、ニッコリ笑って聞いてみよう。 いつの間に、仲良くなってたの?なんて尋ねながら。 乗馬の時、会話してなかったよね。*] (588) 2020/08/05(Wed) 22:29:11 |
【人】 花嫁の友人 市村 真由美[要らないって言葉に、やっぱりって思う。 はぐらかされた言葉には。] ふーん。……そう。 [私も深くは聞かないけれど。 連絡先は丁寧に畳んで、しまったけれど。 自分から連絡することは無いだろう。 連絡しても良いかって、聞くのも違う気がしたから。 ただ、毎日。ご飯が美味しいと良いなと思った。 世界が綺麗だと良いなと思った。 楽しい事を、一つ、見付けられたら良いなと思った。 ハナくんの幸せを、ただ願って。 まさか自分の職場で再会するなんて、この時は思いもよらなかったこと。 花火の日の思い出を、語る時のあなたの顔は、きっとその時答えが分かるでしょう。**] (590) 2020/08/05(Wed) 22:47:47 |
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