【赤】 美雲居 月子[ 腿にかすかにぴり、とした痛みが走り、 ああそこに花が咲いたのだと言うことは わかるのだけれど。 口内で彼のものを可愛がっていれば、 それの質量と硬さが増すから、 嬉しくなってしまう。 と、同時に蜜壺に奥まで差し込まれた二本の 指が中を擦れば快感にびくびくと震えた。] んアぁぅッ!! [ びり、と痺れて何かが足先から 迫りくるのがわかる。] (*38) 2020/08/14(Fri) 21:25:04 |
【赤】 美雲居 月子[ ハンデをあげよう、なんて言いながらも 止まることのない手の上では、 なにひとつうまくできそうになくて。 一旦こと襲い来る波をどうにか凪に 落ち着かせることができれば、 勝率もあがるというのに。 ぶんぶんと首を振ってはみるものの、 手はなんとか、その箱に伸ばして。 そのうちの一つを指で掴む。 震える膝をなんとか立て、 歯で噛んでびり、とやぶった。 口に加えて舌先でスキンの先端を 抑え、そのまま飲み込むように装着する。 るろ、と舐めあげて、なんとか つけ終われば。体を震わせて、 また、彼の方を見た。] (*39) 2020/08/14(Fri) 21:25:26 |
【赤】 美雲居 月子つけッた、ッ つけ、たからぁっ! あっゃ、も、だめ、あかッん、 ま、って止まって、だめだめ、だめ、 おねが、お願いやからぁ、ッ [ 腹が折れるように跳ねる。 絶頂が上背にまで登ってくる。 ああ、もう、だめ、と 喉を反り、目をきゅっと瞑って。]* (*40) 2020/08/14(Fri) 21:25:40 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビーにて [ ぼんやりと、間接照明を見つめる。 夜半を過ぎ、暗く落とされた受付。 すでに人気のないこの仄暗い場所で ロビーに置かれていたソファに腰掛け ただぼんやりとしていた。 情事の後の気怠い体。 俯き、爪を見つめて親指の腹で 中指と薬指の爪先をなぞる。 ゆったりと瞬きを繰り返していた。 結っていない落ちたままの髪。 片側を流すように首を傾け、 そっと耳にかけた。] (47) 2020/08/14(Fri) 21:52:30 |
【赤】 美雲居 月子[ 主導権を奪うつもりだった。 苦しげに眉をひそめて、 懇願する彼の表情のひとつでも 余裕綽綽といわんばかりの顔をして 見下ろすつもりだったのに。 ぜんぜん、うまくいかない。 情けない姿だと思う。 だが、それでも快感には抗えなくて。 懇願するように声をあげれば、 小さく了解が聞こえ、同時に 中から指が引き抜かれていく。 最後に入り口をひっかけられれば ] あぅッ! ……ん、っぁ、は… [ びく、と跳ねるが、達することはなく、 ただ火照ってやまない体を持て余し、 荒く呼吸を繰り返しながらなんとか ひくひくと痙攣する体を宥めた。] (*54) 2020/08/14(Fri) 23:16:24 |
【赤】 美雲居 月子[ 目尻に落ちた唇に、ゆっくりと目を開き、 切なげに眉を寄せて見遣った。 こく、とうなずいて、体を 動かそうとするのだけれど。 それよりも早く、彼の肩が ぐい、と押して背中が布団に沈む。 戸惑うように揺れる視線を向ければ、 足がぐい、と開かれた。 ああ、やっともらえると言わんばかりに ふ、と眉尻を下げ。指先を甘く噛む。 くちゅ、ちゅ、と穂先が 膣口にキスを繰り返すのなら 口元に置いたのと逆の手は シーツを強く握って。 瞳を揺らしたあと、ゆっくりと離し 腕を広げて。] (*55) 2020/08/14(Fri) 23:16:39 |
【赤】 美雲居 月子[ 瞬間、強く中をえぐられれば、 腰が浮く。喉が反る。] ぁ゛ッ───ぅ、!ひ、は [ 息が、詰まって、またじわり、 視界がにじむ。 ぼろ、と滴が目尻から溢れた。]* (*56) 2020/08/14(Fri) 23:18:07 |
【人】 美雲居 月子なぁんや、野暮なこと 聞かはるなァ…… [ それは内緒、と言わんばかりに そっと人差し指を唇に当てて。] 三谷さんは? もうええ人、見つけたん? [ と尋ねられたことの真意も よく察せぬまま、今度は逆に問いかけ。]* (65) 2020/08/14(Fri) 23:24:47 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビーにて [ そやなあ、とぼんやり、また その白熱灯の灯りの方を見つめる。] いや、継がへんよ。 兄がおるさかい、兄が継ぐ。 うちは、…───嫁入りするのよ。 [ と、眉尻を下げて告げた。 そうして投げた問いかけに、 曖昧に返ってきた言葉。] (69) 2020/08/14(Fri) 23:58:49 |
【人】 美雲居 月子なんや、しばらくまだ 決まった人を作る気はないの? [ そう尋ねて。 いや、と小さく呟いて首を振った。] ───今のなし。忘れてんか。 そやなあ、…今好きな人とかいてる? [ 「気になる人、とか」と続けて。 2年半前、旅館にきたとき彼は確か、 かわいらしい女の子と一緒だった。 だが、曖昧に濁したと言うことは、 きっと別れてしまったのだろう。 夜半の戯れだ。 できるなら彼の恋の話を聞こうかと。]* (70) 2020/08/14(Fri) 23:59:06 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビーにて そやなぁ… [ 最後の一文には同意をしながら、 それなら結婚すると言っている 己はどうなのかと問いたい気持ちもあった。 だがそんなことよりも。] まだ好きかどうかはわからへん いうことはだれか気になる人が いてる、いうことやろ? [ 「ええなあ」と口元を緩める。] (74) 2020/08/15(Sat) 0:31:21 |
【人】 美雲居 月子[ そうして続いた彼の昔話に、 あげていた首を元に戻して、 きょと、と目を丸くした。 それから眉を寄せ、破顔して。] なんちゅう根も歯もない噂やの [ と笑ってしまう。 明らかにお客様と仲居、という 立場でしか話していないというのに、 人の噂というものは不思議なもので。 ちょっとした思い込みから 思いもよらぬ火種になったりもするだ。] (75) 2020/08/15(Sat) 0:31:41 |
【人】 美雲居 月子ふ、…おおきに。 ───なんやそれ。 [ 好きだったかもしれない、 ただ告白はしなかった、と言われて それには流石に苦笑してしまう。] うちはなァ… 綺麗な髪の人やなあ、思うてたかな。 [ ぼんやり浮き上がる、 岩場に積もった雪を思い出す。] (76) 2020/08/15(Sat) 0:32:03 |
【人】 美雲居 月子三谷さんの髪、派手やろ? そやけど、なんやろなあ… 不思議と、違和感はなくてなあ… [ と逡巡すれば。 懐かしいな、と目を細めた。]* (77) 2020/08/15(Sat) 0:32:20 |
【人】 美雲居 月子[ 西は京都のとある老舗の旅館。 そこが女の生まれた家だった。 許された自由は25歳まで。 そのあとは───決められた人のもとへと 嫁ぐことが、生まれた時から決まっていた。 この場所へと来たのはリサーチのため。 とはいえ、それはもちろん表の理由。 本当の目的はわかり切ったこと。 その噂の真贋を確かめるべく、 わざわざ熱海くんだりまで足を運んだのだ。 結果、聞き及んだ噂は真実で。 こうして、つい先ほど知り合ったばかりの 男と肌を触れさせていた。 爛れた遊びをし始めたのは20を少し過ぎた頃。 10代の頃には色恋に耽ることもあった。 好きな人もいた。だが、ずっと一緒にいよう、 そんな些細な軽口のような約束すら 交わすことのできない身で長続きが するはずもなく。いつだって、向こうから 別れを切り出されて終わったのだ。 「25の歳が終われば、決まった人と結婚する」 それは、祖父が、経営が傾きかけた頃 親友に金銭を用立ててもらったときに決まった。] (78) 2020/08/15(Sat) 0:39:40 |
【人】 美雲居 月子[ 孫同士を結婚させることが条件だったのだ。 その親友は、祖母のことが好きだった。 だから、祖母との繋がりを持ちたくて、 そんなことを提案したらしい。 祖父は頷くほかなかった。 先に孫ができたのは親友の方。 祖父と祖母の間に母ができたのは遅かったし、 わたしが生まれたのも遅かった。 逆に親友の方は随分と皆早かった。 それで開いた年の差は20にもなる。 その約束のことについて聞かされたのは、 同級生の男の子に初恋をした、 小学5年生のときだった。 祖父に「好きな人ができた」と喜び勇んで 報告をしたら、静かに首を振られた。] (79) 2020/08/15(Sat) 0:41:32 |
【人】 美雲居 月子「月子、お前には許嫁がおるんや。」 そういって見せられた写真は、 親子程も年の離れた男。 お前は将来この人と一緒になるんや、 そう言われたとて実感は湧かなかった。 ただ、自分には選ぶ権利が、 将来を共にする人を探す権利が、 なにひとつ与えられていない。 その真実だけがぼんやりと浮かんだ。 16になって、結婚できる年になった頃。 本当はびくびくしていた。 青春を味わうこともできぬまま、 すぐに嫁に出されるのではと。 だが、祖父は「25まで待つ」と言った。 それまでは好きにしていい、とも。 事実、家族はわたしがなにをしていようと 咎めることはしなかった。 ───知らないのかもしれないけれど。] (80) 2020/08/15(Sat) 0:42:28 |
【人】 美雲居 月子今晩がきっと、最後になる。 まだ顔もよく知らぬ男の妻になるまで、 許された自由の日。 肌を重ねて、愛される。 その幻想を触れた唇の数だけ増やして。 囁かれた愛の言葉を胸に。 吐いた嘘の分だけ、重ねて。 仕舞い込んで。 自由を手に入れたかった女が、 最後に選んだのは愛だった。 一晩だけ、過ごした相手が運命で、 ここから連れ去ってくれる、そんな 幻想を抱いて日の出を待ったこともある。 だけど、そんなのは全てフィクション。 映画の中の出来事でしかない。 現実は、そううまくは行かないのだ。 (81) 2020/08/15(Sat) 0:43:58 |
【人】 美雲居 月子[ 日の出のその前。 公園の芝生で飲むワイン。 見上げた空。 月の映る川。 煌く水面。ロマンチックな風景。 憧れた。 いくら爛れた遊びをしたって、 いつだって憧れたのは純愛だった。 子供っぽいと笑われるだろうか。 それでも構わない。 ないものねだり。 手が届かないから、ほしかった。 ───だがそんな夢を見るのももう終わり。] (82) 2020/08/15(Sat) 0:45:14 |
【人】 美雲居 月子[ あの2人も、口には出さずとも、 「この夜が明けなければいいのに」 そう、願ったのだろうか。 わたしは思う。 ひとりぼっちの月。 明けないでくれればいい。 ずっとそこに佇んでいてほしい。 わたしは選びたかった。 誰かに、選ばれたかった。 己の隣を、歩いてくれる人を。 このぽっかりあいた場所を、 優しい光で包み込んでくれる人を。 それも、無い物ねだりだ。]* (83) 2020/08/15(Sat) 0:45:58 |
【赤】 美雲居 月子[ 肌を合わせると、温度が同じだけ、 上がっていくと、それだけで ひとつに溶け合う気がした。 唇が重なり、深くなる。 体が揺さぶられるたびに小さな声が 揺れる体から漏れていく。 引かれていく腰に、ゾワゾワとした ものが背筋に走って。] アっ───ッぅンンッ!! [ 嬌声が彼の口の中に吸い込まれていった。] (*59) 2020/08/15(Sat) 1:13:26 |
【赤】 美雲居 月子[ 尋ねられたことに、今にも溢れそうなほど、 いっぱいに涙を溜めた下瞼を やわく撓ませて、頷く。 ぼろ、とまたこぼれてシーツを濡らした。 水音が響く。 もうそれがどこから聞こえているのか、 わからないくらい頭がぼうっとする。 一度絶頂の淵に立たされた体は、 簡単に熱くなっていくから。 離れた唇を追うように見つめ。 くりくりと指で捏ねられるそこも また、温度があがる。] そこ、ッぁぅ、好き、ッんん、 [ そう伝えて。 広げていた足を折って、その背筋に 足先でつつ、と這わせ、 ぐ、と引き寄せる。] (*60) 2020/08/15(Sat) 1:14:58 |
【赤】 美雲居 月子おく、もッすき、 [ 自分で軽く腰を動かして、 いいところにその傘の窪みが 当たるようにして。] ここッも、すき [ そう示してみる。 だが本当はその上の方が、 より一層弱い、なんてこと、 彼はもしかしたら知っているかも しれないけれど。]* (*61) 2020/08/15(Sat) 1:16:14 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビーにて [ 捕まえきれる気がしなかった、か。>>86 そんなことはない。 きっといつだって、誰か拐っていって くれないかと。そこに愛があるならなんだって 構わない、と思っていたはずだ。 だが、彼はそうは感じなかった。 結局わたしは、どこかで諦めているのだろう。 振り払うように切り替えた話題。 彼のぼんやり発光するような髪。 それが地毛だと聞けば当然「そうやの」と 頷く。彼の顔立ちは日本人の それとは違っているから、 おそらく海外の血が入っているのだろうと それくらいのことはわかっていた。 聞いていなかっただけで。 笑う彼にこちらも微笑みかけ。] (97) 2020/08/15(Sat) 8:22:34 |
【人】 美雲居 月子[ わたしなら、と聞かれて、 何何?といわんばかりに膝に両肘をついて、 顎を掌に乗せて、両手で顔を包む。 じっとそちらを見つめれば、 彼の顔がすぐ近くまで寄る。 ゆらゆら、視線をからめれば、 落とされた問いに目を細めた。] ええよ? ……けど…かわりに三谷さんも、 うちのものになってくれはらんと 割りに合わへんなあ [ と片目を眇め、体を起こす。 そのまま姿勢を正して、距離をとった。] うち、商売人やさかい 取引は、対等やないと。 [ そう伝えて。] (99) 2020/08/15(Sat) 8:23:29 |
【人】 美雲居 月子三谷さんの気になるお相手は、 全てを受け入れてくれはるの? なんの打算もなしに? [ 爪に目を落とし、また 親指の腹で先端を撫ぜてから下ろす。] それは───なんでなんやろなあ [ そんな、きっとここには答えのない 問いをぼんやりと投げて。]* (100) 2020/08/15(Sat) 8:23:45 |
【人】 美雲居 月子 ───風呂 [ 夜も更け。一度部屋に戻ると、 乱れていた布団は綺麗に整えられていた。 水着が必要だというスパにも興味があった。 一応持ってきたのは黒の オフショルダーのモノキニ。 正面は編み上げ、鳩尾のあたりが 小さく菱形に開いている。 くびれの部分はドット柄のチュールに なっており、背中は腰あたりまで大きく開き、 紐が一本、軽く結われているのだ。 その水着に腕を通し、 その上から浴衣を着た。 中には誰かいるのだろうか。 まず確認しよう、と開いた扉。 そこにいたのは ] (116) 2020/08/15(Sat) 11:57:42 |
【赤】 美雲居 月子[ 目元に落ちる唇が熱い。 柔らかくて、心地いい。 好きな場所を彼につたえれば、 玉の汗が滴って落ちた。 中で質量を増し、硬くなるそれに、 また体は喜びに打ち震える。 つかまっていろ、と言われて 腕の力をその通りに強めた。 強く打ち付けられる腰に、 また声が溢れる。 だがそれが、より一層弱い場所を かすめれば、詰まった。 ふ、と息が耳元にかかる。 笑ったような気がした。] (*79) 2020/08/15(Sat) 12:27:15 |
【赤】 美雲居 月子ま、ッて、そこ、ゃ、だ だ、っめぇ──…ッ!!! [ ぞく、として。嫌な予感に変わり、 だがそれでとどこかで期待して。 静止をかけるも止まってくれることはなく、 狙ったようにごりごりと責め立てられれば、 目をぎゅっと瞑って。 押し寄せる快楽の波に抗えなくて。] ぁ゛ッや、だめ、そこ、ッ おかし、なる、変なる、ぅッ! きもちぃ、 ッきもちぃ、い ああぅ、っは、はぁッぁ、は、ぁっ [ がくがくと体が震える。 喉がひゅ、と鳴って息ができない。 足先からビリビリと迫るものに、 抗おうとその背に力を込めれば、 思わず爪が食い込んでしまう。 けれど、それに気づくこともなく。] (*80) 2020/08/15(Sat) 12:28:13 |
【赤】 美雲居 月子アッぅ、っ───んんッ!!! [ そのままびくんッと大きく体が 弓形にしなって、布団に落ちた。 肩で息を繰り返す。 腕の力をすこし緩め、彼の瞳を見つめる。 できるなら体をすこし持ち上げて、 触れるだけの口づけを。]* (*81) 2020/08/15(Sat) 12:29:07 |
【人】 美雲居 月子 ──風呂 [ やっと会えましたね、と 振り返った彼の唇が動く。] うち、また会えるようにと思うて 書いといたのに…… 気づいてくれへんかったん? [ なんて、悲しげにこぼす言葉とは 裏腹にその目は細められる。 ちゃぷ、と微かに湯の揺れる音がした。 帯をするりと解く。 露天の入り口を入ってすぐの棚にある 籠の中に置いて、ちら、と彼の方を 視線だけで確認する。 もし彼がこちらを見ているなら ふ、と笑いかけるだろう。] (127) 2020/08/15(Sat) 13:58:03 |
【人】 美雲居 月子[ 合わせを指先で摘んで開いて、 肩から滑らせるように 浴衣を落としていく。 膝に引っかかれば指先を離し、 そのままだらりと下ろせば、 重力に従って布は下に落ちた。 首だけ動かして背中を確認し、 腰を折って拾い上げ、 帯を入れたのと同じカゴに入れた。 簪を一本使って、 くるりと髪を上げてしまえば、 その白い足を進めて跪き、 桶で掬った湯で体を濡らす。 それからゆっくりと足先から 湯に浸かろうか。] 今日のお仕事は終わらはったん? [ と尋ねて、両手で湯を掬いながら 首を傾げ、そちらを見た。]* (128) 2020/08/15(Sat) 13:58:23 |
【赤】 美雲居 月子 ───椿 [ 重すぎる快感の波に、 完全にさらわれてしまう前に、 なんとか止まったかのように、 痙攣する体を肩で息を繰り返して なんとか宥めていた。 触れるだけの口づけを交わす。 だが、腹の中で熱が爆ぜた感じはしなくて。 眉尻を下げて、不安げにそちらを そっと見遣った、瞬間] ぁ゛ッゔぅ!!!ひ、 は、 [ 息が吸えない。明滅する。 ちかちか、きれいにひかった目の前と ぐらり、脳が揺さぶられる感覚。] (*103) 2020/08/15(Sat) 14:57:03 |
【赤】 美雲居 月子ま、って、イ、ッた、 ばっかり、っやの、にぃッ! あっぅ、だめ、だめだめ、ッ 止まって、おねが、ぃ、は、 [ その上陰核をぐりぐりと いじられてしまえば、余計に 体はまた絶頂へと導かれて。 熱が離れていく。] (*104) 2020/08/15(Sat) 14:57:15 |
【赤】 美雲居 月子[ 濡れそぼった目を彼に向けて、 腰を掴む腕をとり、なぞった。 ゆっくり上体を起こし、 背に腕を回して、首元に顔を埋める。 そこまでしてしまえば、 あとは身を任せるだけ。 高められていく感覚に 抗おうと声を上げることはしない。] ァッあ、っぅ、ぁッ あ、もぉ、ッふ ァ───…ンッ! [ びくびく、と彼の体に 半ば縋るように抱きついたまま、 達して仕舞えば、くた、と 体をそちらにあずけ。] (*105) 2020/08/15(Sat) 14:59:08 |
【人】 美雲居 月子 ──露天風呂 そう [ 彼の言葉に頷きながら布を取る。 正面から見ればワンピース、 後ろから見れば ビキニに見えるというのが モノキニという水着らしい。 水着売り場の女性に 絶対にこれがいいと勧められたから そうなのか、と思って購入した。 海にはいかない。 時折プールで泳ぐことはあるが、 そのときは競泳用の水着を着るくらい。 だから、実際に袖を通したのは 初めてだった。 静かに湯に浸かる。 熱すぎないちょうどいい温度。 ふう、と息を吐いた。] (139) 2020/08/15(Sat) 16:21:38 |
【人】 美雲居 月子ええきもち [ 小さく落として、 掬った湯を肩にかける。 そうして尋ねたことへの返答に 「そう」とうなずき、 問いかけに首を傾け。] どうやろか? 確かめてもろてもええけど? [ と目を細めた。 「そういえば」と眉を上げる。] ───お兄さん、映画はお好き? * (140) 2020/08/15(Sat) 16:21:58 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビー [ 破顔して言われた言葉に、 きょと、と目を丸くしてそれから。] それもそうやわ。 ───もう、お客様と違いますし。 [ と笑った。 深く座したソファの座り心地は さすが老舗というか…良いものだった。 ぼんやりと投げた問いかけへの答えに、 ふむ、と手元から視線を向ける。 なかなか興味深い、といわんばかりに その話を聞いていれば またこちらに問われるから。 「そやなあ」とうなずいた。] (150) 2020/08/15(Sat) 19:02:19 |
【人】 美雲居 月子 ──露天風呂 そう? [ 彼の答えに首を傾げて。 肩に湯をかけるよう手のひらで 水面近くを掻いて、掬えば、 また小さくちゃぷ、と聞こえた。 確かめるまでもないのだろうか。 表情で誰かに抱かれたとわかる、 なんてそんなことがある? ───否、あるのならば実家の父母や祖父は もうとっくに娘の爛れた遊びに 気づいているだろうから。] (152) 2020/08/15(Sat) 19:03:21 |
【人】 美雲居 月子[ そうして投げた問いかけに、 あまり見ない、と返って来れば、 ならばあのカクテルは特に 意味があったわけではないのだ、 とわかる。ふ、と笑った。] いや、お兄さんがさっき 出して来れはったお酒の名前。 そんな名前の映画があってなぁ… そこから取ったんかなて思うて。 [ とそちらを見て。]* (153) 2020/08/15(Sat) 19:03:40 |
【赤】 美雲居 月子 ───椿 [ 彼と共に落ちた布団は、 少しだけ肌に冷たかった。 荒く乱れた息をいっしょに整えて、 腕を解こうと動かすのに。 吐息の間に囁かれた言葉で、やめた。 小さくうなずいて、より一層 体を寄せて。 甘く落とされる唇の感触と音を、 ぼんやりと感じて、目を閉じた。] (*152) 2020/08/15(Sat) 19:04:20 |
【赤】 美雲居 月子[ 徐々に落ち着いてくる息遣い、心音。 そっと体を離して、見つめると、 呆れたように笑う彼の顔があって。 こちらもまた同じように破顔して、 笑ってしまう。 負けず嫌いは昔からだったのだ。] ふふ、もう絶対負けると思うたけど。 [ そうくしゃ、と笑いかけて。 続いた言葉に目を丸くする。 一瞬、考えて、唇を開いて、一瞬躊躇する。] (*153) 2020/08/15(Sat) 19:04:41 |
【赤】 美雲居 月子[ 唇を閉じて、まぶたをふせて、上げた。 眉尻を下げて、口を開く。] キスして? [ そんなお願いをひとつ。 そっとまぶたを閉じて、待ってみる。 叶えられたならば、満足げに微笑んで。] まあ、そやかて、ハンデも もろたことやし…… うちもなんかひとつきくわ。 なにかして欲しいこと、あります? あ、そや、うち、京都の旅館の娘やさかい、 その割引券とかでもええですよ? [ とちゃっかり宣伝も挟みつつ。]* (*154) 2020/08/15(Sat) 19:06:06 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビー [ あり得なかった夢。 一夜の幻。 消えてしまえば手に入らない、 近づけば消えてしまう、 蜃気楼のようなもの。 しってる。わかっている。 わかっているからこそ、ここにいられる。] ───そやな [ 小さく同意して。 降りてくる唇を目で追って。 そのままそっと閉じてしまえば、 きっと重なるのだろう。] ……ふ、… [ 鼻から抜ける息を、飲み込んで。]* (165) 2020/08/16(Sun) 1:18:23 |
【赤】 美雲居 月子 ───椿 [ 触れた唇に、目を閉じて、 離れていく感覚に、開いた。 離れるのが、惜しいと思った。 この温もりから離れることが。 また触れた唇。 今度は、少し長めに。 そうして、ゆっくりと熱が引き抜かれ、 腕が解かれて。 外気に触れて熱と夢は覚めていく。 浴衣を肩にかけて腕を通す。 そうして合わせを正しながら提案を。] ───え、名前? [ 彼のWお願いWに思わず聞き返す。 ふ、と破顔して「いうてなかったなあ」と こぼしてから、ざっと髪を一つに結び。 そっと足を折って正座を。] (*232) 2020/08/16(Sun) 1:20:47 |
【赤】 美雲居 月子うちは、───美雲居、言います。 実家の旅館も同じ名前やから、 機会があったら寄してくださいね。 [ と営業スマイルよろしく微笑んで ぺこりと頭を下げた。] (*233) 2020/08/16(Sun) 1:21:00 |
【人】 美雲居 月子[ ゆっくり顔を上げた。] そんなら、うちそろそろ行きます。 [ とひざを立てて、立ち上がる。 そうして、ゆっくりと足を進めて。 はじめに持ってきた袋を手に取り、 部屋を出ようと。]* (166) 2020/08/16(Sun) 1:21:48 |
【人】 美雲居 月子[ 甘くて美味しい酒だったのは間違いない。 アルコール度数が高いとは知らなかった。 通りで一杯で熱くなったはずだ。] 映画は…好きやけど、嫌い。 ムーランルージュも、見てたし、 好きやけど…嫌い。 [ 問いかけにそんな曖昧な答えを返す。 まつげを伏せ、半ば諦めたように笑って 「めんどくさい女やから」と続けた。 息を吐く。それから口元を緩め。] なァんや、関係なかったん [ 眉を上げた。 湯の中でひざを折り曲げて、 体でかかえる。膝にこめかみをのせて、 そちらを見つめる。] (173) 2020/08/16(Sun) 8:41:31 |
【人】 美雲居 月子お兄さんは、恋愛には無関心。 そやけどやさしくて可愛い人。 ───ムーランルージュには、 有名なセリフがあるんですよ。 [ ふ、と目を閉じる。] (174) 2020/08/16(Sun) 8:42:24 |
【人】 美雲居 月子"love is like oxygen." [ 「愛は酸素のようなものだ」 直訳するとそうなるこのセリフ。 つまり、愛がなければ生きていけない。] 無関心なはずの、お兄さんが これを出した時、暗喩で、ほんまは 恋愛がしたいんやないかなあ、て そんなしょうもないことを思うてね。 [ 少し体をうごかすと、湯が跳ねた。]* (175) 2020/08/16(Sun) 8:42:44 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビー うち、人に見られる趣味はないの [ 人気がない、とはいえここは 共有スペースだし、いつだれが ここを通るとも知れない。 そもそも、わたしがここにいて、 彼がここを通ったことがその証明だ。 「対等に」返した口づけに、 舌先が伸ばされるから、吸い付き、 己の舌も動かして、絡めた。] (181) 2020/08/16(Sun) 11:32:35 |
【人】 美雲居 月子───そやなァ… [ 思案していると伸ばされた手。 爪先に落とされた唇を見つめ。] うちか、麗央の部屋にいきましょ? ここやったら周りが気になってしまうし… 集中、したいやんか [ そう目を細めて。]* (182) 2020/08/16(Sun) 11:32:50 |
【人】 美雲居 月子 ───露天風呂 そんなけったいなもん、 女の子に出すやなんて… お兄さん悪い人やなあ… [ 出されていたアルコールの 度数を聞いて、困ったようにわらう。 泡盛は飲んだことがない。 まあ、そもそも酒はあまり飲まないのだ。 30度。よくぶっ倒れなかったなと 自分で自分を褒めたいくらいだった。 足先を動かして、ただ湯の中を掻く。] (183) 2020/08/16(Sun) 11:40:29 |
【人】 美雲居 月子んー恋愛はできへんけど… 恋愛ごっこ、なら付き合う 無関心な人の恋愛、やろ? 気になるしなァ…… [ 少し詰められる距離感に、 身動ぐことはしない。 ぼんやりとそちらを見つめて、 ただじっとしていた。 その根底にあるものを聞かれたら、 興味と好奇心だと答えるだろう。]* (184) 2020/08/16(Sun) 11:40:52 |
美雲居 月子は、メモを貼った。 (a34) 2020/08/16(Sun) 11:47:05 |
【人】 美雲居 月子 ───椿 [ また勝負しような、と言いながら ひらひら手を振る彼に笑いかけて。 迷ったように瞳を伏せて。 それから上げる。] ひとつだけ、聞いても? [ 出て行く直前、そちらを見る。 一瞬、彼の左手に目を落として。] W厄介事Wに、 たのしかった思い出はある? [ そんな下らない問いかけを投げた。 その答えがなんであろうと、 「そう」と頷いて。] ほな、おおきに [ と残して膝を折って頭を下げ、 そのまま出て行った。]* (191) 2020/08/16(Sun) 13:41:18 |
【人】 美雲居 月子 ───混浴露天風呂 [ そうなん?と半ば疑うように 眇めた目を向ける。 だが、もちろん己よりもプロである 彼の方がずっと酒に詳しいのは わかっているから。 冗談、と言わんばかりに笑って見せた。] そ。できへんの。 [ 彼が疑問符をつけた言葉を肯定する。 そうして続いたそれはそれで、にも こくりと頷き。] でも…… 誰かひとりを深く愛して… それで、愛されてみたいとは思う? [ そんな問いかけを投げて。]* (202) 2020/08/16(Sun) 13:57:44 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビー なんや、麗央は見られるほうが 興奮するたちやの? [ 挑発にはそんな軽口の意趣返しを。 知った人はいない。こんなところで そうそう知り合いに会ってたまるか。 己の境遇やこのあとの道を知っている人なら 尚更のこと。だが別段なにかいうことはなく、 片眉を上げて、受け流した。] ええよ、ほな、いこか [ そういえば、まだ、 和モダンの部屋は見ていない。 内装も気になるし…と思いながら 彼について廊下へと歩き出した。] * (203) 2020/08/16(Sun) 14:13:28 |
【人】 美雲居 月子 ───睡蓮 [部屋に入れば、辺りを見回す。 なるほど、たしかにこれはこれで良い。 実家の旅館は全室畳のままでなければという 変わらぬ伝統のせいでベッドを導入しては いないのだけれど、畳でも違和感のない 低めのベッドを入れるのもいいなと思った。 奥の一間にも目を遣る。 近づいていけば一目でわかる。 明らかにプロによってきっちりと ベッドメイクされたものと、 寝乱れたあとを整えたもの。 彼が既に誰かをここで抱いた証だろう。 それを仲居に頼んで直してもう わけでもなく、そのまま置いていることに ふんわりと曖昧な問いかけが浮かぶけれど それを口にすることはしなかった。] (204) 2020/08/16(Sun) 14:14:10 |
【人】 美雲居 月子……麗央はどういうのがお好み? さすがに全部聞くのは無理やけど… なにか好みがあるんやったら… たとえば、先に2人でシャワーでも浴びる? それとも…もう帯解こか? [ くるりと振り返って、首を傾げ。 悪戯をしかける子供みたいな顔をして問いかけた。]* (205) 2020/08/16(Sun) 14:14:26 |
美雲居 月子は、メモを貼った。 (a39) 2020/08/16(Sun) 14:17:14 |
【人】 美雲居 月子 ───睡蓮 [ 好み、をきいた。 だが彼から返ってきた答えに ふ、と眉根を上げた。] なんそれ? それ好みやなくて設定やないの [ とくすくす笑って。] わかった、ええよ? 今からうちと麗央は恋人。 遠距離恋愛で…そやなあ… 半年ぶりに、会えた、とか。 [ そういって彼の方に近づき。 それでいい?と問いかける。] (214) 2020/08/16(Sun) 19:13:14 |
【人】 美雲居 月子[ するり、首に腕を回して、 彼の髪に指を差し込む。 首筋に唇を落とし。] ───やっと会えた [ と耳元に囁きかけた。]* (215) 2020/08/16(Sun) 19:13:32 |
【人】 美雲居 月子 ──露天風呂 前もって恐怖がわかるなら─── 愛されるのも怖いやろ そんなん、愛せんやんか [ と困ったように笑う。 ほんとは愛されたいのかと 愛したいのか、と思った。 そういうわけではないらしい。 返ってきた問いかけに顔を上げる。] (217) 2020/08/16(Sun) 20:19:44 |
【人】 美雲居 月子ええ、愛されたい。 だれかを、選んで、その人に、 愛してもろて、愛したい。 ───別れのことは考えへん。 先のことなんか、わからへんし そんなこと考えたところで 杞憂かもしれへんし? [ そう、首を傾げた。] 見えへん恐怖は無視やな [ くしゃ、と笑う。 それが理想。それが夢。 唇を結んで、足先を動かす。 その様子をぼんやり眺めていた。]* (218) 2020/08/16(Sun) 20:20:03 |
【人】 美雲居 月子 ───睡蓮 ───SMはお断りやなあ [ と眉を上げて、笑う。 そうして、その世界に浸かれば 囁きをひとつおとした。 彼の腕が背に回る。 頬に、唇に落ちたキスのあと、 覗き込まれる双眸を、見上げるように こちらからも覗き込んで。] うちも、ずっと会いたかった [ 顎を少し上げて、唇を近づける。 近づきすぎて伏せかけた睫毛の先が 彼のまつげと絡む。] (222) 2020/08/16(Sun) 22:13:43 |
【赤】 美雲居 月子 ───睡蓮 [ 彼の手が身体を這う。 口付けの合間、盗み見るように見つめては また閉じて、柔らかな感触に酔った。 小さくささやかれれば、く、と 細腰がひかれるからされるがまま、 じっとその瞳を見つめて。] (*308) 2020/08/16(Sun) 23:01:39 |
【赤】 美雲居 月子[ するり、と帯を解く。 下に落として、肩から浴衣を落とせば、 足元に広がる布の波。 彼の手をとって、あらわになった 膨らみへと誘導して、上から 手のひらを重ねる。] ───こう、やろ? [ と問いかけ、くるりと身体を 動かして彼と位置を変えてしまえば、 そのまま後ろにあるベッドに 座って、彼の襟元を掴み、 一緒に沈もうか。]* (*309) 2020/08/16(Sun) 23:02:40 |
(a48) 2020/08/16(Sun) 23:07:06 |
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