大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a41) 2022/11/25(Fri) 10:32:16 |
【人】 大富豪 シメオン─ 美術館 ─ 私のコレクションが気に入らないか。 [不意に声を掛けたのは言わずもがなこの館の主人だった。 先程までは確かに無かった気配は今は色濃くその存在を主張している。 姿を現した男は、不機嫌さを隠すことなく細めた目で女を見ていた。] 足りない、か。 果たしてそうかな? [ここに収められているのは女神の祝福を受けたものばかり。 無論そうでないものも多数あるが、それでも『美』の価値を確かに認められた作品ばかりだ。それは決してこの男の『好み』だけではない。] (74) 2022/11/25(Fri) 11:00:04 |
【人】 大富豪 シメオン[むしろ、男の持つ『美』と似通う形のものはここには殆ど存在しない。 だからこそら老いていく己に代わるもの、同じ価値感を持つ『美』の担い手、男はそれを渇望し、探し求めているのだが……それはまた別の話。] 不愉快だな。 お前如きに我がコレクションを貶されるのは。 [自分の価値感を『美』の基準とするのは間違いではない。 だが、それは『好み』を『美』と混同してしまつ危ういものの見方。夜空の星々一つ一つが違う様に、この地上には無数の形の『美』が存在する。] なら、もう一つ見せてやる。 まだ『美』というものを知るつもりがあるのならな。 [不機嫌なままの男は娘にそう告げる。 それはコレクションをこき下ろした娘に対する不満か、それとも娘の琴線に触れ得なかったことへの苛立ちか。その両方か。] (75) 2022/11/25(Fri) 11:01:37 |
【人】 大富豪 シメオン着いて来い。 私の秘蔵を見せてやる。 [男は娘の返答を待たずに歩き出す。 着いて来ないならそれで構わない。 元よりそれらは人に見せるものではないのだから。 美術館を出て向かう先は、工房やアトリエのある区画。 そこは、未だ花開かぬ、しかし『美』の可能性を秘めた者たちが踠き苦しみながらも作品を生み出す場所だった。*] (76) 2022/11/25(Fri) 11:02:15 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a43) 2022/11/25(Fri) 11:08:55 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a45) 2022/11/25(Fri) 11:52:10 |
【人】 大富豪 シメオン─ 工房 ─ それは脅しか? [男の空気が変わり、不機嫌そうだった表情は凪いだ] ドメネクがどうした。 私がその程度のことを気にするとでも思うのか、 [それは明らかな怒りだった。 いやそれは怒りを通り越して既に敵意と化している。] 小娘、ドメネクの名を出して、この私を恫喝したな。 [骨を折るなどということはどうということはない。 男には家族はなく、唯一友と呼べる者も今はいない。あるのは財と権力、それも男にとっては手段でしかない。守るものなどありはしない。 対してドメネクはどうか。この男とやりあって『芸術の一族』がここで潰える覚悟はあるか。] (83) 2022/11/25(Fri) 12:48:11 |
【人】 大富豪 シメオン[娘が画術を使うならばその魔法は発動と共に掻き消える。 姿を眩ませたと思ったのなら、それは甘いと言わざるを得ない。 ここは男の巣の中なのだ。 アンチマジックフィールド。 この男が己の住処に何も仕込まないことなどありはしないことなど明白なことである。身一つでやってきて、男を挑発することの危うさを知らなかったのであれば、それは迂闊であり、致命的なミスだった。] 私の庭で好きに魔法が使えると思ったのか? [男の右手にはいつの間にか『カタナ』が握られている。] 無知な小娘と笑って見逃すと思うか? [男は笑わない。その表情は未だ凪。] (84) 2022/11/25(Fri) 12:49:13 |
【人】 大富豪 シメオン[刹那。 男の左手が振るわれる。 神速とは言わないまでも、それは武芸の心得なしに追えるものではない。] このジョスイを侮ったこと、その身で贖え。 [声が先か、それとも衝撃が先だったか。 ゴン と、娘の頭で大きな音が鳴った。] (85) 2022/11/25(Fri) 12:49:54 |
【人】 大富豪 シメオン[振るわれたのは右手の刀ではなく、左手による手刀。 つまり、脳天にチョップ。] リュディガー、相手を見て物を言え。 それにドメネクの名を使うのは百年早い。 [男ため息を一つつくと、その表情には呆れが浮かんでいた。] 小娘の無礼でドメネクをどうこうする訳がなかろう。 この調子では父君も苦労が絶えないな。 [少なくとも男は『芸術の一族』に敬意を持っている。 でなければ、いかな有力者の頼みでも小娘に自分のコレクションを見せる訳がない。親しからずともそれなりに良好な仲なのだ、娘の父とは。] (86) 2022/11/25(Fri) 12:51:19 |
【人】 大富豪 シメオン帰るなら、正面から堂々と帰れ。 [手をシッシと振ると「さっさと去ね」と残して、それで男は刀を納めてスタスタと屋敷の方へと歩き始めた。 勿論、後日この話は酒の肴にドメネクに聞かせた。 それによってドメネクはジョスイに詫びを入れる羽目になったし、リュディガーが滅茶苦茶に叱られたのはきっとそうなのだろう。 そんなつもりはなかったのだが。*] (87) 2022/11/25(Fri) 12:52:43 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a48) 2022/11/25(Fri) 12:56:14 |
【赤】 大富豪 シメオン[今、男には喜びがあった。 それは無垢な女の純潔を奪ったからではない。 女の『美』がまた一つ花開く実感があるからだ、それも己の手によって。 無垢であるはずの胎の中は剛直を強く締め付ける絡みつく。 柔襞が絡みつき男を離そうとはしない。 その筈だ、女はすでに快楽を知っている。 貪欲に喰らいつく女。 男はそれに応えるように、女に己を打ち込んでいく。] (*72) 2022/11/25(Fri) 13:47:53 |
【赤】 大富豪 シメオンそうだ、足りぬよな。 [共に満たされるのは一瞬のこと。 その次の瞬間から飢えがはじまっている。 貪欲で、強欲で、飽くことをしらぬ。] 私の全てが欲しいか? [突き入れた剛直は入り口まで引き抜かれ、破瓜の血に濡れながら再び奥へと打ち込まれ、暴力的なまでの質量と勢いが女を犯していく。 それは、ただ獣性に任せたままの交合。] (*73) 2022/11/25(Fri) 13:48:09 |
【赤】 大富豪 シメオン[処女であったことなどお構いなしに、男はその欲望のありったけを女へとぶつけていく。 バチンバチンと肉のぶつかり合う音。 グジュグジュと接合部から漏れ出る音。 男自身を刻みつける様に、まるで傷痕を残すように、男は女を味わい喰らい尽くし、己が欲望を女へと捧げる。*] (*74) 2022/11/25(Fri) 13:49:05 |
【赤】 大富豪 シメオン[背に走る痛み。 女の残した爪痕が背中に赤い軌跡を描く。 だけど、そんな傷では霊にまでは届かない。 もっと、もっと。 もっと純粋に、ただ一つだけを。 喰らうも喰らわぬもない。 男が女に刻むのはただただ快楽のみ。 それは『美』のた女が味わうことのできてる最上の悦をその身に刻む。 突き入れるたびに甘い声を上げろ。 絡みつく柔襞が擦れるたびに喉を鳴らせ。 今はただ、淫欲と肉欲を満たし上り詰めるがいい。] (*96) 2022/11/25(Fri) 20:56:12 |
【赤】 大富豪 シメオン[女の細腰を男の手ががっしりと掴む。 昨夜奏でられた音に刻まれた快楽の種子、男はそれを花開かせていく。 そうだ、もっと感じるがいい。 もっと快楽を貪り尽くせ。 男は朱に染まる肌をさらに昂らせ、胎の奥に言いしれぬ快楽を刻み続ける。 肌を合わせ、肉をぶつけ合い、昂る熱をを擦り合わせる。 それは昨夜と同じ。 そして昨夜とは違う確かな肉体の悦を刻み合いながら、男は女の官能を限界まで引き上げる。] (*97) 2022/11/25(Fri) 20:56:49 |
【赤】 大富豪 シメオン[激しい律動はさらにその強さを増していく。 女の体を壊してしまいそうなほど、男はその欲情を、その飢餓を女の中心へとぶつけっていくり 受け止めろ、 ……私の命を。 [そうして、溜まりに溜まった官能が女の中で行き場をなくして溢れたとき、男もまたその欲の行き場を失って女の中へと解き放った。 年齢からは考えられないほどのそれは、女を内側を白く熱く染め上げていった。*] (*98) 2022/11/25(Fri) 20:57:17 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a60) 2022/11/25(Fri) 21:00:56 |
【人】 大富豪 シメオン[シメオン・ジョスイは誰にも何も命じてはいない。 女を舞台に上げるなとも、干せとも何も言ってはいない。 ただ「あれは気に入らない」とそう呟いただけ。 それだけで女の未来は簡単に道を閉ざされようとしている。 無論のこと、男はそうなることをわかっていたのだ。 それこそが男の力の一旦。] (102) 2022/11/25(Fri) 21:28:28 |
【人】 大富豪 シメオン[確かに男は女に『美』を見出していた。 その舞いに『美』の片鱗を見ていたのだ。 踊りに込められた妄執。 自分の執念とはまた違う形の何か。 男はそれに興味を持ったからこそ声をかけた。 だが、女は男の手を掴まなかった。 「覚悟はある」とそう啖呵を切った女。 そのせいで、女は今、道を閉ざされようとしている。 男は何もせぬままに嘲笑う。 この苦境を乗り越えるために、お前は私に何を見せてくれるのかと。*] (103) 2022/11/25(Fri) 21:28:54 |
【赤】 大富豪 シメオン[男は女を見下ろしながらその美しさを堪能していた。 精を放たれ、官能の頂きに達し、痙攣させながらも未だ剛直を強く締め付ける女は今なお貪欲に男を喰らおうとしているかのようで。 剛直を女の中から引き抜く。 ともに血と精の混ざり合うが零れ落ちる。 その淫靡な美しさ。 男は満足気に笑みを浮かべながら、乱れに乱れた女の長い髪を愛でるように優しく撫でた。] (*110) 2022/11/25(Fri) 22:07:56 |
【赤】 大富豪 シメオン[一頻り、女の髪の感触を楽しむと男は女から離れ、広いベッドから降りると近くのテーブルへと向かった。そして、そこに置いてあった水差しというには些か小さな瓶を手に取る。] 時間というものは残酷だな。 体力ならばそこらの若造には負けんつもりだが、 こちらはそうはいかん。 [それを口に運んで一気に喉へと流し込んだ。 鼻腔にまで抜ける濃い苦み。 それと間を置かずして強い鼓動とともに血が駆け巡るのを感じる。] この日にお前と共にいられるのは、 私にとっては幸運なことだ。 [この日は『美』の祭典。 この街にあって、この日ほど『美』の価値が問われる日は他にない。] (*111) 2022/11/25(Fri) 22:09:25 |
【赤】 大富豪 シメオン[ベッドに戻るや否や、男は女を組み敷いた。 片足を高く持ち上げれば自然と足は大きく開かれることになる。 瞬間、薬によって熱を取り戻した剛直が再び女の中へと突き入れられた。 そして緩やかに行われるストローク。 先ほどの激しいばかりの交わり方とは違う、老練で習熟された動きは女の官能をジワリと呼び起こす。] まだ、なのだろう? まだまだ、満足には程遠い。 [リズミカルな動きにベッドのスプリングが軋む。*] (*114) 2022/11/25(Fri) 22:10:26 |
【人】 大富豪 シメオン─ 魔女への頼み事 ─ [それはいつのタイミングだったか。 しかし、それはさして重要なことではない。] 一日でいい。 いや、半日でもいい。 薬でも魔法でも構わん、私の全盛期を取り戻したい。 [過ぎ去った時を戻すことなど出来はしない。 それは神の定めた摂理に反すること。 だが、この魔女はそれを可能だと言った、相応の対価を支払うことで可能なのだと。] 対価はお前の望むだけ…… [たとえそれで残りの時間全てを奪われることになったとしても構わなかった。本当にそれが叶うのならば男はそれだけの価値があると思えたのだ。] 私の時間をくれてやる。 [影街の一角にあるとある店。 男はそこで店の主人たる魔女へとそう告げた。*] (104) 2022/11/25(Fri) 22:22:31 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a65) 2022/11/25(Fri) 22:23:40 |
【赤】 大富豪 シメオン[渇くのならば与えよう。 満たされぬのならば満ちるまで。] 好きなだけ喰らうといい。 [強く押し入っては緩く引き抜く。 女が強く感じるところは昨夜の情交で既に把握している。 巧みに焦らしながら、絶妙なタイミングでそれを刺激する。] お前が満足するまで幾らでも。 [漣のような責めは確かに官能の昂りを着実に積み上げていく。] (*123) 2022/11/25(Fri) 22:57:11 |
【赤】 大富豪 シメオン[強く体重をかけて深く結合する。 顔と顔が近づき合い、互いの吐息が鼻先をくすぐる。] 何度でもイクといい。 その度に……お前は美しくなる。 [女が悦び乱れる様を見て男もまた強い官能を覚えいく。 二人はどこまでも互いに喰らい貪り合うのだ。 グリっと女の弱い部分を男の先端が抉る。 快楽の中に堕ちてしまてと言わんばかりに、男は女に絶え間ない快感を与え続ける。] そのためなら何度でもくれてやる。 [焦らし、与え、また焦らし。 そうして何度も何度も快感の漣は女を攫い飲み込んでいく。 接合部はまるで溶け合うように、蜜と精とネットが混ざり合っていく。*] (*124) 2022/11/25(Fri) 23:00:17 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a67) 2022/11/25(Fri) 23:01:33 |
【赤】 大富豪 シメオン[混ざり合い溶け合い、触れ合う熱の境界線すら曖昧になる。 ただ女の強い締め付けに、快楽に侵され絶頂を迎えながら甘く喘ぐその声に、男もまた快楽の波に攫われて、びゅくびゅくと再び女の中に精を放ちながらも、しかし男はその律動を止めようとはしない。 強い薬のせいか剛直はその硬さを保ったまま。 男は体勢を変え、女をうつ伏せにすると後ろから犯し始め、白い桃尻に腰を打ちつけて、肉の打ち合う音が広い部屋に響きわたる。 体位を変えたせいで、剛直は先ほどとはまた違った角度と触れかたで女の中を刺激していく。男は力強くも巧妙な腰使いで女に休む間など与えずに三度快楽の渦へと引き摺り込む。] (*134) 2022/11/26(Sat) 0:06:12 |
【赤】 大富豪 シメオン[だが、やはりそれはととかも同じ。 男が女を導けば、女もまた男を引き摺り込む。 女が官能を覚えれば覚えるほど、より一層男を誘い昂らせていく。] また、出すぞ、 [余裕のなくなった男の動きは、貪るような激しい動きへと変わり、女の背に男や汗が飛び散る。] っ、は、っっ [男が呻く。 絡み合い、食みあう肉と肉、男はまるで女の中に飲み込まれてしまうような錯覚さえ覚えながら、何度目かの射精となった。] (*135) 2022/11/26(Sat) 0:09:54 |
【赤】 大富豪 シメオン[力無く背中から覆い被さるように女の背中に密着すれば、肌に流れる汗が互いを濡らし合い、混ざり合う互いの熱がなんとも心地よく、荒らげた呼吸は今もまだそのままに、女の中に剛直を納めたまま肌を重ねていた。*] (*136) 2022/11/26(Sat) 0:11:43 |
(a72) 2022/11/26(Sat) 0:24:31 |
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