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【人】 飼育用 チャコ大半が減った拠点の中で時計を眺める。 かちこち、と体内時計としっかりとかち合って、一寸違わないそれが心地いい。 全て無駄なく不備なく命令通りに動ける存在でありたかった。 自分の意志を告げることなど許されないと思っていた。 間違えた、そう感じる度に不満がどんどんと積もっていった。 だけど、今ようやく。 何か折り合いがつけられそうな気がしている。 「 はあ〜〜〜〜〜〜〜。 夕飯だけじゃなくて掃除係もいないじゃないかあ? おい、看守用。ライトは置いていっていないのか」 ここにずっと居たいような、名残惜しい気持ちになった。 割と楽園のような気がしていたが、いくら考えても現実に心残りがある。それが飼育用の答えなのだろう。 諦めるなと告げた看守用の声がリフレインする。 こんな迷ったままの自分が言っても役に立たなかったかもしれないな。 留守番をかって出てよかったという気持ちと、会いにいってやりたかった気持ちが半々である。 (15) 2023/12/10(Sun) 16:59:22 |
【人】 飼育用 チャコだから仕方なくだ、これは命令されてやったんじゃない。 自分がやりたかったことだと誰にでもなく言い訳をする。 袖を捲って息を吐く。 チーターanimal柄のエプロンを付けて、ビニール手袋を付けて。 「この程度、給仕用でなくとも完璧にこなしてやる」 自分がやれることをやって待っていてやるのが今の仕事だ。 どうせ無事に帰ってくるんだ、さっさと仕込みに入らなければ。 「当機の猫飯は冷めても美味いからなあ」 それでも早く帰ってこい、お前たちが居ないと寂しいだろ。 (16) 2023/12/10(Sun) 17:11:15 |
チャコは、猫飯のトッピングにキャビアとフォアグラを追加した。高級食材だ。 (a3) 2023/12/10(Sun) 17:14:19 |
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