【人】 タカノ[ ――ところで。 この店に顔を出すに当たり、 過去のことはどうしているか。 答えは 聞かれたら素直に答えている。 である。 どこかで見たことがあるようなきがするといえば そうかな、でごまかすけれど。 高野景斗さんですかと直球で問われれば そうだよ、と答えていただろう。 そもそも、7年も前に、若手の登竜門的に 抜擢されたシリーズに、ワンシーズン。 その後ドラマ、映画にもそこそこは出ていたし、 女性誌に半裸も乗ったが。その程度。 と少なくとも己は考えている。 あの頃より髪も伸びているし、知らない人のほうが 多いだろう。きっと ] (93) 2023/03/01(Wed) 20:23:36 |
【人】 タカノ[ が、彼女ばかりは別になるだろうな。 偶然にも、引退時期が少し近かったんだったか。 消えた芸能人のまとめ記事なんかには 彼女の所属していたグループと一緒に、 自分の名前も乗っていただろうから。 吹けば消えるような存在であった自分にも、 応援の言葉を投げてくれた>>81ものだから、 記憶にも残っていたし、 それからしばらくして、再会したとき。 彼女は芸能人の発する妙なオーラは 放っておらずとも、変わらぬなと思ったものだ。 右も左もわからない自分に掛けてくれた 言葉が嬉しかったことも、再会したときには 伝えていたはずだ。* ] (94) 2023/03/01(Wed) 20:23:50 |
【人】 タカノ[ 元芸能人のだれそれ。 怪我で現役を退いた可哀想な俳優。 そのどちらでもない呼び名。 呼び名ひとつで、救われることだって あるのだと、貴方は、貴方達は知らずとも良い。 ] 店長さんの目利きはいつだって信頼しているけど それを調理する人たちの腕も、 それを知ってて進めてくれるゲイザーちゃん達のことも 信じているよ。ここに来たら、美味しいがあるってね。 ……困ったな、もう一口しか残っていない お茶を頂いたら何かもう一品、注文しようかな。 ああ、手を止めさせてごめんね。 ありがとう、ゆっくりしていくよ。 [ バックヤードに向かう彼女>>80に一言詫びを入れて 最後のひとくちを名残惜しそうに口に入れた。* ] (96) 2023/03/01(Wed) 20:30:48 |
タカノは、メモを貼った。 (a27) 2023/03/01(Wed) 20:32:50 |
【人】 タカノ 今日は確かベイクド…… 待って、 ここまで出てきている…… ベイクド ケーキ……… ケーキ ベイクドタルト。 [ つい先程聞いたはずの単語がこれである。 合っている?と問いかける顔は少々自信ありげ だが。 きっと間違えていたとしても、彼女>>87は 同じように、美味しいと覚えてくれていれば いいと言うのだろう。 ] うん、うんと褒めていたって 伝えてほしい。 お茶は熱いのがいいな。 それとそれを飲み終わったら、 真白さんのおすすめをひとつ。 ケーキはその後でまた考えるよ。 [ にこ、と笑う。ゆっくりしていってくださいと 社交辞令かもしれないが言われたもので、 今日はしばらくここで有意義な時間を過ごすつもりでいる。* ] (104) 2023/03/01(Wed) 20:49:28 |
【人】 タカノ[ ひらりと白く小さな手がこちらに振られれば 目を合わせ、軽く会釈をした。 互い一人なら相席をすることも あっただろうか。 芸能界という狭い世界では芸歴が 幅を利かせることが多い。 ドラマで共演した子役が、 ふてぶてしく自分を顎で使おうとすることだって ままあることだった。珍しくもなんともないが ピュアマーメイドの先輩方に置きましては そんなことはなかったと記憶している。 再会してからのほうが会話は多かったはずだが 面白がるように「センパイ」と呼んでいたかもしれない。 なにせ彼女が後輩を呼ぶような色味をもって、 俺を高野君>>105、とそう呼ぶものだから。 前のめりに肩を叩かれた日には、 いいひとなんだろう、と素直に思った。 挨拶に行くとしても、後ほどになるだろうかと ぼんやり考えながら控えめに、手を振り返しただろう。* ] (108) 2023/03/01(Wed) 21:05:06 |
【人】 タカノ―― 鳴かぬなら? ―― [ 今から、俺は言い訳をします。 悪意に慣れすぎていました。 嫉妬や羨望に射抜かれすぎていました。 だから、そうなんでしょうと思いこんでいました。 反省しています。今は。 ] とくにこの、春巻きみたいな ええとなんだったかな。俺に聞くより、 店員さんに聞いたほうが早いかもしれないね。 [ ――貴方は、わん、とも鳴かなかったどころか 噛みついて来る様子もなかったものだから。 それ>>107をなんとなく感じ取れたなら 態度は変えずとも、心持ちは少し改めただろうね。 態度はほら、最初から品行方正な隣の客だっただろう?* ] (129) 2023/03/01(Wed) 21:43:23 |
【人】 タカノ[ とてもハラハラ見守られて>>113いる気がした。 ここはひとつ、一発で正解を引き当てて 高野さんもやればできるじゃないですかなどなど 言ってもらう他ない。 ――だとか考えていたせいか、 答案用紙には、○でも☓でもなく、 もうすこし!という△マークが記されたようだ。 ] あぁ〜……残念 そう、チーズだ、チーズ。 [ 残念だぁという顔をしてみせると、真白さんは ころころと笑った>>114 またの挑戦をお待ちしております、とも。 きっともう何度だってこういうやり取りは あったはずだが、一度たりとも成功してはいない。 今のところは。 まぁけれど、楽しそうにしていることだし、 おまけで及第点にしておいてもらうとしよう。 ] (143) 2023/03/01(Wed) 21:54:37 |
【人】 タカノ うん、お願いします。 [ 少しだけ悩んだ様子で小首を傾げた彼女の提案には 諸手を挙げて採用を決めたことだろう。 ] スープ、とてもいいね。 ううん、小さくなくていい。それなら たくさん、食べたいから。 [ 手間暇を掛けたスープほど、ごちそうと呼べるものは ない。これは持論で、単に俺が汁物が好きだということも 大いに関係しているのだろうが。 一旦離れてしまうまえに、それも注文して 熱いお茶を待った。* ] (144) 2023/03/01(Wed) 21:54:52 |
【人】 タカノ―― 隣の、隣 ―― 神田くん、こんにちは。 そう、絶品だよ〜。 [ 人好きのする笑みを向けた彼>>134とは、 所謂常連仲間、といったところだろう。 互いなんとなし互いの職業は知っているけど、 詮索するようなことはなく。 ああいや、こういったものが食べたいのだけれど 思い当たる店はあるかな、とかそういう意味で 頼ることはあったかもしれない。 ] 朝からサーモンとか食べるの? サンドイッチとか?良い食生活だねぇ [ 嫌味のような気持ちはかけらもない。 こちら、今朝は野菜ジュース、みたいな生活が 板についてきているとこだから。* ] (160) 2023/03/01(Wed) 22:47:44 |
【人】 タカノ―― いつかの隣 ―― わ、じゃあ合ってた。 なんかほら、ベトナム風だと名前が変わったり するだろう?ほら、あの あれ。 [ 指し示すものが何であるか、 多分どうでもいいことなのだ。 だって今、目の前に美味しいものがあるのだから。 ] おいしいよねぇ [ 美味しいものを、美味しいと食べる横顔。 多分それが、貴方なのだろうな。 その日は気分が良かったから、酒も少し 頂いた。銘柄も、種類も、やはりおまかせで。 そうして、たまたま合う隣人として、 ] またね [ そう言ってわかれたはずなので、 彼がなにか、救いとか、希望とか、 そのようなきれいなものを求めて、視線で 自分を捕らえる事があったとしても、 気にすることは、なかったはずだ。* ] (161) 2023/03/01(Wed) 22:47:58 |
【人】 タカノ ありがとう、よろしく頼むよ。 [ 希望通りの熱いお茶が運ばれてくる。 別段、寒さを感じるでもないが、両手でカップを握り 香ばしさを十分堪能した後、口をつける。 ここのお茶はおいしい、というか。 ここでしか、お茶は飲まない、が正しいかもしれない。 ペットボトルのそれと比べるべくもない味だが 別の場所では飲む気になれないのだ。 ] 楽しみにしてる。 [ 彼女がキッチンへ>>148戻っていく。 誰かと誰かの話し声、そこに淀みや濁りはない。 この空間が、心地よい。 死なぬために、腹を満たすために、 それ以外の時間が、ここには、ある。* ] (164) 2023/03/01(Wed) 22:52:17 |
タカノは、メモを貼った。 (a38) 2023/03/01(Wed) 23:22:27 |
【人】 タカノ―― ラジオ収録 ―― こんばんは、高野景斗です。 今夜は月がキレイな夜ですね、と先程 スタッフさんと話していたら、古い口説き文句だと 言われました。 心外です、好き好んで婚活中58歳独身男性を 口説く趣味はありません。 いつも言ってるじゃないですか、 ふくふく笑う女性がタイプだって。失礼しちゃうよね。 とは言え、本当に雲もなく綺麗な夜空でした。 ほんの少し、余裕があるなら、 外を眺めてみてください。暖かくしてね。 [ 用意された原稿を読むだけで手一杯だった若かりし頃の 自分へ、かなり適当に喋って大丈夫だよ。ゲストさんのほうが いつだってしっかり準備してくれているから。 プライベートでは、それなり社交的には 喋る方だけれど、あまり自分の話はしないかもしれない。 何を食べたって美味しいと言う、てきとうなひと だとか思われているかも。 ] (203) 2023/03/02(Thu) 0:02:36 |
【人】 タカノ 今度始まるミニコーナー、俺は止めたんだよ それ誰に需要あるの?って。 でもそれを公式SNSで発信したら、ものすごい 反響くれたんだってね、ありがとう。 まだ俺のことを演者だと思ってくれている人が たくさんいるって聞いた、すごくありがたいよ。 ……これは内緒の話しなんだけど 内緒だから皆さん、気づいても知らないフリを しててね?お願いだよ。 もしかしたら近いうちに、動いて喋る高野を お届けできるかもしれません。 見つけたら、見つけたよってお便り くださいね。待っています。 来週から始まるミニコーナー、サウンドドラマ風の 作りになるんだそうです、シチュエーションなんかも 募集しているんだってさ。 (206) 2023/03/02(Thu) 0:03:25 |
タカノは、メモを貼った。 (a42) 2023/03/02(Thu) 0:05:46 |
【人】 タカノ 君のお墨付きだものね。 味もそうだけれど、空気が良いものね。 [ 神田>>211がライターであることや、 その主題がグルメルポであること。 そしてこの場所で仕事をしていないこと くらいは知っていただろう。 実は彼のSNSのアカウントをフォローしては いるのだが、今朝の優雅な朝食、は見逃している。 時折覗いては、美味しそうだなと 腹の虫が騒ぐので満腹時しか覗かないことに しているので。 多分この後、SNSを眺めてこれかぁと つぶやくことになる。 聞きすぎてしまうことを、恐れる彼の 気遣いについては気づかなかったかもしれないな。 ありがたい事なのにね。 ] (366) 2023/03/02(Thu) 18:47:19 |
【人】 タカノ[ 少々の物足りなさを残したところで 運ばれてきた熱いお茶で両手の指も すっかり温まった。 夏場でも指先が冷たく感じることが 多いものだから食後のお茶はある意味 命綱に似ているかもしれない。 今日のパスタ、特にソースは本当に 絶品だった。 あのソースさえあれば、硬く焦げたパンの耳すら ごちそうになるのではと思うほど。 そんなことを考えるのに、料理の名前は やはり覚えられないのだろう。 ] うん、ちょうどなくなったところ。 ありがとう、楽しみにしていたよ。 ………うわ うまそ [ 短い物思い、店内の心地よい賑やかさ あと一歩でその背景に溶け込んでしまいそうなところ 明るい声>>314がかかり、視線を上げた。 ] (368) 2023/03/02(Thu) 18:48:07 |
【人】 タカノ うん、たくさん頂きます。 [ 熱々で湯気がほわりと立ち上がるスープに まずはスプーンを沈める。 波打つスープの水面から何とも言えない 香りが立ち上って、ため息を一つ。 スープだけを掬い、ふぅ、と息を吹きかけ一口。 ] ………これは、溶けるね…… [ 思わずこぼした感想は、独り言じみたもの。 軽く焦げ目の着いたバケットに、ちみちみと かじりつく。広がるバターの風味と、しっかりと 吸い込まれたスープがじゅわり、と広がった。 ああこれは、もう一度と言わず、ため息が出そうだった。* ] (369) 2023/03/02(Thu) 18:48:21 |
【人】 タカノ[ そうしている間にも店内は大忙し、本日も大盛況のご様子で。 なにやらボロネーゼが流行っているらしい。 納得だった。 盗み見た神田くんの横顔>>218がほどよく溶けていたので。 彼が溶けるなら大抵の人類が溶けるだろう。 良い舌を持ってして、それを上手い事説明できる彼が 認めたのだから。 そうしてひょい、とヘルプの呼び声に答えるように 店長が顔を出したなら、そちらへも視線を遣り お邪魔してるよ、とも、こんにちは、とも 取れる軽い会釈をする。 本当に盛況だなぁと思いつつ、客の自分に できることは、 さっさと皿を綺麗にして退店すること。 否。そうして慌ただしく店を出ようとすれば 逆に気を使わせてしまうのだ。以前そういうことがあった。 学んだ。 急がず食事を楽しんで、いつも通り ごちそうさまと言い、会計をして店を出る。 これが正解だと思っている。** ] (370) 2023/03/02(Thu) 18:49:14 |
タカノは、メモを貼った。 (a59) 2023/03/02(Thu) 18:51:58 |
【人】 タカノ[ それから少しして 気遣いからの言葉には、短く頷いた。 大きな声が聞こえたときは、つい ] 元気だね [ と笑ってしまったかもしれないな。* ] (415) 2023/03/02(Thu) 21:24:56 |
【人】 タカノ[ 熱々のうちに、スープはどんどんなくなっていった。 チーズがまた良い味を出しているため、 うっかり、酒を注文しそうになったくらい。 それくらい、美味であったが。 そう今は昼だ。 ランチを終えたら、まだ午後の仕事が残っているし 午後の仕事を片付けたら、ジムの予約の時間と なるだろう。 現役を離れて長いし、たとえ数カットだとしても 映る以上は、衰えただとか、劣化しただとか 思われたくはない。 食事制限がついてない分、どうしたって 美味しいものを食べるのであれば、 カロリーは消費しなければならないしね。 午後も恙無く過ごすために必要な幸福の 最後のひとくちを大事に口に入れ ] はぁ…… [ 幸せでしかないと物語るため息をこぼしたときだったか ちょうどよい具合に、声を掛けられたのは>>406 ] (417) 2023/03/02(Thu) 21:25:44 |
【人】 タカノ うん、ありがとう。 お茶、いただけるかな。 本当はデザートも、と思っていたのだけど 今日はこの後も仕事があるから。 帰って寝るだけなら、絶対にデザートも 食べていただろうなぁ、少し悔しい。 [ グラスに水を継ぎ足す彼に、独り言のように そう零した。主にはいつも厨房の方に 居た彼と、話をする機会はどれくらい あっただろうか。 一度でもあったのなら、例に漏れず彼にも おすすめ、をねだっていたと思うのだが。* ] (418) 2023/03/02(Thu) 21:26:13 |
【人】 タカノ[ 満腹が少し、俺をご機嫌にしたから。 理由なんてこんなものだ。 ] ね、ちょっと…… [ 注文通り瑞野がお茶を運んできてくれたタイミングで 小さくて招いて、そっと顔を寄せる。 ] とてもお腹が空いているんだって、あのひと>>451 俺一度やってみたかったんだ。 乗っかってくれない? [ ひそ、と囁いたのは、 オニオングラタンスープ、彼に出してあげてくれないか 支払いは俺がするから、と。 親切というよりは、大いなる悪戯心の為せるもの。 ] ね、ね、お願い。あちらのお客様からですってやつ お願いして良いかな? 俺だって言わないで、どこかの誰かからですって 言ってくれない? [ さて彼はどういった反応を返しただろう。 承諾してくれたならそれはそれは満足そうな俺に 微笑まれただろう。* ] (457) 2023/03/02(Thu) 23:27:06 |
【人】 タカノ[ さて、親切な誰かからのスープは無事 彼のもとに届いただろうか。 届いたとしたらそれと同じくらいの時刻、 手の空いている店員に会計を頼み、 席を立つと ] 午後も、頑張れそうだよ。 いつも、ありがとう。 [ そう言い残し、店を出た。 やったは良いけど、お礼なんか言われたりしたら 少し恥ずかしくなってしまうかもしれないからね。* ] (459) 2023/03/02(Thu) 23:28:21 |
(a69) 2023/03/02(Thu) 23:36:41 |
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