【赤】 奏者 イルムヒルト[注いだ油が、譬え彼を己ごと焼き尽くすとしても 留まることなどできはしない。 する必要も、ない。 ――奏でられる2つの美の饗宴に 魅入られたのはあなたか。それとも私なのか。 喰らい、喰らわれ。どこまでも煽られ燃えながらも 決して堕ちぬ双方の矜持。 そこにはただ、希求するものがあるから。] (*37) 2022/11/24(Thu) 22:58:15 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[触れて。灯して、燃え広がった熱を遮る布は もはや女の側にはない。 舌で、手で嬲られればより色づく肌は より与えられた官能を吸収し、露わになる雌性で男を誘う 白に咲く花は赤く 男により散らされる花たちは、 女が零す艶やかさをより魅せつけることになろうか 執拗でありながらも丹念に 丁寧でありながら荒々しく それこそが、心地よい。 より貴方の美を堪能し、喰らうことができるのだから。 舐られ、喰われ。付け根へ近づくそれの齎す予感は 女にあの日の続きを脳裏に描かせた。 されど。漣はよせては返す まだ、焦らすのだろう。 まだ、早いのだろうか。 それとももっと、熟れて、熟れて 一番潤い実った頃に喰らわんとしているのだろうか。 焦らされても女は甘やかに笑う。 其処に婀娜めいたものはなく、唯、燻る熱を蕩かせた目で滲ませて。 貴方の牙が、唇が、指が、 次にどこにかかるのかを、待ち望む。] (*38) 2022/11/24(Thu) 22:59:08 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[その指は、期待を裏切ることを知らず。 私を高みに導くものであるのでしょう。 なればこそ。女は求める。 自らの秘する花に触れ、愛撫し、吸い付く舌先と唇に。 乱れる様を抑えることができなくなりそうで。 悶える様を見てか、刺された釘に。 女は湛える熱に潤んだ瞳を、向けた。 ああ、そうだ。もっと。もっとを。 踏み留まる若駒は喰われるがまま消えるだけ。 そこにいるのは愛玩の雛ではなく。己の内の美を 開花させ始めた若鷲なのだから。 頂を、望む。 鮮やかに微笑み。女は快楽の波に感性を総て張り巡らせて。] (*48) 2022/11/24(Thu) 23:44:04 |
【赤】 奏者 イルムヒルト……っ、あ、はぁ あっ! [痛みにすら思える程に感じる官能は、激しくも深く。 未だ知らぬものを教え込む男の顔を股で挟んで、 艶声を奏でよう。 溢れ始めた愛液と。あげる声が、 それを更に求めていることは、男に伝わったろうか。 貪欲に。されど初々しさも残しながらも鮮やかに。 花は男の欲を、更にねだる。*] (*49) 2022/11/24(Thu) 23:45:02 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a31) 2022/11/24(Thu) 23:46:28 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[円環のように、互いの美を喰らいあう。 絡み、睦みながらもその牙を魂へと突き立てて 啜り、飲み込まんとするのを待ち構えるよう。 私の飢餓が、貴方に伝わり 貴方の欲が、私に伝わる。 ――そのことに、歓びを感じる私は 正気ではないのかもしれない。否、 本能のまま、何よりも己の美を求道する時点で、最早。 自身の躰の上より退き、彼が衣類を脱ぎ捨てる様を 少しだけ体を起こして眺める。 少し汗ばむ肢体と、常より深くなった呼気。 薄っすら上気する肌のまま。 貴方を、見ている。] (*57) 2022/11/25(Fri) 7:13:06 |
【赤】 奏者 イルムヒルト 綺麗。 [思わずそう、漏らしたのは 貴方の鍛えられた体があまりにも美しかったから。 年齢に似合わぬ程に確りと筋肉に覆われたもの。 若さ故のものでもなく、全盛期のものでもない しかし、重ねた年月がその美しさを更に際立たせていると 己は感じた。 ――視線は盛り上がる胸筋や、逞しい腕やらを経て 下腹部へと向かい。 それの立派さに思わず頬が染まるのは、生娘故。] (*58) 2022/11/25(Fri) 7:13:25 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[女は、賛辞に笑みを返す。 自身の若き身を褒めたのではないこと 自身の音を。それを昇華させんとする有り様を 讃えたのだと理解しているからだ。 貴方は、正しく今の私を見てくれている。 故に女は、求めたのだ。 更なる美を花開かせる貴方の指を。 重ねる肌は汗ばみ、されどそれ以上に熱が 互いに渦巻き、本能を煽って止まず。 反射で股を閉じようとするのを理性が抑え 喰らえとの言葉に、向けるのは熱と、飢餓を訴える瞳を。 切っ先の感覚に、漏れる吐息は互いにか。 吐けども、熱は逆に燃え上がるかのよう。] (*70) 2022/11/25(Fri) 12:55:21 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[沈黙。そして衝撃。] っ。 あ、ぁ あ [それは決して、快楽だけではない。 痛みと、熱と、質量を伴い、己へと突き刺さる。 其処に男女の爛れたような情愛はない。 己の情を向けるのは貴方が研鑽した美であり、 益々高ぶるその飽くなき欲に対して。 自身の美の糧として、だ。 故に、己が胎を喰らいつくすような剛直に 締め付けながらも艶肉は絡み付く。 破瓜の血で侵入者を濡らしながらも、女の本性の如く 貪欲に男を喰らおうとして。*] (*71) 2022/11/25(Fri) 12:56:19 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a49) 2022/11/25(Fri) 13:02:22 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[本来ならば知らぬはずの快楽を知る身は 無垢でありながら婀娜めいて。 されど、淫蕩にのみ浸ることもない。 激しく、痛みすら伴う程熱い楔が。 男の欲そのものが打ち付けられる中 其れを甘受し、また飲み干しながらも喰らいつくように 善がる女と、穿つ男が 満たされるのは、一瞬だけ。 そう、足りない 瞬きの合間に、私達は渇きを覚える。 最上を知れば、それ以上を求める。 他の誰から見ても満たされているようでいて 他の誰よりも飢えているのだから。 だからこそ、貴方の飢餓も理解できる。 私達は性も、生き様も、辿った道程は違えども 根本は似ているのかもしれない。] (*89) 2022/11/25(Fri) 20:25:52 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[問いかけに囁きを落とせば 貴方はどうなのですか。と私は逆に問うでしょう。 獣性に、己の雌としての本能に 任せ、抱かれ、潰され喰われるかのような交わりに 揺さぶられる体は色づき背は撓り。 奥を突かれるたびに、悲鳴のような嬌声を奏でることとなろう。] (*90) 2022/11/25(Fri) 20:27:28 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[ぶつけられた欲に喉を鳴らし、 女は己の躰と相手の躰で奏でられるユニゾンを聞いていた。 ――ぶつかり合い、喰らわれ喰らい 刻まれるものは確かに己に新たなものを生み出す。 彼が捧げる欲を喰らい。己の美を味わい喰らわれて 散る汗そのままに、 貴方の背に回した指が、引っ掻くような傷跡を残すだろう。 魂にさえ、届くような。*] (*91) 2022/11/25(Fri) 20:28:16 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a58) 2022/11/25(Fri) 20:29:13 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[爪痕だけでは届かない程 この男の深淵はきっと深いのだろう。 ただ1つを望むのは男。 最上の悦を刻もうとするそれを肉で包み、扱き 女は乱れ、甘く鳴く それは艶めき奏でる淫欲の音。 満たされた肉欲と、満たされるそばから目覚める 飢餓の咆哮にも似た、嬌声。 女を昂らせながら刻み付けられる快楽 最初から与えられる極上のものを貪欲に飲み干し 更に激しく燃える情欲に身を任せ、 肌と肉と、魂と。熱をも擦り合わせて混ぜ合わせ ――今宵も、終幕の音まで男と女の演奏は続いてゆく] (*101) 2022/11/25(Fri) 21:32:11 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[昨夜と違い、実をもって男は女を苛み 女はそれを貪欲に受け止め、貪り高らかに啼く。 混じりあいは体が壊れてしまう程の激しさ。 だがそれが、男の持つ「美」ならば 女が欲しがるのは当然のことで 男がそれを刻むのは当然のこと。] ――― っ、ぁ! [溢れる官能は歯止めをなくし 奥へと解き放たれる熱く激しい命に合わせて 女もまた、頂に至る。 結合部からも漏れぬようにと本能が膣を締め付け 男のものを咥えこんで痙攣する中が達するを告げる。 ――ああ、今私はまた1つ。美に触れた。と。 私は貴方を、見遣りて*] (*102) 2022/11/25(Fri) 21:32:31 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[先程迄埋められていた引き抜かれた胎は、 満ちるを知った今は、寂しいと訴えるかのように 入り口より赤と白が涙のように滴り落ちる されど、胸を満たすのは貴方の美に触れた喜びと ――もっと味わいたいという欲。 ああ、私の躰は、魂はこんなにも貪欲で。 触れられる穏やかな指先1つに美を見出さんとして 其れを未だ潤む目で、追った。] (*117) 2022/11/25(Fri) 22:32:12 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ……? ジョスイ、様? [自分の髪より指を離し、男が向かった先には1つのテーブル。 小さな水薬の様なものが入った瓶は、持病の薬か何かだろうか。 少しだけ体を起こして、その様子を眺めていれば ――貴方は呟き、私の元へ戻ってくる。] まぁ。 嬉しい。 [景色が、かわる。 再び貴方を見上げる姿勢になったかと思えば 片脚を大きく開かれ、はしたなく膣口より零れ落ちる白と赤の混ざりを 咎めるようにか、或いは再び押し込むようにか 先と変わらぬ熱杭が、女の胎の虚を埋める。] (*121) 2022/11/25(Fri) 22:33:58 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ん、 ァ! [鼻にかかるような甘い声。 だが、先の嵐のような激しさではなく。 今齎されているのは漣にも似た、緩やかな官能 指先に至るまで、細胞の1つ1つに染みるような。 貴方の持つ、また違った美しさが 私の体を喰らっている。] ――― ぁ、ふぁ、 あ。 まだ、そう。 まだなの。 もっと…… もっと、ください、ジョスイ様。 [私の渇きを。貴方の渇きを。混ざり合わせてと 軋む褥の音に合わせ。女は歌う。 緩く抜き差しされるものを締め付け、吸い付きながら 乱れる様は先よりも焦らされより蠱惑的に。 男の官能を誘うものに、なるであろう。*] (*122) 2022/11/25(Fri) 22:34:17 |
【赤】 奏者 イルムヒルトは、ぁん、 っ [女は啼く。初めて知った時よりもより艶やかに。 自分の感じるところを、焦らして、焦らして ここぞというときに突かれ、擦られて身悶える。 巧みなそれに翻弄されながら 歓喜に肌と頬を染めて。 先のような急激な昂りではなく。 着実に積み重なる官能は、また1つ女の新たな扉を開く。 濡れる目には快楽に蕩けながらも、 それをもっと喰らわんとする欲が揺蕩い 巡る熱のまま、剛直に絡む蜜壺は 乾く間もない程満たされ、されど穏やかな刺激に甘く 蜜交じりの血と精を泡立たせた。] (*128) 2022/11/25(Fri) 23:32:52 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ぁ、あ。 ―― …… 深い、ぃ。 [それが、善い。 入り口も中もみちり、と音がするくらいに押し広げられて 熱を腹いっぱいに頬張っているかのよう。 重なる程近くに貴方の、かんばせ。 互いの吐息すら、混ぜあうかのような距離で。 私は、眦を緩めて。小さく、頷き。 快楽の波に身を浸らせ、絶頂をまた、迎える。 1度では終わらない。 緩やかな到達点は始まりにすぎず。 どこまでも互いに喰らって、貪って。 其れでも更に、魂に牙を喰い込ませて溢れる欲を啜る 堕ちろと囁くそれに、 女は貴方こそとばかりに、男根を締め付け喘ぐ。 絶え間ない悦楽に浸された体は 全身を性感体にしてしまったかのよう。] (*129) 2022/11/25(Fri) 23:33:44 |
【赤】 奏者 イルムヒルト い、ぁ。 ――いい、とて、も。 [だから、もっと。 焦らして与えるの繰りかえし。 貴方と繋がる箇所は蕩けてしまったかのように 混ざり合ったものが泡立ち、律動に腿を伝いながら 褥に汗とともに散る。*] (*130) 2022/11/25(Fri) 23:33:59 |
(a70) 2022/11/26(Sat) 0:17:37 |
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